みんなのシネマレビュー |
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421. アメリカン・プレジデント 主人公の設定がやや奇抜だが、あくまでオーソドックスな展開を見せるラブロマンスもの。 政治的な小ネタを絡ませ、ストーリーに厚みを持たせてます。主人公のマイケル・ダグラスは、 猪突猛進型の性格で、そんな大統領に振り回される側近たちの様子が面白い。 その側近達はキャラこそ立ってないものの、マイケル・J・フォックス、マーティン・シーン、 選挙の対立候補にはリャード・ドレイファスと、往年の名スターたちが脇を固めているのも見所。 アネット・ベニングも相変わらず知的できれい。全体的にお話はまとまってはいるが、 ちょっとご都合主義の部分もあり、ロマンスシーンの展開は甘いチョコレートのよう。 どちらかと言えば、やはり女性向けの作品かな。[DVD(字幕)] 5点(2012-01-14 10:34:31)《改行有》 422. 震える舌 親子、夫婦の絆、感染の恐怖などを描いた作品だが、総体的には闘病記といった印象で、 内容そのものは命をテーマにした、テレビのスペシャルドラマとほぼ変わらないです。 本作から一番伝わってくるのは破傷風の怖さ。ややホラータッチの演出がいかにも映画らしくて、 その点では妙味あり。ちょっと面白かった。[DVD(邦画)] 4点(2012-01-13 02:18:45)《改行有》 423. 断崖 序盤から前半にかけてはラブコメ風、中盤からはサスペンス構成のヒッチコック作品。 夫は善人なのか、悪人なのか? 疑心暗鬼に取り憑かれた妻の心理を描いたドラマだが、 夫役のケイリー・グラントが爽やか過ぎて、本作の核でもある夫の正体に妙味を感じない。 いかにもひと癖、ふた癖あるようなちょっと怪しげな容貌の俳優さんを使ったほうが、 あっさり目のラストも生きたのでは? サスペンスシーンでは、 ヒッチコックらしい緊迫感ある演出も見られるが、総体的には今一つの作品だった。[DVD(字幕)] 4点(2012-01-12 07:32:08)《改行有》 424. 人が人を愛することのどうしようもなさ 石井監督の描く名美シリーズ。本作はこれまでのハードボイルド路線とは一線を画し、 女優であり、人妻でもあるヒロインの現実と虚構の狭間で揺れ動く狂気を描いた、 ラブ・サスペンスといった作りの作品。女優というキャラを生かした構成が興味を惹きます。 一応ヒネリやオチもあるので、ストーリーものとしては納得のできる内容だとは思うけど、 何と言っても一番の見所は喜多嶋舞の熱演。特別演技がうまいというわけではないのだが、 何もここまでしなくてもというくらいの体当たり演技を見せてくれます。 一応ボカシは入ってるけど、これでもかというぐらいの大股開きに、唖然呆然、口があんぐり。 下手のポルノ映画よりも、よっぽどエロチックだった。[DVD(邦画)] 4点(2012-01-11 01:55:43)《改行有》 425. 暴力脱獄 脱獄ものではあるけど、ポール・ニューマンの魅力も存分に楽しめる映画。 底抜けのワルというわけではなく、不条理な刑務官に対してもろ反体制ということでもなく、 一匹狼の異端児で、納得できるものなら従うけど、自分の信念は決して曲げない主人公の役は、 ポールのキャラにぴったり。変に小ずるいところなんかもあったりして、とても人間臭い。 ちょっと斜に構えて、ニヤッと笑う姿がサマになっていてカッコよかった。 囚人仲間との友情をさりげなく絡めたストーリーも悪くはないけど、 やっぱりポールのキャラが一番見所の映画だった。[ビデオ(字幕)] 6点(2012-01-10 10:42:34)《改行有》 426. さらば箱舟 演出や映像は面白いし、キャスティングもいいのだが、わからない。全然わからない。 日本の昔ながらの根深い土壌を題材にしている部分だけはわかるのだが、 出演者たちが話す方言もよくわからない。たぶん監督さんだけは理解してるんだろうけど、 とっかかりさえも見出せず、再鑑賞してまで挑戦しようという気力が湧かなかった。 要するに完敗の映画です。[DVD(字幕)] 4点(2012-01-10 10:23:57)《改行有》 427. 告発の行方 ヒロインにも非があるいう状況設定を意識的に用意し、 邦題通りに裁判の経過を鑑賞する作品。そのため、観る人によって受け止め方が分かれそう。 