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プロフィール
コメント数 574
性別 男性
年齢 50歳
自己紹介 管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。

タケノコと申します。

みなさまのレビューをとても楽しみにしています。
( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )


よろしくお願いいたします。

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381.  ユー・ガット・メール 《ネタバレ》 いい映画だと思うのだが、いまいち物語に入っていけなかった。そもそも、クリスマスシーズンのラブストーリーを、雨がじとじと降る梅雨真っ盛りに観たのがいけなかった。やはり季節モノ映画を部屋で鑑賞するなら時期は選ばないとね。また個人的意見ですが、メール文通をモチーフにした恋愛映画なら、主役はもっと地味な二人がいい。出会いも少なく恋愛に奥手な二人、この設定の方が絶対にハマる。幸薄そうな二人が薄暗い部屋でキーボードをカタカタ、カタカタカタ、、これがいいんです。というわけで、僕は森田芳光監督(ハル)の方が圧倒的に好きです。[DVD(字幕)] 5点(2016-08-04 23:17:04)

382.  八月のクリスマス(1998) 《ネタバレ》 この映画は、"死"はいつかは誰にでも訪れるものとして、あまりにも淡々と描いている。彼の落ち着いた様子に、死ぬことは怖くない、とあやうく騙されそうになる。だがそれは大きな間違い。"死"が怖くないはずがない。彼だって本当は毎日泣きたいくらい怖いのだ。死への恐怖に立ち向かう勇気を与えてくれたのが彼女であり、そしてその愛の力に他ならない。二人は結ばれなかったけど、これは珠玉のラブストーリー。愛して愛される歓びは死の恐怖にも勝ることを教えてくれたから。きっとこの出会いは、誠実に生きてきた彼のために神様が特別に与えてくれたプレゼントだったと思いたい。もう誕生日を迎えることのない彼の最後の夏の物語、八月のクリスマス。[DVD(字幕)] 8点(2016-07-21 23:48:48)

383.  教授のおかしな妄想殺人 《ネタバレ》 まずは聴いてすぐにウディアレン監督とわかる音楽が相変わらずよいです。 地位も学もある男が殺人妄想に駆られて、やがて妄想に飽き足らず実行することに、、といったお話し。J・フェニックスが無表情で暴走するかたわらで、E・ストーンが一人慌てふためく姿は不謹慎な笑いを誘います。 彼はいわゆる「サイコパス」と思いますが、こういった人間を題材にしてホラーやサスペンスタッチにならないのは、まさにアレン監督ならでは。 その悪党は、あの時のペンライト (だったかな?) で滑って自ら奈落の底へ。色恋沙汰には寛容だが殺人者は罰を受ける、といった内容はアレン作品では通例ですが、今回の末路はいつになく、罪と罰や因果応報といった言葉が頭をよぎります。 それとなんだろう、この酷い末路は教授という職業に何か個人的な恨みつらみでもあるのだろうか (笑)[映画館(字幕)] 6点(2016-07-09 14:50:55)(良:1票)

384.  奇跡(2011) 《ネタバレ》 本作は時事ネタをうまくストーリーに取り込んでいるので、むしろ数年後、いや何十年も後に鑑賞した方が "風味" が増していて感慨深いかも知れません。短命だった民主党政権による事業仕分けネタ、九州新幹線の全線開通で盛り上がりを見せた話など、もう既に「そういえば、こういうこと、あったなあ」と、しみじみと懐かしく思えるし。 ところで、少年たちは遠路はるばる出向いて、新幹線のすれ違う瞬間、一斉に声を大にして願いを叫びましたが、全く「奇跡」は起きません。それはそうです。だって、奇跡は目に見えませんから。そして、ある意味では、それも時事ネタと同じ。この出会い、この「大冒険」、、彼らは数年後、いや何十年も後にこの思い出を振り返っては、あの出来事自体が奇跡だった、、とやがて感傷的に気づく時が来るでしょう。 もう一つ、そこにたどり着く前の晩の出来事を、どうか彼らに忘れないでいて欲しい。見ず知らずの彼らを泊めてくれた老夫婦たちとの出会い。一団の少女の一人が孫娘によく似ていた、その孫娘の帰宅を心待ちにする優しい老夫婦が住む家に、まるで狙いを定めたように迷い込んだ・・。 実はこれこそが、確率的に言っても、まさに奇跡と呼ぶに相応しい珠玉のエピソードだったように思えます。[映画館(邦画)] 8点(2016-06-15 23:17:17)

