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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
381. るろうに剣心 伝説の最期編 《ネタバレ》 もし原作を知らなければ7点~8点くらいなんでしょうけど・・・。 原作をリアルタイムでずっと読んでいた者としては、ちょっと残念な出来です。 そもそも十本刀編最大の見どころは、十本刀と、剣心メンバーとの壮絶なバトルにあります。 例えば宇水と斎藤のバトルなんて、原作ではかなりのお気に入り。なのにこの映画では一瞬で終了。その一方で比古との修行にはダラダラと余計な時間をかける。なんともバランスが悪いです。 いや、その修行のシーンは大切ですよ。でももっと短い尺で、大切なんだってことをばしっと伝えてくださいよ。何をだらだらと・・・工夫のない。 安慈と左之のバトルをおちゃらけさせないでください。安慈は十本刀のなかでも、ダントツで悲しい過去をもつ人物。その安慈の気持ちを汲み取りながらも戦う左之助、名バトルなんだから~。金的だとかくすぐりだとか、原作レイプもはなはだしい。 薫VS鎌足、弥彦VS蝙也、比古VS不二、すべて割愛。 いやいや、どこを割愛してんのさ~。せっかく目覚めた薫も、ここで成長を見せるはずだった弥彦も出番なし。それは悲しい、悲しいよ・・・。 前編、後編に分けて計4時間越え。にもかかわらず、見せてほしいところの大部分を割愛。 もうこれは脚本に難ありです。監督が原作のファンなら、少なくともこんなことにはならなかったはず。 この映画だけ見た人は、るろうに剣心つまらない、とか思わずに、ぜひ原作を読んでほしいものです。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-04-15 15:15:33)(良:2票) 《改行有》 382. CURED キュアード 《ネタバレ》 惜しいなぁ。途中まではすごく良かったのに・・・。こーゆー切り口好きです。この暗い雰囲気も好み。好みだけでいったら前半~中盤は8点くらい。 でも後半の展開は完全にゾンビ映画。普通のゾンビ映画にカテゴライズされる以上、後半のありえない選択の数々にイライラまっくす。後半の出来は5点だな~。 こーゆー映画では、危機的状況を生み出す不穏分子の存在がたいていいます。まあ、ホラーやパニックを盛り上げるうえでは欠かせない要員ですね。で、本作でその役割を担うコナー。こいつがあまりにクズすぎて、正直引いてしまうレベルです。ゾンビ映画のなかにサイコパスな殺人鬼がいる感じ。でもこいつは恐ろしいというより、ひたすらムカムカするのです。 そしてそのコナーと対決するセナンたちは、とにかくバカすぎ。 セナンがゾンビには襲われないとか、そんな重要情報すら共有しない。セナン、自分がゾンビに襲われないことくらい、言っとけ。 そして女医。だれよりもゾンビのことには詳しいはずだろう。当たり前のように不用意にゾンビに近づくな。 そしてアビー。こいつがほんとだめ。ゾンビがうろついていることに気づいて、ドア開けっ放しで出ていくな。ゾンビと戦うな。避難所を飛び出すな。やっちゃいけないことばかりするな。 一度ゾンビウイルスによるパニックを経験しているのでしょう?なのにそのバカな選択の数々はなんなの?それでよくセナンを責めることができたね? もうあまりにイライラさせてくれるので、純粋にゾンビパニックを楽しめない。 前半は良かったのになぁ・・・[DVD(字幕)] 6点(2023-03-26 07:12:57)(良:1票) 《改行有》 383. タイタンの逆襲(2012) 《ネタバレ》 モンスターがいて、仲間がいて。わーわー、きゃーきゃー言いながら戦って。 これで良いと思います。 娯楽ですから。 エンターテイメントですから。 テンポよくいろんな敵が出てくるので、見ていて飽きません。それだけで十分。 ・・・十分のはずなんだけど・・・ 個性あふれるモンスター軍団に対し、ペルセウスパーティの個性の無さはどーにかならんものか? 