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プロフィール
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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421.  バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 おもしろかったです。 初見ではアメコミだし、と特に気にしていなかった忍者軍団ですが、もうちょっと考えようがありますね、今なら。アメリカ人が考える忍者っていうものの様式って、おそらく日本人が考える西洋騎士くらいブッ飛んでいるんだと思いますが、作っている側はそのブッ飛び具合がどれほどの物かは気にしていないんでしょう。 日本人からすると変的極まりないんですけど、日本人だけが観るわけじゃないですから市場的にはちょうど良いキャラ作りなのかもしれませんが、欲を言えば脚本をノーラン兄弟で練り直してリメイクもしくは差し替えエディションを、と望んでしまう着想ですよ本作は。 今なら普通に忍者軍団じゃなくてテロ組織に入ってしまったという流れでも良いような気がしますし、忍者なら忍者なりに作り込んでも良かったのかもしれません。 それにしても監督のシリアス路線の撮り方、職人芸です。もったいないなぁ、今の脚本技術ならものすごい話に化けそうなんですよね。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2008-08-17 00:54:13)《改行有》

422.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 頭空っぽでスカッとしたいときとりあえず見る。合戦シーンのもの凄いCG、金と時間を惜しみなく使うとああいうのが出来るんだろう。金の掛かっていないCGは、金の掛かっていない大道具と同じようなものだということがよく分かる作品。 そろそろこういう水準の映像になってくると、何でCG使わないでわざわざ大道具で実写でやるの?と言う気にもなってきますね。物理演算されてるので建物だけでなく、生き物や複雑な異形物もパースが正確で絵とは本質的に違うと言うことが表現できるようになってきたんだなぁと思います。 実写の張りぼてとダンス的なアクション、CGIの絵と演技の合成。どちらを選んでも気づいてしまう人には作り物以外の何物でもありません。だったらそろそろCGだからダメというのと、張りぼてだから、ダンスだからダメというのが同列になっても良い頃かと思います。 原作はマンガですが、歴史に詳しい人なら結末が分かると思います。結末が分かっても面白いです。出来れば大きめのテレビで観たい感じです、アトラクション的映画。 ドーンオブザデッドの監督ってさっき気がつきました。良い。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-08-03 23:35:22)《改行有》

423.  ダイ・ハード3 《ネタバレ》 DVDボックス、画質が悪くてがっかり。リマスターしてほしいです。中身ですが、最初のテロの部分はちょっと恐ろしかったです。何となく生々しさがありました。 本作では閉じ込められる場所がニューヨーク全体という縛りが面白く、観光した気分にもなるし結構良くできている。謎解きも楽しく、後半部分の大風呂敷といいダイハードシリーズそのものです。2よりおもしろかったかも。この当時のアクション映画って、つじつまとか得られるものとかじゃないんですよね。爽快感が大事。そういう意味で割り切れる楽しさがありました。[DVD(字幕)] 7点(2008-08-02 14:28:52)《改行有》

424.  ハプニング 《ネタバレ》 味わいのある映画。監督がシャマランなので、ホラーやスリラーじゃない。 人がいちばん怯えていたのは、大切な人が死んでしまうことや逢えなくなってしまうことで、その状況下でのドラマが主題でした。こういうの好きです。シャマラン的には、サインの別企画なんでしょうか。この映画も宇宙戦争のオマージュがちりばめられています。 サインにはなかった納屋の男的なエピソードがこちらにはきちんと入っています。観ていてだんだんハハァ、とわかってくる作りが秀逸でしたがテーマ性とシャマラン性のバランスがやや良くない感じも。新しい方向を模索してるのかもしれないですね。 それから邦題が良くない。素直に直訳の熟語で良かったと思うんですよね。日常を破壊する「出来事」を体験する映画として見ると楽しめます。オチとかどんでん返しの突飛さにばかりフォーカスされますがそういう映画はもう撮らないのかも。[映画館(字幕)] 7点(2008-07-27 20:29:45)《改行有》

