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481. 讐 ~ADA~ 第二部 絶望篇 《ネタバレ》 第一部とこの二部の二つで構成された復讐劇アイドル映画。一部と二部で同じ物語を視点を変えて、観せる手法はおもしろいが、ストーリー的に安直、そして主演のヒロイン達の演技により迫力不足となっている。だいたい、あの助っ人何者だよ。よくわからん。あんな都合のいい奴いる?あと、友達が自殺して、ここまでやる?いや、別にやってもいいけど、それならもっと主役に狂気性とか追い詰められた感がないと、説得力にかけるかな。あと、おかーさん、あんなに豹変するから、なんかあるのかな?って思ったけど、意味はなかった。そんなこんなで、細部の演出がとっちらかりすぎに感じました。一部と二部で見方が変わるとこだけ、なんとなく面白かった感じです。[DVD(邦画)] 3点(2016-01-28 15:46:55) 482. オカルト 《ネタバレ》 白石監督お得意のフェイクドキュメント。最初の出だし、OL3人の旅行先のユルユルホームビデオで始まるので、かなり面白くなさそーで、はずれかなーって思い観ていたら、その5分後から最後まで、一気に映画の世界にのめり込まされました。正直、かなり面白かったです。ずっと見てられる。有名な「ノロイ」とかより、この映画こそが白石監督作品の中での最高傑作だと思います。ただ、この映画、かなり人を選びます。映画に倫理観を求める良識ある人、映画の中のリアルに関して厳しい基準がある人、変な映画を余裕で楽しめない人、殺人事件の背景を追ううちに怪異が見え隠れするってゆうルポ風ドキュメント物語に興味がもてない人、怖い場面だけが見たい人、そして何より危ない奴の動向をずっと見てられない人には確実に時間の無駄になるでしょう。フェイクドキュメントですが、ある程度、こちらが「これは本物なんだぜ」とちょっとのってあげる気分で観る必要があるかもしれません。僕的には白石監督作品の中で一番、楽しめました。この映画はハマる人は絶対ハマると思います。面白かった所をあげると、まず監督が監督自身の役で登場しているところです。この映画は、監督が異常殺人事件とその背景のやばいものを追うために、このルポドキュメントを作ったってゆうテイです。監督の映画を撮る事自体をフェイクの中に置くことで、リアル性を出しているのです。まるでNHKなどの事件を追ったドキュメントを見てるかのような現実感があり、監督を含む役者の演技も、全員、自然でリアルに見えます。僕が今まで見た映画の中ではその本物さ感はトップ3に入るくらいです。ちなみ黒沢清監督がこれまた本人役で登場し、演技もかなり自然です。次に、徐々にドキュメントの焦点は、ある一人のネット難民の男に絞られていくのですが、この男がまたすごくいい。最初は事件の被害者とゆう仮面をかぶっていて、インタビューに答える普通の人って感じなんですが、彼を追っていくうちに、あれ、この人、ちょっとやばいんちゃうかなってのを、徐々に感じるようになるその過程の描写が、うますぎです。最初はなんか100円貸してとか、たばこちょーだいとか、ちょっとずーずーしくなります。このあたりで、この人にちょっと違和感を感じます。そして居酒屋の席で、女性インタビュワーにボロカスゆーとこで、こいつ変な奴だわーって感じが一気に噴き出します。そのあとは、もうこの男から目が離せません。こんな人、おるわーってゆう実在感とこいつヤバい感が合わさって、なんかよくわからん緊迫感とやばい奴になぜか注目してしまう背徳感。やがて映画は、古い日本の神様とか出てきて、クトゥルフっぽい雰囲気も出てきます。そして驚愕のあの変なもの映像。特撮的にはかなりチープなんだけど、やべーわ、なにこれ、って感じで背筋がゾワゾワしてきます。この後、後半は、さらにやばい展開をしていき、フェイクってわかりながら、本物さを楽しんでるとゆう感覚がたまりません。正直、監督、やりすぎってか遊びすぎって所が何か所かあるので、そこは笑いもあって、映画なんですけど、でも僕は逆にオチも含め、そーゆうのがあってよかったって思います。