半神が2人もいるけど、2人とも普通の人間とたいして変わらんのはいかがなものか。 ペルセウスの異常な打たれ強さは確かに人間離れしてはいましたが・・・ 主人公の特技→『めっちゃ打たれ強い』 そんな地味でいいんだろうか。 一番目立っていたのが、終盤のゼウスとハデスの共闘。 人類がてこずっていたクロノスが送り込んだ闇の兵士?を、神ならではの力で蹴散らしていく。 ペルセウスたちより明らかに華のある闘いっぷり。 ・・・それってどーなの? 軍神アレスが最後まで悪いやつっていうのもなんだかねぇ。 ポセイドンがすぐにリタイアしちゃうのももったいない。 モンスターたちのあばれっぷりは最高。映像がとても良い。 もう開き直って、モンスターたちの活躍をひたすら楽しむべし、ですね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-03-22 02:09:10)(良:1票) 《改行有》 384. 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 《ネタバレ》 こんなの犯人わかるわけない。ほとんど何のヒントも脈絡もなく、突然『俺が犯人でした』って、脇役のやつに言われても… 意外性はありました。そりゃ意外ですよ。動機だってあってないようなクソつまんねー動機だし。 『探偵』の2文字を冠しているから、つい騙されちゃいますが、このシリーズは推理ものとして見ないほうがよさそうです。 おかまバーに助けにいくエピソード。今まで散々逃げ回ってきた大泉洋が急に勇敢になる。きっと何かあるんだろうと思ったら、まったくの無策。こんなオシャレなタイトルつけるんだったら、もっと華麗な頭脳バトルであっと驚かせてほしいものです。 北海道でのカーチェイスは蛇足もいいとこ。前回の敵をなんの脈絡もなく出してくる意味がわからない。あの一連のドタバタを省略するだけで20分は省略できるし、作品も引き締まったものになったと思います。 でも一番いらないのは冒頭のサービスシーンでしょう。すぐにマサコちゃんの犯人捜しをしたのであれば、もっと感情移入もしやすかったのに。マサコちゃんが殺されたにも関わらず、自分の欲望最優先。で、女に捨てられてたらススキノにリターン。で、開口一番、『おめーらマサコちゃん殺した犯人捕まえたくないのかよ』って息巻かれても、今更『はぁ?』って感じです。 このオープニングで主人公の好感度が著しくダウン。 前作のほうが良かったです。 まあ、でも、暇つぶしにはもってこいのシリーズなのは間違いない。 あとなんだかんだで続きが気になる。[DVD(邦画)] 6点(2023-03-14 01:22:22)《改行有》 385. 恋するシェフの最強レシピ 《ネタバレ》 いや、まあ嫌いではないんです、こーゆーテイストのラブコメ。ラブコメは王道が一番と思っている私とは相性が良いはずなんです。 例えば、お互いの素性を知らないまま、料理で会話をしているところなんか最高に楽しい。 女性シェフのほうが、料理を出している相手の正体に先に気づきます。それから自分の正体を必死に隠そうとしている様子がなんともかわいくて面白くて好き。 ただそこから先、しだいに王道から外れていっている気がするのです。 特に突然ふたりでラリッちゃう展開が意味わからない。 更に、突然家に来なくなる社長。唐突に出てくるライバル女シェフ。突然クビにされるキッチンスタッフ。 なんだかこの辺から話の展開が急に速くなるうえに雑になって、気持ちがついていきません。 前半~中盤のノリでいってくれたら最高に良かったのに… 一番不可解なのは、自分を含めてキッチンの従業員をとつぜん全員解雇するような男をよく好きになれるもんだと。 そこがまったく共感できなかったので、終盤はずっと醒めた目で見ていました。 クビにされた従業員たちほったらかしでかわいそうじゃないですか? お互い近づかないようにするためのアイテムだったはずが、最後はお互いを見つけるためのアイテムに… こーゆーアイテムの使い方、伏線の張り方はすきなんですけどね~[DVD(字幕)] 6点(2022-12-14 04:10:15)《改行有》 386. スノーホワイト 氷の王国 《ネタバレ》 前作より好きかな~ 前作は終盤が見られたもんじゃなかったからな~ 少なくともこちらは最後まで飽きることなく見られます。 