みんなのシネマレビュー |
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481. 狼よさらば チャールズ・ブロンソン主演ということで、どことなくハードボイルドの雰囲気漂うが、 主人公の心情を核にした、一応人間ドラマのジャンルなのかな?といった内容の作品。 中盤以降の展開やラストの結末などは、合点がいかない人もいるかとは思うけど、 ちょっと考えさせてくれるドラマには仕上がってます。主人公に感情移入できるか否かも、 鑑賞者によってまちまちかと。映像演出は、昔のテレビ映画という感じで観易かった。[地上波(吹替)] 5点(2011-11-28 08:15:36)《改行有》 482. アルゴ探険隊の大冒険 ハリーハウゼンの特撮シーンがたっぷり観れる冒険活劇。 ギリシャ神話からの伝説の怪物たちがたくさん出てきて非常に楽しい。 もちろん現在のCG技術には劣るんだけど、昔の特撮も昔なりにやはり味がある。 この映像だからこそ、このストーリーも違和感なく見れるのかも。理屈抜きで楽しむ映画。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-27 21:35:25)《改行有》 483. あの子を探して 実話ベースの作品ということで、どこをどう脚色しているのかわからないが、 中国の田舎の教育制度や生活環境があまりにもぶっ飛んでいるので、 普通なら無茶でしょと思うようなストーリーの展開もほとんど気にならなかった。 13歳の少女先生がものすごい頑固で、とても面白い。「あの子を探して」の理由付けとしては、 ちょっと腑に落ちないところがあるけど、純朴で必死な姿には素直に胸を打たれてしまった。 出演者全員が素人さんというのは、ちょっと驚き。そこに+1点。[DVD(字幕)] 7点(2011-11-27 10:46:16)《改行有》 484. コーチ・カーター 実話をベースにした感動作。似たような内容の作品は他にもたくさんあるので、 新鮮味はまったくないけど安定感だけは抜群。見所としては、コーチのおっさんが熱血ながらも、 よほど人格の優れた人らしく、バスケットのコーチ業だけに留まっていないことかな。 真の指導者という点では、すごい人だなとやたら感心するばかりだった。 総体的には優等生的な作りの映画で、若い人にはお薦め。[DVD(字幕)] 5点(2011-11-26 22:21:57)《改行有》 485. 流されて2 「1」とはまったく無関係な内容だが、状況設定からして非常に軽薄な続編。 前作の評判が良かったのは、男女の立場が逆転する過程が面白く、 シチュエーションにも無理がなかったから。本作の設定ではまるで妙味がなく、 単なる淫乱なオバさんのお話になってしまってます。同じ監督さんが撮ったとは、 とても思えない駄作。[DVD(字幕)] 1点(2011-11-26 19:34:52)《改行有》 486. バーレスク 前半はいかにもサクセス・ストーリーといった、とてもベタな流れなんだけど、 わかっていてもちょっとワクワクしながら鑑賞。主演の女の子の声がすごいなぁと思ったら、 本職が歌手でした。後半は普通の青春ドラマのような内容になってしまってパワーダウン。 歌や踊りのシーンは華やかだし、エンターテイメント性も高い作品だとは思うので、 万人向けの楽しめる娯楽作にはなっているかと。[DVD(字幕)] 5点(2011-11-26 15:57:04)《改行有》 487. 真夜中のカーボーイ アメリカン・ニューシネマを代表する一本。主役二人のキャラがとても人間臭くて、 ダスティン・ホフマンとジョン・ヴォイトがそれぞれ好演してます。 決してドラマティックな展開があるわけではなく、ラストも途中で読めてしまうのだが、 二人の男の友情をさりげなく描いており、嫌みのないところがいい。この手の映画には珍しく、 演出がちょっと凝っていて面白かった。ほろ苦い切なさも感じさせてくれる佳作。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-26 04:53:25)《改行有》 488. トレイシー・ローズの 美女とエイリアン 伝説のポルノ女優、トレイシー・ローズの一般作品復帰作らしい。