じゃなきゃ、ちょっと精神的にしんどすぎです。それにしても、オチのそこまでやるか感はすごい。あのラストを観てるこっちの奇妙な感覚は説明できないです。フェイクドキュメントだとわかってるんだけど、本物感を楽しめるさらに斜め上にいっちゃいます。ちなみに、ネット難民の江野は白石監督の他の作品にも同一人物として登場するとゆう白石ワールドみたいな世界観があり、「コワすぎ」最終章とこの作品は世界観がつながっていたりします。そーゆうとこ、全部ふくめて、地獄だぞ![DVD(邦画)] 10点(2016-01-27 22:25:11)(良:1票) 483. ある優しき殺人者の記録 《ネタバレ》 PОV形式で描くホラー。ある25人を殺した殺人鬼の元へ取材に行く女性の物書きと日本人のカメラマン(白石監督)。殺人鬼はその女性の幼馴染で殺人の理由を話すという。そして二人はとあるボロい団地に行くのだが、そこで明かされる真実はあまりにも荒唐無稽で、殺人鬼は狂ってるとしか言い様がないのだが、やがて、不思議なことが起こり出すとゆう物語。韓国と白石監督のコラボなんですが、とにかくヘンテコな映画です。ただ、白石監督の他の作品を見ているなら、このヘンテコな物語も理解できるとゆーもの。いつものように監督自身も映画に登場するし、いつものように監督が描くウニョウニョ神様も登場。いつものようにクトゥルフ的な要素もある。ただ、リアルな迫力や映画としてのおもしろさに関しては、この映画では、イマイヒトツかな。ナイフをもつ殺人鬼をにらみつつ、ナイフを持った日本人が自分の彼女とセックス、その脇には、これまたナイフを持ったヒロインが身構え、それを撮るカメラマン。この、今どーゆう状況?ってなヘンテコ映像を面白がれるかどーかで評価はわかれるかもしれません。ただ、すごいのが、これ全篇、長回しらしいんです。ノーカット。だから演劇みたいに役者は全部、動きとかセリフとか頭入ってるわけで、そこらへんはすごいと思います。[DVD(字幕)] 5点(2016-01-26 12:39:24) 484. シロメ 《ネタバレ》 フェイクドキュメンタリーにドラマ的な物語を組み込む、白石監督独特の手法とももクロのコラボ的作品。廃墟に入っていくくだりはももクロちゃんには映画とゆうことは一切内緒らしく、彼女たちは本当にビビってるようーに見えましたが、普通に考えたら、いくら番組のためとはいえ、あそこまで危ないことを事前に調査もなしでやらすわけはないので、彼女たちも薄々わかってるんじゃないかと、ちょっと邪推もします。でもビビり方はマジにしか見えません。最後はあかりんが完全にノってやってるけど、意外と迫真の演技です。でも、普通にホラー映画として、あるいはフェイクドキュメンタリーとして楽しむには、僕は少し物足りない気がしました。まー、ももクロ目当てで観たんじゃないので、ファンはどう思うのか、ちょっと興味があります。ホラーとしてはイマイチかな。[DVD(邦画)] 3点(2016-01-25 18:57:28) 485. カルト 《ネタバレ》 入りはフェイクドキュメンタリーっぽいんですが、手で化物を吸い取る能力者ネオなんてゆう、漫画や特撮から飛び出したようなキャラを登場させて、後半は一応、ドキュメンタリーのような形にはなていますが、完全に普通のホラー特撮映画と変わらない感じになっています。最初は演技かマジかわからないような役者の表現でしたが、後半にいくにつれて、完全な演技になっていて、そこにはもはやドキュメンタリーっぽさはないんですけど、それでも普通の映画より、面白く見れてしまうのは、僕が、こーゆう作品の作り方が好きなのか、題材にちょっとクトゥルフ的なものがあるからなのか、よくわかりません。本物っぽい怖さとかを求めると、完全に肩透かしですけど、こーゆう特殊な形の映画にハマれる人もいると思います。ちなみに、ドキュメントなら、絶対、途中で中止になるだろってゆうツッコミはなしでお願いします。[DVD(邦画)] 7点(2016-01-25 18:38:35) 486. 着信アリ Final 《ネタバレ》 ドンドン評価が低くなっている着信アリのファイナルです。