みんなのシネマレビュー |
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421. 野菊の如き君なりき(1955) 《ネタバレ》 15の少年と17の少女の芽吹く前の淡い恋に、なんと残酷な時代があったもんだ。ラストシーンは涙なしに観れんかった。 …が、しかし。あの卵形フレーム!気になってしょうがなかった。回想シーンに卵型フレームさえ採用していなければ、間違いなく満点であっただろうに。ひたすら惜しい。[DVD(邦画)] 7点(2012-12-25 04:03:27)《改行有》 422. REC/レック3 ジェネシス 《ネタバレ》 POVを捨てた「REC」って、どうなんだろうなぁ…と訝しみつつ鑑賞しましたが、意外と悪くない。 犬に噛まれた叔父、補聴器をつけた祖父、ケーキカット用ナイフ、スポンジボブ(仮)、抜け出した即席カップル、花嫁の告白など、巧妙に張られた伏線の回収がとても面白かった。 というか、スリットを入れたウエディングドレスとチェンソーを装備して、果敢に幸せを勝ち取ろうとする花嫁の姿に萌えた。 私も「いい父親になれるわ」と言ってくれるような妻を娶るために、それに見合うように男を磨く必要がある。そんな事ばっか妄想してるゆえか、いまだ独身な訳だが。[DVD(字幕)] 7点(2012-11-12 07:58:31)《改行有》 423. 裏切りのサーカス 英国の曇天の下、跋扈するオッサン英国諜報員たちの渋さを、ひたすら堪能できる作品。一煮立ちさせた激渋エスプレッソ・コーヒー(砂糖抜き・茶請けなし)を、何杯もマグカップで飲まされたような気分でした。[DVD(字幕)] 7点(2012-11-12 07:36:42)(良:1票) 424. 私はゾンビと歩いた! 《ネタバレ》 このタイトルから「クラシカルで真っ当な怪奇映画」は、想像できなかった。 「死んだ後も、男と女の問題は厄介」といった風の愛憎劇に、そこにタヒチという舞台設定だとか、ブードゥというオカルト要素だとかを盛り込みつつも、破綻せずに作品としてのクオリティを確保できるとは。なんしか驚きである。 しかし「I walked with a zombie!」で、直訳して「私はゾンビと歩いた!」かよ!と、ツッコまざるを得ないタイトルセンスに脱帽。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-08 05:15:31)《改行有》 425. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 ちょっとテンポがモタついているような気がしますが、面倒くさくもある硬質なミステリを、キチンと丁寧に撮った結果なんでしょうねぇ。ミステリや人物像にピントを合わせてきた脚本が、好印象。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-02 00:27:16) 426. 人喰猪、公民館襲撃す! ヘンテコな笑いあり、筋違いな風刺あり、アクの強いキャラクターあり、猪突猛進な人食い猪あり。一見、バランス感覚のない盛りだくさんな映画なのに、そこそこのクオリティが保たれていて、ちょっと驚かされた。 「グエルム」といい本作品といい、韓国発モンスターパニック映画は物語がまっすぐ進まないなぁ。[DVD(字幕)] 7点(2012-06-11 23:50:45)《改行有》 427. ありあまるごちそう 《ネタバレ》 食糧危機の改善策として「ムダをなくそう」というシンプルでお手軽な方法に、何の意味も見出せなくなるドキュメンタリ。世界経済の歪んだ淀み(もしくはシビアな競争結果)が産んだ、潤沢の元で生活を送っている私としては、耳が痛いばかりだ。 「好き嫌いしてからに、ホンマ、世界で飢え死にしてるヒトかておんねんで?残さんと食べや!」と、かつて叱っていた母には「ちゃうねん。食糧危機の原因は、世界経済の歪みと淀みやねん」と、反論する用意ができた。 ニンジンが未だ苦手な私の問題を棚上げする気はないが、この優れたドキュメンタリのお陰で色々と解ってきたような気がする。 蛇足ですが…同じく食のドキュメンタリ映画「いのちのたべかた」でも言いましたが、ベルとコンベアに乗せられたヒヨコが…可愛すぎて困った。ヒヨコ・オン・ザ・ベルトコンベアの、予期せぬ再来でした。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-06 00:27:06)《改行有》 428. イップ・マン 葉問 私的には前作よりもすっきりシンプルな本作の方が、楽しめた。ちょっとトンデモ・カンフー・ムービーに移行した風も、ありますが。もうちょっと史実に基づいた展開ならば、と、惜しいような気も。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-02 01:09:01) 429. 紳士は金髪がお好き(1953) 《ネタバレ》 「利口そうに振舞うと、おとこのひとはヤな顔するでショ?」とニンマリ笑うマリリンに、服従せざるを得ないオトコの性がかなしい。天晴。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-21 00:27:18) 430. イップ・マン 序章 《ネタバレ》 純粋なカンフーエンタテイメントとは言い難いが、葉問という興味深い人物を映画にするという試みは大成功と言えるでしょう。 