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441.  八つ墓村(1977) 《ネタバレ》  『砂の器』のスタッフによる、という惹句がとても残念に感じられる作品。  そもそも、この原作は金田一耕助はほとんど活躍しない、登場もごく僅かであり、その魅力の大半は洞窟探検の場面に拠っている。そう考えると、この金田一は登場し過ぎで、そのくせ推理に論理的な根拠がない。彼の推理の根拠は、1:調べてみたら、真犯人は、尼子の子孫。2:真犯人の事業は破綻寸前で、東家の財産を狙ったものだ。というだけだ。論理的な根拠が何一つ無い。  そして一番ガッカリなのは、中途半端なオカルティズムである。金田一耕助が謎を解くことが分かっている時点で、どんなに祟りや呪いのせいにミスリードしたところで、無駄なこと。晒された首が笑ったり、真犯人が最後に悪魔の形相になったりは、物語にそぐわない。ましてや、舞台を現代に置き換えているにおいてや、である。市川版を引き合いに出すのは良くないとは思うが、彼のシリーズが持っていた、オカルトではないおどろおどろしさ、そういうテイストが、特にこの作品には必要だったと思うのだ。  そして、前述の惹句のとおり、観客の『砂の器』のスタッフ(具体的には橋本忍脚本と野村芳太郎監督)にかける期待を、完全に違う方向にうっちゃったことは、とても残念だ。この謳い文句で、感動の人間ドラマを期待しない人がいるだろうか? [DVD(邦画)] 4点(2012-06-29 01:53:52)(良:2票) 《改行有》

442.  トゥームストーン 《ネタバレ》  今はDVDが廃盤になってしまって、なかなか見ることが出来ないが、VHSを借りて久しぶりに見てしまった。  近い時期に公開された「ワイアット・アープ」とよく比較され、「こちらの方が面白い」と評判の映画だが、それは多分、善悪をはっきりと振り分け、更にそれを強調しているからだと思う。カウボーイズは、より凶悪な殺人集団のように描かれ、ワイアットは、ジョシーに心寄せてはいるが、不倫までには至っていない。双方ともにちょっとずつ入っている補正がうまく効いている。  乾気を求めて療養しているにしては、まるで良くなりたい気の見えない、いわば死に(あるいは生き)急いでいるドク・ホリデイと、生まれた事を恨んでいるリンゴーという、微妙に対になった生死観を持つ二人をライバルのように描いて、その対決も魅せてくれる。その「早撃ちガンマン観」の取り入れ具合(早撃ちはこの二人だけというの)も絶妙だ。やはり、早撃ち対決は、西部劇の醍醐味の一つだ。 2020年追記  市長・ジョンクラムが兄弟たちに保安官就任を高乞う場面のあと、バージルの助けた顔に傷のある女性のカット、彼の火のような正義感を見てとれてさすががだと思った。彼は決闘の日にもただ武装解除するだけのつもりだったと言われているしね。 これを見た時期は正確な事件記録に縛られていたが、やはりそれをもとに作られた多少誇張された本作のドラマが感動的だ。ワイアットとドク・ホリデイの友情感や、途中でカウボーイズを抜けるシャーマン・マクマスターズかな?が良いね。 これは本当にDVD/BD化してほしいものだ。[DVD(字幕)] 8点(2012-06-27 16:14:44)《改行有》

