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481.  キリクと魔女 画も内容もまったくユニークで、これぞアートといった感じ。生まれ落ちた瞬間から並々ならぬものを感じさせるキリクはスゴイ。わるい魔女をやっつけておわり、じゃないしね。(こんな大団円があるでしょうか?)なんとも懐が大きいのです。近年見当たらないザックリしたテイストも魅力。エンディングに流れるユッスー・ンドゥールの‘Kirikou,c’est mon ami(キリクはともだち♪)のメロディが耳に残ります。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-02-05 06:59:32)

482.  キタキツネ物語 はじめて見たキツネの映画。動物映画としても音楽映画としても魅力があったと思います。主役のキツネは犬くらいの大きさに見えますが、本物はとても小さい。そんな彼らを見つけるだけでも大変なことで、1本のドラマ仕立ての映画にするまでには何度も監督の交代があったとか。人間は自然や野生動物を脅かす存在であることを表現するためにキツネにストレスになることもなされていますが、長時間待つことを強いられる動物写真家や動物映画製作者の仕事は本当に動物が好きでないと出来ません。フレップやレイラやこどもたちの歌がそれぞれあり、サントラが今でも出されているのはいい曲が多いからでしょう。黄金色のキツネの住む国には彼らを愛する人がいます。[映画館(邦画)] 7点(2010-02-04 06:58:35)

483.  きつねと私の12か月 ドキュメンタリーの「皇帝ペンギン」と違い、少女リラの描写はメルヘンチック、きつねテトゥはドキュメンタリータッチの不思議なブレンド。シニカルな評価もきかれる作品ですが、それもわからないではない。クギをさしているとはいえ本来好ましくない行為であるはずのリラの行動をこんなに楽しそうに描くのは。「きつね(野生動物)は可愛いけれど飼いならそうとしちゃいけないよ、会いたくなったらこの映画をみてね」ってことかな。それでも誰もが親しみをもてそうな、きつねのような赤い毛でそばかす(この素朴なルックスが作品をしっかりガード!)のリラが名の色の服をきて美しい自然の中を歩き回る1年につきあうのは無意味な時間ではないと思います。少し加工されていますが、本物の自然の映像は貴重。この国のサイトはもう閉じていたのでフランスのサイトから壁紙をもらってきました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-03 06:59:01)

484.  フランケンシュタインの花嫁 エルザ・ランチェスター演じるエキセントリックな花嫁のヘアメイクや動作、言葉の代わりに発する奇声が「人にして人にあらず」な感じがよく出ていました。 彼女に拒絶される人造人間の悲しみも。 ダークな怪奇物だった1作目とは違いライトな感じではありますが、前作の少女のように盲目の老人との交流があり、心をかよわせる相手が常に弱者であることは変わりません。 50年後のリメイク「ブライド」(84)では、花嫁は違う選択をします。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-02 06:45:28)

485.  ときめきサイエンス これが登録されてなかったのは人気ないからだと思いますが…「フランケンシュタイン」の映画をヒントに高校生の男の子2人組が人造美女をつくっちゃう!な設定はおもしろそうでその過程が楽しみだったのに、最初のほうでパソコンと落雷とそこらへんにあるものであっけなく誕生してしまうのは拍子抜け☆★☆その後もどうでもいい展開がつづく。「ウーマン・イン・レッド」のケリー・ルブロックはゴージャスな美女ではありますが好みじゃないし、科学モノや人間じゃない美女が流行った80年代でもこれはパッとしませんでした。高校生のかたわれはA・M・ホールだったのね。ダウニーJrあ?(笑)ビル・パクストンだって「エイリアン2」の前の年だからわかりませんよ…タイトルと内容からはトーマス・ドルビーの「彼女はサイエンス」を思い出します。[映画館(字幕)] 3点(2010-02-01 06:45:17)

486.  デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー<TVM> 「ブレードランナー/ファイナルカット」にあわせて製作されたドキュメンタリーは、BRのメイキングらしく精緻で優美さをたたえる。 存命の主要なスタッフ・キャストが顔をそろえ、BRとの関わりを避けていた感のあるハリソン・フォードも、穏やかな表情を見せている。 誰が見ても彼よりルトガー・ハウアーが印象的な作品が年月とともに特別な評価を得る一方で、フォードにとっては常に自分の中での温度の低い作品であり、監督リドリー・スコットが芸術的感性の波長が合う同じヨーロッパ人のハウアー(ロイ・バティの辞世の句は、彼が考えた詩的なフレーズに差しかえられた)に入れこんで、フォードをかまわなかったのがしこりとなり、作品の陰鬱なムードになじめなかったことも手伝って、彼をキャリアの中でも高い位置にある作品から遠ざけていたようだ。 このドキュメンタリーにも出演しているサモンの著作などで、そのことを当然知っていると思われるスコットはしきりにフォードを称賛する。 贔屓のハウアーのことももちろんほめるのだが、それ以上にフォードを持ちあげ、25年前にできなかったことの埋め合わせをしたいかにも感じられる。 英国人スコットの米国式ルールとの衝突(「エイリアン」の時にも監督がカメラを操作できない規約に不満を持っていた)や、スタッフ(2人の脚本家、ファンチャーとピープルズの腹の探りあいは面白い)やキャスト(フォードとショーン・ヤングの不仲説は有名だが、ヤングはそれを払拭しようとつとめる)、ふんだんに挿入される蔵出しアウトテイクもファンには格別なギフトとなるが、フォードがようやく心を解いているようなのが何よりも安堵を覚える。 銀の鷲バティが輝いたのも、不安気なデッカードがいたからであろうから。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-10 07:00:06)

