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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
381. ホット・チック 多少品がないことに目をつぶれば、結構おもしろい。というかストリーもよくできていると思う。男も女の子も演技力満点。[DVD(字幕)] 6点(2011-05-23 21:34:11) 382. うつせみ 《ネタバレ》 不思議な映画だ。こういう映画を撮る監督はよほどの天才なのだろう。問題は視聴者がどうとらえるかだろうが、私は好きである。 役者には台詞が重要とされるが、もし台詞がなければどう表現する? 表情(特に目)、しぐさのひとつひとつだろう。この映画はそれで十分すぎるほどよくわかる。 ラストの体重計、二人で併せて0というのにはしびれたが、欲を言えばあの間違えて飛んでいったゴルフボール、けがを負った女性はどうなった? あのままほっといて良いのか?[DVD(字幕)] 9点(2011-05-21 23:18:19)《改行有》 383. 雨あがる 脚本は黒澤明だし、キャストからスタッフまで黒沢劇場という感が強い。さすがに主役は三船俊郎ではなく寺尾聰だが、三船の息子史郎まで出ている。これでは監督もさぞやりにくかっただろう。 映画は黒沢映画らしいコミカル調で、おもしろいと言えばおもしろい。しかしどうしても作りすぎ、作為的感が強い。その中で剣の達人ながら人情家の主人公を演じる寺尾聰が光る。ミュージシャンに転向かと思っていたら、さすが宇野重吉の息子である。 宮崎美子はさておき、原田美枝子にはもう少し活躍してほしかった。[DVD(邦画)] 5点(2011-05-20 19:21:37)《改行有》 384. イングロリアス・バスターズ アカデミー賞の候補にも挙がっていたし、予告編を見てナチスドイツのレジスタンス映画と勝手に思いこんで見てしまった映画。 どえらく残酷な殺戮シーンが続くと思って監督名を見て納得した。見るべきではなかった。[DVD(字幕)] 1点(2011-05-20 17:26:26)《改行有》 385. 海猿 ウミザル 《ネタバレ》 原作が漫画とは思えないほどリアルだし、素直におもしろい。救難訓練をしっかりと描き、海上保安官の役割の大切さを示している。特に印象に残ったのは、「二人の潜水夫に対しボンベは1人分、さあどうする」など瞬時の判断と処置を問うているところである。これはまさに救助隊の核心をついているものと思う。 映画では主人公の海猿たちより、藤竜也扮する指導官の熱意と指導力に打たれた。自分自身が二度と潜れない身体となった今、優秀な海保を育てることに懸ける男の中の男だ。 またおそらくこの映画には、海上保安庁の多大な協力、バックアップがあったと思われる。視聴者として感謝すると共に、優秀な海上保安官が育つことを祈る。[DVD(邦画)] 7点(2011-05-12 19:22:23)《改行有》 386. その土曜日、7時58分 《ネタバレ》 「十二人の怒れる男」からちょうど50年、シドニー・ルメット監督最後の映画にふさわしい力作だと思う。亡くなられてちょうど1年、謹んで哀悼の意を献げたい。社会派監督としての偉業は、映画ファンにとって決して忘れることはできないだろう。 この映画は最初に問題の強盗事件を示し、その後時間軸を前後に少しずつ変えながら事件に関わった人たちの有様を描いていく。それゆえ、まったくといって目が離せない。それで不明瞭だった部分が少しずつ明らかになり、つながっていく、実に巧みな手法だ。 アンディとハンクの金に困った状況、アンディの妻とハンクの不倫関係、そして安易な強盗計画・・・。計画が失敗し、次々と起こってくるトラブルと不幸、最後は・・・。ずっしりと重い、重すぎる。 ところでこの映画、テレビで見たときは気づかなかったが、DVDで見ると冒頭の2分は昔だったら映倫カットでは? [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-30 15:55:35)《改行有》 387. 手紙(2006) 《ネタバレ》 「差別は当然なんだ。差別のない場所を探すんじゃない、君はここで生きていくんだ。」電気店の平野会長が主人公に言い聞かせる台詞である。この映画の一番の感動シーンはもちろんラストの刑務所慰問だが、この場面も相当なもの、この会長さんの言葉があったればこそ、手紙を書くのをやめて兄と決別する覚悟が生まれたのだと思う。 