特にアクションはかなり良くなっていたように思います。 フレイヤの魔法の数々がかなり良い。 まあアナ雪と酷似してはいますが、同じ系統の魔法使いなので致し方ないでしょう。むしろアナ雪を実写化したとしたらこんな感じになるんじゃないかというのが楽しめてよかったです。 ただエリックやサラや他の戦士たちの存在感は希薄。 こーゆー映画はどうしても魔法使いのような特殊能力をもつキャラのほうが目立っちゃうので、戦士たちにも活躍の場を与えてほしい。 ラスボス戦で苦戦するのは仕方ないにしても、エリックは誰と戦ってもいつも苦戦しちゃって、どこが最強の戦士やねんって感じです。サラも好調なのは登場時だけで、他に良いとこありましたっけ?って感じ。 あとスノーホワイトが諸事情で出られないのは仕方がないにしても、ウィリアム王子は最後の戦いぐらいは駆けつけても良かったんじゃないでしょうかね。 スノーホワイトが全然出ないのに、タイトル『スノーホワイト』っていうのは笑うしかないですね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-11-29 18:14:30)《改行有》 387. ハングリー・ラビット 《ネタバレ》 好きなストーリー。好きなキャスト。 ニコラス・ケイジは言わずもがなだけど、ガイ・ピアースの怪しい感じが好きですねぇ。 でもなんか途中中だるみしちゃったな・・・。 そもそもたいしたフォローもなければ、綿密な作戦というわけでもない殺人計画を、素人に遂行させるのは土台無理があります。 ニコラスの歩道橋でのやつは偶然うまくいきましたが、ニコラスを襲撃したおじさんは案の定失敗しちゃっているじゃないですか。こんなやりかたじゃ失敗のリスクのほうが高すぎますよ。 ・・・・なんて細かいことを気にしなければ、そこそこのクオリティで面白い映画に仕上がっていると思います。 でもニコラス演じるウィルは任務を達成したはずなのに、サイモン率いる組織から命を狙われて、なんかそこが腑に落ちなかったな… だってウィルの命を狙う理由がないよね?それともウィルがいらんこと警察に口を割らんように口封じのつもりなんでしょうか。だとしたら今まで実行犯として使われてきた一般人たちはみんな口封じに殺されちゃったってことになりません?システムとして能率が悪すぎでしょ… ハングリー・ラビットの存在を暴こうとしたテープをメディアに持ち込むラスト。 受け取ったメディア関係者もやはりハングリー・ラビット。 こんなことじゃないかと思いましたが、こーゆーよくあるオチは好物です。 それにしても親しい人を殺された人多いなぁ。物騒な街だ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-11-10 01:17:32)《改行有》 388. アフターショック 《ネタバレ》 最初の40分くらいがひどく退屈で、そんなに尺が必要だったのか疑問。登場人物たちに感情移入させるための40分なんでしょうけど、正直この個性的な面子なら15分~20分くらいで十分だったように思います。 こーゆー映画にしては生き残りゼロ。最後のねーちゃんも津波に飲まれて助からなかったものだと解釈します。 イーライ・ロス演じるグリンゴ、このザ・主役って感じの人が途中で消えてしまうのがかなり意外でした。 じゃあここからポヨに選手交代か?と思ったらポヨも戦線離脱・・・。全く先が読めない展開が続きます。 ザ・脇役かと思われた消防士は最後までちゃっかりいるし、しかもこいつがラスボスになったりと、先が読めないというよりやりたい放題のストーリー。純粋な災害ものとして見始めちゃったから、思わぬ展開に面喰います。 疑心暗鬼のおばさんがポヨに発砲しちゃうシーンなんかは、さもありなんって感じで好きなんですけどねー。 