前作があれだったんで、期待値ゼロで見たんですが、おおっと、ちょっとだけ面白くなってるじゃないですか。パート1とパート2が展開的に同じだったので、さすがにこのパート3では展開を変えてきました。今回はいじめられっ子の復讐劇となっております。怖くはありません。なぜなら、観てる僕らは堀北真希の方を応援してしまうから。復讐されて次々着信システムの餌食になっていくいじっめ子たちやいじめを笑ってた子、見て見ぬふりをしてた子たちを、やられちまえーとほくそ笑む自分はもうすでにミミコの悪意に感染させられちまってるかも。ただ、ダメな部分もあります。まずパムが堀北であることを引っ張りすぎ。途中でさすがにこっちはきづいてるんだから、はよゆえやーって思っちゃう。それを黒木メイサがドヤ顔でゆーとこ、ちょっと間抜けです。あと、やられてる側に観客を引き戻すための役に黒木メイサはどうかと。彼女はどっちかとゆーと同情顔じゃないんですよねー。あと、クライマックス、ミミコがまるで、主役の二人に選択を葛藤させるための試練の神みたいな感じになっちゃったり、世界中のみんなでがんばろ系の解決策はいいとしても、ミミコがパソコンのシステムに憑りつていた設定は、付け足し感満載で、なんか安直に思えました。そしてラスト、ホラーは永遠に終わらないってのが定番ですが、じゃー、あの、みんなでがんばった感はなんだったんだろ。恥ずかしい思い出みたいになっちゃった。[DVD(邦画)] 5点(2016-01-22 00:35:40) 487. 着信アリ2 《ネタバレ》 今更ながら、このパート2を見るために、パート1を見直した。見直したら、パート1結構、おもしろかったです。そしてパート2であります。着信の謎はパート1でだいたい調査されているので、パート2はどーやってもたすのか興味ありました。すると、出たー、パート1を覆すさらなる謎の後付け設定。なんとパート1の女の子は元は別の少女の霊に殺されていたとゆう新たな真実。そしてそっちが元凶らしい。その少女は台湾で殺された少女であり、その霊に殺されたことにより、パート1の少女は悪霊になったみたいだ。さらにややこしいのが、現在は、その台湾の少女の霊とパート1の少女の霊の2体が暴れまわってるとゆーことで、殺された後に飴玉を加えていたなら、パート1の霊、飴玉がなく腹に石炭があれば、台湾の少女の霊とゆう設定です。ややこしやー。ボーっと見ていたら、確実にオイテケボリをくらわせられます。てゆーか、あの着メロはパート1の少女が聞いてた曲なのに、なんで、台湾の少女の霊も同じ着メロ使ってんの?とにかくややこしくなったおかげで、辻褄が合わない箇所が沢山でてきました。そのくせ、展開的にはパート1と同じで、怪異をくい止めるために調査して、バッドエンドとゆうマンネリ化。僕なら、せっかく2体の霊を出してくるなら、その少女の霊同士の対決って展開にしますなー。私の獲物よ、いや私の獲物よって感じで。でも、ここまで来たらパート3見るからよー。待ってろよ、コノヤロー。[DVD(字幕)] 3点(2016-01-21 17:44:46) 488. テケテケ2 《ネタバレ》 パート1のキャラもちゃんとメインで登場するので、パート1と2は二つで1つの物語になっている。特に面白いのが、パート1ではわからないが、このパート2を見ることで、パート1が伏線になる部分である。それにこのパート2では展開がパート1と同じにしていないところも面白い。題材はいじめである。それがテケテケとどう絡むのか、観てのお楽しみである。テケテケの狙いも、実は・・って部分もあり、そこも楽しめる。ただ、最後の撃退法は安直すぎとも思えた。テケテケのルーツと全く関係ないものだし、なんか薄っぺらだし。誰が考えてんってなる。ちなみに、今回の真っ二つシーンは前作を上回っております。[DVD(邦画)] 7点(2016-01-21 04:03:47)(良:1票) 489. テケテケ 《ネタバレ》 下半身がなく両手でテケテケ走って襲ってくる妖怪テケテケの怪異を描いた映画。テケテケに襲われると被害者は上半身と下半身が真っ二つである。狂暴である。姿が妖怪すぎて、ホラーを見慣れた人には怖くはないかもしれないがインパクトは大である。