みんなのシネマレビュー |
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501. グラン・トリノ イーストウッドの頑固親父役が魅力の一本。彼の監督作品は、相変わらず安定感がある。 ひねくれていながらも優しい一面を見せるキャラがストーリーにもうまくマッチしていて、 決して堅苦しくない人間ドラマに。敵役たちがステレオタイプなのはちょっと気になったけど、 ラストはカッコよすぎる姿を見せてくれます。もう役者稼業は引退なのかな? もったいない。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-19 17:18:45)《改行有》 502. 身代金 メル・ギブソン主演の娯楽サスペンス。彼の演じる親父のキャラがいい奴なのか、 嫌な奴なのか不透明で、感情表現がやたら激しいのが愉快。無茶でしょという数々の場面も、 娯楽映画ならではの面白さがあります。用意周到な犯人さんはそんな親父に引きずられちゃって、 終盤からラストにかけてはかなり陳腐な役回りになってしまったのが残念。 シナリオの完成度は高くないけど、何も考えずに楽しめる万人向けの作品。[DVD(字幕)] 5点(2011-11-19 04:22:26)《改行有》 503. ポルノ時代劇 忘八武士道 原作はちゃんとした劇画だったと思うが、ポルノの冠をつけたところが面白い。 でもそんなエロいシーンはないです。石井監督独特の世界観はしっかり漂っていたし、 丹波哲郎演じる主人公のキャラも立っていたように思う。 くだらないと言ってしまえば、くだらないんだけど・・・。[ビデオ(邦画)] 3点(2011-11-18 19:13:35)《改行有》 504. レベッカ(1940) 英国より渡米したヒッチコック監督1回目の作品。前半ゴシックホラー、後半サスペンスと、 ヒッチコック独特の変わった作り。個人的にはテンポのいい後半に引き込まれたが、 それは心理的な圧迫感を与えた前半の演出もうまく作用していたのかも。難を言えば、 導入部がちょっと長かったかな。ヒロインの性格づけのための必要な前フリだったのだろうが、 すこし冗長過ぎたように思える。構成よりも演出重視という点でもヒッチコックらしい。 総体的には面白い作品に仕上がっているのではないかと。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-18 06:37:25)《改行有》 505. THE 4TH KIND フォース・カインド 実際に起こった?らしい事件を、当時の映像と音声を交えて構成した作品。 ひと言で言えば、ちょっと手の込んだ再現フィルムといった感じで、 リアルさを出そうとしているのはわかるけど、凝った作りが逆に観づらくてイライラ。 内容も、普通にバラエティー番組で見かける再現映像あたりで十分かな。 まあこういう話は好きな人はかなりいるはずなので、そこそこ楽しめるかとは思うけど、 映画としての評価はちょっと・・・。しかしうさん臭かったなあ。[ブルーレイ(字幕)] 2点(2011-11-17 02:04:27)《改行有》 506. あゝひめゆりの塔 終戦間際、沖縄で非業の死を遂げたひめゆり部隊の物語。 ドラマという部分での中身は決して厚くはないのだが、現実にあったということ、 そしてそれ自体が反戦のテーマになっているので、やっぱり重みを感じてしまう。 若くして自らの命を捧げた彼女たちの気持を思うと胸が痛む。 "ひめゆりの塔"は時代やキャストを変え、これまでにも何本か制作されているが、 やはり一度は観ておかなければならない作品かと思う。[DVD(邦画)] 6点(2011-11-16 05:24:59)(良:1票) 《改行有》 507. 愛の調べ シューマンと、天才ピアニストと謳われたその妻クララの夫婦愛を描いた伝記ドラマ。 リスト、ブラームスと、お馴染みの人物も登場し、「トロイメライ」等の名曲も聞けるので、 クラシック音楽が好きな人なら飽きることなく鑑賞できるかと思う。 クララ役のキャサリン・ヘプバーンは相変わらず安定感のある演技力を見せ、 ストーリーもテーマの「夫婦愛」から逸れることなく、感動的なラストで締めくくる構成は、 予想外の出来映え。ただ鑑賞後にネットで調べてみたら、事実は作品の内容と少々違うようで、 思いのほか冷めてしまった。