385.  幸せをつかむ歌 《ネタバレ》 オープニングの疾走感あふれるナンバー "American Girl" でさっそく気分はハイテンション。途中、しっとりと聴かせるナンバーもあって、クライマックスは結婚披露宴の "My Love Will Not Let You Down" でボルテージは最高潮。そんな感じで劇中の挿入歌がどれもすばらしい。ハッキリ言ってストーリーとしては王道、アメリカ映画史が始まってから何百回も繰り返されてきたド定番でしかありません。でもそんなことはどうでもいいのだ、何しろあのメリル・ストリープがこんなん役をやっておられるのだから (笑) 私の記憶をたどっても本作リッキー役は今までにない彼女の新境地。その役作りのためにギターの猛レッスンをうけたそうな。(その成果はご覧のとおりです) 最高峰に君臨する大女優が、そのあくなき向上心で更なる高みを目指した。もう上には誰もいないのに。本作は映画の内容云々よりも、その事実につきるだろう。彼女に多くのエネルギーをもらえる映画です。でも邦題は残念~。原題のままが絶対によかった。[映画館(字幕)] 7点(2016-06-13 00:29:54)(良:1票)

386.  グッド・ライ いちばん優しい嘘 《ネタバレ》 映画の中で、スーダン内戦の様子をわずかの回想で済ませることなく、彼らロストボーイズの生い立ちからしっかりと時間をかけて描いたこと。これが彼らの人物を深く掘り下げることに成功していて、アメリカ編における彼らの一言一言に深みを与えています。 これは表向きはロストボーイズの救済を題材にした社会派の映画。でも救済されたのはキャリーの心であり、彼らに多くを教えられたのはむしろ我々の方。 平和な世界に生きている喜び。家族が当たり前のように一緒にいる喜び。与えられたすべてに感謝する心。 平和な暮らしと引き換えに、人が失ったものはあまりにも多い。 彼らロストボーイズは、僕らが失ったものを教えるために導かれた宣教師だったのかもしれません。 ちょっと興味深かったことを一つ。彼らにとっては物を買う売るといった概念はあまりなくて、それは「お金」と「商品」(サービス) を交換する、ただそれだけの行為。つまり、金を払った方がエライといった考え方は皆無で、与えてくれた人・与えられたモノに対する感謝の気持ちはいつだって忘れない。このあたりは物々交換の風習がまだ根強く残るアフリカの考え方を垣間見たようで興味深かったです。 ちなみに「嘘」って面白い言葉で、その定義は人によって曖昧です。 (と思ってます) 私にとって嘘とは、私利私欲が目的で相手をだますこと。少なくとも、相手の幸せを願って真実ではないことを語るのは私の尺度では嘘とは言いません。[DVD(字幕)] 8点(2016-06-09 23:48:29)(良:1票)

387.  オーメン(1976) ホラー映画の名作。怖いだけではなく、様式美も兼ね備えた格調高きオカルトホラーの金字塔。6が三つ揃ったこの日にめでたく投稿、今から久しぶりに鑑賞します。オーメン(笑)。[ビデオ(字幕)] 8点(2016-06-06 21:09:00)

388.  海よりもまだ深く 《ネタバレ》 近年の是枝監督作品はかつての小津監督の映画を彷彿させます。共通していることは、「家族」がテーマであることはもちろんですが、特にその時代を象徴する家族の姿を適格に、少しの哀愁を以て描いていること。本作で言うなら、もはや珍しくもないバツイチ 、低収入の中年男、ダンナより稼ぐ女性などは、今よりもむしろ何十年か経ってから、あの当時はこんな家庭が多かったなあ、としみじみ感じさせるような、そんな予感がするのです。 阿部寛の小悪党のようでもあるが、まったく憎めない魅力的なキャラを含めて、登場人物全員、人生の成功者ではないが人間味のある描き方をされていて、それはとても好感が持てました。 人生にも「台風」があるとすれば、それはたぶん離婚だったり死別であったりします。(要するにあまりよい出来事ではないということ) 台風の最中、深い海の底に潜むタコの姿は、彼が今人生のどん底であることを示唆しています。でも台風一過に覗いた晴れ間は明るくて、暗闇を抜けた先に見えた一筋の光明 (アカルイミライ) にも見えました。 彼は父親になれなかったのではなくて、愛はあったがお金が足りなくて父親稼業に失敗しただけ。だから彼のために一言だけ言わせてもらおう。「失敗も、一度は許そう、父親稼業」 ・・どうか彼の第二、、いや第三の人生に幸あれ。[映画館(邦画)] 7点(2016-06-03 23:54:05)(良:2票)