で、映画はこーゆう系統の定石通り、この怪異に狙われた主人公たちが、危険を回避するために、テケテケのルーツを探索し、対処法を探す展開となる。そーゆうのが好きな人には悪くない物語である。1時間ちょっとと短いのも好印象。ちなみに個人的には、テケテケの動き、コケティッシュで好きである。特に黙々と走るとこなんか、ちょっと、かわいかったりする。後の感想は、完全につながった物語のパート2へと続く。[DVD(邦画)] 7点(2016-01-21 03:50:27)(良:2票) 490. クロユリ団地 《ネタバレ》 怖さはない。こーゆう映画、見慣れてるからか。でも物語としては楽しめたほうかな。しかしこーゆう系統の映画は軒並み評価が低い。みんなボロカスだし。わかりますよー。僕も前は、Jホラーのこーゆうのはそんなに面白いとは思わなかったほう。これも予告で見なくてもいいやと思いスルーしてた。でもなぜか最近、邦画の子供だまし的なホラー観たい度が急上昇。こーゆうテンションの時は、観ても楽しめるかもと思い観てみた。この映画は前半と後半、二つの物語があり、それを一つにまとめてるのだが、前半のお話は結構、悲しく泣けた。特にある真実が明らかになるくだりは。もちろん伏線がわかりやすいので、途中から予想はつくのだが、役者の演技もよく、せつなかった。で、後半は、耳なし芳一系の除霊ものになる。よーござんすよ霊媒師。こーゆう頼りがいのある協力者は好きです。ここらかは、みんなで(主に3人だが)協力して、霊と精神で戦います。霊の騙しテクニックが炸裂。まー、定番です。だが、クライマックスは直接的な呪い攻撃。そして床引きずり込みの術。なかなか凶悪ですね。映画全体としてはテンポがわりとスロー。でもあっちゃんの中々よい表現力で、余裕で見てられました。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-20 16:10:23) 491. オトシモノ 《ネタバレ》 俳優さんは結構豪華ですが、いかんせん低予算マルダシな所があり、面倒なシーンは全て端折って、説明と展開でごまかそうとしてる部分が結構見えちゃってる。だもんで評価が低くなるのはしょーがないと思う。だけど、物語自体、僕はそんなにダメとは思わない。主役たちが怪異に出会い、それに対処しなくてはならず、葛藤する。そんな中でお互い協力し合うことになり、さらには怪しい協力者も登場。怪異に対して、沢尻がいったん逃げようとするが、そこから復帰する部分も、安直だが、ちゃんと描いていて、そしてクライマックスでは、怪異の裏には、もっとやばいものが潜んでおり、それが牙をむく。やばいものの正体は結局わからないが、いくつかの秘密が明かされる。そして犠牲をはらいつつも、一応、事件を解決する。これってクトゥルフ物語の王道である。だからストーリー展開としては、僕は意外と好きです。友情をちゃんと描いている所も悪くない。ただ、やはりリアルさとか、呪いのルールは一貫してなきゃとか、ちゃんと答えが出ないと嫌とか、そーゆうのにこだわるなら面白くはないと思う。あと、こーゆう映画見慣れてる人は怖くなないとも思う。[DVD(邦画)] 5点(2016-01-20 13:43:39)(良:1票) 492. 怪談新耳袋 劇場版 《ネタバレ》 色んなオカルト的なお話のオムニバス。ちなみに一発目はコメディーです。中にはかなり短いものもあり、え?これで終わり?ってな感じ。あと、全然面白くないのもあるが、ちょっと面白いものもあった。僕的には、七話目と最後の八話目が結構よかったかな。七話目は、おじさんの家で留守番してたら、必ず1日1回、名前をよばれる。で、おじさんに必ず返事をするように言われていた主人公が、返事をして過ごすって物語。観てると笑ってしまうんだけど、最後の声の主登場は、映像的に面白かった。八話目は、悲しいお話。泣くとこまではいかなかったけど、なんかせつなかった。トータルでは可もなく不可もなく。全然、怖くない自分は、日本のホラーに鈍感なのかな。いやでも、映画「オーディション」とか怖いホラーもあったので、やっぱり、こーゆうオムニバス式がダメなのかな。