みんなのシネマレビュー |
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401. バイオハザード: ザ・ファイナル 《ネタバレ》 マスコミは「興行収入TOP!」と大々的に報道しているが、未だ10人少々のレビューしか無い所を見ると、 本サイトのレビュアー諸氏から本作が悉くスルーされている事が判って何だか面白い。 私の場合、事前に評判の悪さを見聞きしており鑑賞する事を躊躇していたが、ゲーム版の大ファン(祝!「7」販売!!)でも有り、 その影響で過去作品は全て劇場で鑑賞してきたので、半ば『これはファンの努めなのだ!』と気持ちを奮い立たせて鑑賞した次第。 結論としては、思いっ切りハードルを下げて鑑賞した影響も有り、「金返せ!」と言う気持ちにはならなかった。 まぁ、第一作の時点から脚本等を云々言う作品では無かったし、中途半端に終わらせるよりもきちんとケジメをつけられただけでも良しとすべきか。 以下、思った事を幾つか。 ・とにかく画面が暗い。2Dでこれなのだから3Dは相当辛いのでは? ・ローラ、瞬殺... ・歴代の登場キャラが悉く登場しないのはやっぱりがっかりです。 少なくとも前作で続投意欲満々に見えたミシェル・ロドリゲスは出て欲しかった。 ・最後のオチ(ミラジョボ存命)はご都合主義も良い所、これは本当にがっかり。 悪い所ばかりでは何なので、良かった(?)点も幾つか。 ・装甲車の後ろで人を走らせてゾンビの群れをおびき出すシーンは久々に爆笑。 ・イアン・グレン、何気に良い演技。あんな世界で下手に権力なんか持っちゃうと、ゾンビの群れが悩める民衆に見えてしまうのかも・・・ いずれにしても皆さんご苦労様でした。 最後に、私は「Ⅱ」が一番面白いと思います。[映画館(字幕)] 5点(2017-01-06 13:24:26)《改行有》 402. ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 正統派の続編である「Forceの覚醒」が一般的なSWファンへの贈り物だとしたら、 本作はこれまでに何百回も全Episodeを観てきたコアなファン達への贈り物だと思う。 後者の私にとっては、本作の方がForceの覚醒より何倍も面白く観応えがあった。 鑑賞するならEpisodeⅣ~Ⅶの再鑑賞は必須、これを実行するかしないかで本作への評価はがらりと変わる事間違い無し。 その方が所々に数多く散りばめられた後のエピソードに繋がる小ネタがより判るし楽しめる。 それにしても、これら小ネタの出し方が心憎い。 まさか御大マックス・フォン・シドーの姿を観られるとは全く予想していなかったし、 Red Leader とGold Leaderが登場した時には思わず拍手しちゃいましたよ、私は。 しかも、しっかりRed5の欠員が出るシーンも盛り込まれると言う念の入れ様、感服致しました。 減点要因は物語の性質上、人が死に過ぎな事。でもこれは仕方が無いでしょう。 最後に、CG技術の進歩に感謝。 これが無ければ本作は有り得なかった。[映画館(字幕)] 9点(2016-12-20 13:03:39)《改行有》 403. オートマタ 《ネタバレ》 拡げた大風呂敷を回収し切れず、観客に対し謎掛けの形で無理やり中途半端な結末を押し付ける典型の様な作品... なのだが、これはなかなかの拾い物だと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-12 18:24:20)《改行有》 404. アドレナリン(2006) 《ネタバレ》 単純明快疾走エログロ満載18禁映画。 大好きです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-12-12 18:14:38)《改行有》 405. 怒り 《ネタバレ》 鑑賞してから3週間経過し、ようやく気持ちも落ち着きレビューが可能な状態になった。 それほどに、本作は観る人の心に重くのしかかる作品だった。 