425.  AVP2 エイリアンズVS. プレデター 《ネタバレ》 おもしろかったです。単純にどっちが強いの?を見せてくれて良い。 画面が暗いのは、DVDのフォーマット的限界でしょう。コントラストやテレビ側の明るさを変えても暗部にノイズが乗らないため、結構エンコーディングには気を遣ったと思われる作りだと思いますが、モニタを調整しないと見れないのって違うかなと。 物語はエイリアン2へのオマージュやプレデター1のストイックさが懐かしく、非常に楽しめました。プレデリアンとか核オチはこの手の映画ならでは、笑ってすませられます。店頭ポップや思わせぶりな宣伝で、対象外の人にも見せてしまおうという映画ではないので頭空っぽにして楽しめました。[DVD(字幕)] 7点(2008-07-21 14:48:28)《改行有》

426.  007/消されたライセンス 《ネタバレ》  残り、三発。弾倉を目視で確認してため息をつく。追いかけている側が、追われている人数以下の弾丸しか持っていない。明らかにストッピングパワーの足りない弾丸が3つ。不意に何をしに来たんだ、僕は。と自問自答する。  ふんだんに用意してきたんだろう。彼らは僕に好き放題威嚇の銃声を浴びせるわけだけど、応射が無い事に疑問を持ち始めたようだ。疑わずそのまま逃げていれば良いのに、いよいよまずい。煙草でも吸ってしまおうか、諦めが頭をよぎる。その内彼らのうちの1人がなにやら確信めいた足音を立てて僕の方へ歩いてくるのが分かった。  僕の手のひらサイズのこの拳銃とは比較にならない大きさの彼のベレッタは、まがまがしく光を吸い込んで。僕に近づいてくる。  ような、そんな展開が顔を見せ始める最初の世代の007な訳だが、やっぱり007はシリアスになりすぎると一体なぜ007でそれを?と言わざるを得ない。そこはそれ、007なんで。ライセンスの失効とか意味あったのか?とか、フィリックスを退場させる意味はあったのかとか、顔が写ってるときと、迫力のスタントでは動きのクオリティが違いすぎるとかそう言うことは気にしないのが作法だ。  僕は、僕がインストールされた肉体を失ったんだ。殺人を赦された僕の肉体はその許可の認証を取り下げられた。事実上、この肉体にインストールされた僕という魂は、一体誰の物なんだろう。陛下の物? それとも、僕の物? 政府の物? いま、それはもうどうでも良いことであるかのように、僕は、僕の憎しみを込めて赦されない殺人を繰り返すんだ。そして、それももうじき終わる。  みたいな、トレーラーの巧妙な脚本はどこにも見当たらず、いつも通りにいつもの人が間抜けな秘密兵器を持ってくるし、いつも通り迷いなくそれで死んじゃうの?な死に様で人がバタバタ死んでいく。  もしかして、作ってる人達は。恐ろしいことだが……この映画が007であることを時々忘れてはいないだろうか?その結果どうしようもなく007になっちゃっているところがこの映画が秀逸なできばえたるゆえんだ。(007として) [DVD(吹替)] 6点(2015-04-12 04:01:35)《改行有》

427.  ダブル・ミッション  無念だけど、ジャッキーじゃなかったらと思うと胸が痛くなる。80年代の檻から抜け出ることが出来なかった人はこれを見たら切なくなるだろう。[地上波(吹替)] 6点(2014-08-04 15:33:43)