心にくるものはなかったけど、暇つぶしにボーッと鑑賞する分には、ほどよい深夜テレビドラマのようなポジションの映画でした。[DVD(邦画)] 5点(2016-01-20 04:30:50) 493. トリハダ -劇場版- 《ネタバレ》 次から次へと出てくるキチ○イどもを描いたオムニバス形式のサイコホラー。谷村美月のお話だけはオムニバスと並行して進行し、最初と最後をかざっている。でも、正直、あまり怖くない、とゆーか、面白くない。出てくる事件が、あまりにも狙いすぎてて、都会には、こんなわけわかんない奴らがいるんでっせー、怖いでしょーってのが、ミエミエってゆーか、怖いエピソードの状況の羅列だけが並べられているので、その背後にある物語的怖さがまったく感じられない。確かに、状況だけ見たら、ショッキングであり、人が一番怖いのかもしれないけど、やっぱ本当に怖いのは、人の裏にある狂気であり、それを生み出す物語に説得力をもたせることで、リアルに怖くなる。わけわかんない奴にもちゃとした説得力があってこそ怖いわけで、こんな現象だけを並べられてもねー。谷村美月のお話にしっても、彼女の内面で起こる追い詰められ感とか、そこから生まれる狂気性なんてまったく見えてこず、ただ不倫してた子が、狂ったクレームのおばさんが気に入らなくて殺して、飛び降りました、で、旦那が死んで金が入って嫁がニヤリって事実だけあって、こっちには特に何もひびいてこない。クレームおばさんもクレームの仕方とか、ギャグか?って思ってしまうほど不自然。でもまー、暇つぶし的にボーッと観るには、これくらいのどーでもいい感のほうがいいのかもしんない。なので次も見ます。[DVD(邦画)] 5点(2016-01-19 17:05:08) 494. 世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 冒頭30分は、各兵士の日常平和シーン、それを過ぎると、ガッツリ戦争映画です。一部隊がエイリアンとロサンゼルス市街で、ガツンガツンに銃撃しあいます。タイトルから想像して期待するそのまんまのエイリアンとの戦争映画です。まー、エイリアンが人間と同じくらいの強さなのはご愛敬。だってそうじゃなきゃ、戦争映画にならないし。地上の一部隊に物語がフォーカスされているので、世界中が襲われているってゆう広がりはないですが、それでも戦場の舞台である市街地、エイリアンの戦闘機や武器など、映像的にはクオリティーは高いです。それに臨場感や緊迫感もがんばっていて、飛び交う銃弾、爆発などの中、ボロボロになりながらも使命を果たそうとする一部隊に感情移入すると、手に汗握れます。もっとショボい映画かなって思っていたから、結構、びっくりしました。普通の戦争映画以上に派手なんだもん。一部隊がここまで頑張れるのか?って疑問もありますが、僕的には、この際、脇に置いときました。物語なんだし、主役なんだし、最後は人間側優勢でおわんなきゃ、気持ち悪いし。ボロボロになって色々ドラマがあって、最後はストレス解放で、カタルシス。エイリアンとの戦争映画だから、これで僕は満足です。[DVD(字幕)] 10点(2016-01-17 01:31:41)(良:1票) 495. ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 過去ではなく平行世界へ意識だけをおくる機械ソースコード。平行世界というのは、同時に存在する別な可能性の世界で、現実でも一応、理論として研究されているものである。この映画は、その平行世界を題材にしたサスペンス映画ではあるが、ハートフルな人間の可能性も示唆したお話にもなっている。面白いのは、生命維持装置を外した瞬間の展開。一瞬、時がとまるのだ。普通なら主人公の意識はもとの世界へ帰ってくるが、肉体が死んだことにより意識がそのまま平行世界の別な人の体に残ったままとなり、そしてその新しい平行世界が形成される。あの時が止まった瞬間は、それが作られてるとこかな。なんだかパソコンのデータ書き換え処理に似ている。観てる僕らも、ここで終わりかと思っていたら、その先の世界がちゃんと作られ、なんだかホッとする。