ジョディ・フォスターの熱演で、どうしてもレイプのシーンばかりが目立ってしまうが、 現代アメリカの抱える犯罪事件や裁判制度に対して問題提起を促す作りにはなってます。 ただ物語の後半、肝心の裁判シーンに関してはちょっと物足りなかったかな。 単純な犯罪だからということもあるんだろうけど、ヒロインの人間描写が希薄なのも要因かも。 アメリカのレイプ発生件数は日本の約30倍ということで、おっかない国だな。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-01-09 06:59:36)《改行有》 428. Wの悲劇 薬師丸ひろ子主演のアイドル映画。推理小説をうまく青春ドラマにまとめたなぁ、 と感心した覚えがあるけど、前半はとてもだるいです。後半はやや面白くなったものの、 舞台劇のストーリーのほうが気になったりして。三田佳子の存在感は抜群だが、 キャスティングに関してはどうにも・・・。特に世良公則のキャラはやたら暑苦しく、 クッサいセリフには心底参った。ヒロインの成長を描いたアイドル映画ということで、 薬師丸ひろ子のファンにはいいと思うけど、個人的には前年公開の「探偵物語」で十分だった。 演出映像は80年代の角川映画らしい。[DVD(邦画)] 3点(2012-01-08 19:12:22)《改行有》 429. 第三の男 純粋なミステリー・サスペンス作品というわけではなく、 友情とロマンスを描いた青春映画という印象を抱いた映画。 どんでん返しぎみの展開や陰影を使った演出などは、当時としてはもの凄い斬新だったのかな、 ということが窺い知れる。全編に亘って流れる軽快なテンポのテーマ曲はもちろん、 ラストは映画史上に残る名シーンと言われるだけあって、さすがに印象的。 この絵を撮りたいがために、本作を作ったのではないかと思われる程。 美しいし、物悲しいし、とても渋い。名画です。[DVD(字幕)] 7点(2012-01-08 05:43:02)《改行有》 430. ジャック・サマースビー 戦争から帰還した夫が、別人のように優しくなり・・・!? という設定が興味を惹く、ちょっと変わった展開を見せるラブストーリー。 アメリカ南部のきれいな風景や雰囲気、及び村人達の交流シーンや夫婦の心情描写もいいのだが、 設定自体が根本的に無理があるので、今ひとつ物語に入っていけず。 ラストも感動にまでには至らなかった。夫の謎で引っ張る中盤までの流れは良かったんだけど。 普通には楽しめる佳作です。[DVD(字幕)] 5点(2012-01-07 07:50:35)《改行有》 431. 鬼教師ミセス・ティングル 「スクリーム」の脚本家の監督作品ということで、そっち系統の作品かと思ったら、 サスペンス・コメディー?はたまた青春映画?というちょっと変わった展開を見せる映画だった。 結果的にどっちつかずの内容になってしまった感があり、オチなどはとても後味が悪かったが、 鬼教師役の女優さんのキャラがとても際立っていて、彼女の存在を知れただけでも、 鑑賞した価値があったかな。学園物ということで取っつき易いし、場面もあちこち飛ばないので、 気楽に映画を鑑賞したいときにはいいかも。[DVD(字幕)] 4点(2012-01-06 06:02:54)《改行有》 432. 007/私を愛したスパイ 公開当時はシリーズ最高傑作と言われた、ストレートで判り易い娯楽映画。 ボンドガール、秘密兵器は相変わらずの見所だが、殺し屋ジョーズのキャラも良かった。 映像はさすがに時代を感じるし、お話のほうも突っ込み所はあるけど、 このシリーズはあまり細かいところを気にせずに鑑賞するのがベスト。 マンガ的な、とても楽しい作品。[地上波(吹替)] 4点(2012-01-05 05:46:26)《改行有》 433. モスラ対ゴジラ 昔懐かしい怪獣映画。ストーリーのほうは突っ込み所がたくさんあるが、 見所もそれなりに満載。特撮部分が丁寧に作られている。この頃のゴジラはふざけていなくて、 動きがどっしりとしている。星由里子が若くてかわいい。モスラの幼虫の動きが面白い。 ザ・ピーナッツは歌がうまい。この時代の怪獣映画はドル箱だったのか、 全般的に製作者側の真剣さが伝わってきます。子供の頃はワクワクして観ていた記憶があるけど、 そういった意味では40代以上の郷愁を誘う映画かな?