本サイトにてレビュアー登録されている方の殆どは恐らく本作を鑑賞されている筈。 にも関わらず、2016/11/25時点のレビュー数は僅か「13」。 邪推ながら、皆、自分の気持ちをどの様に文章に表せば良いのか少なからず迷われているのではないだろうか。 物語の発端は今や日本の原風景になりつつ有る、何処にでも有る新興住宅地で起こった凄惨な殺人事件。 この殺人事件の犯人探しが物語を進めていく上で織物の縦糸の様な役目を果たし、 今の日本を司る大多数を占める市井の人々が横糸の役目を果たす。 そして、格差社会・LGBT・社会的弱者の存在・沖縄問題と言う社会的な問題は、 織物に鮮烈な印象と陰影を与える指し色の様なものだと思う。 本作で綴られる幾つかのエピソード全てをここで仔細に記述するつもりは無いが、 それらエピソードを通じて提示される様々な問題・通切な思いは、 日本に住んでいる者ならば程度の差こそあれ少なからず感じている事ばかりで有り、 たちの悪い事に小市民の存在では解決など到底不可能な事ばかりだ。 その様々な「問題」の中で翻弄されて行く登場人物達を観ながら、スクリーンのこちら側にいる私は ただ、どうしようも無い思いを抱いた。 これこそがまさしく製作者側が訴えたかった「怒り」だったのだと思う。 この思いは本作を鑑賞しなければ恐らく判らないだろう。 登場人物は皆、神懸り的な演技をしている。 特に宮崎あおいと綾野剛は素晴らしい演技をしており鮮烈な印象を残す。 青い海と白い砂浜、風光明媚な光景とは真逆の現実がそこには確実に有り、 本作を観る・観ないで、今の日本を取り巻く様々な出来事に対する印象は確実に変わる。 映画の力をまた別の形で思い知らされた。[映画館(邦画)] 8点(2016-11-25 13:27:38)(良:1票) 《改行有》 406. PAN/ネバーランド、夢のはじまり 《ネタバレ》 ご本人は出演した事を後悔していると聞くし、周りの評判も芳しくなかったらしいがルー二ー・マーラ贔屓の私としては満足。 殆どの人はピーター・パンとフック船長が宿敵になった後の話を知っている訳で、本作以降どの様な経緯であの状態になって行くのか興味有り。 そう言った意味では映画化は成功だったのかも。 3点はルー二ー・マーラ嬢に、2点はファンタジー作品らしい極彩色な世界観を実現させた製作陣に対して。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-11-16 13:11:40)《改行有》 407. ミケランジェロ・プロジェクト 《ネタバレ》 真面目だが地味。真剣に見ればじわじわと来る映画。 映画の要所で描写される某独裁者(以下「こいつ」・・・名前を書くのも嫌なのでこの表現でご勘弁)が企てる総統美術館の構想には呆れ返った。 多少の脚色は有るかも知れないが、「こいつ」は連合国側に奪還されそうな場合は焼却せよとまで指示していたらしい。 焼却されてしまうシーンは作品だけでなく作者の悲鳴まで聞こえてくる様だった。 実際に焼却されてしまい、二度と日の目を見る事が無かった芸術作品は数多く有る筈で、「こいつ」の狂気と犯した罪の大きさ・重さには言葉も出ない。 イタリア以外に有る唯一のミケランジェロ作の彫像が物語に何ともいえない光を与えており、 これに絡む「ノッティング・ヒルの恋人」でいい味を出していたヒュー・ボネヴィルも渋い演技を見せている。 いい映画ですよ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-11-16 13:05:10)《改行有》 408. ガープの世界 《ネタバレ》 名作との誉れ高い本作、残念ながら私には良く理解出来なかった。 冒頭のガープの出自を巡る逸話や、学生時代を経て作家となり伴侶を得るまでの過程は特に気にせず観る事が出来たが、 それ以降、特に奥さんが浮気を始める当たりから本作が何を訴えたいのか判らなくなった。 それぞれのエピソードに隠れているかもしれない「何か」を探しながら鑑賞したが、答えが見つかる前に主人公は死んでしまった。 (死んだのか? それさえも曖昧だ) もしかしたら真面目に観るべき作品ではなかったのかも知れない。 いや、絶対に何かが見つかる筈だ。 根拠は無いがそう確信している。 来年当りにもう一回観てみよう。 それにしても、まさかこの年(50歳間近)になって映画の方から「まだアンタにゃ早いよ」と言われてしまうとは・・・[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-09-23 13:07:11)《改行有》 409. 百円の恋 《ネタバレ》 「安藤サクラが凄い」と聞いていたので、評価のハードルをかなり上げて鑑賞した。 結論としては、他レビュアー諸氏の皆様が既に数多く記されている通り、安藤サクラの俳優魂が全てと言っても良い位の作品だと言える。 本当に女性を捨てたとしか思えない、実際に目の前にいたら平手打ちをしてしまいそうなキャラが、紆余曲折を経てあれだけ精悍な印象に変われるものなのか。 素直に凄いと思う。 これは容姿だけの話では無い。 単純に痩せる・筋肉を付けるなら流行りのダイエット方も有る事だし数多の大根役者でも可能な話。 安藤サクラの場合、ボクシングの練習を本当に数多くこなしてきたかの様な身体の動かし方だけでは無く、 表情や目つきが形だけでは無い「心身ともに本当に鍛えている人」になっている。 安藤サクラの事を大絶賛してしまったが、残念ながら満点にはしない。 他作品のレビューでも書いたが、私は作品に起伏を与える為に主要な登場人物がオートバイ事故で死ぬ映画と、 女性がレイプされる作品は基本的に認めない事にしている。 実際、本作のホテルでのレイプシーンは正視できなかった。 8点は全て安藤サクラに対して。[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-20 13:16:23)(良:1票) 《改行有》 410. チャイルド44 森に消えた子供たち 《ネタバレ》 原作未読、映画版に付いても予備知識ほぼゼロの状態で鑑賞。 ストーリーは極シンプル。 猟奇殺人事件を抑圧された主人公が文字通り地べたを這いずり回りながら解決して行くというもの。 但し、作品に終始付きまとう「この国で当時、心底笑っている人など居たのだろうか?」と思える程の重苦しい雰囲気が他とは異なる印象を本作に与えている。 もっと掘り下げれば味の有る魅力的なキャラになりそうな登場人物ばかりであり、 今後を多少は明るく見通せるのか?と思わせるうラストシーンには幾ばくか救われたのも事実なので、 是非続編でモスクワ殺人課の活躍を観てみたかったのだが、どうやらかなり難しい様で残念だ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-20 12:58:32)《改行有》 411. さよならドビュッシー 《ネタバレ》 原作未読、全くの予備知識無しで鑑賞(橋本愛のファンなので)。 何を主題としている映画なのか残念ながら最後までわからなかった。 放火以降、作品の緊張感は増すのだがどうにも盛り上げ不足。 ピアノレッスンのシーンは本物のピアニストを起用しただけあって、それなに見応えあり。[CS・衛星(邦画)] 3点(2016-09-14 12:58:37)《改行有》 412. 卓球温泉 《ネタバレ》 終始のほほ~んとした映画。 日曜日の午後に気楽に観るには良いと思います。 印象に残ったのは・・・ 1.蟹江敬三が場違いにギラギラしていて可笑しい 2.牧瀬理穂の顎から肩に掛けてのラインは芸術的 3.松坂慶子って綺麗な方ですね と言った所でしょうか?[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-09-13 13:00:51)《改行有》 413. スーサイド・スクワッド 《ネタバレ》 期待が大きすぎたのか、正直言って面白いとは思えなかった。 過去公開された関連作品を観ていないと意味が判らない台詞が幾つも有るのは、単体作品として破綻している。 劇場に足を運ぶ人全てがアメコミ物の大ファンでは無いのだ。 