443.  駅馬車(1939) 《ネタバレ》  定期便としてのアメリカ横断駅馬車というのは、合衆国にとって安定的に自国の交通を確保するという、非常に重要な役割を担っていたという。また、それはいわば、アメリカが一つに繋がったという象徴的な意味を持っている。その中で、いろんなタイプの人間がひとつの目的地に向かって乗り合うというのはまた、象徴的で意味深い。欲を言うとこの中に黒人がいて欲しいところだが、いろんな意味で時代的に難しかったのだろう。  さて、そんな合衆国統一の象徴に襲いかかる外敵に、搭乗員たちが一丸となって迎撃するこの映画は、とてもアメリカ的で感心する。外敵が宇宙人になる時代に下っても、アメリカ人はこういう話が大好きなのだ。もちろん、最後に敵を蹴散らすのはアメリカ軍だ。  しかし、そんな穿った見方をしなくても、このインデアン襲撃シーンは、手に汗握る良いシーンだ。馬の走りを表現するのに、コマ数を落として撮影したという話は、あまりにも有名だが、銃に撃たれたインデアンの馬が転ぶカットも、また迫真である。また、世間から蔑まれている女と、お尋ね者のガンマンの恋物語とその結末も良い。中途半端な決闘は要らなかったくらい、この二人のエピソードがいい。時代もシチュエーションも違うが、中島みゆきの「ふたりは」を思い出した。 [DVD(字幕)] 8点(2012-06-27 16:12:53)《改行有》

444.  拳銃王 《ネタバレ》  アメリカは州を超えると、犯罪者を逮捕・訴追することが出来ないとは、よく映画で見る事だ。このやり直せる社会というのは、人にやさしい仕組みだが、それはあくまで法律上の話。彼を撃ち殺して名を上げたいと思っている、多くのチンピラたちにとっては、そんな境界も決まりもない。  人は、どこまで罪を背負うべきなのか、過去の罪と呪縛から逃れられるのか?なんて言うと大仰だが、そういった問題をはらんだ物語は、最後に若いチンピラに撃たれて終わる。罪は償わなければならない、という訳だ。だが、その時の主人公が若者に仕掛けた意趣返しは、考えてみると、ちょっと意地悪で怖い。復讐の連鎖ならぬ、「拳銃王の宿命」の連鎖が始まる。  ところでジミーのモデルは、あのジョニー・リンゴーだそうで、ワイアット・アープの名が出てきて、彼を「子供のようなもの」と揶揄する所はちょっと笑う。あの牛泥棒たちの仲間も、見方を変えるとそれなりに好人物になるという事か。まあ実際、辺境の土地での倫理観なんて、今の日本人に伺う知ることは出来ないんだろうけど。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-22 03:17:34)《改行有》

445.  拳銃の町 《ネタバレ》  日本にとっては、戦後初公開の西部劇ということで、記念的作品らしい。  普通に、と言うよりは、結構ややこしい権利関係の物語。西部劇って、かなりの数が、土地の権利をめぐるイザコザなんだなと、改めて思う。やはり、国の急速な拡大というのは、それだけイビツな事態を引き起こすという事だろう。  リアルといえば、リアルなんだろうけど、「拳銃の町」という割には、最後に悪漢を銃でやっつける描写がなく、ちょっと物足りない。穏やかなテレビドラマを見ているようだ。尤も、このタイトルは日本人が勝手につけたものだから、文句をいうのはお門違いだけど。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-22 03:01:36)《改行有》

446.  バッド・ガールズ(1994) 《ネタバレ》  いいなあ。女だけの無法者集団。昔から、ガールズバンドが好きだった。美しくて、カワイくて実力がある連中だったから。 男とはちょっと違う論理で動く、そのサウンド、その行動原理、その生き方。そして、強い!彼女らは、西部開拓時代の『プリプリ』だ。(古い?)  えー、実際、あの取引なら最初から、ガトリングガンに何か細工するでしょ、とか思う自分は、かなり卑怯なのか?最後のコーディとキッドの撃ち合いの場面で、弾切れを信じてなかった上に、銃弾を拾うところで「撃て!」と思った自分は、彼女らには好かれないだろうな、と落ち込みました。 [地上波(吹替)] 8点(2012-06-22 02:59:26)《改行有》