389.  母よ、 《ネタバレ》 「息子の部屋」のナンニ・モレッティ監督らしく、本作も「死」をテーマにして、淡々とした語り口で物語を描いていきます。監督の描く死には宗教観や倫理観は見えなくて、かと言って劇的な出来事でもなくて、まるでそれぞれの人にとっての人生を締めくくる通過儀礼のよう。 また、平坦なストーリーで退屈になりがちな映画でしたが、個性派ジョン・タトゥーロの何かしでかしそうな存在感がそこを救っていたように思う。 お分かりになるように、今回は象徴的に壁 (境界線) が多く登場します。 労働者と経営陣の間にある工場の壁。娘と母の間にある病院の窓。そして、生と死の境界線。 人は生きていく上で、知らず知らずのうちに多くの境界線を越えていくものだけど、生と死の境界線だけは母と子が正しく順番にその線を越えていけたら、それはお互いに幸せな人生を送った、と言えると思う。 とても感動した、泣けた、と言うよりは、観終えた後からじわじわと静かな感動が押し寄せて心が熱くなるような、そんな映画でした。 何気に邦題もいい。 母よ、に続く言葉、きっと観た人それぞれの心にありますね。[映画館(字幕)] 7点(2016-05-30 23:28:32)

390.  追憶の森 《ネタバレ》 実力派キャストを揃えているのでとても期待していましたが、これはちょっとすべった感じです。愛、死、スピリチュアルなど、深遠なテーマを欲張って詰め込みすぎて、これをどうやって収めようかと、まるで監督自身が答えを探して迷路を彷徨っているような。キイロとフユのエピソードも説明不足により、決まった時の爽快感はほとんどなく、置いてきぼりされた唐突感しか無かったです。それに彼が出会う日本人が一人残らず英語ペラペラってねえ・・。ここは富士の樹海である前に日本だぞ。期待外れだとツッコミしか出てきませんが、管制塔から見た樹海の眺望(パノラマ)はすごかったです・・と最後意味なしフォロー。[映画館(字幕)] 4点(2016-05-10 00:03:36)

391.  レヴェナント 蘇えりし者 私が知ってる「グリズリー」って映画よりも、こっちの方がよほど「グリズリー」してる。[映画館(字幕)] 7点(2016-05-04 23:10:27)

392.  ルーム 《ネタバレ》 ポスターから抱いていたイメージとは程遠い、はっきり言って陰惨な題材なのですが、子供の純粋無垢な視点や彼の冒険の物語にした発想、この見せ方のアイデアに唸らされました。現実的な話をさせてもらうと、日が当たらず、しかもこんなに狭くてきたない部屋に数年も幽閉されたら、子には何らかの発育障害がありそうですが、そこは目を瞑るべきか。手に汗握る脱出劇から一転、幸せをかみしめる時間も束の間、どこかよそよそしいわが家の"男"たち、そしてTV局のインタビューなどによって、次第に暗い過去が明かされていく。その展開に回想はなくてあくまで時系列で、そして極力状況で語っている点は好感が持てました。"脱出"は物語の分岐点。少年にとって本当の意味での"誕生"。それは文字通り夢と冒険の始まり。でも母親にとっては決して楽しいことばかりではなく、好奇の目に晒されたり、まだこれからも苦難は続いていくのである。まだいろいろ書きたいこともあるが、この映画だけは男の私がこれ以上何を書いても陳腐になりそうで。母親の愛と強さはやはり偉大でした、もうそれだけしか言えません。[映画館(字幕)] 7点(2016-04-18 01:04:52)(良:1票)

393.  リップヴァンウィンクルの花嫁 《ネタバレ》 この映画3時間でしたか。話にぐいぐい引き込まれて全く長さを感じませんでした。 黒木華さん、よかったです。好演とか物語の世界観に合っていたとかそんな次元ではなく、まるで彼女ありきでこの映画が創られたほどに。 私は、題名は "虚像の幸せ" の別名と解釈しました。出会い系、結婚式のサクラ、確かに今は取り繕った虚像の幸せであふれている。ネット社会の利便性と引き換えに、モラルや感謝の心など人が失ったものも多く、もはや幸せ感覚はあきらかに麻痺した。彼女たち二人は現代社会の被害者ではなく、"迷い子" であると思う。幸せも出会いもお手軽すぎて、何が本当の幸せだか、誰が自分に見合うのか、あげくには自分が何なのかわからなくなった。でもそんな現代に、心に傷を負って人の温もりを誰よりも欲していた二人が、お互いが最も必要とする相手に "サクラ" を通じて奇跡的に出会った・・。 題名すなわち "虚像の幸せ" とは、ネット社会に対する鋭い風刺と思いましたが、実は逆説的な意味だと思うのです。つまりこのような現代でも、生きる価値は絶対にある。ニセモノであふれたこの世界のどこかに、あなたに見合う本物 (幸せ) は確かに存在している、だからとにかく生きろ、そう言っている気がします。[映画館(邦画)] 8点(2016-04-09 19:35:39)(良:1票)