428.  カーズ 《ネタバレ》  途中なんどか涙ぐむレベルで良い話が挿入される。そして舗装や砂地の挙動など、キャラクターの心理に影響する細かい設定が巧妙にプロットされている事に関心もする。  けど、最後のレース放棄は見ながらにして「それはないだろ」と思ってしまう。あと数メートル。慣性走行を1秒もする必要ない状況でわざわざ引き返す必要があったのか。結果ライバルを公然と貶めることになり、心情的にはすっきりするのだが道義的にいかがなものだろうかと考えずにはいられない。  ただ、勝負モノの映画では無いことから積み重ねが無駄になったような感覚は無いことが救いだろうか。戦いがメインであれば、修行シーンなんかが入ることでそこへの報酬としてのラストシーンが用意される流れな訳だが、本作の性質はそこに無い。  とすると、やはり主義的な人道の中の一つをテーマにしていることになるだろう。しかし、勝ったり負けたりとか仲良く一緒であること等以前に「主人公がいったいどう言ういい人」になることが正しいのかという信念の場所がよく分からない。  ドクがレーサーだったと分かったときに手の平を返す様なども、小汚い格好で居酒屋で話す人をヒソヒソと馬鹿にするカップルが、その人の話に聞き耳を立てて、その内容が非常に高度で高度に専門的な職業に就く人だったときの反応を見ているようで不快感すらあった。  この映画の芯の部分にある、手の平返して人を肯定することや、目の前の成果を捨てる事は成長と言うよりも主義への信仰心が生まれたことでしか無いように感じられた。  手の平を返す前の人格もあとの人格も、ドクはドクで有り変わっていない。友人達との約束を忘れて目の前の善意を優先するなど、人を踏みにじっている事が分からないのだろうか。  田舎の住人と言うだけで見下されたドクも、勝利を願う友人も、切り捨てることになぜほんの少しの逡巡もしないのだろうか。テーマを覆う主義が不気味ですら有り、これだけの予算が投入された映画にもかかわらずこの道徳性の脚本にたいするチェックが甘かったと言うことにも少々驚きを禁じ得ない。[地上波(吹替)] 6点(2013-12-28 14:41:37)《改行有》

429.  グリマーマン 《ネタバレ》  「先生、良いんですか?」  武道場の裏に、僕と先生は、集まった。貝殻の塊を転がしたような音が、錆びた掌が揺れる立木から漂ってくる。あとは、靴が地面をこするだけだ。砂利を踏みしめる足は、少し震えた。  小さく富木流と書かれた道着を正しく羽織った男は、講師の事務所で僕の誘いを断ることも無く笑ってぼそりと一言、 「それじゃあ四時に」  と言った。  実習に合気道という時間が存在した。僕はそれを履修する事は無かったが、放課後の練習をぼうっと眺めるその目には肝心な物が伝わらない。  映画のあれは、本当に強いのか?クラスメートに何となく尋ねた疑問は、体育実習をうけた彼から師範に伝わった。伝わってしまったのは事故のような物だったが、かまわないと思った。むしろ、そこに実戦性があるのならどう言うものか見てみたい。思わず口角は上がっていた。  袴を穿いて、裸足の師範は左右に腕をなめらかに動かしながら、呼吸をしている。ただ呼吸をしているだけなのに神秘的な動作であった。僕は見とれる。落ちてくる赤い楓の葉は闘争心に火をつけた。ゆらゆらと足元に惹きつけられる数瞬に、心に波を立たせる。 「どうやって始めよう」  右足を前に音も無くずらす。 「相撲みたいでいいんじゃないですかね。靴はどうします?」  隙を探す。  右足、  左足、  股間、  脇、  肩、  腕、  顎、  額、  「好きにしたら良い。それで勝てると思うんなら」  それじゃあという返事を保留する言葉を返すと、彼の腰を落として力がどこかに消えてしまった姿勢に、今、と思う。  瞬間に、左足は前に出る。土が抉れた。ういっ、腹の底から発した声とともにコンビネーションを放つ。複雑に組み立てた手足の運動は、欲張らない。  鎖骨と大腿を狙う拳と膝は、合気道には存在しない方法で組み討つ。  次の瞬間だった。体重を乗せて殴り抜こうとした右腕を小手返しの型に組み込むと、軸を失った右足を古武術らしいすり足で抑える。一瞬僕は解放されたと感覚するが、それは入り身投げへの伏線だった。  ラリアートを食らったレスラーのように、綺麗に打ち倒されると、そのまま裸締めにされ気を失う寸前でタップした。  師範はいった。 「セガールは弱くないぞ。これくらいは、確実にやる」  という勘違いと妄想をさせるインパクトがかつてのセガール様にはあった。[DVD(吹替)] 6点(2013-08-08 23:18:56)《改行有》