447.  香港国際警察/NEW POLICE STORY 《ネタバレ》  刑事たちが若者犯罪集団に、コテンパンにやっつけられる所で、観る者の怒りを誘うようにできているのだが、あまりにやりすぎていて、逆に主人公たちに嫌悪感を抱かせる。(対象が犯罪とは限らないが)こういうやり方をする映画は、他にもいくつかあるが、度を越すと映画を見続けるのを拒絶する方向に働く。この映画の場合は「ギリ」だ。映画館では逃げられないが、家で見てる時には、まず席を立つ。トイレに行ったり、お茶など入れてみたりして、気持ちを落ち着かせて、今回は何とか戻ってくることができた。ところが、それだけ充分に沸き立たせた怒りが、気持よく収まるように出来ていないのが、この映画の困った所だ。  自体が進展してくると、あれだけ無敵な犯罪集団だった連中が、だんだん間抜けなワカモノになってくる。そして、廃人寸前にまで追い詰められた刑事も、なんだかやることが生ぬるい。彼の正義感というのは、正々堂々というか、スポーツでもしているのか、あるいはそう、"ゲーム"感なのだろうか?何人も警官が殺されているのに、それでも「素手で勝負」とか、組み立て勝負とかで相手の前で平気で銃を手放し、分解してしまう。そういうところが、先の怒りとの兼ね合いで、生ぬるく感じられ、遊んでるのか?と思わざるを得ないのである。  ロープでビルを駆け下りてるなら、そのロープを切ってしまえ!一人死ぬが、顔が分かれば正体がわかる。正体がわかったところで、公表して追い詰めろ!親をとっ捕まえてきて、取引の道具にしろ!小型拳銃を忍ばせておいて、相手が銃を手放したら、迷わず撃て!  そのくらいしないと、気持ちが収まらないのである。  ……いや、ジャッキー・シェンのアクションを見せたいのは、充分判っているんだけどね。 [地上波(吹替)] 5点(2012-06-16 01:44:52)《改行有》

448.  127時間 《ネタバレ》  何十時間も挟まっていて、だんだん人生を反省したりし始めるけど、恐るべき脱出方法で、生還した後は、再びムチャなスポーツに勤しんでるあたり、アメリカ人って懲りない人たちだな。  あと、映画のポスターがイメージさせるような、「高いところで宙吊り」な予想をしていたが、そうでもなくて、結構地味。 [DVD(字幕)] 5点(2012-06-14 01:12:04)《改行有》

449.  カサブランカ 《ネタバレ》  誰もが認める名作なので、死ぬまでには一度見ておくかと鑑賞。  有名なカッコイイセリフ、「そんな昔のことは~」とか、意外とサラッと使われていて、「カッチョえ~!」と感じ入る余裕すらない。それでも何度か描かれる、人情派なエピソードで彼は充分カッコいい事はわかる。  終盤、昔の女の旦那を女と一緒に騙して、二人でアメリカへ逃げよう、的なシチュエーションになるが、ハンフリー・ボガードの徹頭徹尾カッコイイ生き様を見ていると、さすがにそんな事しないで二人を逃がすんだろうと思っていたら、案の定そのとおりで、ちょっと拍子抜け。それにしても、その時まで騙す気満々だった女は、どの面下げて旦那と飛行機に乗るのかね?まあ、愛する人を逃がす展開は、万人の思った通りだが、その後の展開が意外。  撃っちゃうか!そこで。署長、そう来るか!? [DVD(字幕)] 6点(2012-06-13 23:37:39)《改行有》

450.  裏窓(1954) 《ネタバレ》  松尾貴史氏がラジオでオススメしていたので鑑賞。  名作の誉高い分、期待値が高すぎたか、思ったほど名作感がない。いや、傑作だとは思うのだが…。  さて、誰もが言うようだが、グレース・ケリーの美しいこと。最初のジェームス・スチュアートにキスする時の正面からのカット、文句なく美しいが、もう一つ、明かりをつけながら自分の名を名乗るシーン。「リサァ…キャロォル…フレモント…(セリフの後、クルリ!)」このクルリが、まあチャーミング。この2カットのためだけにでも、DVDを買う価値がある!  あっ!動けない主人公の代わりに、外に出て探偵するのはいいが、どんどん暴走しちゃって、事件を加速しちゃうのも面白い、と思っていたら、ひょっとしてこの映画は、この人のために作られたんではないか?と思えてきた。  事件自体は、ごくストレートな殺人事件で、刑事が調査して疑惑がないなら、違うんじゃないか?と思っていたのに、やっぱり、事件でした、は推理作家の原作付きとしては、凡庸。自分は、他のあまり興味を惹かない家の誰かと奥さんの悪巧みで、奥さん失踪、というオチかと思っていた。[DVD(字幕)] 6点(2012-06-10 21:21:48)《改行有》