あまりに悲惨で悪趣味で救いがないから、少々ゲンナリしちゃいました。 もう少し救いを残してくれても良かったような・・・[DVD(字幕)] 6点(2022-11-10 00:55:38)(良:1票) 《改行有》 389. シュガー・ラッシュ:オンライン 《ネタバレ》 アニメムービーとしては面白いのだけれど、ストーリーがいまいち好きになれない・・・ ラルフは前作で辛い境遇を乗り越えたのだから、もう少し精神的に成長していてほしかった。ヴァネロペを好きなのは別に構わないけれど、依存しすぎているのが見ていてイタイ。 ラルフは前作でも利己的な欲求に突き動かされて大惨事を招いたのに、今作でも同じことをやっている。いい加減にしてほしい。 この映画で好きだったのは2点。 ひとつはスローターレース。ここでのヴァネロペとシャンク達のカーレースはただひたすら楽しい。そのスピード感もアニメーションも一見の価値あり。 そして二つ目はインターネットの世界観。やたら広告が出てくるシーンが妙に笑えます。 映像やアイデア、世界観は文句なしの出来栄え。 それに対し、ストーリーやキャラクターにいまいち魅力を感じられなかったのがなんとももったいない。 序盤でラルフがヴァネロペのために新しいコースを作ります。これを伏線にはできなかったものか。 ヴァネロペニはシュガー・ラッシュを捨ててほしくなかった。ラルフのことも。 スローターレースに感銘を受け、シュガー・ラッシュにラルフたちと一緒に新しいコースやレースを作り出すみたいな、そーゆー路線だったら素直に称賛できたかもしれません。 これじゃあただのワガママで飽きっぽい尻軽な女の子だよ・・・[ブルーレイ(吹替)] 6点(2022-10-30 02:38:39)《改行有》 390. シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 ゲーム版トイ・ストーリー。 ゲームセンター閉店後、実はゲームのキャラクターたちはそれぞれの人生を楽しんでいるんですよっていうお話。 で、あるゲームで悪役のラルフ。 みんなの輪に入りたくてヒーローを目指す。 なぜ自分は悪役なのか?なぜ自分はこんな人生なのか? 自分の存在意義そのものに疑問を抱き、新しい自分、新しい人生を手に入れようとする。 テーマそのものはいくらでも深く掘り下げられそう。 でもこの作品はそんなことはしない。 あくまでDisneyアニメ。問題提起はしつつも子供が対象。見るひとに楽しんでもらう。子供たちに楽しんでもらう。そんなエンターテイメントを目指している気がして好感がもてます。 そーゆースタンスは好きです。あくまで映画は娯楽です。 ただこの作品、ちょーっといろいろ詰め込みすぎではなかろうか。 特に、ターボとバグの2つの脅威を用意してしまったせいで、ずいぶんと話がとっちらかってしまったような気がするのですが… もっとレースゲームならレースゲームに的を絞ってくれたほうが良かったのではないかな… バグがシュガーラッシュのゲーム世界に来たのだって、元凶はラルフ。ラルフの利己的な目的で引き起こされたものです。 後半はともかく、前半のラルフはどーにも自分勝手が過ぎるうえに、お調子者なのであまり魅力的なキャラクターとは言えませんでした。 もっと前半から、『悪役』という役柄なのに、実はだれよりもずっと良い人っていうわかりやすい人物設定のほうが良かったのではないかな…[ブルーレイ(吹替)] 6点(2022-10-17 07:48:43)(良:1票) 《改行有》 391. ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 導入部分。「君は誰だ?」で、いきなり物語に引き込まれます。 唐突なミステリー。そしてやはり唐突な列車の大爆発。そしてまたまた唐突な謎の密室。 自分がどーいう状況なのかまるでわからない。詳しい説明が一切ないまま、再び列車の中へ… とても興味を惹かれる展開ではありますが、かなり早い段階で『この人の肉体はもう存在していなくて、脳だけが生きているのでは…』という予感が頭をよぎります。