430.  パンダ・コパンダ  凄く面白いアニメだし、この作品に思想的な意味合いは全く込められてはいないと思う。 のだけれど。  なんだかここ最近のジブリの人たちの誰かに言わされてるんでしょ?としか思えない発言に、もしかして大手出版社やテレビ局が出資するカルト団体なのか?と思ってしまうくらい強烈な思想を、作品に関わった人間という立場を使って作品と全く関わりの無い宗教的思想に近い政治主張をしているのがまずい。もの凄い違和感と共に、私の中で拒絶反応が生まれている。  もちろん宮崎駿や鈴木敏夫という二人の有名人の影響であるが、作品に穢れとかと言うものは無いと思う。それは間違いないことなのだけど、時代を遡って関わってもいない人までがこうやって何か大事なものを穢してしまっていることも、非常に粘っこいものが心に残る。  戦争を生き抜いた世代のような振る舞い、現代を見下す視線が実に粘っこい。  だけど、出掛ければ災害やテロと隣り合わせで、湾岸戦争を目前で何度も観て古典戦争よりも驚異的に危険な世界との接点がいつ動くともしれないたった今を生きる私らを、テレビで見下すのはやめた方が良いのではないだろうか。  ファイナル・ジャッジメントが凄く面白いから観てみなよと言われて、素直な気持ちでどれだけの人が観られるだろうか?私は観ないし、関わらない。熱心な信仰を持っている人を否定しないけれど、そういう側面だってあると、私は思う。[地上波(邦画)] 6点(2013-07-31 19:32:07)《改行有》

431.  007/ロシアより愛をこめて 「これ、拾ったんだけど」  と、一万円札を拾ったかのようにうれしそうな含み笑いと、見せびらかす右手に握られてる拳銃が笑いを加速する。いや、笑わせようとはしてないんだけどと展開するストーリーに苦笑いするのはいつもの様式であるが、順不同で007観ていた少年は何とも熟成感の無いジェームズの腰の据わっていなさに当惑したものだ。  っていうか、これふざけてるでしょ?だからふざけてるんでしょ?いやいや、悪いジョークなんですよね?。三回訊ねても、いいえこれは本気です。という勢いで、大まじめなショーンコネリー型の007である。  明らかに名前だけが一人歩きしており、中身にびっくりする人も多いことと思う。だけど、これがいつものボンドの原型になる方向を決めたという意味で全く間違っていない。安心して007を堪能して欲しい。[ビデオ(字幕)] 6点(2013-07-27 21:39:45)《改行有》

432.  シティヒート(1984) 《ネタバレ》 エコーを吸い込みながら、眩しくもないのに目を細めて庭を眺めるその男は、旨そうに煙を飲み込んでふと呼吸をとどめた。そして満足気に吐き出しながらこう言う。 「んー。あの時代は良かったよね」と。 面倒臭い会話を引き出しちまったと後悔を隠しきれずに返事をするのは彼の孫だ。そうだよねー、とかフーンなどと相槌を打とうものなら一方的な昔話が始まる。次の一手を迷って攻めあぐねている間にも、禁酒法時代は酷かった、などと知りもしない回顧に当惑が重なる。 イーストウッドとレイノルズと言う二人の主演級俳優の共演で、私は当惑をするのだった。またもや。 80年代という魅惑の年代の映画。ファミリーコンピュータやおニャン子クラブのあの時代だ。朝の連続テレビ小説で語られるあの時代である。 84年と言うその時点ですでに古き良き時代であり、その上謎の郷愁漂う年代のアメリカに、あろう事かとんでもない事を口走っていた自分に慄然とし、震える。 「あー良い時代だったよねー」 自分の口からである。自分の中に流れる良い加減な血液を疑うがどうも、やはり、どうしようもなく祖父と同じものが流れているようだった。 「この時代のイーストウッドは脂がのっていた」 と、さらに滑らかな良い加減な、見ていない事実をつるつると吐き出すに至って確信する。 子供が育つ環境は大事である。孫の代まで虚言癖は遺伝するのだ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-28 00:38:01)《改行有》

