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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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541.  新少林寺 《ネタバレ》 30年前の「少林寺」に比べると、あの国の経済成長が一目で解かる。ロケセットやエキストラの量の話です。でも、それ以外は特に見るものがなかったという感想です。30年前の「少林寺」は、出演者の身体能力だけを見せどころにして、くだらない内容を変な方向へ盛り上げてくれましたが、こちらはストーリーが真っ当過ぎて嫌気が差しました。アクションにも新しいものはなく退屈でした。少林寺への砲撃シーンは、飛び散る瓦礫のすぐ近くに人がいるのでヒヤヒヤしました。無理して際どいことをやっている。あの国らしい。ご時世柄か、そんな感想しか浮かんで来ませんでした。しばらくあの国の映画は控えよう。本来、政治と文化は別次元の話のはずなんですけどね。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-10-19 01:16:40)

542.  男はつらいよ 純情篇 《ネタバレ》 博に独立話の仲裁を頼まれ、タコ社長へ談判しに行くが泣き付かれて板挟み状態に。どうするのかと思ったら放置しました。話の内容云々では無く、その人の想いの強さに共感するのが寅次郎の個性。それが美点であり、欠点でもあることが良く分かります。森繁と宮本信子のエピソードは、故郷に1本の電話を入れることの意義が丁寧に演出されていました。松村達雄が演じる内科医がタバコを咥えながら診察していてドキッとしました。40年でタバコ環境は随分と変わりました。そんな市井の変化を楽しむのも一興。[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-18 20:01:20)(良:1票)

543.  ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵 《ネタバレ》 劇場へ行った人の多くは原作ファンなんだと思う。自分は行かなかったけど、この原作の序盤、グリフィスが人間でいる間は凄く好きで何度も読んだクチです。オープニングの攻城戦は良く描かれていて感心。ハリウッドの諸作を参考にしているのでしょう。原作の通りに進むストーリーの見どころはアニメらしい「動き」だと思いますが、それも良く描かれている。ガッツが単騎で敵に切り込むシーンの躍動感などはなかなか。ガッツの荒々しさとナイーブさが混じる内面の描写に関しては、グリフィスの言葉から自身の生き甲斐を見い出すシーンにもう少し感情移入したかった。総じて、原作のアニメ化という意味ではしっかり作ってあると思いました。でも、遅々として進まない原作を現時点で劇場アニメにするのはどういう意図なんですかね。どういう見通しで作ったかは分からないけど、TVアニメと同様に「蝕」で終わらせるつもりなのか、それとも劇場版が回を重ねる頃に原作がもっと進むと読んでいるのか。企画自体の足元が定まっていない印象は残りました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-10-18 02:11:04)(良:1票)

544.  アイ・アム・ナンバー4 《ネタバレ》 観終わった後に何も残らないんだけど、観ている間は退屈しなかったし、続編が(ありそうですが)あるなら観る気にさせる作り方でした。海外ドラマの初回2時間スペシャルって感じです。特殊な能力者がナンバー9までいるらしい。ゼロゼロナンバーのサイボーグみたい。そう考えると、ナンバー3までがすでに抹殺されているのは大きな戦力ダウンなのでは…、なんてことが009好きには気になりました(笑)。面白いと思ったのは、主人公(異星人です)が一人の相手しか愛せないという設定。相手も同種族なら良いんだけど、地球の女性を相手にして後々に不幸な人生にならないかい?[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-18 02:02:14)

545.  プリースト 《ネタバレ》 最初に世界観をモノローグで説明してスタート地点にする。最低限のことしか言わないので、分かったような分からないような、中途半端な意識でストーリーを追うことになる。ここがむず痒い。 じっくり描ければ面白く化ける素材がいくつかある。ヴァンパイアの慈悲に満ちた本性とか、組織的に運営するとダメになる信仰とか。そのあたりを放り投げたままアクションに走ってしまったのが少し勿体ない。 何もない広大な平原をデカいバイクで疾走するシーンはピンポイントにカッコ良かった。二瓶勉さんのマンガを見ているみたい。ちょっと「マッドマックス」も入っている。ヴァンパイア菌に感染した元プリーストが「荒野の用心棒」のイーストウッドに見えて少し笑った。 そもそもヴァンパイアって、人と同じ姿をしていて噛みついた者を仲間にするからヴァンパイアなのであって、本作のヴァンパイアはエイリアンと言われた方が納得しやすい。ヴァンパイアと感染者を分けていることにもご都合を覚える。消化不良感が濃いのはヴァンパイアと聖職者(教会&プリースト)の対立という構図が成立する根拠が無いからだろう。このヴァンパイア、十字架を怖がりませんから。[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-17 01:44:20)《改行有》

