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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
481. ミスティック・リバー 《ネタバレ》 運命に翻弄される男たち。その陰で蠢く女たち。イーストウッドはよくこんな暗く重い映画を撮ったものだ。「人殺し」の顔をしたショーン・ペンの圧倒的な演技力。オスカー受賞は当然でしょう(獲るのが遅かったくらい)。後味は悪いが、見応えのある傑作。[DVD(字幕)] 9点(2007-08-19 21:46:10) 482. オーシャンズ13 《ネタバレ》 前作の反省を踏まえてか、軌道修正されたオーシャンズ。もはや泥棒映画でなくなっているのがナンだが、明確な悪役を設定することで、娯楽色豊かな作品となった。相変わらず誰も死なないので(予告編を観てルーベンが殺されるのかと思ったが、裏切られたショックで倒れただけ)、お気楽に観られる。ベネディクトが味方についたのには驚き(最後には良い人になってるし)。ナイトフォックスの登場など、前2作をきちんと把握してないと「?」なシーンが多いので、他のレビュアーの方も言っているが、前作の復習は忘れずに。個人的にはメキシコの騒動が面白かった。ジュリア・ロバーツはいなくて正解。[映画館(字幕)] 5点(2007-08-14 14:09:16) 483. レミーのおいしいレストラン 《ネタバレ》 リングイニが「目的のないダメ男」との批判があるようなので、ちょっと擁護したいと思うのですが、彼は元々コックになりたかったわけではなく(本人がそう言っている)、序盤にスープの味付けをしていたのは、誤ってこぼしてしまったのを隠すため。彼がそもそもこの店を訪れたのは、母親の紹介状があったからで、料理がしたかったからではない。とにかく職にありつく必要があったのだろう。身寄りもなく才能もない彼にとって、職を得るのは大変なことで、要するに生活がかかっているのだ。コックだのウェイターだのと選り好みをしていられる立場ではない(当然クビは何としても免れたい)。また、コレットがレミーの存在を知ってからも「ダメ男」リングイニと付き合っている件だが(つまり彼には料理の才能がないと知った)、リングイニの長所は、レミーをパートナーとして選んだことだろう。彼はいち早くレミーの才能を見出し、たとえネズミであっても、友人として迎え入れた。それは、「誰でも料理を作れる」というグストーのモットーであり、グストーに師事するコレットにとっては、リングイ二を好きになる充分な理由になるのではないか?リングイ二は確かにちょっと頼りなくだらしのない男だが、ネズミを殺すこともできない優しさを持っている。レミーがグストーの遺言状をシェフの手から取り返したのは、誰のためだろうか?友人であるリングイ二のためではないか?リングイ二はレミーに操られているだけのように見えて、実は二人(?)は運命共同体、どちらかをなくしては成立し得ない存在となっている。つまり、リングイ二は充分魅力的な人物として描かれており、リングイ二あってこその「レミーのおいしいレストラン」なのだ。しかし、この作品で最も素晴らしいのは、何と言ってもフルCGで描かれた映像スペクタクルだろう。レミーの表情、仕草、体毛の質感は勿論のこと、ネズミの視点で描かれたアクション、息を呑むパリの夜景、涎が出るほど美味しそうな料理の数々。まさに「眼福」と言いたい。[映画館(吹替)] 8点(2007-08-09 08:38:10)(良:2票) 484. ワンス・アンド・フォーエバー 『プライベート・ライアン』以降の戦争映画ということで、戦闘シーンの激しさは群を抜いている。しかし、戦場で戦う兵士たちをヒロイックに描き過ぎて、いかにも「映画」になってしまっているのが惜しい。それにしてもメル・ギブソンって、本当に戦争が好きなんだな…[DVD(吹替)] 6点(2007-08-07 16:54:15) 485. 地獄の黙示録 特別完全版 《ネタバレ》 ジョン・ミリアスのオリジナル脚本では、クライマックスに大規模な戦闘シーンを用意していたらしいが、マーロン・ブランドの我がままでボツに…(泣)脚本通りに仕上がっていたらどんな映画になっていたのだろうか。