みんなのシネマレビュー |
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541. 火垂るの墓(1988) 卑怯だ。悲しすぎる。兄を持つ妹として泣き、節子くらいの娘を持つ母として泣きました。戦争体験している人はもちろん、してない世代も、社会科や国語の授業で聞き、はだしのゲンや黒い雨も読み、少しは知っているので、やっぱり悲しい。節子の入ったツヅラを焼くところなんかは、10回観て10回とも泣いた。みんなのレビューを読むだけで泣ける。でも作品としては、卑怯だ!と言いたい。8点(2003-09-18 22:36:48) 542. ミクロキッズ 私を洋画好きに導いた作品の一つであります。今観るとかなりチャチぃんだけど、誰が見ても楽しめる、まさに娯楽映画の王道!難しい背景や複雑な人間関係も一切無し!登場人物少ないし。字幕読まなくても分かるし!7点(2003-09-18 21:54:44) 543. 彼女を見ればわかること この淡々とした雰囲気になじんでしまうと、何とも心地よく、どんどん引き込まれてしまった。なじむまでは??という感じだったんですが。人々の日常の中でふと起こり得る孤独、出会い、別れ、あきらめ。つながっていないようでつながっているそれぞれの話は、これからの出会いを予告しているようで良い余韻となって残りました。人は皆孤独で、孤独な者が集まって社会を成しているんだなぁ、なんてしんみりしてしまいました。7点(2003-09-15 11:24:16) 544. マルコヴィッチの穴 シュールだね~!でも大好きです。71/2あたりから、それぞれの会話のズレみたいなのがおかしくておかしくて(爆)。後半マルコビッチを操り始めてから人形遣いとして大成するところがいまいちなんだけど…。前半のシュールさは脚本が光ってます。「究極の愛」なんかもかなりマニアックに、それでいて超リアル(つまりシュール)に描かれています。よ。9点(2003-09-10 22:55:40) 545. モンタナの風に抱かれて 「不倫物」ではないです。人間と馬との長い関係史を軸に、ちょっとだけプラトニックな恋愛と、親子愛やら夫婦愛なんかを散りばめたような、そんなヒューマンなお話だと思います。人&馬って多くの日本人には一般的でないかもしれないけど、人&犬=パートナーと同じような事だと思うんです。そこにR.レッドフォードのあの包容力!人も馬も女も子供も全て包み込んでしまうような!確かに「マディソン郡」と比べてしまうかもしれないけど、全く別モンです!「マディソン」も超好きなんですけどネ!長いけどもっともっと観ていたかった作品です。10点(2003-09-10 22:34:40) 546. トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 ジム・キャリーってば、またなんて気の毒な役を…と思って見たら、意外にも感動的で良かった。エド・ハリス扮する番組Pはトゥルーマンの一生を演出し、彼の死をもってエンディングを迎えようという意気込みでした。それが視聴者に一番喜ばれる番組の形と思って。と同時にトゥルーマンのことをまだ産まれぬ胎児のように扱っていたのではないでしょうか。出口から外界に出たときがまさに、彼の誕生なのです。Pも視聴者も、今母体から産み落とされたかのように喜んでいるのも理解できます。最後は、演出されてきた「今までの人生」という番組を、初めて自分の言葉でエンディング出来た事が素敵で泣けました。実際こんな話があったら大問題だが、平凡でちょっとおちゃめなトゥルーマンというキャラはジム・キャリーにぴったりで、SFチックなラブコメディーに仕上がっていると思う。9点(2003-09-09 14:41:17) 547. ファミリービジネス 評価低いですねー!なかなか良かったと思うんですが。「泥棒稼業」を甘く見、憧れすら抱く孫、幼少期のトラウマとなり汚い面を嫌というほど味わった父、違法ながらもそれに誇りを持ち、最後は自分一人が責任をかぶり、生業として全うした祖父。彼はこの稼業に命を捧げ、尚且つ身をもって、見事に三代で終わらせた。そんなジェシー・マクマレンの生き方が短い時間でよく分かった。強盗に押し入るとき、互いのマスクを直し合うシーンが楽しかった。「お前、鼻がデカすぎるぞ。」と言わんばかりに。8点(2003-08-29 21:24:32) 548. グッドナイト・ムーン イザベルはジャッキーの代わりではないし、そうなる必要もない。こんな家族の形があってもいいと思った。ジャッキーが死ぬという設定なしに、この形は出来上がらなかったものか。お話ながらそれが悔やまれてならない。だが死を覚悟しての熱唱(マービン&タミー)だからこそあの場面が生きたわけで。ラストは感動的。死ぬところまでやらなくて本当に良かったと思う。関係ないけどジュリア・ロバーツって水野美紀に似てると思った。そのせいで二人が嫁姑にも見えた(byお義母さんといっしょ)。そう思った人いません?8点(2003-08-28 17:30:41)(良:1票) 549. もののけ姫 私の周りにはこれ好きって人が全くいない!それに反論します。だから長くなります。この作品は単に自然破壊や環境汚染を非難するエコロジーアニメではない。人間と自然の共生の難しさ、そしてそれは可能か、たとえ不可能としても、そうする努力を惜しまない事こそ、人類に課せられた指名ではないか、というメッセージだと思う。浅い見方をしたならば、エボシやジコ坊は「悪」と取られてしまうのか。だがエボシはいわゆる開発促進派で、周囲の労働者からは絶大な信頼を得ている。そのエボシを利用したジコ坊達だって、強欲ではあるが極めて現実的で最も人間らしい。「不老不死」という人間の永遠のテーマの為に、そこまでする勇気に感心する程だ。それぞれのエゴから勃発した抗争は、今始まった事ではなく、これまでも、これからもずっと続くだろう。