みんなのシネマレビュー |
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501. カッコーの巣の上で 主人公を含め社会から除外されてしまった者の現実を深々と描いたハードボイルド物。刑務所の強制労働を逃れてきた主人公が自分本位的な自由を求めて精神病院内をかき回し社会によって排除されるまでを描いたいかにもなアメリカンニューシネマモノで、公開時はブームに乗って支持を得たものの、他のアメリカンニューシネマの例に漏れず今となっては何とも虚しいだけの話。むしろ当時以上にマジョリティーが絶対的となりこの映画と同じようにマイノリティーが排除され続ける今こそ価値のあるジャンルではあるだろうが、この映画に関してはマイノリティー側も力に訴えすぎていて支持されようがないだろう。[DVD(字幕)] 5点(2005-12-25 13:16:38) 502. アビエイター ALIも面白みの無い映画であったがこれが伝記映画の限界なのか。あまりにも多岐に渡り多彩なエピソードを持つハワード・ヒューズなのでこれだけの時間をかけても細かく描ききれず、ある程度予備知識を持っていないと理解しにくい。あくまでもタイトル通り大空に夢を駆けた男の映画であるように見せかけてコンステレーションやハーキュリーズ、そしてTWAのその後を大して説明もせず、「イカレ具合」は(どういう病気なのかは詳しく説明しないまま)しつこいほど描写していたりと結局何がテーマなのかが見えてこない。スコセッシも伝記映画なんだから削り上げて洗練した凝った演出ではなくもっと漠然としたわかりやすい演出にしてほしかった。削り上げても監督の意思を伝えられる役者というのは本当に一握りである。この辺りはデニーロという絶対的な役者と長年組んできた弊害か。決してはまり役とは言えないディカプリオにそのクラスの演技を期待するのは酷だった。ケイト・ブランシェット演じるイメージそのままのまるで本人が蘇ったかのようなキャサリン・ヘプバーンのみが印象に残る映画であった。[DVD(字幕)] 5点(2005-12-09 18:21:30) 503. マイアミ・ガイズ -俺たちはギャングだ- こういう馬鹿コメディな空気の映画は好きだがこの作品はどうも中途半端。同じパターンを繰り返す手法や、マフィアのボスのアニメのような笑いの取り方といいB級にもほどがある。これだけの名優が揃ったんなら筋だけでも本格的なマフィア映画にして、そこにコメディタッチで色をつけるようなこともできたはずだ。名優達の晩年というのにも重ね合わせるような雰囲気を出したかったんだろうがギャグも含めて見事に駄々滑り。しかしマトリックスでブレイクしたての頃のキャリー・アン・モスまで出てるとはね…[地上波(吹替)] 5点(2005-12-03 04:16:16) 504. ナポレオン・ダイナマイト アメリカにもオタク文化はあるんだなと納得してしまった。見てるといろんな意味で寒くなってくる救いようが無い映画。正直劇場じゃ見たくない。いや、見た時点で俺もナポレオン・ダイナマイトになる素質は十分なんだけどさ。あの声、あの話方で搾り出すように汚い言葉を吐く微笑ましい姿がこの作品を象徴している。その気になりさえすれば他の連中と大して変わらないんだ[DVD(字幕)] 5点(2005-11-25 07:52:56) 505. 猿の惑星・征服 なんかもう猿メイクが不快になってきた。未だにサルヂエなんかを見ても不快感を感じるほどのトラウマに。[DVD(字幕)] 5点(2005-11-18 18:38:23) 506. 続・猿の惑星 地底人の奇妙なメイク、テレパシー、やたら迫力がある賛美歌。なぜオカルトホラーへ走る必要があったのか。前作はまだ社会的なメッセージがあったと言えなくも無いが今作はただのSFオタクの妄想レベル[地上波(吹替)] 5点(2005-11-07 18:43:09) 507. ふたりのロッテ (1993) かの有名なエーリッヒ・ケストナー原作『ふたりのロッテ』の映画。後のファミリーゲームと比べるとエンターテイメント要素が薄くどうも単調だが名作文学原作だけあって基本的にはいい脚本になっている。ファミリーゲームはリンジー・ローハンの一人二役だったのに対し、この映画は本物の双子が演じている。93年の映画にしては古臭い印象を受けるのはドイツ映画だからか。ドイツ単独制作の映画は始めて見たなあ。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-06 13:30:29) 508. レザボア・ドッグス 変に規制するのではなくちゃんと映像で攻めてるのは評価できるが、それ以外は単なる殺し合い映画でアクションやスリルやアイロニーがあるわけでもなく評価すべき点が見つからなかった。つまらなくは無いがセンスが合わないんだろう。[DVD(字幕)] 5点(2005-08-31 17:16:05) 509. M:I-2 前作をスパイアクションの傑作と評価したが今作はただの派手なだけのアクション大作。もともと取り立てて絶賛するところは無い映画だがサスペンス要素を持ったなかなかの脚本で持ってたのにそれをばっさりカットしてしまってどうしたいんだか。出来損ないのバッドボーイズになってしまった感じ。[DVD(字幕)] 5点(2005-08-31 17:11:33) 510. フィールド・オブ・ドリームス オカルトといえばオカルトだがファンタジーとも言える壮言な映画。原作が小説なだけに脚本が合う人は合う。日本人女性には合う人が多いのでは。別に嫌いではないがストーリーに必然性がないのでレビュアは見終わっても「あっそう」くらいにしか思わなかった[DVD(字幕)] 5点(2005-08-29 09:13:37) 511. ハンニバル(2001) 前作の事実上の主役、ハンニバル・レクター博士を掘り下げた映画、と思っていたが話の焦点はクラリスとの関係にあり、ホプキンス・レクター博士への興味だけでこの映画を見た自分には食傷気味だった。