そしてその新しい世界のグッドウィンにメールが届くのだ。まだ実験前の段階で(この世界ではまだ主人公の意識は平行世界へ送られていない)。するとこの先、どーなるのだろう。この世界の主人公の意識がまた別の誰かに移され、そこで主人公がまた別の平行世界を作って、それが繰り返されると、主人公の意識がドンドン増えて、そのぶんだけ平行世界が作られて、そんないろんな事を考えちゃう映画でした。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-15 16:15:32)(良:1票) 496. エウロパ 《ネタバレ》 これまた、癖がある映画です。まず、謎が解明されなきゃダメとか、プロセスはどーでもいー、とにかくオチがちゃんとしていなきゃダメとか、超常的なものが姿を出すまでひっぱりすぎはダメとか、派手な絵がなきゃダメとかな人は覚悟していたほうがよいでしょう。多くの人が駄作って感じるかもしれません。僕も、普段は、そーいう傾向のあるほうなんですが、この映画はなんだか楽しめました。あのブレアウィッチも好きですから、恐らく、不気味な雰囲気だけでひっぱって謎が解明されない映画でも、雰囲気がばっちり自分に合っていたなら意外にも退屈じゃないんです。逆に想像力を掻き立てられるってゆーか。特に惑星の上を歩くシーンとか、水の中で見たものを顔の表情と瞳にうっすら映して見せる絵面とか、なんかゾゾゾってしました。オチが見ため的にダメって人もいると思います。でも僕は、あんなあからさまな感じが、そこまでずーっとまじめ的な映像ばっかだったので、逆にハッて思えました。例えて言うなら、大自然の中に急にポツンと人工的なものが建ってる違和感から得られる面白さみたいな。でも、おススメはしません。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-15 01:30:26)(良:1票) 497. 監獄島 《ネタバレ》 物語は全て想定内におさまるシンプルさ。クライマックスの落としどころも、ちょーしのってるスタッフに、悪役と善の死刑囚がおるって時点で、だいたいそれしかない場所にいきつきます。それ期待してた部分もあるので、展開的には別にいいんですけど、問題は、死刑囚たちが、そんなに魅力的に見えないとこ。一人くらいは、狂気的なやつがおってもいいかなって思うんですけど、悪の死刑囚にしても、意外にまともな悪役なので、サバイバルがメインなのに、少し退屈でした。残酷描写も、意外にえぐいシーンがひかえめで、ちょっとぬるめです。[DVD(吹替)] 5点(2016-01-14 18:14:47) 498. アフター・アース 《ネタバレ》 少年の成長を描いたSF。面白くないってわけじゃないけど、めちゃ面白いってほどでもない。可もなく不可もなく普通でした。少年のキャラはよかったけど、ウィル・スミスが英雄的な存在にあまり見えないとこは、ちょっと残念。印象に残ったシーンは滝から、飛び降りて、空中を滑空するシーン。ムササビって単語が浮かんでしかたなかった。巨鳥の恩返しとか、姉の幽霊とか、なんかだか少年漫画っぽいエピソードが随所にあるが、そんなに気にはならなかった。むしろ配役が本当の親子ってゆうのがずーっと気になっていて、それがちょっとノイズになって、素直に物語に入り込めない部分はあったのは事実。このシーンは、親子で和気あいあいしながら撮ってんだろーなってのが、うっすら見えたり、ウィル・スミスはあんな苦しんだ顔してるけど、内心は息子が演技してるのうれしくてしょーがないんだろーなーってのが、もう容易に想像できちゃって。いや、いーんだけど。[DVD(字幕)] 5点(2016-01-14 14:11:29)(良:1票) 499. LUCY ルーシー 《ネタバレ》 ストーリー的には大して面白くない。だって、脳が20%であんな超人なんだから、それ以上になったら、なんだかよくわかんない状態で消えちゃうかなーって思っていたら、本当にそーなっていくだけのお話なので、先が読めちゃいます。ただ、テンポもよく、派手なシーンも多く、結構、シンプルにまとまっているので、退屈はしなかった。