脚色はしょうがないけど、いったいどこまで信用していいのか、 実話ベースはこれが怖い。でも作品自体の出来はいいです。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-15 05:17:43)《改行有》 508. アナコンダ2 理屈抜きで楽しむB級作品。序盤のいい加減な設定と、 スーパーカー並のかっ飛ぶような展開の早さにはちょっとびっくりするけど、 置いてきぼりにされる人はほとんどいないんじゃないかと。 お化け屋敷のような単純な内容や作りが、B級映画の一番いいところ。 そういった意味では、「1」よりは多少は面白かったかな? ・・・・・・あんまり変わらないか。[地上波(字幕)] 3点(2011-11-14 19:17:36)《改行有》 509. 赤い河 西部劇というと単純明快なキャラにストーリーという印象が強いのだが、 本作はシナリオが普通の西部劇とはちょっと毛色が変わっていて面白かった。 ジョン・ウェイン、モンゴメリー・クリフトと、二人の役者さんの魅力を生かした設定や、 広大な西部を舞台背景に主人公たちを待ち受ける様々な苦難の連続は見応えあり。 ドラマとしてはもちろん、娯楽ウエスタンとしてのポイントも押さえてあるので、 どちらの要素でも楽しめます。やっぱりカラーで観たかったな。[DVD(字幕)] 7点(2011-11-14 02:47:19)《改行有》 510. DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう? 一応ドキュメント映画を意識しているらしく、ナレーションはいっさいないので、 AKB48というアイドルがどういう集団なのか、どういう活動をしてきたかなどは、 ファンでなければわからない作り。彼女たちの素の姿を追った映像が約2割ほど、 残りの8割方はメンバーたちのインタビュー映像という構成で、 二十歳そこそこのアイドルたちの自己主張を延々と聞かされても、意味はないし面白くもない。 DVDの特典映像あたりで十分な内容。ただただつまらないのひと言。 判りやすく言えば、グラビアアイドルが服を着て雑誌に出てるようなものかな。[地上波(邦画)] 0点(2011-11-13 19:04:33)《改行有》 511. エデンの東(1955) 何も語らずとも、訴えかけているような切なげな表情。 不良っぽい容貌とのギャップが魅力のジェームズ・ディーン代表作。 彼の出演作の中では、やはり本作が一番評価が高いのかな? お話的には兄の婚約者以外は、アクの強い家族ばかりという印象しか受けなかったのだが、 ディーンの役者としての魅力を満喫するには、本作のストーリー展開は良かった。 ラストシーンは別の意味でやけに強烈。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-13 04:01:33)《改行有》 512. ウォーターボーイズ 主人公たちが、なんでシンクロにそこまで執着するのかよくわからず、 ストーリーは冒頭から突っ込み所満載だが、青春コメディーというジャンルらしく、 結構クスッと笑えるシーンが用意されているので、あまり気にならない。 一応スポコンの要素も含まれてるようだけど、暑苦しくなく、爽やかな印象を与えてくれた。 若い人にお薦めしたい青春映画。[DVD(邦画)] 5点(2011-11-11 07:14:29)《改行有》 513. モーテル 過程のスリル感を楽しむだけの、ストレートなスリラー映画。 ヒネリやオチはいっさいなし。ちょっと過激なお化け屋敷に入ってしまった感じで、 または主人公になったつもりで鑑賞すれば、そこそこの緊張感はあるかと。 単純明快な映画は、疲れているときなどには最適。重い作品を観たあとにもどうぞ。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2011-11-10 03:30:45)《改行有》 514. キングコング対ゴジラ ゴジラシリーズ初のカラー作品。ハリウッドから版権を買って登場させたキングコングだが、 まさに夢の対決といったところで、シリーズ一の大ヒットになったようだ。 