みんなのシネマレビュー |
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401. マイ・ルーム 《ネタバレ》 お荷物と思ってしまっても仕方ない老人二人のことを「愛している」と言って微笑む姉。可愛い二人息子のことを素直に愛せずにいつもイライラしている妹。この二人の違いはいったい何なのか…。血の繋がった絆っていうものは、切ろうとしても気づかない振りをしても絶対的に存在するもの。残された時間、余命が短くなればなるほどその大切さに気づくものなのだろうか。妹がそのことに気づいてくれたであろうラストはとても後味が良い。ハッピーエンドではないにせよ、すがすがしい終わり方だ。ラストのテーマソングもとても良い。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-11 17:49:35) 402. 亡国のイージス 《ネタバレ》 グソー、ダイス、辺野古ディストラクション、テルミットプラス…など耳慣れない言葉を吐く自衛隊のお偉方、モールス信号や手旗信号などマニアックでベタな小ネタ、何の活躍もなくこれといったエピソードもなく次々と死んでいくビックな俳優方、怒鳴るばかりの平泉成、ヨンファな貴一…。戦争戦争とは言っても艦内だけに留まったためか、どれをとってもチープとゆうか陳腐というか。人間臭い真田広之と屈折した勝地涼の妙な師弟関係だけがちょっと良かった。[地上波(邦画)] 6点(2007-06-06 14:40:30) 403. スナッチ 何度か繰り返し見れば見るほど面白くなっていく作品。1回目、まずそのテンポを楽しむ。2回目、人物を整理して人間関係を楽しむ。3回目、悪事を働く男たちのアホっぷりを楽しむ。最低そのくらいは見て楽しんだらいいんじゃないかと思う。[地上波(字幕)] 8点(2007-05-31 18:11:47) 404. ブリジット・ジョーンズの日記 話題になったわりには可もなく不可もなく…。共感できるとかできないとか、そこで賛否が分かれているようだけど、むしろ客観的に見てしまった。なかなかおもしろいキャラだなぁと。少女マンガの主人公(ダメキャラ)のようだなぁと。そんな彼女に共感できるとか好きじゃないとか熱くなれるほど私も若くないということか…。パンツにスニーカーで雪の中を走る巨体はおもしろかったし、応援したくはなった。[地上波(字幕)] 5点(2007-05-30 10:55:33) 405. ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 アメリカではなぜ銃犯罪が多いのか。各国の流血の歴史や国民性、銃の所持率、失業率等を比べ、恐怖心を煽ってまで視聴率を重視する報道のあり方、一部の人間が儲かる防衛(戦争)、スーパーマーケットや銀行で簡単に銃や銃弾が手に入るシステムなどを批判していく。が、どれも決定的な理由にはならないようで、ではなぜアメリカは銃犯罪が多いのか…。中盤のアニメーションが一番その答えを表していたようで、最後に質問されたチャールトン・ヘストンもしどろもどろながらそのような事を言いたげだったんではないかと少し思った。建国の歴史は各国さまざまであるが、「恐怖心を煽る報道」に関しては日本だって他人事と思えない。異常犯罪いじめ暴力事件が毎日耳に入ってくるとなると、事実とは言え人間不信な世の中作りをしているのではないかとさえ思えてくる。日本では現在自衛の為に銃を所持する人は希少だと考えるが、今後銃に怯えて暮らす時代が来ても不思議は無いと思った。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-05-15 15:45:51)(良:1票) 406. フェイス/オフ 《ネタバレ》 拍手~!満点です!アクション、荒唐無稽なSF色、辛い過去を持つ主人公、家族愛、涙、ハッピーエンド。ここまで揃っていてそれぞれのバランスが良い。見せ場となる印象的なシーンも多く、エンターテイメントとしては最高の娯楽映画です。トロイの顔のアーチャーがただただ気の毒で、ハッピーエンドでほんと良かった。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-04-23 14:33:24) 407. ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 原作の面白さが全く表現されていない。周到に練られたはずのソニエールの暗号が、どれもあまりにあっさり解かれてしまっていて、一つ一つの暗号が印象薄になってしまっている。原作のラングドンはキリスト教の歴史に対して、テイービングと似通った見解を持っている人物であるのに対して、こちらのラングドンは極めて一般的な宗教観を語る。あくまでも一般アメリカ人にとっての悪役は、まさに悪役のティービングだけになっていて、作り手の「逃げ」を感じた。映像化されて良かったところといえば、紫檀の木箱、クリプテックスなどのアイテムがヴィジュアル化されたこと、最後の晩餐の説明をCGで分かりやすくしてくれたこと、ソフィーがシラスを殴ったところくらいか。あとは原作を読んだほうが十倍は楽しめる。[映画館(字幕)] 5点(2007-04-17 17:42:26) 408. シャイン 《ネタバレ》 はじめて見た時の感動がいつまで経っても忘れられない作品。父親の歪んだ愛情、それを乗り越えひたすら純粋にピアノに没頭する息子。精神が破壊されても、父親の言葉を忘れてしまっても、ピアノに対する愛情だけは忘れなかった。見た目は普通じゃなくても、みんなに愛され、ピアノを愛したヘルフゴットという人間の魅力に、心をわしづかみにされたまま今日に至っています。[地上波(字幕)] 10点(2007-04-17 16:58:43) 409. フラバー ディズニーランドのアトラクションのような映画。お子様にお勧めしたい。ウィーボが良かったので彼女に+1点。[地上波(字幕)] 7点(2007-04-10 11:04:17) 410. アメリカン・ビューティー 《ネタバレ》 みんな異常で、それが正常。社会と折り合いを付けて生きている。父はある日、ある少女を見た瞬間に、今までの空ろな自分を捨て、少年に戻る。「空ろな自分」に気付かせてくれる衝撃的な「美」。それは人それぞれにあるピンポイントな美であり、どこにでも普通に存在する。自分にとっての「美」を早く見つけたいものだ。[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-03-31 09:44:40)(良:1票) 411. コンドル(1975) ちと分かりにくいです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-03-26 14:41:11) 412. キリング・フィールド この世にこそ天国と地獄が存在する。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-25 09:20:54) 413. ドリームガールズ(2006) モータウンサウンド好きなんで、もう聞いてるだけでってゆうか見てるだけで目頭が熱くなってしまった。欲を言えば当時のミュージシャンを彷彿させる人やグループがもっと出てきて欲しかった。ジャクソン・ファイヴはいたけど、CCはスモーキー・ロビンソンか。途中まで「主役はエフィ役のJ・ハドソンじゃん」とか「アメリカ版キャンディーズ物語?」とか思って見てたけど、歌唱力も存在も迫力満点で前へ前へ出るハドソンと、存在感を抑えても抑えても隠し切れない美しさを放ってしまうスーパースター・ビヨンセ、この二人のバランスがとても良かったと思う。エフィがカムバックを掛けてしっとりと歌う“One Night Only”と、ディーナがそれまで抑えていた気持ち、ソウル、喉を存分に爆発させる“Listen”には特に心を撃たれた。 [映画館(字幕)] 9点(2007-03-15 17:33:12)《改行有》 414. 秋刀魚の味(1962) とにかくやさしいお父さんである。優しい気持ちが画面いっぱいに溢れている。見ているだけでついニヤニヤしてしまう。あの棒読み、大して内容も無い会話、ゆる~い空気、このペースに慣れてくると何とも心地よい。オーバーリアクションやハイテンション、スペクタクルを見慣れる現代、あの棒読みは不自然に感じるが、この何気ない会話、口調の方が逆に超自然なのかも、と思った。岡田茉莉子(兄嫁)のセリフとかもすごく変で笑えるが、こういう人いそ~、なキャラである。唯一、東野英治郎だけが現代劇風の演技だった事に驚いた。