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自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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401.  暗いところで待ち合わせ 苦悩しつつ、わが人生最大のオマケ点数をつけて6点か7点。同じ主演コンビの『幻遊伝』と対になった、「自分の居場所」というテーマの別の解答(でも結果は同じ!)である点は評価しますが、クライマックスが小粒に過ぎます。 詳しいところは後日追加…。[映画館(邦画)] 6点(2006-12-10 20:34:59)《改行有》

402.  キートンのマイホーム(文化生活一週間) 不覚。初めて観るのに全てのネタを知っていた…有名すぎるんだよねコレ。 何も知らなけりゃ笑えたんだろうなあ。 相変わらずキートンとは巡り合わせが悪いみたいだ。[インターネット(字幕)] 6点(2006-08-31 01:11:26)《改行有》

403.  0:34 レイジ 34 フン 《ネタバレ》 『ラン・ローラ・ラン』は好きな映画だけど、ローラが怪物に襲われても別に怖くはないから、本作は観る予定じゃありませんでした。ところが sherlock さんのレビューを読んで俄然興味が出てきた。BGMのない地下鉄ホラー…これはかなりドイツ的だぜッ。アメリカンなホラーやイタリアンなショッカーとは一味違った切れ味イイ奴が観れるかもしれん…。 …とか、儀礼的な感想はやめますわ。 本作はホラーというジャンルの新たなステップを踏もうとしている意気込みが滲んでいました。明らかに滑ってるとは思うけど、ホラーへの熱意と愛を評価したい。 まず主人公と周囲の人の関わり。定番の小集団分離脱落型ではなく、出会っては別れ、または見捨てて…と主人公のパートナーが常に変化していく。それぞれ嫌な面・イライラする面を持った人たちですが、主人公だってかなり嫌な人物です。普通のホラーなら、まず確実に脱落組にいる奴ですね。ここは新鮮でした(全てはオチの小銭ための造型でしょうがね)。あ、中盤で警備員殺しちゃったのはストーリー上破綻してると思いますけど…。 さらに注目すべきは、ダレ場を引っ張るネズミの演出。クラシカルなホラーファンにはお馴染みの『ノスフェラトウ』的な使われ方です。こう出てきたら敵さんの正体を「丸坊主で前歯とんがりネズミ型ヴァンパイアでしかもあんまり強くない」と想像しないわけにいかない。実際この予想は当たるんですが、想像を微妙にアレンジしてきた「新世紀マックス・シュレック」の描き方にちょっと感動。だってマスター・オブ・ヴァンパイアが原始人ばりの半裸で、槍持って「ウキー!」とか言ってるんですよ~。アイデアは滑ってるけど《よくできました》をあげたくなります。ま、それ以外にも古典・新作を問わず引用は山ほどありますが…舞台設定・演出のベースはあくまで吸血鬼だと思いました(地下鉄世界の「夜の終わり」って何だ…これに気付くと、さりげない朝の描写で泣ける)。 カッティングや効果音にも今風な処理がいっぱいあって、それが結果として「古典的なネタを今のスクリーンに再生させよう」という意気込みが伝わりました。何よりもラストカットのカメラ目線の後味の悪さ。観客を見るポテンテの澱んだ目は、浮浪者に凝視された時の居心地の悪さに通じるものがありした。観客を巻き添えにして、話の環は閉じるのです。 何と古典的。でも新しい。[DVD(吹替)] 6点(2006-08-20 02:57:52)《改行有》