546.  マイ・フェア・レディ 粗野な言葉をまき散らす花売り娘のヘプバーンが淑やかなレディに変身する映画です。でも、立身出世物語ではない。 女性が綺麗に変身する様はオトコだったら誰でも期待を込めて見ると思いますが、そんな視覚的な興味を満足させつつ、粗野なヘプバーンの方に魅力を感じさせる作り方になっている。これは個人の好みかも知れないけど、粛々とした淑女より、多少は荒っぽくても溌剌とした女性の方が魅力的です。そう言えば、「ローマ」の魅力は王女様の「お転婆」でした。本作は「プリティ・ウーマン」の原型のようなお話ですが、ラブストーリーに「自分らしさ」の大切さを無理なく挿入した良作だと思います。 字幕で見ていると序盤のヘプバーンのスラングの和訳に無理を感じました。こんなとき、英語が堪能だったらもっと楽しめたのに、と思ってしまう。今からでもチャレンジしてみるか。。。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-16 02:02:37)《改行有》

547.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 あけすけなニックネームで星条旗の盾を持った、まるでアメリカの広告塔のような恥ずかしい奴と思っていたら、本当に広告塔でした。開き直ったかのようにそこをスタート地点にして、兵士としての実績を積み上げてもスタイルは変えない。本人に「癖になる」と言わせるあたりが上手いと思いました。単身で敵地に乗り込み捕虜を救出するくだりはハリウッド映画らしいヒロイック表現で、出来過ぎの活躍にも血圧があがりました。数あるマーベルヒーローの中で、ロジャースの能力は凡庸な部類に入ります。身体機能がオリンピック選手より優れているという程度で、大地を割る怪力も無ければ空も飛べない。彼の武器は正義感。ヒトラーというよりも「悪いもの」を阻止したいという動機の純粋さが最大の個性でした。でも、それはヒーローに不可欠な資質で、本作のストーリーはそこにポイントを置いていました。クラシックなヒーロー観だけど、「アベンジャーズ」の面々を集める前に基本を確認しているような風情でした。本編後の「アベンジャーズ」の予告編で、アイアンマンがマイティ・ソーの肩を叩いて「いい体してんじゃねえか」って、この取り合わせの魅力を数秒で語り尽くしてました。その面子にキャプテン・ロジャースが「ファースト」として加入する。戦闘力という意味では遥かに上を行く怪物たちと共に、ロジャースがどのような存在感を示すかに興味が募ります。[試写会(字幕)] 6点(2012-10-05 00:52:25)(良:2票)

548.  天国から来たチャンピオン 《ネタバレ》 これまで縁が無かった名画。上手くまとまったファンタジーだと思いました。 死んだ本人の記憶が無くなれば、それは本人が死んだことと同じだけど、彼女との関係を繋ぐことで足跡を残しました。うまく言えないけど、人は死んでも「自分が生きた証」を残す欲求を根源的に持っているような気がします。そこを上手にくすぐる構成だと思いました。結果だけを見ると、あの世を経ずに輪廻転生したってことですね。 ジェームズ・メイソンとジャック・ウォーデン。名バイプレイヤーの安定した演技を久しぶりに楽しみました。 唯一の綻びは業務上過失致死。あの世の新米役人のことです。自分の不手際で主人公を死なせておいて「決まりです」などと開き直るところが、この作品で最も酷い奴に見えました。あいつに「天罰」を下してやりたい(笑)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-29 07:23:21)《改行有》

549.  マジンガーZ対デビルマン 《ネタバレ》 「アベンジャーズ」のレビューに、この映画みたいなもの、とか書いておきながらこちらをレビューしていなかった。大昔に見た記憶はあるけど、いいタイミングでCSで放送してくれました。 う~ん。私は「ドラマで充分」という形容が嫌いですが、これは大昔の週イチのテレビアニメをそのまま劇場に持ち込んだレベルでした。作画とシナリオが。二人のアニメヒーローの邂逅がウリですが、デーモン族がDr.ヘルに操られる設定が「デビルマン」ファンには影を落とす気がします。両作とも永井豪の原作だから許された構成かな。 いや、そんなことより台詞回しが5歳児のレベルです。この当時の製作者が勘違いをしていたと思われるのは5歳児の理解力。自身が喋る言葉は拙くても、会話の理解力はもっと高いということ。もう少し内容のある台詞を入れても雰囲気で充分に理解できるところで、シンプルを貫きます。結果としては、1から10まで数字を数えて終わるようなストーリーでした。 余談になりますが、子供向けアニメとして「クレヨンしんちゃん」のレベルが容認されるまでは、かなりの紆余曲折があったんだろうなぁ、なんてことを思いました。もうひとつ、マジンガーZの頭部にドッキングする「ホバーパイルダー」のデザインに改めて感心しました。一時期の永井豪はホントに天才的な仕事をしていると思います。[CS・衛星(邦画)] 3点(2012-09-29 00:27:59)《改行有》

