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プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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501.  ソウ2 《ネタバレ》 ソウ1作目の何が嫌だったって、メインの現場が汚いトイレだったこと。汚い便器と、ご丁寧にバスタブまであって黒っぽい水が澱んでいる。水廻りの不潔さが生理的な嫌悪感をキリキリと刺激して、画ヅラだけでやられました。その点今作は汚いことは汚いけど家屋内が舞台なのでちょっと気は楽。 死に方が相も変わらずえげつなく警察は無能で、大きなお世話な説教を犯人からされるしで全く気分の良くない映画であるのは前作と同じ。 けれど時間軸のズレに気付く余地はほぼ与えられないし、犯人以外の全員が時間経過とともに追い詰められてゆく仕掛けが念入りに施されていて、サスペンスホラーとして高評価を得ているのは納得です。 ラストに金庫がぱかっと開いた時の「ルールを守っときゃ良かった・・」という自業自得感はハンパない。刑事だけじゃなく我々も。ああー嫌な映画だわほんと。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-20 23:58:21)《改行有》

502.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 たしかに一見ホラーなんですよね、一見。最初こそ、夜ほの暗いトンネルにぼうっと浮かぶオルゴールや、気色悪い面を被った得体の知れない攻撃者といった定番ホラーな画を用意していますが、だんだんと困難にめげずに何度も立ち上がるヒロインってもはやスポ根な展開に。これは読めませんわ。 やけくそになった彼女のはっちゃけぶりはコメディとしても水準の高い笑いを提供していますし、「死」を扱ったブラックユーモアと捉えても、かなりの振り切れ具合です。 そして欲張りなことに、無茶なストーリーの中にもヒロインの人間的成長を織り込み、かつ成功しているのがスゴイところ。 あらゆるホラー作品を経験したのち鑑賞すると、この作品の懐の深さがより良く分かります、きっと。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-02 23:27:13)《改行有》

503.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 ダニエル・ボンド最終章にふさわしい派手さと華やかさ。けっこうな長尺ですが、飽きさせずに引っ張る演出はさすがです。序盤から一級のサスペンス演出で見せる殺人者の登場、蜂の巣にされる車内の緊迫感(すっごい防弾力だ)。技術もアイデアも出し惜しみせずにガンガン来る贅沢さ。 ただ、キレた演出ぶりは中盤のキューバ潜入パーティでピークを迎えた感があり、話が進むにつれてラミ・マレックの悪役度も銃撃戦のヒリヒリ感もパワーダウンしちゃったのは残念。 とにかくも、今作の目玉はパロマを演じるアナ・デ・アルマスの鮮やかさ。美しくキュートでアクションのキレも申し分なく、見惚れてしまいました。ボンドに捨てられてうじうじしているレア・セドゥがせっかくの演技力を腐らせているのに比べて、新生ボンド・ガールのなんと素敵なことか。出番が少なくて嘆いているのは世界中で私だけではないはず。 そして007シリーズも時代の流れで変わっていくものなんだなあと感慨深かった。だってジェームズ・ボンドが妻子持ちになるなんて。マイホームパパになってしまっては世界観がひっくり返りますもんね。 なんにせよD・クレイグには素敵なボンド像をありがとうと言いたいしQファンのわたしは今作自宅に招かれて(?)とても喜ばしかったです。インターホンでボンドの姿を認めた時のいやそーな顔がたまりません。[映画館(字幕)] 7点(2021-11-18 23:32:57)(良:1票) 《改行有》

504.  ガラスの城の約束 《ネタバレ》 どこの家庭でも肉親の間の感情って愛憎交じるものかとは思うんです。毒親というキツめの言葉も昨今ありますが、本作の両親は「通常の社会生活からかなり逸脱した人」です。父母揃って「自由人」であるために、子どもらが成長するにつれて社会に沿って生きたいと思うようになると、彼らの障害になってしまう。ジャネットたちが気の毒で仕方がないし、親の責任を果たしていない二人には腹立たしさを覚えます。 けれど、子どもたちが幼少期の人格形成を成す時期に愛情を注いでいたのは間違いないのです。子どももそれに応えて、短いその一時期があの家庭の最も幸福な季節だったでしょう。子どもらが自立をしっかり志す大人に育ったのも良くも悪くも両親が影響しているとも考えられますし。虐待との厳しい言葉がこの両親にぴったりかというと疑問です。 可愛かった我が子が育つにつれ、自分に批判的になってゆくのもツライものだなあ、と親の立場から鑑賞しましたのでウディ・ナオミ夫妻に甘めの評価なのは自覚しているところです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-21 23:18:02)《改行有》