ゴジラ対コングと聞いただけで、当時の子供たちはワクワクしたんだろうけど、 コング自体は巨大な猿なので、口から放射能をまき散らすゴジラとは釣り合わない部分があり、 ストーリー上苦労のあとが窺える。オリジナルの美女と野獣という設定を意識した展開も、 面白くもあり、また制約されてしまったなぁという見方も。 こういう作品は細かいことを言ったらきりがないので、理屈抜きで楽しむのがベストかと。[DVD(邦画)] 4点(2011-11-09 20:46:02)《改行有》 515. ゲド戦記 登場人物たちのキャラに魅力がない、何者なのか、何をしたいのかよくわからない。 故に彼らが送るメッセージも薄っぺらで、押しつけがましく感じてしまう。 ストーリーもだらだらでテンポが悪く、ラストはご都合主義と褒めるところがない。 絵だけは観やすかったかな。ヒロインの声はひどい・・・。[地上波(邦画)] 2点(2011-11-09 04:32:23)(良:1票) 《改行有》 516. 地下室 この手のお話は他作品でもあるけど、前半はヒロインの描写がちゃんと描かれていて、 まあまあ良かったんじゃないかと思う。ただ基本的にストーリー自体が面白くなくて、 特に後半からラストにかけては甘ったるく、きれいに作りすぎの感は否めなかった。 男を地下室に閉じ込めるほどの情念があるのなら、もっと狂気さを出すとか、 男性側の哀れさを出すとかがないとリアルさや緊張感がまったく伝わってこない。 最初から女性の鑑賞者を対象にして作っているのかな? ちょいくたびれた四十女の役柄は、 中島史恵には合っていたが、タレントさんなので演技のほうはしょうがないですな。 官能シーンはほとんどないけど、この内容ならあってもさらに間延びするだけ損かも。 映画というよりは、Vシネ寄りの作品でした。[DVD(邦画)] 1点(2011-11-08 20:08:51)《改行有》 517. 初恋のきた道 四季折々の、中国の雄大な自然をバックにした映像がとてもきれい。 オーソドックスな作りながらも、構成がとてもしっかりしていて、安心して鑑賞できます。 片田舎の素朴な生活や文化、そしてストーリーの核である純愛話がうまく絡んでいて、 ヒロインの思いがひしひしと伝わった。彼女のあまりの一途さは、ちょっと怖かったけど。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-08 01:52:57)《改行有》 518. エレファント・マン 豊かな知性と感性、そして純粋な心を持つ主人公の、困難な人生を描いた本作は、 全編白黒、そして内容も重いので、疲れている時や精神的余裕のない時はかなり辛いかと。 腰をじっくり落ち着けて鑑賞することが必須。実話をかなり忠実に再現しているということで、 心を揺さぶられることはもちろん、人間としての尊厳を守るための主人公の行為は、 深い感動を与えてくれる。お涙頂戴ではないラストがとてもいい。映像演出も○。 公開当時、独創的な部分がないという点で、評論家の間では評価が真っ二つに分かれていたが、 良質な映画であることに変わりはない。[映画館(字幕)] 9点(2011-11-07 03:51:02)(良:1票) 《改行有》 519. スパルタカス(1960) 「ベン・ハー」や「十戒」などと通じる、史実ベースの大河ドラマ。 映像はとてもきれいで、キューブリックが監督と言われなければわからないほど正攻法な作り。 時間のとても長い映画だが、単純な勧善懲悪ものというわけではなく、 ストーリーにも妙味があって退屈はしなかった(特に終盤)。カーク・ダグラスが若い。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-11-06 19:15:57)《改行有》 520. 新幹線大爆破 邦画発の娯楽大作で、とにかくアイデアが面白いクライムサスペンス。 製作費の関係、古い映画ということで、突っ込み所やショボい部分もあるけど、 そこは寛容な目で。キャスティングも充実してます。結構長い映画だけど、 犯人側の描写はもっと深いところをじっくりと観たかったかな。 映画向きの題材ではあるんだけど、ストーリーはテレビドラマ向きだと感じた。[DVD(邦画)] 6点(2011-11-06 02:09:16)《改行有》
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