[DVD(邦画)] 5点(2011-12-31 10:46:44)《改行有》 434. キャット・ピープル(1942) クラシック怪奇映画。40年代の作品ということで、 さすがに凝った変身シーンなどはないけれど、モノクロの効果をうまく使って、 こちらの恐怖心やスリルを煽ってくれるなかなかうまい演出。 ヒロインの苦悩や切ない心情もよく表現されていて、妙に物悲しい作品に仕上がってます。 古い怪奇映画の中では一番好きな映画かも。[DVD(字幕)] 6点(2011-12-30 04:43:49)《改行有》 435. ザ・コア 地中という題材はとても面白いんだけど、未知の部分があまりにも多いせいか、 「本当にこれでいいの? 正しいの?」と感じてしまうこともしばしば。 当然説明シーンも多いし、登場人物が割と多い作品なので、各キャラの掘り下げが浅く、 ドラマとしての内容は薄いです。物語のテンポがとても早く、最近の娯楽映画らしい作り。 まあそこそこ楽しめるパニックものではあるかと。[DVD(字幕)] 4点(2011-12-29 12:27:38)《改行有》 436. タクシードライバー(1976) 鬱屈した一人の青年が狂気に走る様を描いたドラマ。 主人公の人物描写はたっぷりと描かれているのだが、彼自身の性格に大きな問題があって、 なかなか感情移入しずらかった。たぶんベトナム帰りという設定がポイントになるんだろうけど、 そちらの描写はいっさい描かれていないので、よほどのことがあったんだなと、 想像力で補うしかないのはちょっと辛いところ。ロバート・デニーロは好きな役者さんだが、 まだまだ若くて蒼い。皮肉な結末を迎えるラストは面白かった。[DVD(字幕)] 6点(2011-12-27 12:58:28)《改行有》 437. リング(1998) 呪いの連鎖を描いたジャパニーズ・ホラー。 この作品のモデルとなっているのが、明治時代に実在した超能力者の女性で、 いんちきだとマスコミに散々叩かれ、哀れな末路を辿ったという事実が、 どろどろした内容のストーリーにいっそうのリアル感を与えていたのではないかと思う。 恐怖心を与える映像や音楽などの演出は秀逸な出来映えだが、キャスティングはちょっと・・・。 ラストのオチはあまりにも後味が悪くて笑ってしまった。 それでもジャパニーズホラーの中では、良く出来た作品だと思う。[ビデオ(邦画)] 6点(2011-12-26 12:52:24)《改行有》 438. 彼が二度愛したS ちょっと変わった設定のエロティック・サスペンス。 登場人物が少ないということで、主人公の描写がじっくり描かれている代わりに、 サスペンスとしてのストーリー性は底が浅く、早い段階から先が見えてしまうような作り。 まったくつまらないというわけではないけど、予定調和をこなすように物語は進むので、 大多数の人は「ふ~ん」という感想程度で、「面白かった」という印象は残らないかも。 あまりエロティックなシーンもなかったような・・・。[DVD(字幕)] 4点(2011-12-25 13:39:49)《改行有》 439. イージー・ライダー ストーリーはほぼないに等しいが、バイクと旅好きの人には堪らない映画。 主人公の二人を軸に、当時のアメリカの世相はしっかり伝わってくるのではないかと思う。 劇中の挿入曲もいいし、面白い演出のシーンもあり。映像がきれいで思わず旅愁を誘われたけど、 ラストはちょっと・・・。これもアメリカなのかな?[ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-12-24 13:46:34)《改行有》 440. 新・青い体験 前2作の「お手伝いさん」「兄嫁」の色っぽいお姉さんとはまったく違う設定で、 新シリーズは高校生の女の子が主役、キャストも一新されてます。 性への好奇心に目覚めたお堅い女子高生というキャラや、序盤の流れはいいんだけど、 地味な恰好をしていても、このヒロインがやたら色気があって、今一つピンとこない。 中盤以降は巷でよく聞かれる女子高生たちの生態を描いているだけで、率直に退屈な映画だった。 ラストもやけに中途半端で「?」。確かに青い体験ではあるんだろうけど・・・。[ビデオ(字幕)] 1点(2011-12-23 14:15:01)《改行有》
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