差別はいけないことだとは誰もが知っているし、非人道的だと責めることは容易い。しかし犯罪者やそれに近い存在を遠ざけようとする心理もまた当然のことである。(自分の家の隣が暴力団の事務所だったらと考えてみれば・・・) だから会長さんは差別を肯定も否定もせず、その中で強く生きていくように励ましたのだと思う。また本店の会長にお願いし、そうさせた手紙の主由美子のけなげなさに私も心うたれた。 この後はラストの刑務所慰問まで感動の連続だった。邦画も捨てたもんじゃないと思わせる久しぶりの名作。[DVD(邦画)] 9点(2011-04-22 21:40:10)《改行有》 388. 椿三十郎(2007) 《ネタバレ》 何だ、これは。黒沢映画とまったく同じではないか。リメイクするなら、何かもっと工夫の跡があるべきだ。 カラーできれいになったこと、わかりやすくなったことはよいが、織田裕二で三船俊郎のまねはできない。貫禄不足もいいところ。 ただ小林桂樹よりは佐々木蔵之介の方が、とぼけた感じが出ていておもしろい。アクションとしては劣るが、コメディとしては優っていると思う。[DVD(邦画)] 5点(2011-04-18 08:17:42)《改行有》 389. パッセンジャーズ 《ネタバレ》 大規模な飛行機事故生存者のPTSDであれば、グループセラピーだけでなく、EMDRや行動療法などの専門的な方法や、もっと飛行機会社あげての対策をするはずだ。 しかし映画の中の治療は専門性もないし、治療対策も大がかりにやっているとは思えない。また第一、クレア自身が医師にもカウンセラーにもまったく見えない。 初めから破綻しているわけだが、彼女がその方面は素人で映画が彼女の夢であれば頷ける。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-04-18 07:59:17)《改行有》 390. パッチギ! 《ネタバレ》 地図の上に引かれた国境というライン、もしこれが消えてなくなることがあったら・・・。 以前この映画を薦められながら、けんかやバスを横倒しすることが嫌で途中で見るのをやめてしまったのを、数年ぶりに最後まで見た。あれだけ嫌だったシーンを乗り越え、何度も何度も・・・。 この映画では私はいつも涙するシーンがある。それは「イムジン河」の歌が歌われる場面だ。この歌は昔フォーク・クルセイダーズが歌っていて、いろいろな逸話がありその後の「悲しくてやりきれない」と続くのだが・・・。 「歌に国境なんぞ、ないんだ」とディレクターが叫ぶ。そして朝鮮語で歌われた歌が、日本語で歌われ、想いは一つの感でしめくくる。 [DVD(邦画)] 8点(2011-04-17 07:24:26)(良:1票) 《改行有》 391. 人のセックスを笑うな 《ネタバレ》 私はこういう雰囲気の映画は好きだ。雰囲気を大切にする映画では、カメラが人間を追うのではなく、カメラは動かず画面の中に人を入れる、長回しというものらしい。 そしてこの映画では、ぎこちない不器用な者どうしがぶつかり合って、淡々と物語が進む。 早朝にトラックの荷台に乗り込んだユーレイは、キャンパスの中では学生とまちがえられそう、非常に若い。松山君ならずとも私も彼女の魅力に引き込まれてしまいそう。 「脱いで」「これ脱いだら裸ですよ」「オー、イエス」「ズボン脱いで」「え、脱ぐんですか」「オー、イエス」・・・といった会話が何とも良い。 ところでこの挑発的な映画の題、何とかならないものだろうか。[地上波(邦画)] 8点(2011-04-17 06:36:22)《改行有》 392. TRICK トリック 劇場版2 テレビドラマシリーズからのファンであり、仲間由紀恵が好きな私には、この映画も問題なく好きなのだが、周囲の評判の悪さが少しは気になるようになった。 したがって、このシリーズもこれでお終いかなと想いながら、じっくりと味わった。ところがところが、昨年「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」が出たと聞き、驚き桃の木・・・。はたしてこれも見るべきどうか迷っている。 堀北真希、平岡祐太の若手がどこかで見た顔と思いつつ、トリック2を見た時は思い出せなかった。[DVD(邦画)] 6点(2011-04-15 07:49:49)《改行有》 393. TRICK トリック 劇場版 テレビのドラマシリーズが結構おもしろかったので、この映画も当然のようにして見た。