404.  人間人形 デッドドヲル TSUTAYA では毎回3本、7泊8日でレンタルしてます。そんで最近、ヒッチコックがマイブームでして、今日は『疑惑の影』をげっちゅ。メインディッシュの他には、栄養のバランスを取るために『0:34』と『ピンポン』ちゅう統一性のない付け合せ。結果、和独米の無国籍セットとなりました。帰宅して早速、「じゃあ今晩は『疑惑の影』上映会でっせ~」とレンタル青袋を開けたら、なぜかそこには『人間人形 デッドドヲル』が…。 しまった! パッケージからDVDを取って「やっぱりやめとこ」って戻した時、ヒッチコックの方を戻しちゃったよ! …彼女とはこういう出会いでしたので、当然第一印象はよくありませんでした。しかも一昨日ヒッチの『めまい』を観たばかり。 「何だよカットごとに照明バラバラじゃんよ!」(←当然ヒッチと比較する) 「そのスモークやりすぎ! 役に立ってねーだろ!」(←これは本当にひどかった) 「音楽ってオープニング曲のコレしかないのか~?」(←単調だが話には合ってる) 「『オテサーネク』の爪の垢でも煎じて飲みやがれっ!」(←自分的権威を引き合いに出して不毛になじる) 「ええい身も蓋もない描写しゃーがってそもそも人形浄瑠璃四百年の日本人観客に向かってだな」(←もはやイチャモン) などと激しく激しく突っ込んでおりました。まあ所詮アホヲドリ・コアなので、そんな事しても虚しさ満点なんですが…。 「あれ、ちょっと凄いナ」と思い始めたのは、カメラのファインダー越しに見た時、人形へ生気が吹き込まれる場面。映像はからっきしダメなのに、写真はかなりイケてます。おやおや…? と思ってるうちに、デッドドヲルのペースにはめられてました。バカのひとつおぼえみたいに無駄に魔術的なシナリオも、後半にかけては不思議と含蓄を得てきます。やがて、不毛な愛欲の連鎖の中から「運命の女」対「白馬の王子様」というテーマが浮かび上がってきて…。 エンディングにヤラレた。 こう来ますか。こんなに美しく終わらせますか。アホヲドリ・コアのクセに! このページで妙に点数が高かった理由も納得です。ショボ映画だからと言って切り捨てられない、何だかよくわからん不思議さが確かにありました。 そういえば借りようと思った『疑惑の影』、TSUTAYA の棚でこいつのジャケットの中に納まってるんだよなあ…誰かが運命的な出会いをしてなきゃいいけど…。[DVD(字幕)] 6点(2006-08-18 01:55:13)(笑:1票) 《改行有》

405.  キートンの警官騒動 う、うーん。 海外サイトから低速で動画をダウンロードすること2時間。でも観るのは一瞬…キートンは先週からこのパターンで、ババを数多く引いてしまいました。その中で、これは生まれて始めて笑えたキートン作品。本当は鑑賞しながら4点にしようと思ってたんですが、オチのペーソスとエンドマークの強烈さで俄然UPしてしまいました。 でもやっぱ、オイラにはキートン/チャップリンは合わないなあ…スラップスティック物の中では、ロイド作品がオイラの住処です。[インターネット(字幕)] 6点(2006-08-03 05:57:46)《改行有》

406.  白い恐怖(1945) うーん、名のみ高くて、かな~り前衛な風景の映画を想像してました。が、一番衝撃だったのがショボショボのスキー場面…ある意味ダリの手がけたシーンを打ち消すくらいに前衛でしたよ。 あっ、悪口書いちゃったけど、面白かったですから! ホントホント! もう怖くてスキー場行けませんから!←ホントか[インターネット(字幕)] 6点(2006-07-29 04:27:27)(良:1票) 《改行有》

407.  NOTHING ナッシング なんかもう猛烈に『CUBE』頭わるい版。 最後までのあらすじを聞いてたから驚かなかったけど、本当にこいつら頭悪い。けど画面も単純・キャラも単純で、めっちゃ爽快感があったよ。特にあのエンディング(エンドクレジット前)は突き抜けた頭の悪さで凄かった! あの終わり方は高く評価します。 …とはいえ、途中で何度もベント・ハーメルの『卵の番人』を思い浮かべたんだよな。似たような仕掛け(受け要素ゼロ映画?)なのに、向こうは現実世界を舞台にして、とても味のある話になっている。ナタリはもっともっと肩の力を抜いて、「観客を波乱の展開で面白がらせよう」というつまらん姿勢を捨てるべきだったと思う(亀を軸にした不毛な三角関係が生まれるものと期待してたんだけどなあ…)。少なくともハーメルはそういうスタンスで映画を作って、逆説的に猛烈に面白くなったぞ。 まあ、あの状況下でもエキサイティングに生きちゃう二人を描くのが目的だったんだろうから、仕方ないのかもしれないけど。この映画の主役は「ねじくれた老人二人(しかも頭悪い)」って設定でやった方が最終的に面白かったと思う。 ネタ的には、高速道路の間にある家のポジションがモロにJ・G・バラード作『コンクリートの島』を意識してるワケで、ナタリ監督はこの頃から次回作『ハイライズ』のアイデアを練ってた事がうかがえますナ。てなこってオイラ的ナタリの本命・試金石は次回作『ハイライズ』なのれす。ここはちょっと低目の点数で(とは言っても『CUBE』よりはずっと高得点ですが)。[DVD(吹替)] 6点(2006-07-22 03:14:39)《改行有》