505.  サボテン・ブラザース ああー。ばかだー。もう恰好から馬鹿だもん。決めポーズで殺しにかかってくるもん。 屈託度は限りなく低く、純度の高いバカ。 無駄に良い身体のキレとか意外と練られている脚本とか、馬鹿をやるために投入されている労力がなんかもう尊く感じる。 観終わって脱力しつつ清々しくなっている自分がいました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-17 17:04:08)《改行有》

506.  死霊館 《ネタバレ》 王道を行く正統派ホラー。や、これは怖いです。すっかりホラー免疫がついて多少のことではビビらない齢になりましたけど、夜中に観たことを後悔しましたもん。 監督、上手いですねえ。「静」と「動」の切り替え、そのタイミング。人間が生理的に怖く感じる瞬間を正しく突いてくる。出るぞ出るぞ、と身構えていたら斜め上の演出で出てくる。手「だけ」なのにあんなに怖い。 引き画も多い。遠くを見通せるってことは視界に捉える情報量が多いせいか、妙に緊張します。 ホラー作品には珍しく人物をきちんと描いているのにも好感します。5人の娘さんらは可愛くて素敵な家族だなと思いますし霊感夫婦もキャラ立ちがしっかりしている。 ‶生活している市井の人たち”の姿は隣人としての共感を呼びます。この作品がただのお化け屋敷映画にならず、ちょっとした「格」すら感じさせる所以かと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-14 22:36:44)(良:1票) 《改行有》

507.  30年後の同窓会 かつて戦場で青春を共にした三人。時が流れてすっかりオヤジになったそれぞれの佇まいが渋いです。居るだけで画が持つ、ベテラン俳優の風格を感じます。 思わぬ成り行きで数日間を共に過ごすうち、それぞれの心にわだかまっていた過去を清算しようと思い立つというのは中年期のドラマとして良くある流れではありますが、各人のキャラクターが良いので一緒に付き合おうという気になります。 声高に力を込めて何らかのメッセージを伝えようとする映画ではない。かといって、ノスタルジーに浸るだけの切なさダダ洩れ作でもないです。 まだまだセピア色に染まるには早い彼ら。でも重ねた歳月の重さと深みが感じられる演技にじーんときました。彼らと同世代なら尚しみじみと良い映画だなあと感じられると思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-12 00:08:24)《改行有》

508.  ワルキューレ 《ネタバレ》 これは、トム・クルーズものという先入観を良い方向に裏切る秀作でした。歴史の出来事ゆえ、誰もが結末を知っている出来事だけどちゃんとハラハラできましたもん。 B・シンガーの潔いのは‶ワルキューレ作戦”を歴史ドキュメントでも反乱者らの人間ドラマでもなく、サスペンスの素材として扱ったこと。ナチに対する批判も処刑された将校らの思想背景も、この映画からはうかがえません。 ヒトラー暗殺作戦は44年時のミッション・インポッシブル。人物をシンプルに駒としたことで、トム・クルーズもボロを出さずに乗り切った感があります。 トム・クルーズはいつものトムでしたけど、周りを固めるベテラン英国俳優の面子が激渋なことこの上ない。当時のナチ高官にもかなり面差しが似ているとは、これいかに。怒涛の名演技ラッシュは見ごたえありますし、衣装の精密さで当時のナチス軍服の美麗なことも際立ちます。ただ、やっぱり言語は丸みのある英語でなくガッガッ、というドイツ語で聞きたかったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-04 23:37:57)《改行有》