結論から言えばまったくその通りというわけではなかったのですが、かなり近いオチでした。 よくわからないのがラスト。記憶の世界での最後の8分間。‥‥だと思ったのですが、8分が過ぎても記憶の世界が終わらない。それどころか記憶の世界のはずなのに、そこから電話をかけて過去のリアルと電話がつながって、未来を変えた…?いや、この解釈は合っているのか? どうして最近のSFはやたら小難しくしたがるのか… つまらなくはなかったのですが、もっとわかりやすいストーリーのほうが好みです。 ちなみに、あくまで記憶のベースが列車爆破で亡くなった教師のものだとしたら、その教師が知りえない情報をその記憶から見つけ出すってのは土台無理だと思います。 その教師が実際に見たものの中から、犯人につながるものを発見して、それを報告して…、という展開にしてほしかったですね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-09-25 22:28:41)《改行有》 392. カラスの親指 《ネタバレ》 阿部寛は好きな役者さんですが、唯一の欠点が台詞が聞き取りづらいこと。この作品ではそれが特に顕著に感じられます。あんまり台詞が聞き取りづらいときは撮りなおしたりしないんでしょうかねぇ~。それをせずにOKが出ちゃうってのは、なんだかなぁって感じです。 原作、脚本はよくできていて面白いと思います。ただ長い。この内容だったら90分とは言わないまでも、2時間以内にはまとめられそうです。特に、中盤のみんなが仲良くなっていくシーンは明らかに尺を取りすぎだと思うのですがいかがでしょう? ストーリー上必要な尺は長さを感じさせないものです。途中ではっきり中だるみを感じてしまった以上、おそらく無駄な部分はあったんじゃないかな。 一番の見せ場であるヒグチ達から金をだまし取るシークエンス。緊張感を演出したいのはわかるのですが、ここはもっとテンポよく見せたほうが爽快だったように思います。冒頭のユースケ・サンタマリアをだますシーンの爽快さに負けちゃうのはいかがなものかと。 それにしてもタイトルのカラスの親指が武さんではなくて入川のほうを指していたとはね…これは一本取られました。 アパートのボヤ、嫌がらせ、脅迫、まさか全部仕込みだったとは…まんまと騙されちゃったなぁ… 石原さとみも能年玲奈もかわいいし、ストーリーも良い。好きな役者さんが揃っているのに、‥‥なんか惜しい。[ブルーレイ(邦画)] 6点(2022-09-18 21:53:56)(良:1票) 《改行有》 393. ミスター・ガラス 《ネタバレ》 ミスター・ガラスやビーストは仕方が無いにしても、ダンにまであんな最期を用意するとはひどすぎるんじゃなかろうか。 それもあって、映画自体は決して悪い出来ではないんですが、7点はつけられないかな・・・。 それにできることならオオサカタワーで戦ってほしかったっていうのもあります。 ずっと的外れなことを言っていた精神科医。実は秘密結社の人間で、すべて承知のうえだった…。ええ~、そのサプライズいります?逆に安っぽく、つまらなくなっていませんか?私は正直がっかりしました。 3人の特性を否定してきた精神科医に、3人がその実力を見せつけあっと言わせてほしかった。 『もちろん知っているから驚きはしないわ。』なんてスタンス面白くもなんともない。ありきたりでも良いから、わかりやすいカタルシスが欲しいのです。 3作連続で見たおかげで、回想シーンなどにぐっとくるものが多くて、そこはシリーズものの良さが出ていました。 息子やケイシーの再登場も嬉しい。シリーズものとしての完成度は高いと思います。あとは純粋な好みの問題で今作の評価は分かれると思います。 すべて施設内での攻防に終始したのは盛り上がらなかった原因の1つかもしれないですね。 やっぱこーゆー映画は劇中でのオーディエンスの存在は大事だと思います。 