みんなのシネマレビュー |
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421. チャップリンの独裁者 見て面白いというだけでなく、映画史的な価値や、チャップリン映画という枠組みの中で重要な意味のある映画です。有名な演説シーン以外は、チャップリンお得意のサイレント映画にしても面白かっただろうと思わせる、絶妙なコメディであり、社会風刺が効いています。物語がしっかり出来上がっているので、笑いで茶化しているとは思わせず、優しさと力強さを感じます。[映画館(字幕)] 9点(2011-10-15 00:35:13) 422. スウォーズマン/女神伝説の章 かなり雑な作りで、映像と音声は合っていないし、映像は暗くハッキリと見えない場面がいくつもあります。現代の指標と比べると、かなり大雑把な作りで、見始めてすぐに「大丈夫かな?」と心配になってしまうほどでした。ストーリーの細かな部分は理解できない箇所がありますが、それを補い余るほどのスケールの大きさを感じます。面白いだろうと思いながら見始めるとガッカリするかもしれませんが、暇つぶし程度のつもりで見始めたら、割と得をした気分になれるかもしれません。[DVD(字幕)] 5点(2011-10-02 00:27:22) 423. ストリート・オブ・ファイヤー 出演者を見てみると、この映画から有名になっていった人が多いですね。子供の頃にTVで見て以来ですから、すっかり忘れてしまいました。当時はきっと近未来を想定して作ったんだと思うんですけど、今になって見ると、どこから見ても80年代。原色を多く使った映像と、ドラムマシーンなどの打ち込み音楽が、当時を思い出させます。アメコミ映画みたいな作りですが、オリジナルでしたよね?[映画館(字幕)] 6点(2011-09-27 00:11:37) 424. ハンナ 役柄ごとの目的がハッキリと語られず、何のために逃げたり戦ったりしているのか、よくわからないまま、ラストまで進んでしまいます。特に驚くような秘密が隠されているわけでなし、アクションシーンが少しだけ楽しめますが、それ以外では映画に対しての疑問で頭がいっぱいです。出演者のファンにしかお勧めできません。[映画館(字幕)] 3点(2011-09-16 21:47:34) 425. 真昼の決闘 タイトルに「決闘」という文字が含まれているので、つい決闘が見所かと思いがちです。しかしながら、この映画の見所は、決闘が始まるまでにあると思えます。善と悪の立場にありながら、歓迎されるかされないかは、また別の問題であり、その意味を考えさせるところに、この映画の価値があるのでしょう。西部劇なので、決闘を期待して見てしまうと、拍子抜けしてしまいます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-11 21:47:09) 426. お熱いのがお好き 若い頃、TV放映されたときには、そんなに面白いと思えませんでした。それから十数年経ち、映画館で見る機会ができたので、大きなスクリーンで見てみたら、面白いんですよ。M・モンローなんかは、とっても魅力的です。写真で見る彼女よりも、スクリーンで動いている彼女の方が、ずっと魅力的に映ります。その魅力的なモンローを、うまく活かした映画だと思います。現代の映画と違って、下品じゃないところも良いですよ。[映画館(字幕)] 8点(2011-09-09 23:34:47) 427. 未来を生きる君たちへ ビア監督作品は必ずテーマを持って作られています。この映画もその一つであり、物語の舞台をデンマークとアフリカのとある国に分け、時や場所が違っていても、普遍のテーマがあることを語っています。物語が進むにつれ、無情感ややるせない気持ち、やり場のない怒りが湧いてきますが、結末には一筋の明るい希望を見せてくれます。ビア監督作の中で1番とは言いませんが、とても見応えのある映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2011-09-04 17:08:47) 428. ゾンビランド ストーリー自体はシンプルで、割と型にはまったような構成でしたが、出演者の魅力と、極限状態なはずなのに笑わせてくれる演出とで、それなりに楽しめました。ちょっと間違えれば、B級映画になってしまうところを、ギリギリのところでA級にとどまっています。出演者が割と豪華なのはどうしてなんでしょうか?[DVD(字幕)] 6点(2011-09-04 17:00:48) 429. カンフー・パンダ2 1作目よりは面白いと思いました。でも、期待のしすぎは禁物です。最大の見所は3D映像だと思います。3D眼鏡を掛けなければいけないので、気が進まなかったのですが、この映画の3D映像は本当に凄い。ちなみに、左右ひっくり返して見たら、変な3Dになりました。[映画館(吹替)] 6点(2011-09-02 22:48:15) 430. 美女と野獣(1946) 《ネタバレ》 かなりホラー・テイストな作りで、野獣が如何に恐ろしげであるか、工夫しているのが伝わります。視覚的に野獣が十分でないことを差し引いても、この映画には足りないものがいくつもあるように思えます。城の中の動く装飾物は、何の役目も果たしていませんし、始めに野獣が登場する場面には、何の工夫も感じられません。私の中では、20年前のディズニー映画があったから、この映画が歴史的価値を持ったと思えます。何よりもこのような演出では、ベルが野獣に惹かれたのは、贈り物が1番の理由と思えてしまいます。それでは物語が成り立たないでしょう。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-27 23:10:44) 431. 王様と私(1956) 《ネタバレ》 元が舞台劇なので、映画なのに2人で向き合ったまま会話しているシーンがなく、必ずカメラ側を向いています。このことに気がついてしまったため、物語自体が不自然に感じられてしまいました。また、シャム国人が東洋系だったりヒスパニック系だったりと、あまりにも混ざっているのがおかしくてなりません。