これは、さしずめ「ウィラードと巡るベトナム周遊紀行」といったところか。3時間半の長旅だったが、思い出すのはキルゴアのナパーム投下シーンのみとは…[DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 16:31:50) 486. オーシャンズ11 オシャレな犯罪映画。ジョージ・クルーニーが好きなので贔屓目ですが、つい何度も観てしまう。基本的に誰も死なないのが良いのかも。かつて、故・淀川長治氏が『特攻野郎Aチーム』を紹介する時に、「Aチームは誰も殺さないのが良い」みたいなことを言っていたことがあります。時間をかけて仲間を集め、わいわい言いながら仕事をするところなんか、『Aチーム』的で好きですね。って、『Aチーム』のことばっかり言ってるな…[映画館(字幕)] 6点(2007-08-07 07:38:57) 487. ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 「ありえねーよ!」と突っ込みを入れつつ楽しむのが本作の鑑賞方法。もはや不死身のジョン・マクレーン、車でヘリを撃墜するわ、トラックで戦闘機とやり合うわ、常人では考えつかないようなことをやってのけます。「FBIのジョンソン」など、第1作とのリンクネタも何気に楽しい。敵役のマギーQも色っぽい(かなり残虐な殺され方をするが…マクレーンやりすぎだよ…)。アクションを観てスカッとしたいな、という時にはこれを観るに限る。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2007-08-06 01:20:50) 488. トランスフォーマー 《ネタバレ》 マイケル・ベイの映画って大真面目にバカやってたりするんだけど、これは確信犯的なおバカ映画。まるで80年代にタイムスリップしたようなストーリー(童貞とオタクが地球を救う)に、最新鋭の映像技術を投入。CGが凄いのは当たり前(『マトリックス』に驚いてたのがバカみたい)、ビックリするほど幼稚なストーリー展開が逆にほのぼのしていて良い。主要人物が誰も死なないので安心して観られます。鑑賞後、自分の車をもう少し大事に扱おうと思った。映画館で観るべき映画。[映画館(字幕)] 7点(2007-08-06 01:10:52)(笑:1票) 489. オーシャンズ12 《ネタバレ》 『グレムリン2』を思い出した。まさに監督のやりたい放題。前作はわりと一般向けの娯楽映画として作られていたが、これは監督の趣味丸出し。ストーリーの整合性より、ジョークを楽しむべき映画。それにノレるかどうか何だけど、正直イマイチ?面白いといえば面白いし、面白くないといえば面白くない。愛車を爆破された時と、携帯を盗られた時のブラピのヘン顔が良かった。クルーニーの「俺って50に見える?」も笑った。ジュリア・ロバーツとブルース・ウィリスのギャグはやり過ぎかと…[DVD(吹替)] 4点(2007-08-04 07:21:48) 490. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 サルマンの最期を観れただけでも満足(なぜ劇場版からカットされたのか…)。エンディングだけで30分くらいあるのは長すぎ!と(初見時は)思ったが、3部作全部のエンディングと考えたら納得いく。そのためには全作を一挙に観なくてはならない。至福の時間をありがとう![DVD(吹替)] 9点(2007-07-31 22:56:09) 491. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 ちょっと中だるみの第2部。だが、SEE版で重要なシーンが復活したのは嬉しい。ヘルム峡谷の戦いも凄いが、エントの逆襲が良いね。サムには泣かされっぱなしだ。[DVD(吹替)] 8点(2007-07-31 22:48:46) 492. ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション - SEE版を全作観た。10点以外有り得ない。『ス○ーウォーズ』も『ハリー○ッター』もこの映画の前にはひれ伏すしかない(ファンの方ごめんなさい)。 でもそれぐらい凄い。映画史に残る偉業だ。