まあシャマラン監督に、盛り上げていこうという意思がそもそも無かったかもしれませんね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-09-12 02:37:52)《改行有》 394. TIME/タイム 《ネタバレ》 設定、アイデアは好き 世界観は…どーかな~? SFはよほどうまく作ってくれないと、世界が狭く感じられてしまいますね。世界に広がりや奥行きを感じられないのが残念。こじんまりとした世界での逃避行。 そもそも富裕層と貧困層しかいないような世界の描きかたは発想が貧困じゃないでしょうかねー。中流階級が多くいて、富裕層と貧困層はマイノリティー。そのあたりは現実と同じくらいの配分にしたほうが世界を広く感じるし見ごたえもあると思いますけどね。 アマンダ・セイフライドはかわいいし、主人公も悪くはなかったのですが、感情移入するまでには至らず。 貧富の差が激しい世界を根底から覆すのかと思いきや、やっているのは強盗…。どーにもカタルシスを得づらい…。 序盤から中盤にかけては結構わくわくしながら見ていたんですけどねー。 大金(時間)をつかんだ直後に訪れる母親の理不尽な死。体制そのものに怒りを感じ、現体制を根底からひっくり返す、そんな壮大な物語を期待しちゃったのが悪かったのかなぁ‥‥[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-08-31 03:07:45)(良:1票) 《改行有》 395. ポテチ 《ネタバレ》 この作品はオチが途中で読めてしまうかどうかで評価に多少差が出るかもしれません。映画をよく見る、あるいは小説をよく読む人ならオチはわりと早めに想像がつくかもしれないですね。 だとしても、ポテチの塩とコンソメのくだりで濱田岳が涙するシーンはぐっとくるものがあります。 ちょっとサスペンス臭漂う入り方で映画が始まりますが、中身はヒューマンドラマに終始したことが良かったように思えます。 濱田岳演じる今村忠司が、自分のことより自分の母親の心配をするのが良かったです。球場で尾崎が代打で出場したときに、母親に本当の息子の姿を見せてあげようと一生懸命なのはなかなかの名シーンです。 で、そうなってくると主人公の空き巣設定がなんか邪魔になってきます。 オープニングで親分・・・いや、専務か。専務が『自分たちは義賊だ』みたいなことを言っていますが、やっていることは立派な犯罪です。どーもそれが感情移入のジャマになって仕方が無い。 木村文乃さん演じる若葉さん、凄く良かったです。何も知らない母親も、ザ・母親って感じで良い味出ていました。 できることなら主人公には空き巣などせず真っ当な仕事に就いてもらって、若葉さんと結婚し、3人で末永く幸せに暮らしてほしいものです。って思っている時点で、しっかり感情移入しているじゃないか、自分。[DVD(邦画)] 6点(2022-07-20 07:34:23)(良:1票) 《改行有》 396. モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?! 《ネタバレ》 今回はドラさんの恋のお話。 そーなってくるとお相手の魅力が大事になってくるわけですが、このお相手が魅力的とは言い難い人物。特にビジュアル。 恋のお相手が敵であるという設定は良かったんですけどね。このストーリーでヒロインに魅力が感じられないと面白さは半減するでしょう。3作の中では上記理由により一番ストーリーに惹かれなかったかな。 アニメーションは抜群の出来。 豪華クルーズ船が登場したとき。アトランティスに着いたとき。海底火山に行ったとき。数々のトラップを、行きはダンスで、帰りは猛スピードで駆け抜けたとき。わくわくポイントは盛りだくさんです。 クラーケンとヴァン・ヘルシングのコンビもラスボスとして良い味出していましたね。 だから見ていて飽きるということはないのですが、個人的に一番ぐっときたのがメイヴィスのやきもちだったりするもので。 悪くはないのですが、今一つ『面白かった』と心の底からは言えない感じです。 ほほえましい作品ではあるんですけどね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-07-15 03:58:37)《改行有》 397. ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス 《ネタバレ》 もはやハンガー・ゲームではなくなりましたが、望んでいた革命の始まり。 まさに副題の『レジスタンス』に相応しい内容。 今作ではピーターに代わりゲイルがカットニスのそばに付き添います。 正直このシリーズがなぜ世界でヒットしているのかさっぱりわかりませんが、もしかすると両手に花状態のカットニスに自分を重ね合わせて、世界中の女子たちが悦に浸っているのかもしれませんね。 それにしてもカットニスはそばにいる男にすぐなびいちゃうんですね。これは付き合う相手は大変だ。 恋愛パートはともかく、ストーリーは今までの中では一番マシ。 ハンガー・ゲームという理不尽と独裁の象徴のようなゲームがきっかけでこの反乱が起きているのだとしたら、75年間全く何も反乱が起きなかったことには疑問符がつきます。 そして思っていた以上に狭い世界。 第12地区の人口が10,000人。他の地区も同じくらいの人数だと考えても全地区あわせて120000人しかいません。福岡の約50分の1の人口です。そんなに生産性が良さそうでもないのに、たったこれだけでの人口でキャピタルの人たちと自分たちの生活を支えられるほどの経済活動ができるのでしょうか。しかもただでさえ数少ない貴重な労働力ためらいもなく次々と殺してしまう。いやいや、何十億というなかの10,000人ならまだしも。なんとお粗末な世界設定なんでしょう。 まあそーいったファンタジーに目をつむれば、数少ないアクションを最大限に活かしたエンターテイメント作品として悪くない出来だと思います。 スター・ウォーズが好きな人とは相性が良さそうです。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-07-12 03:39:30)(良:1票) 《改行有》 398. BLACK & WHITE/ブラック&ホワイト(2012) 《ネタバレ》 軽いノリのライトアクションコメディ。1980年代から1990年代にかけて流行った刑事バディもののノリ。今作の2人の主人公はCIAの特殊捜査官ですが、たとえ刑事でも全く同じ内容の映画になりそうです。 一応悪いやつもいるにはいますが出番はオープニングでほぼ終わり。物語の9割はラブコメなので、この悪役の影は限りなく薄い。 だめじゃないけど、サスペンスアクションにもう少し力を入れてもらったほうが、よりコメディの部分が活きる気もします。激ヤバな状況を軽口を叩きながら乗り切っちゃうような、そーゆーのが好きです。 今作はサスペンス色もアクションもほとんど力を入れていないので、とにかくユルユル。コメディ全開。でもちょっとだけ犯罪組織の動きを匂わすもんだから、どーしても刺激や緊張感が欲しくなってしまいます。 ラブコメのほうはなかなかの出来だと思いますよ。特にコメディ部分ですが。卓越したCIA捜査官のスキル。科学力。組織力。それらを総動員してやることが、一般女性のストーキング。こーゆーのは大げさにやればやるほど面白いので、そーいった意味ではよくできています。特にそれぞれのチームのメンバーが大真面目にローレンス(リース・ウィザースプーン)の身辺調査をしているのが面白い。途中まではチームのメンバーも『ハインリッヒと何の関係が?』と尋ねていたのに、いつの間にかもう何となく事情を察して尋ねなくなっているのがちょっと面白い。挙句の果てにはお互いのチームをちょっとライバル視している節もあったりして。 どうせ最後は二人ともフラれるんだろうと思っていたのですが、なるほどそうきましたか。これは後味の良い終わり方ですね。 映画のラストをケンカと笑いで〆たのも好印象です。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-07-08 14:33:19)(良:1票) 《改行有》 399. モンスター・ホテル 《ネタバレ》 予想以上に多種多様なモンスターがたくさん出てきてそれが楽しい。 