550.  三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 《ネタバレ》 典型的な「娯楽だけ作品」だと思います。劇場で観ていたら違った感慨があったのかも知れないけど、CS録画で観るとチト退屈でした。 ストーリーは93年版と似通っていました。リメイクという位置付けなのかな? というか、デュマの原作を読んだのが40年近く前なので、93年版の位置付けも良く分かっていない。 三銃士プラスワンの活躍はどうってことないです。93年版には無い「発言を許してもらえない下男」とか出番が増えた王妃侍女が少し楽しめました。 そんな中で印象に残ったシーンがひとつ。一見、馬鹿っぽく見える王妃が枢機卿に「あなたですね、分かっています」とプレッシャーを掛けるシーン。ここだけは妙にシリアスでドラマチックでした。このシーン以外は1年後には忘れていると思います。[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-09-28 00:59:49)《改行有》

551.  ハリー・ポッターと秘密の部屋 《ネタバレ》 ホグワーツでの学園生活を描きながら事件の中核へとお話は進んで行くんだけど、前半がエピソードを羅列したように断片的で、もう少し上手く流れを作れないものかと思います。原作を脚本化する際のウェートの置き所のはずだけど下手くそです。特にジニー・ウィーズリーはもう少し描かないと、伏線も前フリも無く、いきなり種明かしをされるような違和感がありました。 クライマックスは魔法を使わずに肉弾戦で危機を回避し、ヴォルデモートを退けるハリー。杖を持っていないこともあるけど、達者じゃない魔法で問題を解決されるより納得しやすい締め方でした。本作というより原作評価ですが、ハリーの武器は魔法ではなく行動力と勇気だということが明確に示された第2篇だったと思います。[DVD(字幕)] 5点(2012-09-28 00:17:14)(良:1票) 《改行有》

552.  白雪姫と鏡の女王 《ネタバレ》 「白雪姫」をモチーフにした、ブラックとまでは行かないグレーユーモア、って感じの作品でした。コメディ基調なので緊迫感などは無いのですが、登場人物たちがほぼ全員、どこかのネジが一本緩んでいて可笑しさを誘います。エンディングのインドミュージカル演出が作品を能天気にまとめていて効果的。本編中でも歌えば良かったのに、なんてことも思いました。ただ、過去のターセム・シンの映像に強い感銘を受けた者としては少し不満が残りました。過去作に見られた絵作りの凄み、みたいなものが感じられなかったです。いや、もちろん平均点以上に美しいのですが、この監督が「映像」よりストーリーのテンポや笑いに比重を置いた初めての作品かもしれません。本作が遺作となった石岡瑛子さんへの追悼が、エンドロール前に短く挿入されていました。[映画館(字幕)] 5点(2012-09-25 01:35:34)(良:1票)

553.  天地明察 《ネタバレ》 原作を読んでいなかったら2点くらいはプラスしたかも知れないけど、読んでしまったものは仕方がない。文庫で600ページ、10時間以上を要する内容を2時間にまとめる訳なので、1/5以下に希釈した印象を受けるのは映画化の宿命です。その視点だけで映画を観ているつもりはありませんが、本作は元々のテーマと映像化のポイントを大きく外してる感が拭えず、ガッカリが募る内容でした。政治・経済・文化全般に及ぶ改暦の意義が伝わってきません。20年以上を費やした事業が、公家との諍いに集約されているような見せ方でした。期間もいいとこ数年にしか見えません。水戸光圀を始めとした、改暦に絡んだ要人と主人公の関係描写が安直です。光圀に啖呵を切るような描写はあり得ないし、山崎闇斎を暗殺させるシナリオには驚きました。ヒロインは可愛く撮れていますが、ストーリーにおける必然が「可愛さ」以外に無い撮り方でドラマ性が希薄です。主人公が関孝和を強烈に意識するのは数学真理への道程において劣等感を持っていたからで、それが改暦作業に懸ける根源的な動機に繋がって行くのですが、その心情描写が疎かでした。原作読後に、「明察」とは自然科学の理の探究を通して自己の存在意義を明確化する姿勢と解釈していました。天地の明察化を通して自己を明察する。それが、本作では単に蝕当ての○×に堕ちています。そこが最も残念でした。[映画館(邦画)] 3点(2012-09-22 23:53:38)(良:2票)