けれど、ミュージカルとしては曲も素晴らしく、セットがきらびやかで豪華なので、一見の価値があると思います。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-21 18:37:55) 432. モールス オリジナルは社会派映画でした(と私は思っています)。このリメイクはホラーです。しかしながら、少しでもオリジナルに近づけようと、センチメンタルな作りになってます。オリジナルを見ているので、リメイクのこの方向性には疑問が残ります。とは言っても、オリジナルびいきの台詞なので、この映画しか見てない人なら満足できるかも。ヴァンパイヤの特性に関して、少し予習しておいた方が、映画を楽しめると思います。[映画館(字幕)] 4点(2011-08-19 23:56:24) 433. チョコレート・ファイター 5点というのは「可もなく不可もなく」という内容ですが、この映画の場合は「可もあるけど不可もある」という感じ。アクションは凄い。実際に当ててるし、落ちるときは本当に落っこちてる。映画の終わりにメイキングが流れて、一応ワイヤーで吊ってるみたいですけど、痛いものは痛い。そういった意味でのリアルなアクションには驚かされます。けど、映画としてはどうでしょうか。アクション・オムニバス映画として編集し直しても、まるで違和感が感じられないくらい、ストーリーらしいストーリーがありません。主演のヒロイン、ジージャーの蹴りに見とれたい方にはお勧めです。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 16:04:28) 434. マイティ・ソー 物語が特に面白いわけでなく、主人公の演技が特に良かったわけでもないのに、何故か気に入ってしまいました。脇役の俳優が素晴らしく、監督はシェイクスピアを描かせたら現代で1番と思われるK・ブラナーなので、演出が良かったんではないでしょうか。脚本が良くなくても面白い映画はできるんだよ、という良い見本のような映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2011-07-15 23:02:50) 435. BIUTIFUL ビューティフル(2010) 演技は凄かったです。バルデムは「海を飛ぶ夢」で見て以来、いくつか見ましたが、その中でも最高です。もの凄い存在感と有無を言わせない迫力があります。演出も良かったと思います。映画の雰囲気が最後まで統一されていました。ストーリーは、監督が以前から扱っている人種や立場の違いから起きる問題を扱ってます。今回の映画では、理解しきれない事柄がいくつかあって、映画の全てを楽しめたとは言い難いです。ということで、中間の点数にしました。[映画館(字幕)] 5点(2011-07-08 22:24:20) 436. X-MEN:ファースト・ジェネレーション これまでのシリーズを見てきた人たちには、とても面白く感じられる映画でした。主要キャラクターの生い立ちなどが見られて、シリーズ1作目のようでした。これから有名になるであろう若手俳優が多く出演しているのも、見所の一つであり、今回のメンバーでもう1本作られてもおかしくなさそうな感じです。やや残念だったのは、キャラクターが多すぎて、それぞれの活躍が十分でないことと、CGが今時の映画に珍しくひどいことです。そんなマイナスポイントを差し引いても楽しめます。[映画館(字幕)] 7点(2011-07-01 18:47:12) 437. 恋人たちの予感 男女の本音が聞ける、そんな映画のパイオニアではないでしょうか。ビリー・クリスタルは、ほとんど台本どおりに台詞を言わない、と聞いたことがあります。共演者泣かせだそうです。この映画でもメグ・ライアンがその被害にあったことでしょう。そのメグ・ライアンの魅力が発揮されたのは、この映画が初めてだったと思います。後に、最高のパートナー、トム・ハンクスと出会うまでは、この映画がメグ・ライアンのベストだと思ってました。正直なところ、ビリー・クリスタルではなく、トム・ハンクスが出ていたら、と考えてしまいます。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-06-19 00:39:40) 438. ビヨンド・サイレンス 《ネタバレ》 聾唖者を扱った映画はいくつかありますが、これほど音にこだわった映画は珍しく思えます。大概は意思疎通がうまくいかないことに重きを置いていますが、この映画ではそれだけでなく、それぞれの人としての思いや感情を扱っています。それだけに、親子間の問題だとしても、これといった特効薬があるわけでもなく、それぞれが少しずつ歩み寄るという結末が、もっとも自然であると思えました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-18 16:19:57) 439. 十二人の怒れる男(1957) 誰もが認める名作の中の1本でしょうね。ただ一人意見が違う主人公が、如何にして他者を納得させるのか、そこのところが肝ですね。もう少しそれぞれの生い立ちなんかを絡めてくれた方が、面白くなっただろうと思えましたが、陪審員って身分を明かさない者なんですよね。[映画館(字幕)] 7点(2011-06-17 21:34:32) 440. ならず者(1943) 西部劇におけるガン・アクションやシリアス劇、コメディな部分などをごった煮にした感じの映画で、まとまりがありません。ストーリーでは、最終的に何をどうしたいのかがハッキリせず、行き当たりばったりの感が否めません。この映画を語るときには、ジェーン・ラッセルがセクシーすぎて…、という話題が先行してしまうのも仕方ないと思えます。ただ、ジェーン・ラッセルはこの頃本当に美しく、この映画では格別に魅力的でした。[DVD(字幕)] 4点(2011-06-12 00:01:20)
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