487.  アニー・リーボヴィッツ/レンズの向こうの人生 アニー・リーボヴィッツの名は知らなくとも(この国での知名度が低いのは作風があまりこの国向きではないのではないかと思う)オノ・ヨーコにしがみつく裸のジョン・レノン(80・彼の暗殺数時間前に撮られたことで価値が付加されている)や妊娠中のデミ・ムーア(93)のヌード写真は眼にしたことがあると思う。ローリングストーンやヴァニティ・フェアなどの米国有名誌を飾った写真は彼女自身の人生と同じく自由奔放で枠にとらわれない(50才で子供を持とうと思い立ち、実践してしまうところがユニーク)感性をほとばしらせる一方で、どこか落ち着かない気分にさせる。これはもう好みの問題になるのだけれど、原初的なパワーや剥き出しになった内面に圧倒されることはあっても、かならずしも惹かれるわけではないから。アメリカのセレブリティが口をそろえて絶賛するのも普段高い壁で守られている彼らが生(き)の状態の自分をさらけ出したい願望が感じられ、米国風土にあった表現者ではないかという気がする。カルチャー周辺にいても彼女ほどスキャンダラスでない作風の女性フォトグラファーが好きだ。彼女らの人生が映画になることはけっしてない。[映画館(字幕)] 6点(2010-01-09 06:59:37)

488.  プライベート・ベンジャミン 典型的ユダヤ系富豪子女ジュディがひょんなことからアーミーへ。甘やかされたポメラニアンみたいだった彼女が生まれてはじめて「ミジメ」「クヤシイ」気分をあじわって、めざましく成長。大きな目のお嬢様ソルジャー、ゴールディ・ホーンがキュートで、彼女をシゴきまくる仇役アイリーン・ブレナンがいい味。(個性的なルックスも希少価値)軍隊が修練の場でもそれに重きをおいていないのもいいところ。軽めですがラストもすっきりさわやか。エグゼクティブ・プロデューサーもつとめた彼女の代表作じゃないでしょうか。[映画館(字幕)] 7点(2010-01-08 07:00:39)

489.  G.I.ジェーン リド・スコ作品みんなが好きなわけじゃなく、特に現代モノはあんまりいいと思わない。デミ・ムーアは「ゴースト」以外の作品で認められたがっていましたが、体当たり演技=名女優じゃないし、「あの」セリフばかりが有名になってしまったのはお気の毒。美人はくりくり頭にしても美人ですが、頭つきが華奢なデミよりもう少し骨太な女優さんのほうが「無理してる」感が少なかったのかも。ヴィゴ・モーテンセンは鬼曹長ながら詩集をあげたりして、「エースをねらえ!」の宗方コーチみたい。[地上波(吹替)] 5点(2010-01-07 07:01:53)

490.  タイムマシン(2002) 《ネタバレ》 H・G・ウェルズの謎めいた主人公に名前をあたえタイムマシンを作る動機となる婚約者エマを加えたのは映画らしくするためでしょうが、大多数の観客はここに執着してしまうから首をしめる結果になっていますが、ここはオマケだってわかっている既読の方はあまりこの作品をけなさないと思います。脆弱なイーロイ人のイメージは思いきって変え、モーロックも野蛮なだけの存在でなく、タイムマシンの造形、時間移動、空虚なミュージアムや異形の月と視覚的なイメージ豊かで、その中で変わっていく科学者。エマからマーラに簡単に乗りかえたように見えるのと、終末期の地球の画像が貧弱なのが残念ですが、最後の過去と現在がシンクロする場面での、時の彼方に消えた主人を思う家政婦(エマ・トンプソンの母フィリーダ・ロウ)の愛情がアレクサンダーにとどいたら、と思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-06 07:00:23)(良:1票)