蛇足ですが、日本人としては複雑な日本人描写の鬼畜っぷりですが、真の反日映画を撮るつもりならミウラを「ただの極悪人」に仕立てたはず。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-17 00:58:02)《改行有》 431. ゾンビ処刑人 「不死であっても、慎み深さと含羞を忘れてはいけない」「むやみにゾンビ仲間を増やさない」「むやみに軍事利用されない」「食べ残さない」等々。 「我々が奇跡的にも自我を持ったままゾンビ化した場合、どう生活すべきか」という点を考察する為の、とてもよいテキスト映画でした。 「ショーン・オブ・ザ・デッド」に匹敵する娯楽ゾンビ映画でしたが…比べるに、終盤の展開はちょっと雑かも。[DVD(字幕)] 7点(2012-04-14 00:51:08)《改行有》 432. ナチス、偽りの楽園 ハリウッドに行かなかった天才 《ネタバレ》 クルト・ゲロンという愛しむべき才能を、良くぞ発掘してくれたという気持ちでいっぱいです。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-25 02:27:47) 433. ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 「さて、どんな手段で殺っとく?」というワクワクした声が聞こえてきそうな死亡フラグ制作委員会(勝手に命名)の意気込みもあってか、今回もイイ仕事でした。(特に体操シーンのアレには超驚かされた) というか今回は、あまり複雑化させずにルール立てをし、なおかつ本作エピローグと1作目のプロローグとをくっ付けるという妙技を披露した、脚本家の功績が非常に大きいでしょう。 ラストの生き残り君もキッチリ取りこぼさない隙の無さは「(たぶん、身代わり君の寿命も実は短かった的オチではないかと)薄々感じながらも、騙されてしまう」から気持ちイイ。 ファイナル・シリーズファンとしては、非常に満足。お見事でした。 …蛇足ですが、鍼灸や眼科など医療系の死亡フラグは、なるべく立てないで欲しい…これはマジで怖いから。[DVD(字幕)] 7点(2012-02-26 02:22:32)《改行有》 434. チップス先生さようなら(1969) 《ネタバレ》 1939年版チップス先生が「一教師の人間賛歌」とするなら、こちらはちょっと甘めのラブリーなミュージカル仕立て。私的には前作のほうが好みだが、こちらの甘口も決して悪くない。 あと、折角のカラー作品なので、前作で描写されていたドナウ河の青さを確かめたかったんですが…[DVD(字幕)] 7点(2012-02-25 03:17:02)《改行有》 435. 13日の金曜日(2009) 《ネタバレ》 ソコソコ面白く、ナカナカに不気味な作品に仕上がっていたと思う。愛されてウン十年という「13金」シリーズの実績に恥じない出来。ちょっと地味だが。 しかし惜しいのは、スプラッタ作品に於ける木材粉砕機の使い方。これをスタッフは少し間違っている。そんな物騒な機械を出す以上、キチンと結果を出してもらいたい。ジャッキー映画の「レッド・ブロンクス」を見習うべきだと、思う。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-10 01:37:41)《改行有》 436. ゲゲゲの鬼太郎 激突!!異次元妖怪の大反乱 上映時間や動画・演出スタッフに、もう少し恵まれていたら…「劇場版ドラえもん」や「劇場版クレしん」と肩を並べても遜色無い出来。あらゆる意味で、惜しい。[DVD(邦画)] 7点(2011-12-03 01:14:23) 437. 13日の金曜日/ジェイソンの命日 《ネタバレ》 13金の生みの親・カニンガムの「ジェイソンのホッケーマスクなんて、おれ、認めてねぇし」という悪態が、聞こえてきそうな迷走っぷり。13金シリーズ屈指とも言えるお馬鹿な雰囲気と、打っ飛んだ脚本が楽しくってしょうがなかった。難点は「ジェイソン」というアイコンがなくて、ちょっとさびしい所。なんだかんだで、ホッケーマスクの巨漢というイメージは浸透しまくってますから。[DVD(字幕)] 7点(2011-12-03 01:08:01) 438. ベスト・キッド(1984) 《ネタバレ》 「人生で大事なのはバランス感」という教訓を未だ律儀に守ってる(つもりだ)が、結構アンバランスな生き様を晒している私だったりする。[DVD(字幕)] 7点(2011-11-29 23:58:38) 439. ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜 動画も脚本も演出も、水準以上。元ネタの原作に[if]の要素を加えて、ここまでの高クオリティとは恐れ入った。 常に手を抜く事しか考えていない(ように思える)近年の東映動画作品だが、一皮剥けたのか?もしくは監修の尾田栄一郎の手腕か?[DVD(邦画)] 7点(2011-11-05 02:20:44)《改行有》 440. 何がなんでも首ったけ 軽快で、洒落っ気たっぷりで、キュートという気持ちのよい三拍子が揃った佳作。 音楽に多用されていたラバンバをはじめとするラテンミュージックは、1959年に没したリッチー・バレンスの功績なのかな?と、深読みしてみたり。[DVD(字幕)] 7点(2011-10-29 00:36:51)《改行有》
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