451.  シーラ号の謎 《ネタバレ》  ミステリというものをどのように楽しむか、もちろん人それぞれだが、私にはこのミステリは、全く楽しめなかった。  世の中には頭の良い人がいて、他人が考えた謎を言い当てて、勝負のように楽しむ人がいるのは判っている。そして、この映画の真相を言い当てた人もいるらしいことも。しかし、僅かな例外を除いて、私は殆どのミステリ(特に映画の場合は)を、「気持よく騙される」かどうか、という見方をしている。  この映画の何よりも気持ちよくない点は、6人を集めた目的が、犯人探しや復讐ではないらしい、という所である。それが大きなトリックとなっているなら、まあ許そう。例えば、これは、金田一探偵の某離島事件における、「そんな必要なかったのだ!」に相当するオチだが、事件の原因がそこに無いために、せっかくミスリードしているのに、その事が重要でなくなってしまっている。  それでも、観客は途中までそう思い込まされつつ、物語は別の方向へ進み、その興味を無理やり方向転換させられる。そこから怒涛の展開で、なし崩し的に第一段階の犯人が見つかり自殺。  前半の主催者中心の描写と、ここの所のバランスが極めて悪い。どんでん返しがカタルシスを持つ為の、ある程度の量のドラマが「終わったぁ!」という感じを抱かせない。そして、異常に根拠の希薄な推理が展開されて、真犯人が判明する。  最後の解決に関する「意外な展開」の部分は、個人的なことだが、私が中学生の頃に戯言で書いたミステリに使った手口で、あれを突き付けられたようで、まあこっ恥ずかしい。仮にもハリウッド映画で、あんな展開で観客をビックリさせようと思ったなんて、その事にビックリした。 [DVD(字幕)] 4点(2012-06-10 14:22:44)《改行有》

452.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》  宇宙の生物が、エイリアンなどではなく、微生物であるところとか、地下に作られた研究施設の防疫システムや、専門家たちが謎の病原体を解明してゆく、その科学的な過程などの細かい描写が、リアリティを醸し出し、サスペンスとして魅せてくれる。一方、核による自爆システムをギリギリで止める演出など、多少陳腐なところもある。  宇宙から細菌を持ち帰った衛星の形を見て、どうしても一昨年帰還した、はやぶさを思い出さずにはいられなかった。もしあれが、細菌汚染されていたら、大変な事になっていたんだと、恐ろしくなった。大気圏に突入した時の高温で、生き物は死んでしまうんだ、と漠然と考えていたが、地球上でもヒ素を栄養にする生物が発見されたり、まだまだ我々の常識を超えることが、世の中にはいっぱいあるらしいので、油断できないものだ。  物語は、これを軍の細菌研究の招いた厄災としている。研究所の危機と、アメリカ国土上の危機は、何とかアルカリによって脱した事になっているが、まだまだこれからも同様の危機が起こりうることを示唆して物語は終わる。自ら研究していた生物兵器によって、バイオハザードの危機に陥る物語は、たくさんあるが、おそらくこれはその初期の傑作であると言えるのだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-08 15:14:55)(良:2票) 《改行有》

453.  タイタンの戦い(1981) 《ネタバレ》 近年リメイクされたものと比べると、特撮部分はさすがに古さは否めない。というか、公開当時ですら、このカクカクのぎこちない動きの、人形アニメーションは失笑モノだった。だが、ゼウスが嫌がらせのように人間の王女に産ませたペルセウスと、最後に「父さん!」「息子よ!」的なまとめをしたリメイクよりも、ゼウスが嫌なヤツに徹していて、だけども王女を強姦したわけではなく、ペルセウスが何も知らない本作の方が、よほど気持ちよく見ることができる。 また、いわゆる絶対善である、他の諸々の神様とは違う、ギリシャ神話の神々のイヤラシさというものも、それなりに描けていると思う。 ところで、メドゥーサは「見ると石に」なのか「見られると石に」なのか、どっちだ?大勢の人間の前で、いきなり取り出した時、みんな石になっちゃうんじゃないかと、心配したぞ。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-07 10:51:21)《改行有》