491.  タイムライン つまらなくはないんですがイライラするんですよね。大人数でバタバタしてるのが見苦しいし、人も簡単に殺しちゃう。行った先の中世もただ俳優さんが衣装着て美術さんがセット造ったとしか見えず、雰囲気なし。理屈こねてたってこんなにバラけていては集中できません。BTTFのジョージのように影の主役であるはずのアンドレ(バトラー)が、表の主役のクリス(ウォーカー)より目立ってしまっているのもヘン。(それとも主人公2人?)タイトルだけはカッコよく着地も何とか成功しました、な感じの微妙なタイムSF。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-01-05 07:00:10)

492.  から騒ぎ ケネス・ブラナーが親しみやすいシェイクスピア喜劇をめざして作りました。トンプソンとブラナーは年令的なことを除けば役にはまっていて、もはや見られぬ楽しき夫婦漫才。ケイト・ベッキンセールはのちにアメリカでアクションするなんて思いもよらない可憐な令嬢ヒーロー。善人そうなクローディオが陰謀にかかってガラリと豹変してしまうのは、またもやシェイクスピア様のご都合主義炸裂ですが。ドン・ペドロがデンゼル・ワシントン(かっこいい!)なのは「オセロ」も黒人だから、いいのかな。(キアヌが弟なのは腹違いってことで…)イメルダ・スタウントンがヒーローの侍女マーガレットなのはちょっとした贅沢。警保団長ドグベリー(マイケル・キートン)はきちゃないけど、おもしろ~い![CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-04 07:00:05)

493.  十二夜(1996) 《ネタバレ》 キリリとしたイモジェン・スタッブスは「サマーストーリー」のミーガンより男装の麗人ヴァイオラ=シザーリオがそれらしく、双子の兄セバスチャンとも似た面差し。 シザーリオに恋してしまうオリヴィア(ヘレナ・ボナム・カーター)は恋路つっぱしる令嬢。 シェイクスピアは物語をまとめるため人物をチェスの駒やオセロの石のように使うのだけど、「十二夜」でもヴァイオラの苦しい恋が実るのはよいとして、オーシーノやオリヴィア、セバスチャンのあっけない恋のおさまりは、やはり舞台劇のためのキャラクターと見ゆ。 道化フェステ(キングズレー)の陽気な謡にはじまりおわり、侍女マライア(スタウントン)の悪知恵に踊らされし執事マルヴォーリオ(ホーソーン)はおかしくもやがて哀しき。[映画館(字幕)] 7点(2010-01-03 07:02:22)

494.  風の谷のナウシカ メッセージ性(映画でも音楽でもこれが強いと逆に反応しにくい場合があります)や宗教色(清く正しいナウシカがメシアだもんね)は苦手ですが、執拗なまでに作りこまれた世界観とメーヴェを操るナウシカの爽快な飛びっぷりは魅力。王蟲(オーム)はこわくないけど巨神兵はすごくグロテスクで、一度しか見れてないのはアレのせい。子供たちの「姫ねえさま」って呼び方は、ちょっとこそばゆいです。[地上波(邦画)] 7点(2010-01-02 07:05:21)

495.  アバター(2009) ストーリーは論外なので、かめろん先生ご自慢の3D映像だけ堪能するつもりでシアターへ。3Dは視覚に今までにない体験をさせてくれます。でもデザインワークが好みでなく、土着的民族ナヴィの風習や生活には興味薄で途中でアキてしまって。(お定まりの戦闘の前に)ネイティリも個性が感じられず「絆」の名で動物を私物化してるのも傲慢な感じがしましたね。CGは無機的なものには有効ですが有機的なもの(特に動体)を掌握するにはまだ。パンドラのシーンは実写とは差がありすぎてバーチャルにしか見えませんから、完全な3Dアニメ作品にした方がまだ抵抗なく見られたかも。3Dが見られるような都市部に住む、自然に接する機会の少ない人を楽しませるための人工的な自然環境にはなると思いますが。かめろん先生は基本的な部分はいつまでも洗練されなくて、情熱的で才能あるクラフトマンでもアーティストではないんだな。(ホントは軍隊や戦争大好きなんでしょ?)「タイタニック」やこれのようなご大層な作品だとボロがでてしまう気がします。ご本人はきっと「全世界がまたオレにひれ伏した!」とご満悦なんでしょうけど。今後はムービーは3D、シネマは2Dと二分化していきそう。(3Dに加点してるので2Dだと6点)[映画館(字幕)] 7点(2010-01-01 07:00:26)