[DVD(吹替)] 10点(2007-07-31 22:44:26) 493. LOFT ロフト(2005) 《ネタバレ》 これをジャンル分けするなら、「黒沢映画」という他ないだろう。サスペンス、ホラー、恋愛、コメディ、すべての映画の要素が詰まっているのだから。意味ありげに泥を吐く前半部分は投げっぱなしで、木乃伊をめぐる暴走恋愛映画に発展。何回も殺される安達祐実、「虚無」そのものの西島秀俊。胡散臭いトヨエツは木乃伊に説教を垂れ、中谷美紀と永遠の愛を誓うが、水中から吊り上げられた死体にビックリしてドボン…。何じゃこりゃ?でもこの感覚は癖になる。恐怖を追及してきた黒沢清が、こんな凄いところに着地するとは。今後も彼から目が離せない。[映画館(邦画)] 7点(2007-07-27 10:47:08) 494. カリスマ 《ネタバレ》 とても難解で寓意的な映画。しかし、「わけわからん」の一言で片付けてしまうのはあまりにも惜しい。「世界の法則を回復」することで、破滅の道を進む人類は、『CURE』の解釈をさらに拡大させたものだと思うし、殺人シーンのビジュアルは更に洗練されている(日本刀がゆっくりと刺さっていくエフェクトは凄い!)。この映画を世界規模に押し進めたのが『回路』だとすると、この映画の位置関係が解り易くなるのではないか。[DVD(邦画)] 7点(2007-07-27 10:42:08) 495. バイオハザードII アポカリプス ラクーンシティ全域を舞台に、スケールアップした第2弾。何といっても見所は、ゲームからそのまま抜け出てきたかのようなジル・バレンタインの登場でしょう!彼女の活躍をもっと観たかったが、アリス(ミラ・ジョヴォビッチ)が強すぎるため、添え物的な扱いに過ぎなかったのが残念…(汗)ゾンビVS特殊部隊の大規模な市街戦は見応えがあるものの、ロメロリスペクトに満ちた前作と比べるとやや不満足な作り。[映画館(字幕)] 6点(2007-07-27 09:24:10)(良:1票) 496. バイオハザード(2001) これもシリーズを追うごとにひどくなる映画の典型だが、第1作目は面白かった。きちんとゾンビメインで話が進むし、ミラ・ジョヴォビッチは若くて綺麗(おまけにヌードも披露してくれる。あの美脚にシメ殺されたいと思った男性諸氏も多いはず!)。ロメロ原理主義者も納得のオマージュに満ちた作りで、ポール・アンダーソン監督の現代的なアクション演出は切れが良い。また、『アバター』でも活躍しているミシェル・ロドリゲスを発掘した功績も大きい(あまりに存在感のある女優さんなので見せ場を増やしたそうです)。[映画館(字幕)] 8点(2007-07-27 09:20:35) 497. ハウス・オブ・ザ・デッド2<TVM> 前作に比べるとかなり真面目に作られている感あり。確かに突っ込み所は多いけど、B級ゾンビ映画に野暮な突っ込みは無用というもの。TVムービーとしては良く出来た方かと。とにかくゾンビがわらわら出てくるので、ゾンビ好きにはたまらんものがあります(笑)[DVD(吹替)] 5点(2007-07-27 08:07:35) 498. ハウス・オブ・ザ・デッド ウーヴェ・ボルは21世紀のエド・ウッドか?今時こんなウルトラC級映画に出会えるとは!狙ったとしか思えない駄目っぷりがとにかく素晴らしい![DVD(吹替)] 4点(2007-07-27 08:00:23) 499. 東京ゾンビ 浅野忠信のアフロと哀川翔のハゲヅラなんて、考えただけで笑っちゃう。それを大真面目にやってるんだから、もう…(笑)ゾンビ映画としても楽しめる出来です。『ランド・オブ・ザ・デッド』と設定が似てる気がするけど、こっちの原作の方が先。[DVD(邦画)] 5点(2007-07-27 00:35:43) 500. スウィングガールズ 《ネタバレ》 松茸取りでのマトリックス映像で、静止している演者が微妙にプルプル震えているのに大爆笑。『ウォーターボーイズ』の二番煎じと言われようが、面白いものは面白い。この監督にはまだまだ期待できる。上野樹里のイモっぽいところも良い![映画館(邦画)] 7点(2007-07-27 00:23:33)
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