433.  うさぎドロップ 《ネタバレ》 作家活動が軌道に乗りそうだから子供とかあんたにあげるよな母親っていうのが、コイツバカじゃねえのか?と、思わせるけどなるほど上手い設定だなとうなる。 間に挟まれる踊りの寸劇は如何なものかと思いつつも、コーヒーをすすってその妄想が終わるのを待っても良い余力はあった。それでも、いくら主観を喋らせても映像であって、その壁はなかなか高くて越えられない。超える必要自体感じられないのだけど、何故かそこに執着する映画は多いと思う。越えられないと言う媒体特性にもう少しの許容があっても良かった様な気がする。 このストーリーでマンガであるという原作に軽く驚く。[CS・衛星(邦画)] 6点(2013-06-09 04:35:05)《改行有》

434.  麒麟の翼~劇場版・新参者~  グリッソム主任なら50分で二本は片付くであろう犯罪だったけど、雰囲気はそんなに悪くなかった。テーマは秀逸。[地上波(邦画)] 6点(2013-05-30 00:47:18)

435.  スーパーマンIII/電子の要塞 《ネタバレ》  僕は、いつも悩んでいた。僕が全く場違いで居づらいと。何となく経験者入部をして、その同級生との差が溝を生む。  ある時、うだうだと気持ちが乗りきれないまま、無心になれずにバンテージを巻いている僕に、同級生がやらないかと挑発してきた。金的攻撃は無しで、関節技有り。肘有りのルールでタップか回りが危ないと判断した時止める。要は喧嘩だ。  それが始まると、あっという間に僕は馬乗りされてる劣勢に見える。それはその時代はまだ浸透していなかったガードポジションだった。  瞬間、すっかり僕は背中をマットにぺたりと背中を付けて、のしかかる彼が殴りかかってくるのを待っている。一〇オンスだからって殴られれば虹が見える。だけど、僕の両足は彼の股の上にのっかっておりその意味が分かっていなかった。思いっきり殴りかかってきた右腕をグローブに滑らせて躱すと打った右腕の肩胛骨のあたりのスウェットを握り半回転させる。右腕を放り出してしまった彼はいつの間にか一人で四つん這いになっている。僕は、この瞬間怒声を上げて、綺麗なフォームで腹を蹴り上げた。  この件で、ルールの範囲で喧嘩をしようというような事は無くなってしまった。本気で勝ち負けにこだわる仲間に、極力怪我をしないやり方で逃げる僕がなんだか許せないと言うことになってしまったらしい。  技術的に差の大きい上級生にこの後、ボコボコにされるのだが、一発殴られる度に、強くなろうと思ったのか?本当は一緒に居たいと思える人間を探すんじゃ無かったのか?本当にここで良いのか?色々考えているうちに、顔も足もお腹も、痛くて立っていられなくなっていた。  単に異星から来たというだけで、地球で超人になれるカル・エルだが、彼は悩む。故郷の物理のもとでは彼は彼が演じているクラークほどにも働くことができない。地球人にとっての弱点でしかない。  彼はしかし、この脆弱性を乗り越えてスーパーマン足りうる活躍をして成長し、決意を固めていく。  僕は結局、強くあるためには払わなければいけない様々な代償がある事に気付いて、それを払いきれない。と、思ってしまった。  それで部活を抜けてそのあと、結局解放されない気持ちが二度と消えなくなってしまった。夕方から次の日までの何かをしなければいけないはずの時間が辛かった。  が、実は現在のスーパーマンはもっとめんどくさい奴と言う事が判明。[地上波(吹替)] 6点(2013-05-25 05:17:07)《改行有》