394.  腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 《ネタバレ》 これは一見家族の崩壊を描いているようでもあるが、まあシュールなブラックコメディと思って楽しみましょう。てんで歯車のかみ合っていない三兄妹よりは、道化を装っているが実はただ一人真っ当な待子さんがよろしい。この人、我慢強いし空気読めるし本心顔に出さないし、きっと女優目指したら澄伽より大成するだろうね。漫画家志望の妹さんにしてもしかり、二人は例えるなら"能ある鷹は爪を隠す"人たち。もちろん澄伽は"能なし犬の高吠え"、お兄さんは差し当たって"負け犬の遠吠え"か。それはさておき、この映画はキャスティングこそ監督の真のメッセージが込められているように思えます。グラドル出身の佐藤江梨子とアイドル出身の永作博美。彼女たちに共通しているのは、"外見"が最優先である職業の出身者ということ。でも映画の女優となればそれだけでは当然いきません。それは演技ができなければ生き残れない厳しい世界。劇中の小森監督と澄伽の関係。これはそのまま、映画に便乗して吉田監督が突きつけた"映画監督"たる権力誇示のようでもあり、同時に、映画の女優という世界の門戸を叩いた彼女たちに対する厳しい激励のようにも感じました。[DVD(邦画)] 6点(2016-04-05 23:42:33)

395.  リリーのすべて 《ネタバレ》 医学的、宗教的な観点からすると難しいテーマであったと思いますが、本作はそれらはさておき(難易度の高い手術の描写も最低限だったように思う)、ある二人の夫婦に突然訪れた一つの出来事として、主に二人の心の葛藤だけに焦点を絞って描いています。途中までは淡々とした気持ちで観ていたが、ゲルダがリリーに抱いていた感情が、異性に対する愛情から、やがて母性愛に近い感情へと変貌してゆく後半からは、心が締め付けられるように切なくて苦しかった。二人は過酷な境遇に立ち向かい、もがき苦しみ悩みながらも生きて、永遠に別れるその最後まで決して自分たちの生き方に後悔はしなかったと思う。だからこれは悲劇のようだが、力強い"人間賛歌"でもある。なお主演はエディ・レッドメインとなっているが、この映画はアリシア・ヴィキャンデル(ゲルダ)の物語。リリーに芽生えたある複雑な心と、その全てを深い愛情で包み支え続けた、ゲルダの献身と葛藤の物語といいたい。"真実の愛"とは、相手の容姿や性別だけではなく、心を愛し痛みや苦しみも共に分かち合うもの。リリーはゲルダのすべてであり、ゲルダは、"リリーのすべて"でした。[映画館(字幕)] 7点(2016-03-20 17:23:32)(良:1票)

396.  海がきこえる<TVM> 《ネタバレ》 本作は決して宮崎ジブリのような高い完成度ではない。でも作り手の映画に懸ける熱意や郷土愛が映画の雰囲気からよく伝わってきて、私はとても好きな作品です。本作の物語、魔法やファンタジーがあるわけでもない、奇跡も何も起きないただの若い日々、これは宮崎ジブリに慣れていた私にとっては逆に新鮮に映りました。でも若いときは気づかなかったけど、若さと平凡な日々はもうそれだけで奇跡ですよね。私自身、青春時代を海も山もない都心近郊で過ごしたこともあって、はるか遠い街、海がきこえる故郷は昔から憧れでした。この同窓会の場面を観る度に昔を思い出す。親友、好きだった女の子、受験。みんな元気でやっているだろうか。実はこの映画を最初に観た時はピンとこなかった。気になってたまに観返すようになり、いつの間にか自分にとって大切な映画になった。まるで映画の二人のような関係。この映画、すごく好きです。[DVD(邦画)] 10点(2016-03-15 23:16:42)(良:1票)