まだ若々しく、 相変わらず豊満でセクシーな身体をしており、ヌードやエッチシーンも多少は見せてくれます。 内容のほうはエイリアンというより、仮面ライダーのショッカーのアジト潜入といった感じ。 ストーリーが圧倒的につまらないんだけど、とりあえず彼女の姿が見れれば満足といった人向け。[DVD(字幕)] 1点(2011-11-25 12:38:39)《改行有》 489. 理由なき反抗 ジェームズ・ディーン魅力満載の映画、と言いたいところだけど、 内容は甘ったるい青春映画。この年代の他の作品にもよく見られるんだけど、 高校生にもなって、パパン、ママンの親子関係を強調しているシーンがついていけなかった。 当時の若者の生活環境や生態という点では見るべき点はあるのだろうし、映像もきれいなのだが、 出てくる奴がみんな甘ったれていて、内容はほとんどないに等しいです。 ジェームズ・ディーンのファンなら何とか楽しめる?[DVD(字幕)] 4点(2011-11-25 01:14:25)《改行有》 490. シェーン ラストシーンが印象的な西部劇。ワイオミングの風景が目を見張るほどきれい。 ストーリーは勧善懲悪物で、登場人物たちのキャラも口より腕っ節といったタイプが多く、 非常に単純明快。シェーンはそのうえ爽やかで情に厚く、魅力的なキャラとして描かれてます。 ラストは見せ場たっぷりのシーンが用意されており、思わずカッコいいと唸ってしまったのだが、 シェーンという男はいったい何者なのか? なぜ最初は銃を持とうとしなかったのか? 彼の人物像をもう少し掘り下げたほうが、ストーリーとしてはもっと面白くなったと思う。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-24 04:21:02)《改行有》 491. すみれは、ブルー 昔恋人だった男と女がヨリを戻しちゃう不倫映画。主演は「キャリー」のシシー・スペイセク。 ストーリーはこの手の映画のパターンを踏襲した内容で、取り立てて目新しさや、 惹きつけられるような場面もないです。そのぶん大きな粗もなかったけど・・・。 結婚して大きな子供までいるのに、独身時代につき合った女性に未練を残している、 という感覚がよくわからないのだが、二人がどんな別れ方をしたのか詳しく描かれていないので、 感情移入もしづらかった。ヒロインの父親の言葉がすべて。男も40ぐらいになれば、 彼ぐらいの常識は持ち合わせていてほしいものです。[地上波(字幕)] 3点(2011-11-23 21:28:17)《改行有》 492. 早春(1956) 倦怠期の夫婦、ついに夫が不倫を! というと、暗いイメージを抱いてしまうけど、 小津作品としては異色の設定でも、主人公であるサラリーマン族の悲哀やペーソスを中心に、 あくまで軽快なタッチで描いてます。もちろん主人公の不倫のほうも。 それがどうしても物足りなさを感じてしまう。不倫以外のエピソードは他の作品でも観れるし、 同監督の「風の中の牝鶏」ぐらいはぶつかってくれないと、面白味がない。 もうこの頃の小津作品はカラーも決まっちゃってるし、仕方がないのかなとは思うけど、 不倫のエピソードを入れた意味をあまり感じなかった。というわけで、 小津色は色濃く出ている作品ではあるので、小津ファンなら十分楽しめるかと。[DVD(邦画)] 5点(2011-11-23 07:06:58)《改行有》 493. タイム・マシン/80万年後の世界へ NHKの海外ドラマ枠で放映してそうな、品のいいSF映画。古い映画にも拘らず、 きれいな映像にアクの感じさせない作りは、アメリカの映画というより、 イギリスの映画に近い雰囲気を感じてしまう。さすがにストーリーや登場キャラは、 ちょっとしょぼいところがあるけど、原作自体がジュブナイル向きなので仕方ないのかも。 というわけで、小学生から中学生のお子さんをお持ちの方は家族揃って一緒に。 でも、ワクワクまではしないかな?[DVD(字幕)] 5点(2011-11-22 19:30:56)《改行有》 494. 代理人 一応裁判劇でありながら、そこに重きは置いてなくて、養子制度の問題点、 人種問題を背景に、何が正しいのか、鑑賞者に考えさせるような社会派ドラマに仕上がってます。 主役二人の女優さんの演技は悪くないけど、両者のキャラは業が強くて感情移入はできず、 ラストはていよくまとめちゃって、個人的にはあまり心に響いてくるものはなかったかな。 