436.  沈黙の追撃 《ネタバレ》  僕らのセガールはとうとうやや複雑なシナリオに手を出し始めたせいで、普段よりの微妙な味わいがいよいよ珍妙な味わいへと昇華することによって見る物を当惑の渦に巻き込んだであろう事は疑いようが無く、セガール自身もアクションをすることを忘れてしまったという結論に至った。  いくら何でもそれは無い、と思ってしまう軍事ファンには申し訳ないのだが、これはもうどうしようも無くセガールで有り、セガール側の平行宇宙にはこうした軍隊が存在するのであると言う事を分かって頂きたい。  ただ、役者の無駄遣いだけは何とかして欲しかった。ヴィニー・ジョーンズがきわめて勿体なく、それに見合ったアクションをセガール様自身も用意するべきだったのでは無いだろうかと思うが、もう高齢のセガールがそのトラディショナルな武芸を映画で見せてくれるならそれだけで、ま、いいかと思ってしまうからファン心理という物は手がつけられない。[地上波(吹替)] 6点(2013-05-21 21:17:38)《改行有》

437.  チャップリンの殺人狂時代 《ネタバレ》  この作品での表面的なテーマになっている、戦争での殺人とそれによる利潤を悪であるとする主張は、その表面的な割り切り故にどこにも間違いはなさそうに見えるのだが、現実の世界では「共産主義による独裁と思想統制」対「資本家」と言うくくりでは無く、「共産主義」とそれ以外という図式が当時正確だった。社会批判的手法で描かれるほどには多くの人の家庭まで金に塗れた世界では無いし、資本家や支配層の構造に当事者達が21世紀の今でも試行錯誤を繰り返し続けている。  それでは外観上の戦争による搾取と、行為の人道性への追窮はどうかというと、確かにそれは存在するのだがこれを上層から否定するのではそれは「共産主義」となんら代わらないと言う事になって、的確でキャッチーな概念を作り出さなかった事に後世が不便さを感じるという事態になっている。  これは「どうして人を殺してはいけないの?」と言う問いに込められたものと同室の悪意を内包していて、答えた人間を罠に掛けるようなわざとらしさをも感じるのである。  近代国家同士が戦う戦争を複数回経て、その情報蓄積によって分かっている事であるが人類は人類を殺すという行為が出来ない回路が実装されている。これは、訓練され専用の精神的調整を受け、薬物を使用してさえ人間が破損するという事実である。無人戦闘や爆撃などの緩衝装置を設けてもその障壁を簡単に乗り越え、実行者には容赦なくPTSDが襲いかかる。  戦争行為や殺人に対して、通常の人間は脆弱に設計されていて、だからこそ戦争までで抑えが効く。殆どの場合は、だが。  抑えが効かなくなったならどうなる?との問いを一番おそれているのが現代で有り、それをやっとの事で乗り越えた諸国家である。  現実に、宗教や怒りという要因を使い、固有環境による反復で上書きをし、殺害予防装置をほぼ無効にする手法が確立されている事実に、多くの人間がおののいている。恐怖感は、殺害したい対象に対しての躊躇を生物としてもっているかどうか、それを取り除かれてしまった人間や、取り除こうとする個の塊に対して向けられるべきである事がいま、分かっている。  この様な視点に立つと、本作品はそうなるに至る段階に試みられた議論として、保存されるテンプレートなのだろう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-15 16:50:09)《改行有》