509.  EXIT 《ネタバレ》 ハラハラドキドキ、涙と笑いをまぶした定番通りの娯楽作です。 「ガスから逃げる」に加えて「高い所に限る」の条件が一層サスペンスフルにさせてるわけで、状況設定のアイデア勝ち。 主人公が特段超人ではなく‶ふつうの”一般人にしているのも、観ている者の「あるある」感を誘います。今どきは男の人も窮地で泣く。ついでに姉という存在にも劇弱。惚れてる彼女相手に小さい見栄を張ったりと、等身大の若者像が好ましいです。 人物らの生活感にリアリティがあって今の韓国の家庭ってこんな感じなんだなー。お父さんにTVのチャンネル権は無く、還暦のお祝いに親戚が集合するんだ、と興味深く観ました。義兄に気を遣い、親戚にはまたもや見栄を張らざるを得ず、どの国も付き合いは大変だ。 危機をどう脱するかが本作の見どころですが、むしろドラマを構成する人間の描き方の巧さが印象に残りました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-01 00:04:07)《改行有》

510.  M:i:III スパイ映画に期待する派手さと華やかさが揃っていて、奇想天外な‶スパイ御用達小道具”にも説得力を持たせる力技もきちんと備わっています。 ストーリーを切らずに常に話が動いている、それでいて置き去りも無く混乱もしない。エイブラムスの監督手腕の高さを感じます。 いつでもどこでもトム・クルーズ、演技力でははるかに格上のP・S・ホフマンを向こうに回してマイペースに安定のトムっぷりです。いつにもましてよく走り、その走り姿もキレがあって日頃の節制が伺え、スターたる所以を明らかにしたトムでありました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-27 23:33:54)《改行有》

511.  フリー・ガイ 《ネタバレ》 ゲームといえば2Dのマリオまで、のおばさんでもついていけたのがまず嬉しい。細かい業界ネタは拾えなかったかもですけど。 AIが自我を持つというとこれまでは人類の脅威になるシナリオばかりでしたけど、日頃から撃たれたり投げられたりばかりのモブの人たちに焦点を当ててちょっとハートフルな‶人間”ドラマに仕上げています。なかなか斬新な発想ですし、初期の人格を演じるR・レイノルズがまたうまいこと「他意の無い」素朴な顔つきでAIモブにぴったりでした。それにしてもあの青いシャツの無個性発露ぶりは凄まじいですね。アレを着ればキアヌ・リーヴスですらモブになりそう。 オリジナル開発者と会社側とAIの三つ巴になるのは想定内で定番の流れと言えるんですが、所々予想の斜め上を展開してみせるのが面白かった。ビデオを盗みに入った先の警備役チャニング・テイタムには笑わしてもらいました。プレイヤーである22歳のニートの彼共々。 かなりの数のキャラクターが登場してそれぞれにちゃんと仕事をさせた脚本は見事ですし、なにより画に携わったCGスタッフの労苦は察するに余りありますね。[映画館(字幕)] 7点(2021-09-17 23:07:13)(良:1票) 《改行有》

512.  ドレッサー 《ネタバレ》 いやあ劇団の内部てのもなかなか人間関係がエグイですな。そりゃあそうか人生の殆どを芸事を極めることにつぎ込んできた人間が円満な社会性を身につけてるわけないか。 人生の晩年を迎えて扱いづらいこと究極の名優と、その付き人。この二人のやりとりが出色。猛獣使いの如き付き人ノーマンの、そのムチさばきが巧みです。メンタル不安定の老俳優をなだめたり叱ったり、オネエ仕草も勇ましくばしばしと畳みかけます。 トム・コートネイが、芸術に殉じる一員として涙ぐましいほどの忠実さを体現しています。一方で、名優の唯一の理解者であるというプライドや独占欲も時折顔を覗かせます。若い女優が近づいてくると見て取るや、「(抱き上げたのは)軽い女優を欲しているからよ」と言い放つ。その勝ち誇った表情には参りました。 そんな健気なノーマンの献身が、彼の望んだように返って来ないラストシーン。ああー、人の世にありがちな苦い顛末ですけど・・、残酷ですよねえ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-14 23:46:45)《改行有》