ただアメリカのアニメって、だいたい全部同じようなノリなんですけど、とにかくドタバタ。それが許容できる範囲かそうでないかは結構大事。今作はちょっとドタバタすぎてうっとうしいなぁと感じる部分も。しかもあまり必要性のないドタバタ。よってストーリーの進行はもたもた。テンポが良いのか悪いのか。やや中だるみしちゃいます。個性あるモンスターたちのおかげで何とかもっているという感じ。 ストーリー自体はベタな家族愛、異種族間恋愛というありふれたもの。既製品大好きな私にとってはありふれた物語であっても面白ければ問題なしです。 簡単に筋を追うと、ドラキュラの妻が人間に殺されている。妻の忘れ形見の娘を守るため、モンスターだけが安心してくつろげるホテルを造る。娘がホテルから出ていかないよう画策する。そんなホテルに人間の若者が迷い込んでしまう。うん、良いと思います。 でもなぜかいまいちストーリーに乗り切れない。ドラキュラとジョナサン(人間の若者)のやりとりがくどすぎて、なかなかストーリーが進まないからかもしれない。 それだったらジョナサンがさっさと人間だということがばれちゃったほうが面白かったもしれない。そこからモンスターと人間の交流メインで少しずつ誤解を解いていくようなストーリー展開のほうが、この作品が伝えたいメッセージをよりしっかりと伝えられたんじゃないかな。 終盤、人間のモンスターフェスティバルに迷い込んじゃうのがすごく好き。でもそっから先の飛行機のくだりはちょっとくどい。長すぎます。 アイデアも映像もキャラクターも良いのに、どうにもその良さを生かし切れていないのか、感情移入しきれないまま終わっちゃいました。 私はドラキュラの妻も実は人間だったっていう真実のほうが良かったと思います。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2022-06-20 14:37:10)《改行有》 400. インモータルズ/神々の戦い 《ネタバレ》 序盤からわりとテンポ良くストーリーが進んでいきます。神話をベースにしているからって、もったいぶった感じを出していないのは好き。 ハイペリオンの軍勢はわかりやすいほど悪。残虐非道。この人たちが徹底的に過激でグロいから、映画がダレません。ただ、そーゆーとことん悪の限りを尽くすのが前半のストーリーなら、後半はそれを凌駕する逆襲のストーリーを用意してほしいものです。この監督さんがストーリーに拘らない監督なんてことは、こちらは知りません。私は映画を見たいのです。映像だけを見たいわけではないのです。 とにかくこの作品には逆襲、復讐のカタルシスがてんで足らないです。 テセウスは多少強いですがそれだけ。相手の数が多ければ結局やられてしまう。最初はそれでもかまいません。そこから成長してゆくのも映画の醍醐味だから。でも成長しない。テセウスも。その仲間たちも。 ピンチになれば神様がかけつけてくれる。そのシーン自体は見ごたえがあって楽しいのですが、それと同時に主人公たちも強くなってくれないと盛り上がらんのです。 伝説の武器を手に入れて強くなるのだってこの際OKです。実際に伝説の弓を手に入れて強くなった・・・・かと思ったらあっさりその弓を奪われて、ハイペリオンの最終目的のために弓は使われて消滅。いや、確かにそーゆー話ではあったけどさ。本当にその通りにしてどーすんのさ。敵の切り札であるはずの弓を主人公が手に入れて、逆にその弓で悪の軍勢を撃退して復讐を果たすっていうのが爽快なんじゃないの?わかってないなもう。なんか見たいものを絶妙にずらされて結局見れずじまいみたいなモヤモヤする映画でした。 ちなみに巫女役に立たなすぎ。この人の力で弓を見つけるのかと思ったら、なんか偶然みたいに見つけちゃってんじゃん。これじゃあ巫女はただおしり出すだけのお色気要員だよ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-06-12 02:56:56)《改行有》
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