みんなのシネマレビュー |
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501. 気まぐれ天使 ハートウォーミングなクリスマス映画。 ケイリー・グラント扮する天使はなんとスーツ姿、二級天使ということでちょっととぼけており、 ややコメディー的な要素でストーリーが展開するので、肩の力を抜いて鑑賞できる。 ヒロインの美しい人妻との淡いロマンスを核に、周りの人たちを惹きつけてしまう魅力に溢れる、 グラントのキャラを存分に生かしたお話。 天使の行為は決して派手ではないけれど、それが返ってこちらを温かい気持にさせてくれる。 クリスマスらしいほのぼのとした雰囲気が出ていて、万人向けの作品ではないかと思う。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-22 04:40:35)《改行有》 502. サンセット大通り タイトルから洒落たラブコメを想像していたら、完全な心理サスペンスだった。 「イヴの総て」が女優を内面から描いた作品なら、本作のヒロインはもろストレート。 女優気質をこれでもかとたっぷり見せつけてくれて、画面をじっくりと魅入ってしまった。 ヒロインの演技はややオーバーアクションぎみだが、その分絶大なインパクトがあり。 ちなみにこのグロリア・スワンソンは、実際にサイレント映画の時代に活躍した女優さんらしい。 ビリー・ワイルダーの小気味いい演出が光る逸品。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-20 04:17:24)《改行有》 503. モダン・タイムス 文明に対する風刺作品であると同時に、ギャグで笑わせつつ、 ほっこりとさせてくれるチャップリン独特の手法はここでも変わらず。 安定感のある内容に仕上がっている。特にラストの絵はほんわかしてていい。 チャップリンの魅力を十分に表現できている作品だった。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-19 06:31:23)《改行有》 504. ソウ 閉塞感たっぷりのB級サスペンス映画。 画面がやたら切り替わらないので、物語に入って行き易いうえに、 登場人物が少ないので、感情移入もしやすい。 序盤の設定もいいけど、登場人物たちの心理描写がよく描かれており、画面に釘づけになった。 ラストは笑ったな。作り過ぎでしょ。でも面白かった。アイデアに+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-19 03:14:11)(良:1票) 《改行有》 505. 遠い空の向こうに 若者たちが夢を追うストーリーはやっぱりいいですな。 実話ということらしいけど、田舎の小さな炭坑町といった閉塞的な背景が、 ストーリーを盛り上がらせる大きな要素になっている。 お話そのものはオーソドックスで、先の展開も読めるし、妙味というものはないけど、 勇気を与えてくれるドラマでした。若い人向け。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-18 04:12:30)《改行有》 506. それでもボクはやってない ドキュメントタッチの社会派ドラマだね。 主人公が被った辛辣な現実やその過程は、ほとんどがニュースや雑誌記事、 ドキュメント番組などで見知っていた事ばかりだったけど、 改めて見させられると、やはり「う~ん」と唸ってしまう。 特に男性は、誰もが明日は我が身だけに他人事じゃない。 単に事件のエピソードを映像化しているだけでなく、 現代の裁判制度に問題提起を投げかけているところもポイントが高い。 久々にじっくりと見入った邦画だった。[地上波(邦画)] 6点(2011-07-17 09:09:12)《改行有》 507. 月に囚われた男 全編を通じて出演者がたった一人という、異色のSF映画。 「2001年宇宙の旅」「惑星ソラリス」「エイリアン」シリーズのイメージが、 至る所のシーンで頭に浮かんでくるんだけど、シナリオ自体はよく練られています。 一人劇ということで、さすがに後半はちょっと重苦しい雰囲気になったが、主人公の心情描写がたっぷりと描かれていて、 久々に見応えのある娯楽作品を観たな、という満足感を与えてくれました。 映画好きな人なら、十分納得できる内容に仕上がっているのではないかと。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-17 04:08:16)《改行有》 508. ショーシャンクの空に 非常に変わった作りの映画で、先の展開が読めない面白さがある。 終盤近くでテーマは何となく伝わるけど、娯楽映画なのか、人間ドラマなのか、 いろいろな要素が入り込んでて面食らった反面、最後まで飽きずに鑑賞することができた。 演出がうまかったのかは、ちょっとよくわからない。 主役の二人は、ずっと安心して観ていられた。 やはり演技力のある役者さんがメインキャストだと、全体が引き締まる。 自分は感動までには至らなかったけど、確かに良作であることは間違いない。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-17 03:18:48)《改行有》 509. ロッキー これはボクシング映画じゃなくて、やっぱり人間ドラマ。 お話が単純でとても判り易いのに、見せ所をしっかり押さえているので、 下手をしたら凡庸になりがちなストーリーを大いに盛り上げてくれた。 特に音楽の使い方は効果的だったという記憶がある。 スタローンはあまり好きな役者さんじゃないけど、 いかにも渾身の一作というパワーと熱意を感じた作品。 [映画館(字幕)] 6点(2011-07-16 15:01:51)《改行有》 510. おくりびと 死を取り扱った内容ということで、厳かな雰囲気を見せつつ、 重たくならないようにコミカルなシーンも適度に挿入されていて、 中盤まではバランスのいい内容に仕上がっていた。 