408.  帰って来たヨッパライ 狙いは断然、60年代映画のセックスシンボル緑魔子(異論はおありでしょうが)だったんですがね…ちょっとだけ世代がズレてるせいで、彼女の映画観たことなかったんすよ…そんな想いを吹き飛ばすくらいに北山修が若~ッ!! …いやオイラは彼のコトをまず“自切俳人”として認識する、ごく限られた世代なのですが…。 とまあ、あの時代の雰囲気をムンムンに感じながら、そして昔韓国・今北朝鮮、と完全に回帰してしまった世相(かつての韓国大統領朴ちゃんも今の将軍様並みに言われてたんよ)におののき、胸が一瞬映るだけの緑魔子のヌードにヘナヘナと脱力しつつ、シュールなようでいて辛気臭い展開に日本映画独自の湿気を感じてムシムシした上、教科書的な異化効果&予想外に骨太で安定感ありまくりのシナリオに萎え、来るべきカタストロフの普通さにキョトンとしちゃったワケです。 でも! 最後まで画面にかじりつくように見続けることができたのは、クルセイダーズ3人のとてつもなくヘボい演技力のおかげでした(口パク完全に合ってないし~ (^o^;)。いっやあ、あそこまで下手だと監督が狙った以上のシュールな映画になってしまうっすよ。表情ゼロで、あの棒読みのセリフが醸し出すトボケた雰囲気は、一度でも演劇の訓練を受けた人間ではやれないんじゃないかな。演技ではない天然のノホホンぶりが、作品が追う痛烈なテーマと絶妙なコントラストを作っていました。こぉれはレアだよ~。 緑魔子を堪能できたとは言い難い作品なので、また別の60年代映画にチャレンジするか…。 [DVD(邦画)] 6点(2006-07-19 01:26:26)《改行有》

409.  王立宇宙軍 オネアミスの翼 思うんだけどコレ、そんなにいい映画か~? ラストのサプライズを含めてSFとしては極めて普通だし、そもそもこのレベルで世界を作り込んでくれていないとレベルの低いツッコミで世界が崩壊してしまう。 オイラはこの映画をSF標準作と見ています。「人を愛する」ように訓練された映画人には脳の使い慣れていない部分の筋肉を酷使する事になる映画。人よりも「世界」を愛する観客に向くでしょう。 あと、ネタバレになりますが…。 初見の時、クライマックスで交わされる各国の言葉がヨーロッパ諸語の語素を基にしてい(るように聞こえ)て、その情報吸収力に感動したのですが、ゼネラルプロダクツにいた友人の話では“オタキング”で有名だった某社長が「こーゆー適当なのは俺に任せろォ!」とノリノリで買って出て、意味不明の外国語をスクリプティングしたんだそうな…このエピソードはちょっとショックだったっす…異世界構築に全てを賭けた作品だと思ってたんだけどねー。 完全に構築された異世界が見たいなら、本作よりOVAの「オーガス2」がオススメ。敵国の言語体系までが全て「設計」されています。あっちはちょっとビビるな。 ●追記:あ、でもクライマックスの「ここでやめたらオレたちただのバカじゃねーか」はいろんな場面でよく口にしますね。我が身の血となり肉となっている映画なのは間違いない。愛してはいますよ。[映画館(邦画)] 6点(2006-06-24 01:58:52)《改行有》

410.  10ミニッツ・オールダー イデアの森 平均点方式で行きますか。願いましては…。 「水の寓話」3点:おいおいまた東洋趣味すか。 「時代×4」9点:4倍濃厚で最高。マイフェイバリットな引き込まれる映像。 「老優の一瞬」5点:本作を基準点としました。お手本的逸品。10分で終わる『ニューシネマ・パラダイス』ですな。 「10分後」8点:やるなサボー! あんたが長回しで来るとは思わなかったよ。 「~との対話」7点:正直よくわかんなかったんだけど、一番印象に残る。 「啓示されし者」4点:展開は面白いが、ナレーションは不要では? 「星に魅せられて」7点:正直面白くないんだけど、そのストレートっぷりでサービス点。 「時間の闇の中で」2点:こらこらこらこらこら! …しめて、この点になりました。[DVD(字幕)] 6点(2006-06-03 18:15:49)《改行有》