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-11 13:57:41) 415. 禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 神の知識すらない幼い子供でも、死んだ愛犬が一人(一匹)では可哀想だからという気持ちを抱く。死者を尊び慈しむ心を既に持っている。知識ではない自然な感情。それなのに大人は戦争をする。感情の欠如としか言えない行動。十字架集めは確かに「禁じられた遊び」だったが、それをさせた「戦争」こそが、世界中から禁じられた愚かな遊びなのである。ラストシーンとテーマ音楽が何とも切ない。[CS・衛星(字幕)] 10点(2007-03-09 10:27:23) 416. オネーギンの恋文 《ネタバレ》 ミステリアスなフェロモンを放つレイフファインズは、オネーギンという理解しがたい男にぴったりだったと思う。ヒューグラントとかがやっちゃダメでしょう。わがままな色男にしか見えませんし。また映像がきれいで、中世の絵画のような色彩と構図が秀逸。中盤の決闘シーンとラストの泣き付くシーンだけが印象に残るも、全体的に詩小説らしく淡々と語られている点が退屈に感じる。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-03-07 12:17:08) 417. 電話で抱きしめて 《ネタバレ》 メグライアンが可愛い。苦悩してても奮闘してても憤慨しててもいちいち可愛い。そしてウォルターマッソーもわがままな老人役ながら負けずにチャーミング。こんな父娘が死によって間違いなく離別を迎えなくてはならない。悲しい。幼い子供が大人になり、大人が弱弱しい老人になる。当たり前の事だが、切ない。今を、かけがえの無いこの一時を、かけがえの無い人と大切に過ごす事の大切さを痛感させられた。作品としては地味で、父が死に、姉妹が仲直りする、という単純なものだったが、ウォルターマッソーにとってこの劇中の死が、実際の俳優生涯の幕切れになってしまった事が重ねて切ない。[地上波(字幕)] 6点(2007-03-03 11:46:32) 418. プロポーズ 軽い気持ちで期待しないで見たが、なかなか面白かった。人生の墓場となる結婚、遺産目当ての結婚、年をとってもずっと幸せでいられる結婚…。それぞれの結婚観をコメディタッチで描いた深い話しだった。最後は感動したし。大人数でぶわ~っとやられるとその勢いに何だか感動してしまうのね。笑えたのはブルックシールズ演じるバックリー。煙草の煙、鼻から出てるよ![地上波(字幕)] 7点(2007-02-21 14:23:20) 419. 情婦 ドンデン返しがあって、評価がものすごく高い、という知識だけを持って見ました。タイトルからの印象こそ違いましたが、そこ以外は全く期待を裏切らない上質な法廷推理ものでした。煙草欲しさにちょっと話しを聞き、成り行きで引き受けた仕事が驚きの結末をむかえるという流れの美しさにも唸りましたが、特に私は初めて出会ったチャールズ・ロートンという方、何と味わいのある俳優さんなんでしょう!良い人とか悪い人とか頑固者とか、そういう言葉では語れないウィルフレッド卿というキャラクター。この役をこの方がこの演技で、魅せてくれています。ラストはちょっと想像できてしまいましたが、サスペンスにして時折笑い所もあるという嬉しい作品です。[地上波(字幕)] 8点(2007-02-20 12:48:50) 420. バックドラフト 《ネタバレ》 バックドラフトという現象を映像で再現し、火が生き物であるという恐怖は充分分かった。冬場火事が多発する時期に生活バラエティなんかで見る再現VTRに物語をくっ付けちゃった感じ。でそれが放火で犯人が消防士だったなんてやりすぎ。スコットグレン助けなければ良かったのに。殉職になるし。でも二人とも死んじゃった後、犯人はスコットグレンとカートラッセル?みたいな事になっちゃって結局は兄さん無駄死?デニーロも全然活躍してないし、良かったのはサザーランドだけだった。[地上波(字幕)] 5点(2007-02-15 15:43:09)
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