他レビュアー諸氏もご指摘の通り、敵との力の差が歴然とし過ぎているのに何とか戦いが成立しているのも興を削ぐ一因。 5点は全部、KATANA役の福原かれんへのご祝儀として。 終始変てこなお面を被り、素顔が登場するのはほんの数秒。それでも良く頑張ったと思いますよ。[映画館(字幕)] 5点(2016-09-13 08:52:08)《改行有》 414. 映画 みんな!エスパーだよ! 《ネタバレ》 今更ながら、本作が初の園子温監督作品。 数多の話題作・問題作を世に送り出して来た監督故、いきなり重たい作品は精神的に立ち直れなくなるのではと心配し、軽そうな内容が伺えるタイトルの本作を選択。勿論、漫画の原作も読んだ事は無い。 結論 「くっ、くっ、下らねぇ~!!!!!(叫び)泣汗」 何ですかこの作品は? 園監督は単なるエロオヤジっすか?? 豊橋市の皆さん、怒ってないですか? 大丈夫ですか? この作品以降、私みたいなオヤジが鼻の下伸ばして街をウロウロしてご迷惑掛けてませんか? 多分、本作制作の話が持ち上がった時、豊橋市役所の皆さんは「おぉ、あの大監督が豊橋で映画を撮る!これは協力せねば!!」となった筈。 試写会、開催したでしょうね、どういう空気になったのか想像するのが怖いです。 誘致にGOサインを出した方、まだ市役所にお勤めでしょうか? クビになってませんか? 他の園子音監督作品を観るべきものか、今私は悩みまくっております... と言う訳で3点は全部、池田エライザに献上! 以上!!(結局は喜んでいる泣)[CS・衛星(邦画)] 3点(2016-09-12 13:18:10)《改行有》 415. アデライン、100年目の恋 《ネタバレ》 ブレイク・ライブリーの為に製作された様な作品です。 「フォレスト・ガンプ」や「ベンジャミン・バトン」を面白いと思える人なら、本作を観て損をしたとは思わない筈。 他2作と異なり、物語の比重はどちらかと言うと現在の主人公を中心に淡々と進み、過去100年の出来事は回想や持ち物・写真等で補足される構成。 そんな中、娘さんが時間の経過を物語る上手い存在になっている。 また、フォレスト・ガンプのApple Computerの逸話へのオマージュなのか、黎明期のXeloxに主人公が投資をする描写は思わずニヤリ。 余りにも淡々と話が進むので「もしかして駄作か?」と思い始めた頃、終盤から登場するハリソン・フォードの存在が物語を予想外にガツンと分厚いものにする。これぞ正にスターの貫禄か。 回想シーンに登場する若い頃のハリソン・フォードを演じた役者さん、思わず噴き出しそうな位に良く似ていて、どこからこんな役者さんを連れてきたのか感心。 最後、ある出来事を経て主人公は年を取る様になるのだが、ラストシーンは外見が年老いた主人公が過去を懐かしむ様な構成にして欲しかった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-12 13:07:40)(良:2票) 《改行有》 416. シューテム・アップ 《ネタバレ》 「クライヴ・オーウェンがモニカ・ベルッチと共演したがったんだろうなぁ」と思わず勘繰ってしまう、まず企画有りきの作品。 小気味良いテンポで物語が進行するので、中々楽しめます。 [DVD(字幕)] 6点(2016-09-08 13:07:34)《改行有》 417. 海街diary 《ネタバレ》 恥ずかしながら是枝裕和監督の作品はこれが初鑑賞。 本作の様な物語の起伏が穏やかな淡々とした物語は、普通は眠くなったり飽きてきたりするものだが、不思議とその様な状態にはならなかった。 これは、正に眼福と言える主演女優4人の魅力だけでは決して無く、終始徹底して落ち着いた演出を貫いた監督の手腕と、丁寧に撮影された山形と鎌倉の情景に因るものだと思う。 この様な邦画は久々に観た気がする。 20数年前に観た「つぐみ」を思い出した。[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-29 13:03:17)《改行有》 418. 