411.  ハスラー この映画を見たのは20歳の時。 なにぶんバリバリの理系でしたから、当然「世渡りってのはナ、才能だけじゃダメなんだよ。図太く悪どく生きなきゃなァ」っていうこの映画の肝の部分には反感を持ったワケですね。ある意味、この映画は自分の人生に枠をはめてしまったかもしれない。恐ろしいまでのメッセージ性でした。ポール・ニューマンを真似して、一万円札をクシャクシャにしてポケットに突っ込んでおいたり、若い頃はこの映画の影響がけっこう大きかったかな。 今じゃすっかりジャッキー・グリーソンの世代になり、彼の言う事の端々が実感できるようになってきました。世の中、甘くはないしキレイでもない。泣き言並べたって、聞いてくれるのは同じ境遇の負け犬だけ。ファッツ曰く「才能なんて、誰にでもある」…そうだよ。蹴落としたい奴にコッソリ後ろから近づいて、頭を思いっきり殴りつけるのは、誰にだってできる。そして長い人生のある場面では、明日を迎えるためにソレをやんなきゃなんない…それがわかるまで、けっこうな時間を費やしました。 今でも、この映画に対しては敵愾心というか、認めてやりたくない気持ちがありますね。世の中はキレイで、素晴らしくあるべきだ…この映画は一生、自分の敵に回るのかもしれない。いや、この映画を越える事が大事なのかも。 本作が「人生」という競技に与えられた、かなり難易度の高いエクササイズである事は間違いないトコロでしょう。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-24 22:31:42)《改行有》

412.  インデペンデンス・デイ 《ネタバレ》 頭の中でシナリオにまで戻してやると、主要キャラクターの塑像は実に素晴らしい。かつて勇猛な戦闘機パイロットだったのが、今は政治ゲームに明け暮れて優柔不断になってしまった大統領。天才的な技術力を持っているが、為さざるを最上として隠者のように世間を愚痴りながら生きる、ギークなテレビ技術者。友人や、果ては息子たちからバカにされ、トレーラーハウスで酒びたりの暮らしを続ける飛行機乗り。そんな、現状に屈した人物の行き交う物語でただ一人、直線的に、自分の生きたい生き方を貫き通す空軍士官…本来のシナリオは「ヒラー大尉の英雄的な行動に触れて、エリア51に集まった全員が自分を見つめ直す」という展開だったんじゃないだろうか。 だとすれば、この映画最大の欠陥は全体構成である。4日間の物語で、1日目が50分もある。人物を描く余裕がないのだ。敵の目的が明らかになる2日目の展開がアッサリし過ぎているため、大統領が戦闘機に乗るくだりは「ただの死にたがりのバカ」にしか見えない(実際には大統領は、最後の作戦が失敗すれば政府など不要になってしまう事を理解しているはずだ)。蝿男ゴールドブラムもキャラが立ちすぎて安心感が漂いすぎ。もっとナヨってる色白のユダヤ人技術者でなければ、後半の盛り上げ役にはなれない。アダプテーション男ラッセル・ケイスも、コメディリリーフではなく、もっと深刻な自己喪失に直面しているべきだろう。ヒラー大尉もウィル・スミスでは軽すぎる。彼に出会って改悛する奴なんて皆無のはずだ。 …このあたりの人情の機微は、ドイツ人のエメリッヒの理解できなかった部分じゃないんだろうか。彼の才能は、都市破壊までの複雑なシーケンスをわかり易くまとめた部分で遺憾なく発揮されているが、物語の根幹はエリア51の奥底で起こる、人間的なドラマなのだと思う。だがそこを描くにはエメリッヒの力量では全体で4時間必要だし、物語の本質をドラスティックに見切った英断が、良くも悪しくも本作の「軽快でバカな持ち味」に寄与した事は否定できない。素材が贅沢なのでハンバーガーにするにはちょっと惜しかったとは思うが、映画とは人を呼んでナンボなので、やはり彼は勝ったのである。 ●追記:どーでもいいけど、ここの投稿制限文字数も、本作を語るには短すぎるってば…。[DVD(字幕)] 6点(2006-05-14 12:56:44)(良:2票) 《改行有》