438.  サラリーマンNEO 劇場版(笑) 《ネタバレ》  今日はご馳走作ったぞ。という母がドン、とテーブルにカレーライスを置く。サラダとカレーライスに相応しすぎるコップを突きだして、水汲もう水、早く早くというのである。宿題をやったかどうかとかゲームは一時間までだとか、いつものやりとりを終えて今日はご馳走か、何だろと聞こえるようにつぶやくが作ったと言う返事のみが返ってくるのだった。その日は偶然家族が出払って二人だけの食事となった。 「それでご馳走って何が出て来るの?」と期待にみなぎった問いを発する息子に母は今食べてるじゃないカレーよカレー。カレー一皿とレタスに掛けるドレッシングのみのご馳走とはこれいかに。想像の領域から外側にちょっぴりはみ出ていた。 「いや、美味しいね。お母さん美味しいよ。カレー」ハウス食品が作ったルーが美味しいのであってこの場合限りなくご馳走的意味合いは薄い。 「良く味わって食べなさいよー、肉がいつもより100円高いしほうれん草たくさんが入っております。凄いでしょ」でしょ?と言われても。確かにほうれん草のソテーがカレーに混ざると美味しいねであるが、いつものタマネギどっさりはどこ行った、である。  博多よかばい食品が出てこなかったのである。その上COSTも無かった。つまり、見事に私の嗜好はスルーされる結果となり、非常に無念極まりない鑑賞時間になった。確かにドラマ仕立てでプロジェクトX的な話をセクスィー部長に締めてもらうのも悪くは無いのだが、あの、なんかイライラするよかばい食品の人たちも、そもそも長すぎてそんなに大勢は見ていないだろうLOSTを丁寧にネタにしたCOSTも他の配役に降られて消滅していた。  カレーもご馳走でなくてもいつも通りに作った奴の方が良かったのだが、たまに出て来る自称ご馳走も食べておくかと、カレーの事は忘れていつもの会話に戻っていく。サラリーマンNEOの劇場版もたまに現れた自称ご馳走みたいな物なのかと見終わる頃には納得していた。  ちなみに、いつものカレーは一皿に対してタマネギ一個入っており、それが茶色くなるまで素揚げされ、良く油切りされた物が使われている。にんじんは入って居らず肉は豚肉細切れである。カリカリにフライされたジャガイモは皿に盛られた後カレーが掛かり歯応えが抜群であった。ルーはバーモントである。  どう考えてもほうれん草ソテーのカレー掛けよりも美味しそうである。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-05-13 16:07:52)《改行有》

439.  CHiLDREN チルドレン 《ネタバレ》  映画は映画、本は本。いつもそうは思っているのだが、やはり本の方を読んでしまっていると驚きや意外さというものは半減してしまうことが多い。これは当たり前なのだが、やはり本がおもしろかったりするとどうしても映画も観てみたくなるのは人情では無いだろうか。  で、この話もそうだったのかというと必ずしもそうではなく。本の方はびっくりするほどおもしろかったと言うほどでは無く、微妙な味わいだったと私は感じた。要注意であるが、私は感じた、と言うだけであって万人が微妙だったと感じるかどうかは微妙である。これの前に同じ作家の「砂漠」という小説を読んでいて、これが大層おもしろかったからである。始めにこちらのチルドレンを読んでいれば大層おもしろかった可能性は高い。  そういう訳で、映像化されたらとんでもなく面白くなってしまうかもしれない期待をしつつDVDを借りてきた訳だが、非常にこぢんまりとまとまっていて凄く面白い二時間ドラマくらいの感じかなと思ったら、実際にそうだったらしい。  静かに演じる俳優たちが、実に味わい深くて見終わるのが何となく惜しいと思わせる感覚は原作作家の味わいそのままで、何となくウキウキしてしまった。[DVD(邦画)] 6点(2013-05-07 20:44:18)《改行有》

440.  お葬式 《ネタバレ》 あーあるある。 と言うとネタバレになる。もの凄い仕掛けだと思う。[地上波(邦画)] 6点(2013-04-30 04:09:25)《改行有》

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