冒頭のギャングの怖さは緊迫感あったし、街がドンドン過去に戻って、原始時代までいくシーンも観ていて、楽しかった。カーアクションも、超人的になったら、もう運転、こんな感じでっせってゆう縦横無尽な走りにはテンションあがったし。脳のどうたらこうたらってゆうのをまともに解釈しちゃうと、リアリティーがなく、なんでもありで面白くないってゆう感じにはなるが、そこまで真剣に観てなかったからか、B級SF的な感じでお気楽に観ていたからか、僕は楽しめたほうかな。特に印象に残ったセリフはルーシーが、超常的な存在になてゆく過程で、1+1は決して2ではないと解説をするくだり。無限を恐るあまり人間は単位を考えてそれに縛られてるだけってゆう概念はなんか納得してしまったです。[DVD(吹替)] 7点(2016-01-14 13:49:59) 500. EXILE 終末の子供たち 《ネタバレ》 最初に言っておきますが、この映画、映像全般に渡って低予算的なオーラをずっと放ってます。正確にうと70年代ホラー的な、悪魔のいけにえ的な、ザ・クレイジーズ的な匂いといいましょうか、とにかく自主映画っぽいレベルです。そして、謎が全面的に明快ではございません。ストーリーも人によっては、なんでそーなっちゃうの?的に意味不明かもしれません。ただH・P・ラブクラフト映画祭に出品された作品であり、クトゥルフ神話の知識があり好きなら、結構、ポイント高いかもしれません。なんてたって、あれが出てきます。蹄がある4本足の触手怪物。そう黒い仔山羊。これが動いてる映像を観れるなんて、それだけで脳汁でちゃうって方は見ればよろし。さて内容の方は、なにやら荒地にボロボロの家が何軒かある小さなコミュニティーが舞台。そこには天使と呼ばれる存在がいて、一応秩序があります。大人たちはなんだか拡声器みたいな声でしゃべるロボットみたいな感じで、たまにゲロゲロ吐いたりしては、「わたしは大丈夫」とのたまう存在。小さな学校みたいなものがあって、そこの先生もそんな感じで、意味不明なことを子供に教えています。で、子供たち、と言っても、高校生くらいですが、彼らは普通の人間っぽいです。でも家の親がゾンビロボット状態でも、特に慌てるでもなく、そして圧倒的に知識が足りません。男の子は自分の股間のことを虫だと思ってる程度に。もちろんエッチとか妊娠に関する知識はゼロです。彼らはやがて来る審査の日を待っています。審査の日が来ると誰が観てもヤバイ大人みたいな感じになっちゃうんですが、それは天使に召されて永遠に幸せな存在になれると思っています。で、審査に落ちると追放されてガラクタに囲まれて生活することになっちゃうのですが、むしろそっちの方が安全なのですが、子供たちはどっちに進むか悩んだりしています。ガラクタ地帯には追放された子供が風来坊的に暮らしています。つまり小さなコミュニティーにある日、天使(エイリアン?)と呼ばれる存在がやってきて、そこを金網で囲い外界と遮断し、大人はほとんど天使の子供を宿すロボットゾンビにされ、子供たちもやがてそんな状態に育つまで、あまり知識を与えずに洗脳され、やんちゃな子供は追放され、そばのガラクタ置き場で放置。妊娠は死刑。なぜなら、天使以外の人間が増えることになり、それは天使にとっては戦争を仕掛けられた事になるのです。んな設定です。そして真実を徐々に理解しだした子供たちがそこから脱出するってゆうのが主なストーリーです。物語はちゃんと見ればわかるんですけど、説明不足が多いので、置いてけぼりになる人は多いと思います。ちなみに、人面植物とか、顎がとれちゃう大人とか、動く黒い仔山羊とか、ガスマスクに裸とか、わりとよくできたビジュアルや自主映画っぽいのが逆に狂気的で退廃的な雰囲気を醸し出していて、僕は退屈せずに楽しめましたが、それは僕がクトゥルフ好きからなのかもしれません。そしていつでもチェーンソーはやっぱ最強です。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-13 16:14:17)
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