413.  アイランド(2005) 《ネタバレ》 なんかこの映画、何を書いても文字数制限をオーバーするので、全部ブログに移しました。もう小論文並みの量を書いてしまったっす(苦笑)。 凡作だけど、過去の様々なSF映画のリスペクトが楽しく、特に『THX-1138』『ブレードランナー』への返答になっている部分は評価できます。ラストを間違えてるとは思いますがね。オーナーと入替わった時点で終わりにして、他のクローンたちは問題提起の形でそのままにしておくのが良かったと思います。[DVD(吹替)] 6点(2006-05-02 10:04:30)《改行有》

414.  ナイト・ウォッチ(2004) ここの登録待ちしてる間に、あちこちでレビュー書きまくっちゃったな…書くこともうないや。とりあえず闇の首領・サヴロン役のヴェルズビツキーの存在感ある演技が拾いモノでした(『グラディエーター2』でもローマ総督役で出演)。光の親玉・ゲッサー役のメニショフもロシア映画界の名優ですから、この作品って割と『Xメン』的な構図で撮られています。そう理解すると主人公のダメっぷりや女性陣のカッコ良さに何となく納得がいくはず。世間では『マトリックス』と比較するのに一所懸命な感じですが、『Xメン』と対比してみてくださいナ。 あと、やはり重要なのはヤン・シュワンクマイエルの手法が随所に散りばめられてる点です。テーマ的にも「ソ連旧体制のKGB VS. 新時代で活気づいたロシアン・マフィア」という対立をシンボライズしているようで、これはヤン翁の『ファウスト』を思い浮かべさせる構図です。なかなか相性がいいですよ、この題材にヤンのゴミゴミした絵作りって。 本作は単独で評価するのは不可能なストーリーなので、とりあえずこの点数にしときます。[映画館(字幕)] 6点(2006-04-14 12:59:51)《改行有》

415.  アンドリューNDR114 《ネタバレ》 なんか違う。 映画そのものも明らかに違うんだけど、ここのレビューを見てても論点がピンと来ない。これって、考えながら読む「小説」と、目の前の映像をひたすら受け入れなければならない「映画」との決定的な差なのかもしれない。ここでは(他のレビュアーの方々の目の向け先が変わってくれる事を祈りつつ)原作を元に後半の展開を再整理してみます。 表面上は恋愛が主軸になる後半部ですが、本来強調されるべき面はアンドリューの「人類への奉仕」です。ただ一体で医学と工学の限界に挑み、人間の寿命を倍にまで伸ばしてしまった彼の行動は、「人間になりたい」というピノキオ願望に端を発しているワケです。ワケですが結果的には人類社会へ貢献し、人造物としてはおよそスーパークラスの奉仕をしている。恋愛的な側面は原作にはないのです。最終段階の彼は、世界最強の実業家であり、およそ望んで手に入らないモノはなく、不老不死で、多くの人から尊敬され、人格者でさえある(映画ではけっこう省略されてますが)。それでも彼は言わざるを得ない。真摯に、ジェントルに、だが不退転の態度で「私を人間にして下さい」と…。 結局この物語って地球規模の『アンクル・トムの小屋』なワケですが、アンドリューというキャラが、人類を凌駕する巨大な存在にまで成長し、成熟する所がミソなんですね。どれだけ富や知識や人徳や寿命を持っていても手に入れる事ができない、とてもとてもとても大事なものが、人間ひとりひとりの中に存在している。生まれながら人間である事はそれだけ重要なんだってコトですな。 アメリカ流に言えば、それが市民権というコトです。 アメリカ建国200年に際して発表されたこの物語は、もちろん愛の物語なんかではなく、黒人が奴隷から市民になるまでの歴史を綴ったアシモフのロボット物の集大成なのです。 ラストでガラテアがポーシャの生命維持装置を切るシーンは原作にはないのですが、素晴らしかった。ロボット3原則に違反しているのを明白に理解している。彼女の犯した間違いが、あのシーンの中では間違いと言い切れない深さを持って響いてきます。なぜならそこに、アンドリューの萌芽が見えるから…。 あの終幕を入れたいがために余計なキャラやエピソードを突っ込んだのだとすれば、罪は深いがそれなりに意義はあったのかも。今は減点せざるを得ないですが、いずれ10点にまで届くかもしれません。[DVD(字幕)] 6点(2006-03-21 17:32:09)(良:4票) 《改行有》