554.  仁義なき戦い 有名なシリーズですが、今更ながらの初見。目的を共有している間は仲間でも、ちょっと状況が変わると殺し合う間柄に早変わり。信頼や人情と無縁の世界は気分が悪くなる。菅原文太が清涼剤に見えるから不思議だ。映画としては面白いと思いませんが、そのドキュメントには意義を感じます。奴らは自分たちの欲望に素直で純粋だ。後悔もしない。確か<エイリアン>がそんな形容をされていた(笑)。でも、殺人を除けば企業の出世競争だってたいした違いはないような気がする。派閥政治の世界はさらにこの映画に近い。自分のことしか考えていない奴らが理屈を捏ねたら政治家で、チャカやドスを振り回したらヤクザってことでしょう。我欲に忠実な生き方は清々しい側面もありますが、やっぱりヤクザ屋さんは著しく社会性が欠如していることを解り易く見せてくれます。タイトル(飯干晃一の原作)は健さんや鶴田浩二の任侠映画とのコントラストを意識して付けたのでしょうね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-09-22 14:02:03)

555.  ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣 《ネタバレ》 60~70年代の怪獣映画は楽しい気分にさせてくれます。東宝の怪獣映画の中でもゴジラ路線から外れたポジションの本作はテレビで放送された記憶もなく、私にとっては幻の作品だったのですが、某CSが放送してくれてやっと観れました。タイトルから勝手に「南海の大決闘」のような作品を想像していましたが、随分と違いました。異星人の地球侵略もの。びっくりでした。すでに他のレビュアー様が指摘されている通り、なんでその異星人はイカ・カニ・カメなんて弱っちい生物に憑依して地球征服を企むのかが分かりません。私ならジョーズ・グリズリー・アナコンダあたりを選びます。でも、ゲソラ(イカ)は直立二足歩行の軟体怪獣で、真っ赤な眼球を含めて後のヘドラの原型を見ているようで興味深かったです。こいつが焼かれてゲソになって昇天するのはケッサクでした。保存できれば10年は食い繋げる。舞台となる島の原住民の祈祷の音楽が、キングコングのそれをまんま転用してました。伊福部昭のサントラを聞きこんでいると一発で分かります(笑)。いちばん楽しめたというか笑ったシーンは「宇宙生物」に憑依された佐原健二をヒロインが説得するシーン。「どんなに卑怯で、どんなに手前勝手な人でも、あなたは人間よ! 人間のはずよ!」 。エグイことを仰います。[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-09-15 11:24:16)(良:1票)

556.  劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 《ネタバレ》 2回目のTVシリーズは全て見たけど、1回目のシリーズは未見で鑑賞。そのため、最後まで設定が理解できずにモヤモヤが残った。まぁ、自分が悪いんですが。錬金術が使える世界と1930年代のドイツを対置させて、原作のファンタジックな世界観にリアリティを意識させる作りになっている。反対に云うと、それを利用して映画を1本作ったということでしょう。アメストリスへ侵攻した宗教団体(?)の軍隊がいきなり戦闘を始めた理由が、そこまでの展開を考えると唐突感が拭えない。物語を深く煮詰めることを放棄して戦闘シーンの描写に走ったとしか思えず、最後はオリジナルのキャラの個性でお茶を濁したという印象でした。最初のTVシリーズの続編という意識で観られれば、もう少しは見応えがあったのでしょう。[CS・衛星(邦画)] 4点(2012-09-15 04:01:25)

557.  ニューヨーク1997 《ネタバレ》 約30年前に15年後を想定して作られた映画。現在はその世界を15年未来から見ている訳だけど、一部の通信機器を除くと今でも近未来的に見えるのが可笑しい。やっぱりNYがまるごと監獄という設定が秀逸だったのでしょう。公開当時はあまり意識しなかったけど、この出演陣の濃さは凄まじいですね。「エクスペンダブルズ」並み。監督のカーペンターは音楽も担当している。その演奏自体はとても薄っぺらだけど、旋律が印象的で耳に残る。作品世界に良くマッチしていると感心しました。スネーク・プリスキンさん、行き会う誰もが「死んだはずじゃ…」とか「生きてたのね…」と驚く。実は大して活躍してないが、それで凄みを担保している印象でした。その設定自体がピンと来ていなかったけど、ある人物を重ねたらとてもスッキリしました。シャア・アズナブル。[映画館(字幕)] 7点(2012-09-15 02:57:30)