野火(2014) 《ネタバレ》 「ザ・パシフィック」を観た後だけに、観終わった後の精神的なダメージは相当なものが有る。 これが戦勝国と敗戦国の、同じ戦争に対する気持ちの違いなのか。 観ていて辛いシーンばかりだが、目を背けてはならない。 全国の小中学校で日本史授業の一環として観せる様にした方が良いのではないか。 8点はこの様な戦争賛美では無い、真実に最も近いと思われる作品を世に残した功績に対して。[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-08-29 12:54:26)《改行有》 419. マダム・マロリーと魔法のスパイス 《ネタバレ》 邦題のセンスが悪い。 ヘレン・ミレンが演じるマダム・マロリーはキーパーソンでは有るものの、主役はあくまでインド人の家族達では無いかと。 私が主人公と思う若きインド人シェフが、パリで名声を我が物としながらも心のどこかで空虚感を感じ始めたそんなある日、 深夜のレストランで同郷のウェイターが食べている郷土料理を口にし、思わず涙する所は良いシーンだった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-22 13:39:23)《改行有》 420. シン・ゴジラ 《ネタバレ》 熱い映画だ! これは、庵野秀明氏で無ければ絶対に撮れない作品だ。 もし今後、本作を発端に相次ぐゴジラの来襲により日本のみならず世界が崩壊、その対抗策としてエヴァンゲリヲン製造に繋がる物語が作られたとしても、私は何も違和感を感じないだろう。 劇場で販売していたパンフレットにも記載されているが、この作品を世に出す事が庵野秀明氏に取りエヴァンゲリヲン作製で疲弊しきった心身をリハビリする事に繋がっている事を切に願うばかりだ。 作品の中身に関しては他レビュアー諸氏の熱い記述が既に沢山有るので重複は避けたいのだが、心の琴線に触れる部分は皆さん同じ様でありご容赦願いたい。 ①オープニング CGなど使わないオリジナルに沿ったもの。予想通りでスクリーンを観ながらニヤニヤ。 ②音楽 伊福部昭氏の音楽は偉大で有る事を強く再認識した。 余計な新曲を使わない製作陣の姿勢にも拍手。 ③構成 エヴァと同じ! 嫌味では無く褒めている。東日本大震災で露呈した政治経済の拙さが否応無く反映されている。余分な虚飾を配した分リアリティが感じられた。総理大臣、ご苦労様です。 ④ゴジラ 水生生物からの進化型としての設定は面白い着眼点。いきなりあの様な巨大な生物が二本足でノッシノッシと歩いてきたらやはり興ざめだったろう。 口・尻尾だけ出なく背びれからも攻撃を仕掛けてくるとは・・・ これは庵野秀明氏で無ければ出てこない発想。ゴジラ=使徒、これは確信犯だ。 ⑤放射能への畏怖 オリジナルもそうだったが、東日本大震災を経てゴジラ=放射能に対する日本人の畏怖の念はより強まった筈で、それが作品に色濃く反映されている。 と同時に、人知を結集すれば道は開ける事も描写してくれており、鑑賞していて一筋の光明を見るかの様だった。 ⑥兵器 自衛隊の通常兵器が悉く歯が立たない描写はショックだった。 これで本当の脅威に対抗出来るのか少々心配になった。その一方、電車の活用には新鮮味を感じた。 ゴジラが線路の上に居なければ成り立たない話だが、そこを突っ込むのは野暮だろう。 好き勝手にだらだら書いたが、久々に面白い日本映画を観させて貰ったと思う。 最後に、私は庵野秀明氏のエヴァンゲリヲンは「序」「破」は素直に面白いと思ったが「Q」は大嫌いだ。 冒頭に述べた様に、本作の作成が庵野氏に取ってポジティブなリハビリとなる事により、今後控えているエヴァンゲリヲン次作が、観客に妙な謎掛けをしたり、「判る人にだけ判れば良い」的な作品にならず、「Q」で投げ掛けた巨大な『?』を見事に収拾してくれる作品になる事を心の底から強く願うばかりだ。[映画館(邦画)] 9点(2016-08-22 13:19:19)(良:1票) 《改行有》
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