454.  エルダー兄弟 《ネタバレ》  非常に正統的でオーソドックスな西部劇。何しろジョン・ウェインだから。土地と牧場を騙され奪われたケイティの息子たちが、その復讐と、自身を陥れた罠に立ち向かう話。  土地の所有を巡ってのイザコザ、町に巣食う悪党たち、罠にはめられる主人公、囚人をリンチにしようとする町の衆と、それを防ぐために護送する保安官、主人公に(が)思いを寄せる美しいヒロイン、激しい銃撃戦、最後の決闘、ウエスタンのあらゆる要素がてんこ盛り。  そして、主人公の正々堂々とした行動原理の基であるのは、タイトルにもなった、ケイティ・エルダーという西部女。エルダー兄弟と言っちゃうと、その辺が薄れてくる感じだが、『ケイティ・エルダーの息子たち』というタイトルは、登場はしないが、この映画の重要な精神性の元になった、一人の女性の偉大さを感じさせる。「おふくろはそんな事はしなかった」「おふくろならこうしただろう」という、ジョンの真っ直ぐな行動規範を見ると、この大男の母親への思いが感じられて、微笑ましくさえなってくる。  ところで、昔っから、この名前を聞くと、あの有名な歯科医兼賭博師の情婦を思い出してしまうんだが、何かの狙いなのかな? [DVD(字幕)] 6点(2012-06-04 13:44:15)《改行有》

455.  シルバラード 《ネタバレ》  西部劇復活の狼煙だったはずの本作が、あまりヒットせずにか、あるいは単に後続が無かっただけなのか、今となってはよく覚えていないが、とにかく残念な結果の割には、内容的には面白い。  物語的な整合が若干怪しいところもあるが、心許す友と出会う旅と、ジワジワと悪い奴らに苦しめられ、ついに反撃に至る展開は、西部劇の王道と言える。クライマックスの決闘が、ちょっとアッサリし過ぎな気もするが、すべてが終わった後の「また会おう」のセリフを聞いた時に、「うん、また彼らの活躍を見たい」と思わせる魅力があった。  それと、ケビン・コスナーのニッケルメッキの二丁拳銃が、まあ、カッコイイ。多分リアルとは言えないんだと思うけど、ウインチェスターの音が実に重厚なのもいい。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-01 08:23:13)《改行有》

456.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》  西部開拓時代のウエスタナーたちが、宇宙から来たと思しきエイリアンたちと戦う話。  と言っても、その殆どがお尋ね者やインデアン、それと攫われた者たちの家族。当然、武器は六連発とウインチェスター、槍と弓矢。主人公だけ何故か、敵のテクノロジーで強力な武器を持っている。  ウエスタンとSFの融合って面白そうだと思ったのだが、対エイリアン戦となると、説得力をもたせた戦いを考えるのは、やはり難しいようだ。あれほどの規模の宇宙人との戦いは、不自然というよりムチャだった。エイリアンが、夜の町に奇襲を仕掛けてきた時には、めっぽう強くて(当たり前だが)、為す術もなく人がさらわれてしまうが、エイリアンの足跡を追って、それと遭遇していくに従って、だんだん弱くなってきて、しまいには槍で刺されて死ぬは、コルト数発で死ぬは、ショボいったら無い。敵が大勢であるが故に、その強さがデフレを起こしてしまい、このショボさを引き起こした。  この異星人戦と絡めて、元強盗団首領と、ちょっと乱暴なカウボーイとの、対立と信頼の物語が描かれている。こちらの方は、生死を共にした男の物語として、ウエスタンとして、実に普通に楽しめる。すべてが終わったあとに、カウボーイが元強盗に、これからの協力を請う場面で、西部劇のセオリー通り、去ってゆく主人公がカッコイイ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-28 19:00:25)(良:1票) 《改行有》