仲間由紀恵の山田奈緒子と上田次郎の阿部寛の凸凹コンビは依然として健在、それぞれにはっきりした個性キャラクターがあり、いつもながら楽しませてくれる。[DVD(邦画)] 6点(2011-04-15 06:10:29) 394. チャーリーズ・エンジェル(2000) 《ネタバレ》 そこそこ楽しめるお色気スパイ映画だが、それ以上のものはなにもなし。冒頭の飛行機からの脱出シーンには目を見張ったが・・・。[DVD(字幕)] 4点(2011-04-15 05:40:12) 395. オペラ座の怪人(2004) 《ネタバレ》 アンドリュー・ロイド=ウェバーのミュージカルはロンドンから、ニューヨーク、そして世界中を駆けめぐり、日本にもやってきた。そして日本では劇団四季によって度々公演され、ファンにはとても親しまれている。 ガストン・ルルーの原作から離れて、ミュージカルはクリスティーナと怪人それにラウル子爵の三角関係がテーマとなっているが、この映画はまさにこのミュージカルを映像化したものだ。したがって少しでもミュージカルにふれたことがあるかないかで評価が大きく変わってくるのは当然のことである。 私は、劇団四季の生の舞台こそ見たことはなかったが、歌われる曲は何度も聴いて親しんでおり、映画化は待ち望んで見に行った。そして期待通りのものと期待に反したものと両方の感想を持った。 期待通りというのは、舞台での限られた表現から映画の利点を余すところなく描き出していること、そして反したのはクリスティーヌのエミー・ロッサムに対して、怪人役のジェラルド・バトラーの歌唱力なさ、非常に残念というか聞き苦しかった。[映画館(字幕)] 7点(2011-04-13 02:19:44)《改行有》 396. ウォーターボーイズ 《ネタバレ》 男のシンクロに抵抗感があって、「スウィングガールズ」より見るのが遅くなってしまった。 青春の感動・爽快感は「スウィングガールズ」の比ではなく、日本アカデミー賞など数多くの賞に輝いたのも頷ける。そうか、妻夫木聡もこの映画で脚光を浴びたのかと今更になって感心する。 映画は、女子高と文化祭が同じ日であったことが幸いして、鮮やかな幕切れとなる。[DVD(邦画)] 8点(2011-04-08 08:33:43)《改行有》 397. 陽はまた昇る(2002) 《ネタバレ》 「陽はまた昇る」といえばヘミングウェイか谷村新司と思ったら、NHKのプロジェクトXだった。 「窓際族が世界規格を作った VHS・執念の逆転劇」は2000年から始まったシリーズの第2回の放送であり、感動のドキュメントとして私の記憶にありありと残っている。 だからどうしてもこれと比較してしまって点数が落ちるのだが、もしプロジェクトXを見ていなかったら、あと1点か2点は上がっていただろう。 VHSかベータかの勝負という観点だけでなく、日本の科学技術の飛躍的進歩という観点に立てば、ぜひ見ておかなければならない映画だと思う。[DVD(邦画)] 7点(2011-04-08 02:55:07)《改行有》 398. リトル・ダンサー 《ネタバレ》 同じイングランドの炭坑町とストライキの時代を描いた「ブラス!」とともに、私の好きな映画です。私も男のダンサーなんてと思っていた口でしたが、父親や兄、ウィルキンソン先生、皆いい人ばかりで心打たれました。祖母も痴呆が治ったみたいだし・・・。 父親の「ビリーには未来がある」と兄に話すシーンでは、子を思う親の気持ちがじーんと伝わってきました。[DVD(字幕)] 8点(2011-03-06 00:16:41)《改行有》 399. リトル・ミス・サンシャイン 個性豊かな人間の集まりのバラバラな家族が、末娘のコンテストに向け旅するうちにしっかりまとまるというのは、何と言ってもほほえましい。 最後のダンスでは、さすがじいちゃんの指導と拍手喝采でした。[DVD(字幕)] 8点(2011-03-01 19:14:38)《改行有》 400. マルホランド・ドライブ この映画はもう5回は見ただろう。見直す度に新発見が出てくる映画、私は好きだ。映画はわかるかわからないかではないし、よくできているかどうかでもないと思う。 評価は10点満点でなく、9点にしておこう。-1は自分でも何なのかわからない。わからないからまた見るだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2011-02-26 23:32:22)《改行有》
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