513.  ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ 人間社会に起こる複雑な案件~感情、宗教、病気、経済諸々をまとめてドラマとして成立させているのですが、これが「あるある」に感じられて共感度の高い出来になっています。コメディアンである作り手のセンスが生き、現実のキツさを緩和させるようなタッチで描かれているのも心地よいです。 エミリーの両親がね、良いんですよ。ほどほどに正直で人間味があって。キリキリとんがる御母堂をなだめる一方のお父さん。よくある画で、微笑ましい。お母様は久々に見るホリー・ハンターでした。やっぱり上手いなあ。 ガールフレンドのエミリーはキュートで、友人や両家の家族らが皆悪意の無い普通の人たちで物語に入っていきやすかった。エンドロールが流れてすぐに小さいサプライズが仕掛けられています。全く情報として耳にしていなかったので、驚いてそしてとても嬉しくなりました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-13 23:40:00)《改行有》

514.  go(1999) 《ネタバレ》 多視点モノの秀作。傑作とまではいかないのは、一つ一つの話が他愛なさ過ぎるから。サイモンパートなんか馬鹿なうえ品も無い。お前らなんかどうにでもなれ、と突き放したくなる連中だもん。 薬の売買絡みでヤバイことになりそうな女の子がするっと無事に切り抜けたり、車に撥ねられたけどケガで済んだりとか、演出は怖いのだけどオチがユルイというセンスはなかなか絶妙に感じます。 ゲイの役者カップルのパートがユルさMAXで楽しかった。警官夫婦の妙な態度がまさかのマルチ勧誘(笑)。ひょっとしたらコレが銃や麻薬なんかよりコワいかも。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-03 22:56:46)《改行有》

515.  禁断の惑星 《ネタバレ》 この頃のSFってすごく真面目に哲学しているんですねえ。高度な文明を誇った生命体が自らの負の思念を肥大化させた結果滅びてしまった、と。宇宙を舞台にした哲学思想は‶2001年宇宙の旅”で頂点に達して、以降は七面倒くさいことは抜きに楽しく戦うスターウォーズ路線に向かったのですね。他は未知の凶暴生命体と闘ったり、火星に芋畑を作ったり。 70年代以降のスペクタクルSFがなじみの世代なので、本作のようにこんこんと他惑星の謎解きを見せられたのは新鮮でした。画もこの時代を思えば凄いです。地下深く構築された動力変換設備などはCGでなしにどうやって造ったのだろう。 大筋まじめではあるんだけど、紅一点の女優がお色気を露骨に担当していたり、ロマンスを織り込んで当然といった脚本にはやっぱり時代を感じますね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-30 23:29:29)(良:1票) 《改行有》

516.  ファースト・マン 《ネタバレ》 ニール・アームストロングといえば最初に月に降り立ったアポロ計画の船長であり、人類初の偉業を成し遂げた人物である。わたしにとってそれ以上でも以下でもなかったアームストロングその人について、この映画は丁寧に誠実に実像に迫ってくれています。ほんとに目から鱗というか、ああそうだよねえ宇宙飛行士もその家族も一個人としては普通の人間だものねえ。月になんぞ行くのは、そう、命がけだものね。それまでの実験で何人もの同僚を失ってきたアームストロングが屈託なくミッションに挑めるわけがないですね。 娘に始まり、幾多の喪失を体験してきたアームストロングを演じるR・ゴズリングが、その痛みと覚悟を常に顔に刻んでの名演を見せます。なのでニール・アームストロング氏を極めて等身大の近しい存在に感じながら観ることができました。 英雄として持ち上げて騒ぐのは外野の勝手。決死の覚悟で打ち上げに赴く乗員もその家族も、高揚感などみじんもない演出でした。ロケットにむかう際の音楽も葬式のよう。いや、これがリアルでしょう。考えたことも無くて衝撃でした。 ニール・アームストロングが歴史に名を刻んだのは、たまたまお鉢が回ってきたから。事故さえなければ教科書に載るのは別の人間の名前だったのかもしれない。そもそも、何のための死なのか。大国同士のつばぜり合いのとばっちりで死んだと考えるのは余りにつらい。 あまり饒舌ではなかったらしいアームストロング氏本人の胸中は察するに余りあります・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-27 23:04:23)《改行有》