観る人の考え方や立場によって、捉え方や感想も変わってくる作品かと。[DVD(字幕)] 4点(2011-11-22 15:38:39)《改行有》 495. 白い巨塔 強烈にアクの強い主人公、財前教授の役を田宮二郎が好演。 見応えのある医療ドラマに仕上がっている。150分と長い映画だが、 原作自体が長編なので、ストーリーの展開はやはり少々駆け足気味なところが難点か。 同じ田宮主演のドラマ版のほうの出来が良かったので、どうしても比べてしまうけど、 シナリオはうまくまとめているのではないかと思う。橋本忍はやっぱりすごいと実感。 演技派揃いのキャスティングも見所で、重厚感たっぷりの日本映画でした。[DVD(邦画)] 7点(2011-11-22 04:58:10)《改行有》 496. 12モンキーズ あらすじだけ見ると、いかにも破綻しそうなSF映画だけど、 シナリオは一生懸命練ったんだなぁという印象は与えてくれる作品。 「で、面白いの? お薦め?」と言われると、う~ん。微妙といえば微妙。 犯人がすぐに判ってしまう配役だけはご勘弁。この俳優さん、 他の作品でも何度か犯人役をやっているのを見かけた、いかにも怪しい面構え。 そこ以外は、それなりには楽しめる娯楽映画なんじゃないかと。[DVD(字幕)] 5点(2011-11-21 22:58:59)《改行有》 497. ドライビング Miss デイジー 決してドラマチックな展開があるわけではなく、淡々とした流れなのに面白い。 頑固おばあちゃんと穏やかな性格の雇われ運転手との交流シーンは、よもすればコミカル、 かつほっくりとさせてくれて、最後まで飽きることなく鑑賞できた。主役二人の俳優さん、 ジェシカ・タンディとモーガン・フリーマンはまさに適役。一応人間ドラマなんだろうけど、 堅苦しさやアクがないのでとても観易い。さりげなく描かれた不思議な友情が、 静かな感動を与えてくれる逸品。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-21 04:30:10)《改行有》 498. フランティック 序盤の設定はとても期待を抱かせるのに、徐々にシナリオの粗が見えはじめ・・・。 いくら何でもこの展開は無理があるかな。まして主人公が普通のお医者さんじゃキツい。 ハリソン・フォードの役柄といい、事件の謎といい、ありがちなサスペンスという印象。 期待しなければ、まあそこそこは楽しめるかと。終盤からラストにかけて、 急に哀愁を帯びたような雰囲気になって、「ん?」と思ったら、 監督さんがロマン・ポランスキーでした。変な所に監督さんの色を出されても・・・。[DVD(字幕)] 4点(2011-11-20 17:10:20)《改行有》 499. 用心棒 黒沢監督の放つ痛快娯楽劇。三船敏郎演じる主人公の、 飄々として抜け目がなく、それでいて情に厚いキャラが面白い。「椿三十郎」同様、 コメディータッチを含んだストーリーものだが、こちらのほうがややストーリー色が濃いかな。 三十郎が情を見せ始めたあたりから、お話自体はちょっと甘くなってしまった感はあるけれど、 クライマックスで再び盛り返した。緊張感溢れる映像はもちろん、音楽が効果的に使われ、 ゾクゾクくるようなカタルシスを与えてくれる。このシーンは何度観ても飽きない見事な演出。 相手役の仲代達矢も良かった。言うまでもなく、娯楽時代劇を代表する作品の一本。[DVD(邦画)] 8点(2011-11-20 06:19:45)《改行有》 500. スピーシーズX 美しき寄生獣 きれいな大学のキャンパスを舞台にしたホラー映画。学園ものということで、 ストーリーも画面も明るく、グロさや恐怖感はほとんど感じない。 まるでモデルのようなグラマー美人の寄生獣二人に、化け物とはわかっていても、 男たちがついふらふらと誘われてしまう状況設定が抜群に面白い。 一応ちゃんとしたオチもあって、B級映画としてはお薦め度高し。ちょっとエッチな場面もあり、 特に男性が鑑賞するにはいいんじゃないかと。[DVD(字幕)] 5点(2011-11-19 23:57:56)《改行有》
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