どれが悪でどれが善だなんて結論はつけられない。作品の終わり方について「だから?」とか「問題提起だけの終わり方」とか言われるけど、シシ神は、シシ神の森とタタラ場の対立的な環境を全てリセットし、ゼロからのスタートを望んだんだと思う。そして人間たちが今回の騒動を教訓に『人間も自然も』住みやすい新たな環境を、人間の手によって築く事を課題にしたんだと思う。作品で問題を提起されたら、それについてそれぞれが考え、自分なりの答えを出せばいい。だからここまで書いた事も私個人の考え。当たりかはずれかなんて分からない。あともう一つ。かなりハリウッド的なストーリーだと思う。以前BSで「スターウォーズ」に大きな影響を及ぼしたジョーゼフ・キャンベルという神話学者の事を言っていたのでそのまま書きます。→彼は世界各地の神話や民話を検証して「英雄は旅をする」という共通項を見出した。それによると、1.若者は重要な使命を告げられて故郷を追われる。2.若者は旅の途中で永遠の女性と出会い、魔物と戦い、困難をくぐり抜けて最後に故郷に帰る。 まさにこの構想にのっとって作られている(帰ってはいないが)。ここでの英雄アシタカは最初から英雄だった。彼の成長記にしなかったのも「自然環境の再構築」が最終テーマだったからだろうと思う。10点(2003-08-09 17:10:46)(良:3票) 550. モル・フランダース 回顧録を読み聞かせるという形式で、どんどんストーリーに引き込まれていった。それからそれから?ってな感じで。怒涛の人生がさらりと語られてしまい、感情移入出来ないとか、真実味を帯びないとか、そんな欠点もあったかと思われるが、女の一生を上手に語っている。ドラマッチックな音楽も良い。8点(2003-08-08 13:36:59) 551. トレーニング デイ 後味悪っ!「セブン」の次ぐらい!ここで描かれるデンゼルの悪は「必要悪」であって、甘ちゃん新米刑事はその存在を認めざるを得ない、ってそんな感じの話かと思ったのに。意表をつかれて最期の悪あがきは見るに耐えない。あれじゃアロンゾかっこ悪すぎる。対してイーサン・ホークはなかなか良かった。ただのアイドル俳優かと思ってたけど撤回します。ラストの目つきは狼になってた。主演はイーサンでしょう。そう思って観れば違和感なかったろうに。アカデミー賞取って主・助演がはっきり提示されいたからそれも無理になったわけで。その選定は慎重にやって欲しいと思った。見る目が変わってしまう。7点(2003-08-06 12:59:18) 552. がんばれ!ベアーズ お馴染みチーム建て直し奮闘記。よくあるこのパターンはこれが元祖でしょうか。監督はア○中の割りに結構普通。ウォルター・マッソーの「ろくでなし」っぷりをもっと期待してたのに。子供たちが皆、生意気でかわいい。あの横分けはすごい。花輪くんかよ!6点(2003-08-04 17:02:20) 553. 奇蹟の輝き 家族があっという間に崩壊しちゃって、どうするんだろうと思ったら、後から断片的に思い出していく。なかなかニクい演出だな~。出演者がみんな死者ってのが暗くて重いけど、アノ世での再会は感動した。ダンテの神曲とかキリスト教の概念とか、不勉強なのでその辺の所はよく分からないけど、分かったらもっとおもしろいのかな。6点(2003-08-03 12:34:39) 554. ウエストワールド マイケル・クライトンが監督をやっていたとは知らなかった。おっしゃるとおりジュラシック・パークの原点。さらにT2のT1000はこのユル・ブリンナーがモデルとしか思えない。パクリだったのかー!とびっくり!この頃のSFは猿の惑星しかり、発想が斬新で今見てもすごい。の一言。8点(2003-07-29 12:46:35) 555. ブラック・レイン 突っ込み所の多さは、見る前から想像がついていた事なので。ブレード・ランナー同様サイバーパンクな世界も想像通り。でもこのキャスティングとストーリーの分かりやすさで、ブレード~より好きです、私は。7点(2003-07-28 16:44:56) 556. ハリウッド・ミューズ 素直におもしろかったと思う。ロブ・ライナー、J・キャメロン、M・スコセッシ。家に来たら落ち着かないよ。ジム・キャリーも出演してくれたら良かったのにね。ラストは最悪。減点対象はこれ。6点(2003-07-27 16:52:31) 557. バーティカル・リミット 父の死を受け登山を止める者、父のために登る者。他人のために自分を犠牲にする者、自分のために他人を犠牲にする者。対極ではあるがどちらの命も尊い。恐れるべきは大自然である。荘厳な雪山には圧巻だったが俳優陣が弱いような…。スコット・グレンのみ存在感があった。5点(2003-07-21 15:07:55) 558. トワイライトゾーン/超次元の体験 なぜかTVでやる度に見てしまう。そんなにおもしろい!ってわけでもないのに。オムニバスは気軽に見れるからもっと作って欲しい。ヴィク・モローはどこらへんで亡くなったのだろう?同様敬意を表します。6点(2003-07-17 16:51:11) 559. PARTY7 邦画はあまり見ないのですが、笑えた。セリフやシーンの連続性、ネイティブにしか分かり得ない独特な間、そんな面白さを発見する事が出来ました。この作品のテーマはずばり「のぞき」。映画自体が覗き見的で、誰もが持つ本能をくすぐったのではないでしょうか。オープニングのジャパニメイションもかっこ良かった。7点(2003-07-16 14:14:57) 560. 靴をなくした天使 知られていないわりに良い作品だったと思います。ダスティン・ホフマンが演ると、こんな無責任でいいかげんな男でも安心して見ていられる。さすが。8点(2003-07-16 13:50:41)
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