397.  (500)日のサマー 《ネタバレ》 いわゆる恋愛感性の違う二人が一時寄り添って別れた、ただそれだけのよくある男と女の話です。でもこの映画は、恋はしないよりもすること、そして結果よりはその過程、人を好きになって苦しみ悩むこと、それが人を大きく成長させることを語っている。彼女が"卒業"を観て泣いたのはなぜだろう。ただの思い入れではなく、心境ががっちりとリンクして感極まったように見えた。結婚することへの後悔か、トムへの罪悪感なのか。あるいはトムに略奪されることを望んでいたりして。その結婚した彼女を祝福した彼の姿は潔く男らしい。二人は、結婚と恋愛は全く別のものだとわかっています。だから二人は別れたのではなく、"恋人"で終わることを選んだ、あえてそう言わせてください。[DVD(字幕)] 6点(2016-03-07 23:07:49)

398.  女が眠る時 《ネタバレ》 ウェイン・ワン監督の「SMOKE」が大好きで、公開前からかなり期待をしておりました。しかし、このガッカリ感はなんだろう、まさかのサスペンス映画でございました、、。 映画は、西島秀俊さんが走って、走って、走りまくります。サスペンス映画らしからぬ、身体的な「動き」があって、狙いがよくわからない感じです。 時折、得体の知れないリリーさんが登場しては、楽しい雑学集を語ります。特に「バカ殿様」のエピソードが面白い。何もせんでも女をホイホイ与えられていたから、昔の殿様たちは頭が退化していて、みんなバカ面してよだれをたらしていた。 (だったかな?) それはつまり、お前はそうなるな、って遠回しに言ってるんでしょうけど。男だったら走り回って、自ら女をつかまえろ。そして、ようやく「While The Woman are Sleeping」 女が眠っている時こそ、男は爪を研ぎすませ、てこと。でも、彼のように行き過ぎるあまり、気づいたら盗撮やストーカーじゃあ、シャレにもならんぞ (笑) 総括。 役者はよい。 官能的な雰囲気もよい。 フランソワ・オゾン監督の「スイミング・プール」を意識しまくりです。 そして、、邦題がダサい。 (これ、直訳じゃなくてもよかったんじゃ・・汗)[映画館(邦画)] 5点(2016-03-05 02:27:41)

399.  愛してる、愛してない...(2002) 《ネタバレ》 オドレイ・トトゥが、たくさんのバラの中からたった一本だけを選ぶ。"アメリ"の彼女を知っていれば、この美しく心弾むオープニングまで観た段階ではその再現かと期待してしまう。でも騙されました。同じ妄想でもこちらは危険な妄想、かわいい顔が次第に恐ろしい顔に見えてくる、ストーカー女のお話でした。でもこれは一本のバラが一人の女を狂わせた話。女性にバラの花を贈る、ということはたぶん我ら男が想像している以上に、女性にとって"特別"なことなのだ。そして、目に見えること、知っていること、世の中は全てが自分の解釈している通りとは限らない。一歩遠くから、そして目線を変えて見たならば世界は全く違った姿に見えてくるのだ。例えばこの物語も見方によっては、アンジェリクは"バラ"の美しさに狂わされその棘に刺された被害者である、とも言える。いや、あえてそう言いたい。たとえ彼女の愛が異常だとしても。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-20 14:42:22)

400.  キャロル(2015) 《ネタバレ》 現役女優の中でも最高峰の大女優と、近い将来にその仲間入りをするであろう女優、その二人の奇跡の共演を観てきました。 これは一言、"目は口ほどに物を言う" 映画。ケイト・ブランシェットの魅惑的な視線、ルーニーマーラの羨望や敬慕の視線。二人の目の力によって成立した映画と言ってもよいほど、目の演技に圧倒された映画でした。そして、優雅で完成された美とまだ若々しく完成を心待ちにする美。対象的な二人の "美" をうっとりと見惚れる至福の2時間でもありました。 その対象的な二人の個性を一層華やかに際立たせた衣装、1950年代のニューヨークを完璧に再現した街並み、画面の細部まで拘りが行き届いた美術、本作は衣装や美術スタッフの素晴らしい仕事にも拍手を送りたい。 展開は覚悟をしていた内容でしたが、これはレズビアンや同性愛のたった一言で括れる愛の形ではなく、もっと奥が深い感情だと思いました。人が人を愛すること。それは理屈では決して説明はできません。きっとキャロルとテレーズもこの感情を言葉で説明することはできないでしょう。だから、これは恋愛映画であり、真っ当なミステリー映画。人が人を愛すること、これは解き明かすことのできない深遠なるミステリーであり、そして女は永遠に "謎" なのである。この謎は、今までもこれからも、僕らを永遠に惹きつけてやまないのだ。[映画館(字幕)] 9点(2016-02-14 19:13:35)(良:3票)

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