457.  明治天皇と日露大戦争 《ネタバレ》  タイトルがイメージさせるほど、軍国主義的な内容には思えない。いや、たしかに軍国なのだが、それが真実であるか否かは別として、不当に好戦的なわけではない。世界中が植民地主義のこの時代の国の方針を、現代の倫理で断罪するのは、公正な視点とはいえないし。だからそういった意味で、この映画に不満はない。かえって明治天皇の性格が、良い人すぎるのでは、とも思う。  だが、戦争に勝利して国民が浮かれて、お祭り騒ぎをしているシーンで終わるこの映画の、最後のナレーションが「今こそ我らは日本民族の誇りと力を合わせて、今後の世界平和の発展に貢献すべきであろう。」というのは、さすがにこじつけが過ぎるような気もする。が、敗戦から十年ほどしか経っていない国と国民の、偽らざる思いなのだと考えておく事にする。 [DVD(邦画)] 6点(2012-05-28 18:59:10)《改行有》

458.  ウエストワールド 《ネタバレ》  オールドウエスト、中世ヨーロッパ、古代ローマ、それぞれの世界が堪能できるテーマパークは、登場人物(動物も)が、全てコンピュータ制御のロボットで、絶対に人間に危害を加えないはずだった。ところがお定まりのコンピュータの誤動作で、人間たちが次々に殺されていく。  西部時代にいた主人公を執拗に追い詰めるのは、ガンマン406号。その強いガンマン、ユル・ブリンナーの黒シャツ姿は、荒野の七人の彼を彷彿とさせ、ちょっとずるい感じのイメージ作戦だ。そして、逃げても逃げても追いかけて来て、何度ダメージを負ってもしつこく迫り来る様は、まるでターミネーターのような恐ろしさ。  コンピュータに、何もかも任せてしまう事に警鐘を鳴らす映画は、いくつかあるが、これはちょっとエンターテイメント側によっている。殊に劇中の西部の酒場での乱痴気騒ぎなどは、何故だか懐かしい感じで楽しませてもらった。  とは言っても、何とか406号をやっつけた主人公が、力なくへたり込む姿にかぶせるテーマパークの宣伝文句が、逆説的な怖さを誘う。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-27 23:57:26)(良:1票) 《改行有》

459.  武士道残酷物語 《ネタバレ》  戦国の世から続く飯倉家とその主君にまつわる話。宮仕えというのは、かくも辛く残酷なものか、と言いたいのかもしれない。  特に4番目の話の残虐さは、尋常ではない。『十三人の刺客』だったら、側近もろとも皆殺しになっているに違いない。ましてや、そこにいるのは錦之助なのだから、いつ殿様に斬りかかっちゃうかとドキドキしてしまった。  まあ、それはともかく、しかし今更、封建主義を批判しても仕方がない。というか、明治時代、現代の会社員の話を見ると、もはや、理不尽の元凶は殿様や、制度だけに起因するものではなくて、家臣側の心根も、そのように習性付けられてしまっているのではないか、と思えてくる。そこの所が恐ろしいといえば恐ろしい。  この映画が作られてからおよそ50年が経過して、今現在、会社組織と働く人の関係が一層おかしなことになっている。今こそ、新しい『残酷物語』が作れるのではないだろうか。今の働く人は、自ら被虐の人となってはいないだろうか? [DVD(邦画)] 6点(2012-05-26 07:45:43)《改行有》

460.  クリフハンガー 《ネタバレ》  冒頭の女性落下シーンは、インパクトあった。最初に劇場で見た時には、座っているのに落っこちているような感覚を味わったものだ。20年も経っているのに、まだ怖ろしい。  しかし、その後の展開は、スタローンが超人過ぎるためか、あまりドキドキしない。まあ、彼なら何とか出来るんだろう、という感じである。これは、こういう類の映画としては、良くない事なんじゃないだろうか?  しかし、真逆のことを言うようだが、あんな超人的な救助員がいるのか?という気がするのもまた事実。 [地上波(吹替)] 6点(2012-05-24 07:41:34)《改行有》

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