517.  エディット・ピアフ~愛の讃歌~ 《ネタバレ》 伝記モノのパターンであるところの「出来事の羅列」な感は否めませんが、かなりの見応えがあるのはエディット・ピアフその人の人生が真に波乱万丈だからでしょうか。特に幼少期から下積み時代の物語は貧しく厳しく、当時のフランスの社会背景にも思いを馳せずにいられません。 スターになって以降は物語の勢いも落ちてしまうのが残念ですが、マリオンのピアフっぷりが脚本を補って余りあります。ピアフは幼い時の栄養不良のせいなのでしょうか、線が細くて小柄です。本人が憑依したかのようなマリオンは、‶若い時”から猫背で摺り足気味(特にステージ上で)を一貫して通しています。年を取ってからは(といってもまだ40代!)さらに首が前に落ちて小さくなり、ステージで立っているのも気迫でどうにか、という鬼気迫る感。 歌を通してのみ自己の存在を確認している晩年のピアフは切ないほど哀しい。稀代の歌姫を見事に再現してみせたマリオン・コティヤール、オスカーに値する演技でありました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-25 23:39:44)《改行有》

518.  わが谷は緑なりき 《ネタバレ》 炭鉱町のある一家の歩み。庶民への深みのある目線が暖かく、できれば1クール程度のシリーズで一話一話を丁寧に観たいと思わせます。父を筆頭に肝っ玉印の母さんや兄弟らと賑やかに力を合わせて暮らす様は「家」として理想的です。末っ子の目線で描かれるので、より大人らは頼もしく映りますし。 けれど、”狭いけれど楽しい我が家”で決して終わらない。姉の悲恋や炭鉱業界を覆う不況、教会内部の対立等、人間社会の色々に加えて炭鉱につきものの事故も彼らを襲います。人生の苦しさを手加減せずにまぶしているので、ユルイ気持ちで鑑賞とはなりません。 いずれのエピソードも時間の都合でどんどん進んでしまうのが致し方ないとはいえ残念です。末っ子の初入学のお話はとても面白かったので、彼のスクールデイズももっと聞きたいな、と思うところです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-17 22:11:18)《改行有》

519.  エクストリーム・ジョブ 《ネタバレ》 韓国映画ってどのジャンルも味が濃いイメージ。コメディも鬼のように笑わせにかかってきますね。日本のに比べるとボケが多い。そして長い。さらに早い。警官五名が全員ボケて、ツッコミ不在で次に展開するパターンもあります。もちろんここは観客が突っ込むんですけどね。 主要五名のキャラもきちんと立っているのが素晴らしい。前段から中段までびっしりとボケ倒して終盤は大乱闘でのアクションシーン、と娯楽作の王道を行きます。ほんと熱量高いです。 序盤の、車を強奪されそうになったオバサンがまさかの奪回をしたトコが一番面白かった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-09 23:29:56)(良:1票) 《改行有》

520.  野のユリ 《ネタバレ》 ざっくり言うと通りすがりの男とシスターらとのハートフルな交流話。でもハートフルというにはシスター長は信仰心から発する言動が頑な過ぎ、その横暴レベルの要求に憤慨するシドニー・ポワチエ、の構図がコメディのようであり、単なる道徳教材とは一線を画す手触りとなっています。 ポワチエがとにかく良い。なんか、人として厚みがあります。やっと”まともな”食事にありつける!と感激の面持ちで食号の主人に注文をするシーンなんか、可笑しいったらないです。卵一個とミルクだけでは肉体労働は無理よねえ。 神が遣わしてくれた者だからって顎で使っていいわけではない、と思うんだけどシスターらは東ドイツから来てるのでしたね。なるほど、鉄のカーテンの向こう側で年を重ねるとこうも頑迷(で図々しく)なるのか・・と思ったりして。そこまで脚本が意図しているとは思いませんが。 スミスの夢が何だったのか詳しくは語らず終幕しますが、そのさらっと感がまたクールで心地よくもありました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-27 22:27:54)《改行有》

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