クラリスが前作と同じくジョディ・フォスターだったらまた違ったんだろうが。ホラー部分の出来の悪さは前作以上だし特に見所は無かった[DVD(字幕)] 5点(2005-08-29 09:12:44) 512. ソフィーの選択 ある「選択」というテーマがまずあり、そこへ持っていくまでに恋愛やら収容所話やら精神病話やら様々な要素を絡ませて話を膨らませたといういかにも小説的な造りだと思ったら原作はベストセラー。話を並走させすぎて結局ナチの蛮行を描きたいのか、運命に翻弄される若者達を描きたいのか、どの話も中途半端で作り手のメッセージが見えてこず特別な感銘は受けなかった。選択シーンの衝撃が一人歩きしてしまっている感じがした。シンドラーのリストの10年前だという点は評価できるが薄い[地上波(吹替)] 5点(2005-08-27 17:32:35) 513. 戦艦ポチョムキン 《ネタバレ》 ロシア革命を正当化する真っ赤っ赤なプロバガンダ映画。時代的にしょうがない面もあるが誇張のしすぎや自己矛盾などが多数ありプロバガンダ色が強すぎる。有名な「オデッサの階段」(ここはフィクションだが)で特にそれは見られ、殺されるシーンは女性ばかりだったりと偏った内容は逆に信憑性を歪めるのではないか。しかしプロバガンダとしても、踏みつけにされた死体は一人の子供だけでほかの死体はわざわざまたいで歩いていたりといった「違和感」のあるシーンもあり詰めが甘すぎる。圧巻はフィクションの階段シーンより、「たった1杯のスープのために」船上で下官達が上官達を虐殺していくシーンでしょう。自分達が上官を虐殺したことを忘れるかのように、たった1体の味方の死体を祭り上げる。今も昔も赤い方々は変わりません。映画の出来自体は当時の映画の水準があまりわからないので高得点はつけれないが退屈はしなかった。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-27 17:30:18)(良:2票) 514. 地獄の黙示録 ジャングルのクルーズはアナコンダとかのほうが迫力はあるし、ベトナム戦争映画としてはプラトーンが秀逸で、評判ほどいい映画とは思わなかった。特にカーツ大差が出てきてからは退屈で脚本に問題あり。むしろ評価されるのは撮影手法とか技術、演出のほうだろう。[DVD(字幕)] 5点(2005-08-27 16:47:00) 515. 救命艇 まさに第二次世界大戦の戦時中ど真ん中の作品だが、ああヒッチコックもこんなん作ってたんだなという反ナチのプロパガンダ映画。グランドホテルや12人の怒れる男、CUBEなどの密室劇にも繋がる、狭い限られた空間に偶然集まった人々による人間模様を描くというのはヒッチコックの得手なのだが、ヒロイズムなどに頼らず、あくまで群像劇で戦意高揚映画を仕上げるというのはヒッチコックらしいものの差別的でプロパガンダ色が強く、深さというものも無かった。戦時中なので仕方ないのかもしれないが、同じ戦意高揚映画でもハワイ・マレー沖海戦などエンターテイメント映画として今見ても傑作という物もある中で、ヒッチコックにしては凡作を作ってしまったと言えるだろう。[インターネット(字幕)] 5点(2005-08-21 12:41:47) 516. ドラえもん のび太とブリキの迷宮 《ネタバレ》 ナントカ星を守るため?のび太達が半ば強引に拉致される。そして協力すると言った後のブリキの態度の変わりよう、科学技術に頼りきった為に動けなくなる人間、ロボット達による征服。とにかくクロい。爆撃、機銃掃射、拷問、ナポギストラーの看板のデザイン。何から何までクロい。子供向けアニメとは思えないあまりのクロさは、ストーリーの強引さやバカバカしさなど超越してしまい高得点をつけることにした。そしてそういやドラえもんはテレ朝のアニメだったことを思い出し何となく納得するのであった。[地上波(邦画)] 5点(2005-08-05 13:17:36) 517. ゴジラ×メカゴジラ メカゴジラは4作目となる。なぜ今更こんなものを作ったのだろうか。幼稚な思想の脚本で、セリフなど低レベルでイデオロギーとしても認められないようなレベルの映画であり駄作である。[DVD(邦画)] 5点(2005-08-01 11:32:15) 518. ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 もう怪獣の大安売りはよい。キングギドラにしてもモスラにしても各怪獣の魅力を理解していない人間が作ったのか、戦闘に何の面白さも無い。ギドラの泣き声は何?この弱さは何?アルマゲドンをいろいろ妥協しまくったような内容…新山千春が思ったよりもよかったのでプラス1点。[DVD(邦画)] 5点(2005-08-01 11:31:23) 519. Mr.3000 自己中選手が改心していくというのが主題だが、史実でもコメディでもないし普通の映画[DVD(字幕)] 5点(2005-08-01 11:19:41) 520. ロマンシング・ストーン/秘宝の谷 とにかくエンターテイメントを目指し銃撃戦、肉弾戦、カーチェイスなどいろんな要素を盛り込み、それにラブストーリーをトッピングしている。はっきりいって大した深さも無い冒険に対し色々盛り込みすぎで逆に安っぽく退屈でB級臭がプンプンする。これならドラえもんの冒険映画のほうがよっぽど面白い。バックトゥザフューチャーやフォレストガンプみたいな傑作を撮ったゼメキスの作品とは思えない。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-07-31 13:52:54)
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