納棺師という仕事に対する主人公の心情の変化が丁寧に描かれており、 音楽や演出もなかなかいい。 モッくんはいい役者さんになったなぁ。広末は相変わらず軽いけど。 後半、肝心な部分で説明的なセリフが多かったことと、 ラストのエピソードがくどくて、ベタぎみになったのは残念。 ここがカットしてあれば、もう少し高い評価つけたのに・・・。[DVD(邦画)] 6点(2011-07-16 05:35:32)《改行有》 511. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 前作のラストをそのまま使って制作された続編は、 とにかくテンポが早く、目が回る程の忙しいストーリー展開。 前半は面白かったけど、後半はかなりごちゃついて、煩雑という印象。 お話から置いてきぼりにされるほど複雑な内容ではないけど、 娯楽映画って、やっぱり単純な話のほうが面白いんだよな。 終盤からラストにかけての展開も今イチ。「2」と「3」は続けて鑑賞すべし。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-07-14 03:22:22)《改行有》 512. 男はつらいよ シリーズの1作目。基本的な流れはこの作品以降と同じなんだけど、 一発目ということもあり、さすがに内容が締まっていて、 やりすぎなシーンやダラダラした部分は見受けられなかった。 出演者も皆若くて気合いが入っており、溌剌とした印象を受ける。 寅さんの愉快なキャラはもちろん、笑いあり、涙あり、人情あり、 国民的映画の1作目は、逆に新鮮な気持ちで楽しめた。[DVD(邦画)] 6点(2011-07-13 00:18:06)《改行有》 513. スター・ウォーズ 公開当初に観た時は、ついにここまできたかと撮影技術にびっくり。 とにかく映像の迫力に圧倒された。 ストーリーは完全子供向けの冒険活劇で、 当時はまだ高校生だったにも拘らず、辛かったことを覚えている。 スケールの大きさと特撮映像に+1。 やっぱり大きなスクリーンで観るべき映画。[映画館(字幕)] 6点(2011-07-12 11:47:42)《改行有》 514. 運命じゃない人 一夜の出来事を別の視点から捉えたパラレルもの。 3部構成の1部を見た限りでは、 「つまんねぇ~! 何だこれ!」と吠えたものの、 2部目からはしっかりとハマっていた。 演出の妙味がこの作品の特徴ということで、 雰囲気は深夜に時々放送している単発のドラマみたいだけど、 なかなか面白かった。[DVD(邦画)] 6点(2011-07-10 06:47:20)(良:3票) 《改行有》 515. 魔女の宅急便(1989) メルヘンと現実世界のバランスがよく、 村や街の風景、小道具など、 細部までディテールが施された絵は見てても全く飽きない。 ラストは尻切れトンボのような印象を受けたが、 少女の自立と成長というテーマは伝わってくる。 違和感のない独特の世界観を表現している所はさすがジブリ。[DVD(邦画)] 6点(2011-07-10 02:18:38)《改行有》 516. 愛を乞うひと 虐待を題材にした人間ドラマ。 ラストでこの作品のテーマはちゃんと伝わるんだけど、 子供視点なので、観ていてちょっと辛かった。 原田美枝子が過去の母親と現在の娘の一人二役を好演している。 でも歳を取ったときのメイクがあまりにもひどくて、 この母親役は、実力のある別の女優さんが演じたほうがよかった。 現在と過去のシーンを交互に見せる構成が判り易く、 よく出来ている作品だとは思う。[ビデオ(邦画)] 6点(2011-07-08 00:57:58)《改行有》 517. ノートルダムの鐘 この作品をよくアニメにしたなぁと、ちょっとびっくり。 ストーリーはオリジナルにほぼ忠実だし、しっかりと作られている。 ディフォルメされたキャラ、ミュージカルシーンなど、 一応娯楽作品には仕上がっているけど、 お話自体が子供向けではないので、 小さなお子さんたちには退屈だろうし、 アニメ特有の面白味という点では「?」と思う人もいるかも。 完全に大人向けのアニメ。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-07-06 05:10:15)《改行有》 518. 最高殊勲夫人 源氏鶏太原作、十八番の青春ラブコメディー。 昭和30年代の時代背景が妙に懐かしくて、レトロ感を満足させてくれます。 加えてテンポのある会話、嫌みのないストーリー展開、登場する女性たちがみんな明るくて積極的なので、とても小気味がいい。 若尾文子は相変わらずきれいだし、今作では長女役の丹阿弥谷津子のバイプレイヤーぶりが光っていました。[DVD(邦画)] 5点(2015-09-01 02:04:30)《改行有》 519. 瘋癲老人日記 老人の性に対する執着を描いた、谷崎らしい内容の作品。 いかにも下世話なお話に成り下がりそうなテーマですが、情緒のある風景や街並みなどのシーンが用意されていて、さりげなく生と死、老いへの苦悩や葛藤を描いていた点はよかったです。 息子の嫁を演じる若尾文子の小悪魔的女王様役は、もうはまり役。もはや汚れ役と言ってもいい、老人役の山村聡もがんばっています。 主人公の滑稽さ、悲哀さがよく表現されていました。[DVD(邦画)] 5点(2015-07-22 07:27:48)《改行有》 520. 箱入り息子の恋 古典的な恋愛作品をベースにしたラブストーリー。 主人公とヒロイン演じる役者さんが、普通っぽくて、とてもいい。 特に、盲目役の女の子の演技がよかったです。 何気ない会話の中にも、クスリと笑わせてくれる流れで、思わず二人の恋の行方を応援したくなるのですが、 後半からは冴えない主人公にありがちな定番の展開に、ベタでスポ根風のシーンが多くなってしまったのが残念。 それでも相対的に、丁寧に作られているなといった印象の作品でした。[DVD(邦画)] 5点(2015-07-02 02:14:22)《改行有》
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