496.  高慢と偏見(1995)<TVM> キーラ・ナイトレイの「プライドと偏見」とは倍以上の尺の差があるので単純には比較できないが、おそらくこれと映画の「分別と多感」(「いつか晴れた日に」)がジェーン・オースティンの映像作品の双璧をなすものであろうと思う。 リジーとダーシーの複雑な恋模様もさることながら、彼らをめぐる人々のスノビッシュな描写が強烈。 オースティンの筆致は俗な人物を描く際に最も冴えわたるのだが、それをさらに誇張しているので大変なおかしみを呼ぶ。 ミセス・ベネットを筆頭にコリンズ牧師、レディ・キャサリン、ミス・ビングリーといったところは何度見ても愉しく、これは映画のおよばぬところ。 コリン・ファースは、身分高くありながら眼光鋭い檻の中の動物を思わせるダーシー。 誇り高く生きるよう育てられた彼は自分で自分を閉じこめており、吐く言葉も不遜なものとなってしまう。 一方リジーも鋭くはあっても口が過ぎ、自分の判断を過信している娘。 気難しい、だが邪心のない2人を序々に変わらせ歩みよらせるのに十分な時間をとり、決定的に結びつけるのは最も不愉快な人間たちとアイロニーもきかせる。 ファースにとっては再び彼を注目させる作品となった。 地味め美女ジェニファー・イーリーのリジーは華やかに見せるためか姉ジェーンとのツーショットが多いが、ジェーンのリジーとは対照的な鷹揚さも魅力であり、ピアノによる音楽は映画は優美、こちらは軽快とそれぞれ作品の持ち味を出している。 難があるとしたらベネット家の猥雑さ、わけても末妹リディアの稚気が作品全体の品まで下げてしまっており、映画のジェナ・マローンがまだしも好ましく思えることか。 (ずっとエクスペンシブだったソフトが、来月ようやくリーズナブルに! 13/9/15)[CS・衛星(吹替)] 8点(2009-12-10 01:02:28)(良:1票)

497.  ジェイン・オースティンの読書会 「キルトに綴る愛」のように女性が集まって語る映画ですが、女の集団はかなり苦手。アメリカ以外の国がこの手の映画をあまり作らないのは、女性が4人以上集まると絵になりにくいのをご存知だから?「恋におちたシェイクスピア」などイギリス文学を題材にしたアメリカ映画は、技巧的でこざかしい感じが先にたってあまり好みじゃないです。かまびすしい米国女優の中で、黒い髪と衣装の若手英国女優エミリー・ブラントを不安気な若妻役で目立たせているのはいいところ。オースティンのパブリシティ映画としての価値はあるかも。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-09 02:29:30)

498.  夜よ、さようなら 《ネタバレ》 5年間娼婦としてパリの歓楽街に立ったジャンヌ・コルドリエの実録小説の映像化。ヒモの男に心うばわれ彼のために苦界に身を投じるマリーはミュウ・ミュウ。仲間マルーのマリア・シュナイダーは「ラスト・タンゴ・イン・パリ」からの復帰作で台詞は少ないものの存在感を見せ、監督のダニエル・デュバルが狡猾なヒモのジェラールを演じる。原作ほど赤裸々でなく乾いたドキュメンタリー・タッチで描く。さまざまな客をとるうちに最初は泣いていたマリーもいっぱしのコケットとして流し目を使うようになるが、一方で心は磨り減ってゆく。マルーと逃げ出してもヒモの策略で戻され、終わりないように思われる奈落からついに脱け出す彼女。命さえ危ぶまれる代償を払っても‘Non’と言いつづける女を痛めつけたあげく泣き崩れ取りすがるジェラールも哀れだ。「俺のだいじな小娘が…」たとえ堕ちても、そこで朽ちてしまわず出口を模索する人間には常にひかれる。[映画館(字幕)] 8点(2009-12-08 00:02:10)

499.  女と男のいる舗道 《ネタバレ》 パリは娼婦の街でもある。何不自由ない若い主婦が、満たされぬ日常からの逃避をもとめて街娼に身を染める。彼女もまた「昼顔」。マダム・ゴダールであったアンナ・カリーナは美しいが結末も「勝手にしやがれ」と変わりなく、彼の他の破滅型映画と同じに虚しい。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-07 00:33:32)

500.  JAWS/ジョーズ スピルバーグ初期の「ジョーズ」や「激突」は好きなジャンルとはいえないがウェル・メイド。専門的な原作をエンターテイメントに仕立て上げるのはこの頃からの得意技で、トリオの組み合わせの妙が生かされた「白鯨」のように海の怪物を追っての後半もよい。(「フライングキラー」と違い人間の方が彼らの領域に侵入しているので報復する権利があるかどうかはまた別)ウィリアムズの音楽はスコアというよりエフェクトに近く、オールラウンド・コンポーザーである彼の才能の一極を示す。遠隔操作されるラテックス製のホオジロザメ「ブルース」が初めて姿を見せる場面は、予期せぬ時だけにかなりなショックを与える。サスペンスフルな恐怖だけが売りでなく異種とのデュエルであり、終盤で姿を現さなければ闘うことも叶わない。[地上波(吹替)] 8点(2009-12-06 00:28:09)

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