558.  アナザー Another(2011) 《ネタバレ》 原作を読んでいたので観に行きました。義眼の女の子と人形の館のミステリアスな感じに興味がありました。だから最初からオチは分かっていたのですが、それでも映画としてはストレスが溜まる作り方だと思いました。ルールを教えずにルールを守らせようとする。それがとても不可解に映ります。実は原作もそこは上手くクリアしていると思えなかったのですが、本作では不可解なストレスが倍増している感じです。主人公の心情が詳細にトレースされる原作なら納得できる部分も、人の常識的な行動パターンを疎かにした演出ですべてダメにしています。ハリウッドの某シリーズを邦画でやりたかったんですかねぇ。女子生徒の首のシーンは後ろに座っていた高校生たちが失笑していましたよ。後で気が付いたのですが「オトシモノ」の監督でした。悪い意味で納得。ちなみにお目当てだった義眼女子と人形の館の描写はそれなりでしたが、ストーリーにおける必然が感じられないので、やはり不可解を増やしていました。[映画館(邦画)] 2点(2012-09-03 20:53:34)(良:1票)

559.  るろうに剣心 《ネタバレ》 面白かったです。まぁ、原作のイメージを壊していないかと聞かれると少し困る部分もありますが、及第点じゃないでしょうか。「龍馬伝」で人斬り以蔵を演じた佐藤健が主演に抜擢された時は頷きましたし、それ以外のキャラも若手・ベテラン共にそれらしかったと思います。元々がマンガなので演技がマンガっぽいのはご愛嬌でしょう。難を云うなら斉藤一が喋り過ぎで物言いが軽い。山形有朋が悪者に見える。 「神速の抜刀術」と云われる主人公の剣捌きの表現に興味がありましたが、これは良く頑張っていたと思います。近年の時代劇の殺陣シーンの50%増しくらいのスピード感と、そのスピードを活かした体の使い方が出来ていました。特筆したい出演者は吉川晃司サン。心地良いキレっぷりです。武井咲ちゃんを蹴り飛ばします。ちなみに香川照之サンは蒼井優ちゃんを蹴り飛ばします。 幕末と日清戦争の中間あたりの年代はほとんど設定として魅力を覚えない期間ですが、そこに意義を見い出しキャラクターと上手く絡ませたことが原作の白眉なところです。世間に「幕府・会津・新撰組」系と「薩摩・長州」系が入り乱れていて、主人公が剣を振るうときには必ずその対立関係を引きずっている描写がありました。でも、本作からはそんな色彩がごっそりと削られています。左之助が剣心に喧嘩を売るのは別に喧嘩好きというだけでは無く、薩長に対する恨みが根底にあったからだと記憶しています。これは物語から理屈を削りエンタテイメントを強調するためだったのでしょうが、自分にとっての「るろうに剣心」の魅力は「人斬り」と「殺さず」の間で揺れる主人公よりも、そんな「幕末引きずり感」にあったので少し残念でした。[映画館(邦画)] 7点(2012-08-31 23:53:32)(良:1票) 《改行有》

560.  プロメテウス 《ネタバレ》 「エイリアン」では背景でしかなかった異形の宇宙船と化石化した異星人にプロフィールが与えられた。なぜエイリアンの卵が積まれていたのか、それをどのように使うつもりだったのか。それが徐々に明らかになって来るに連れて、人類の起源なんてどうでも良くなって行きました。その宣伝文句に魅かれて観た人には不満が残る内容かもしれないけれど、自分には永年の疑問が解消してスッキリした気分です。リドリー・スコットが作るSFの世界観は、厚みと色気があってとても魅力的でした。謎の宇宙船の中味はもちろんだけど、それ以外にも「エイリアン」と似たシチュエーションが多用されていて、たぶん意識してやっているのだと思います。当時の技術では出来なかったことをやり直しているような印象を受けました。生き残った女性のモノローグで終わるあたりにニヤリとします。登場人物たちに安易な行動が見られることが残念だけど、それを差し引いてもこれほど先の読めない映画は珍しく、終始ワクワクしながらスクリーンに見入りました。シャーリーズ・セロンの人工物のような美しさが異彩を放っていました。それだけに、彼女の最期は残念でしたね。[映画館(字幕)] 8点(2012-08-25 12:14:35)

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