416.  ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 昔は怖かったんだ。確かに。でもさー、『プラン9・フロム・アウター・スペース』を見た瞬間から、本作はオイラの中でギャグ映画に変貌してしまったのだった。だって昼間の墓地で襲ってくるゾンビですよー! シチュエーションがあまりに同じすぎ(笑)。ロメロがエド・ウッドJrを意識してたとは一度も聞いた事はない(ってか、そんなわきゃない)んだけど、どうしてここまで似ちゃってるのか…これは、才能ある若手監督による低予算リメイク版『プラン9』です。断言![ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-12 19:57:42)

417.  伯爵夫人 愛情のこもった6点。確かに評価が難しいけど、好きな作品です。さて、以降は本作には直接関係なし。モンティパイソンの作品の登録要望を出してて本作にたどり着いたんですが、あのパイソンズのご指定コメディエンヌ、キャロル・クリーヴランドが本作に出てるんですねー! チャップリン(しかも本作『伯爵夫人』)からパイソンへ、この対極のコメディを渡り歩いた彼女の演技の幅に感嘆です…てか、モンティパイソンのデビュー時のキャリアでは、彼女が一番上だったんじゃん。けっこう衝撃の事実かも…。[地上波(吹替)] 6点(2006-02-11 11:31:50)

418.  デーヴ ケビン・クラインの無駄使い。彼はさぁ…ホント良作に恵まれないんだよなあ…『ワンダ…』とか『危険な…』とかの演技を見るたびに、あのテンションを引き出せる作品がないのを悲しく思います。佳作である本作も、彼らしいキャラの立ち方が少なくてちょっぴり残念(あんた主役だろ、シガニー・ウィーバーやベン・キングズレーに華持たせてどーすんの)。まあこの内容で『ワンダ』のオットー役並みの怪演はやれないだろうけど…。『インディペンデンス・デイ』からの連想だけど、この役って当時の若きビル・プルマンが演ったら、案外笑えて泣けるコメディになったかもなぁ。[ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-24 21:52:07)

419.  けだもの組合 《ネタバレ》 マルクス初体験でやんす(かんたーたさん、映画のセレクトがかぶりますねえ)。さてオイラも叫ばせて欲しいですね。なんだよあの結末はッ! 生まれてこの方あんなの見たことねーよ! しかも時代性を考えてみて、最後のアレって何となく毒ガスを暗示してるんじゃないかと言う気がするんですが…ブラックすぎ。シーンのつなぎ方やセットの数を考えると、元々マルクス兄弟がNYで上演してた舞台版をそのまま映画にしたんだと思いますが、やっぱあのエンディングだったのかなあ…だったんだろうなあ(笑)。特筆しなきゃなんない事として、噂に聞いていた長男チコのピアノ演奏。コレは涙が出るほど素晴らしかったです。あの指運びの柔らかさ、的確さ、右手の滅茶苦茶な遊びっぷり。至福の3分間、とんでもないピアノ芸を見せて頂きやした。その他は…まあドリフの原点、て感じでしょうかねえ。笑いようがない(意味がわからない)時事ネタが多いみたいなんでこの点数で行きますが、彼らの代表作は一通りチェックせねば、と思わせるだけの力はありました。[DVD(字幕)] 6点(2006-01-03 03:06:20)

420.  深く静かに潜航せよ 《ネタバレ》 潜水艦映画としては不朽の名作ですが、点数ちょい低めです。日本軍なんか頭良すぎ! いくらブンゴスイドーを死守するためとはいえ、海軍があんな作戦立案しないと思うんですよ。「そんな姑息な策で戦うのはけしからん!」とか幕僚本部怒りまくりそう(そんで巨大戦艦主義に奔走して負けちゃうわけだ)。これが謀略戦・情報戦のためなら何でもやったチャーチルや蒋介石の軍なら、すっごい説得力があるんだけどねえ。むしろクラーク・ゲーブル艦の方が、日本的な戦法をやってるような気がします。日本の歴史を知るが故に、この過大評価はちょっと背中がむずがゆい。そういや今、巨艦巨砲バンザイな映画が大ヒット中ですなあ。コッチと見比べてみると戦略の違いが見えてくるかもしれないっすねー。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-30 13:06:36)

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