みんなのシネマレビュー |
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561. ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 これぞエンターテイナー、もう感動の嵐でした。トゥースに乗るヒックの自由なスペクタクル感はいうまでもなく、二人が心を通わせるシーンのテンポの良さや、ドラゴンを次々手懐けていくヒックにびびりまくる他の仲間たちの滑稽さなど、どこを切り取っても退屈ではなく、僕なんかは、全篇、ずーっとなんか涙目でした。なんで涙が出るのかはわかりませんが。主役のヒックも良かったです。ひ弱そうに見えて、普通なら落ち込んでしまいそうなシーンでも、彼はどこか飄々としていてユーモアで表現します。そこが、危なっかしいシーンでも安心して見れるとゆーか、頼もしく感じるのです。あと、ドラゴンの種類が豊富で特徴的である点もおもしろいです。双子がダブル・ジップに乗るのもうまい伏線の回収でした。もちろん、衝撃のオチには驚かされますが、尾っぽの片羽を亡くしたトゥースと同じとゆう所が、単なる子供向けとゆう世界観を飛び越え、さらにプラスに描いていてある種、希望を感じさせます。一部に最後のペットとゆう発言問題がありますが、ここまで完璧なのになんかおかしいと思い調べたら、理解できました。あれは訳し方の問題なんですね。英語原文のニュアンスでは日本人が感じるドラゴンは単なるペットとゆう概念とは全然違うのです。簡単に言えば冒頭のセリフの害虫(ペスト)で韻を踏んだ言葉遊びであり、またペットとゆう語源が放つ概念自体も日本とアメリカの文化では大きく違います。もともと違う文化の言葉を日本語に訳すって作業自体が完全には不可能に近い話しなんですけど、ここは訳す人がそれをくみ取って直訳するのではなく、日本人に受け入れやすい表現に変えるべきでしたね。まーでも、これは違う種族とゆうより動物と人間の世界観と考える方が受けいれ易いかもしれません。それでも動物愛護団体とかは怒ってきそうですが。とにかく僕は最初から最後までテンション高めで楽しめました。このシリーズは2もあり、こちらも評価が高いみたいです。残念ながらDVDスルーとなってしまいましたが。そして彼らの活躍をもっと見たい方は1と2の間を描くテレビシリーズもDVDで出ていますので、是非ご鑑賞あれ。[DVD(字幕)] 10点(2015-07-18 16:13:11)(良:2票) 562. 宮本武蔵 ―双剣に馳せる夢― 宮本武蔵がなぜ二刀流だったのか、後世に巌流島の対決を語らなかったのはなぜか?などの謎を、ゆるいCG、迫力のあるアニメ、実写、絵などを使って解説するドキュメント。トリビア的雑学知識が満載で、それを少し難解な押井守流の語り口調で、主にCGのおっさんが語っていきます。アニメ部分の歌がかなりかっこよく、全体的に、そんなに宮本武蔵の事を知らない僕が観ても、へーって興味深く最後まで退屈せずに観れました。短いですしね。ただほんとNHKとかでやってそーな感じで、映画とはあまり思えなかったかな。[DVD(邦画)] 7点(2015-07-18 02:15:17) 563. スタンドアップ 《ネタバレ》 あらすじを聞いた時、女性が鉱山でセクハラを受けてそれを訴える実話を描いただけの映画だと思っていた。ところが、実際に見てみると、そーゆう側面はあるものの、なんか違う。セクハラと並行して描かれる日常の親子と友人のドラマ、そしてラスト近くで明かされる鉱山のセクハラ話なんて吹っ飛ぶのほどの衝撃の真実。僕は、これを覚悟の話だと捉えました。人間の尊厳のために戦う覚悟、愛情を受け入れる覚悟、母が真実を子供に告げる覚悟、一歩踏み出すための覚悟、セリフでも度々出てきます。あなたにその覚悟があるのかと。人生において、人を憎むのにも、愛するのにも、許すのにも、その先に進むためには覚悟がいるってことを表現しているのではないかと思うのです。裁判で女性たちが立ち上がる前に、母と子の会話のシークエンスが挟まれます。母が子供に言うのには、とても勇気がいる残酷な真実を彼女は話すのです。そして、母の深い愛情を示すのです。ここから裁判のシーンへ、そしてラストの母と子のドライブのシーンへ続くくだりで、それまでは淡々と見ていた僕はボロボロ泣きました。あの最後の母と子の楽しそうなやりとり。覚悟の先に進んだ描写がそこにありました。もしかしたら、子供がグレてさらなる悲劇を招いてたかもしれない。でも、もうこの母と子は大丈夫なんだと思える何気ない日常の描写。これはそんな親子の物語にも見えるのです。[DVD(字幕)] 10点(2015-07-17 18:41:18)(良:1票) 564. くまのプーさん(2011) 1時間ちょっとというのは、3歳の子供が集中して観れるのにちょうどよく、そして登場ぬいぐるみ全員がボケとゆうこのシュールでナンセンスな世界観を、大人が辛抱して観るのにちょどいいです。子供とおもちゃで遊ぶのに似た感じのデタラメさと、大人でも思わずプッとなるボケの数々のブレンド具合が絶妙で、そのボケも不条理なボケからナレーションや本を意識させる文字との絡み、ミュージカル調などバリエーションに富んでいて、楽しませてくれます。懐かしさと可愛さで、なんだか微笑ましく見てしまいますが、視点を変えれば、狂気とはちみつ中毒に侵されたプーの物語、あるいはどこに向かうかわからない前衛的な映画にも見えます。幼児ってたまに、酔っぱらった頭のおかしな小さいおっさんにも見える時があるので、子供にはこれで、いいのかもしれません。こんだけはちみつ食べたいのに食べれない幼児に似たプーを観てると、こっちもお腹がすくとゆーか、プーに食べさせてあげいたい気分になり、さらにラストはそんなプーが驚きの利他的行動をとる所に、全篇混乱しているように見えて、実はちゃんと物語的な要素もしっかりしているんじゃないかとも思うのです。ちなみに、プーは狂気じみてると嫁さんに話すと、好きだったのに、もうそんな風にしか見えないと言ってました。色んな見方が出来るのも魅力の一つですかね。個人的には、ドロドロした大人になった自分を一瞬忘れさせてくれる、まさに、おバカさん!な作品でした。[DVD(吹替)] 7点(2015-07-16 23:14:56) 565. 運命のボタン 《ネタバレ》 キャメロン・ディアスがボタンを押すシーンには思わず、笑ってしまった。しかし、ボタンを押すとわけわかんないSF映画が始まっちゃうので、できれば押して欲しくなかった。宗教?、選択?、エゴ?、夫婦?、映画の本質の解釈は色々できるが、結末があれなので、映画自体を受け入れられる人は相当少ないだろう。[DVD(字幕)] 5点(2015-07-16 19:36:39) 566. REC/レック2 《ネタバレ》 今作は前作の完璧な続きである。前作とは違って、もう冒頭数分から、緊迫感があるシーンに突入するので、食べたらすぐにおいしい料理みたいでなかなか良いです。あとはだいだい前作と同じなんだけど、今回はスワットのヘルメットについているカメラなので、ぜってぇー撮るぜ感は、前作よりリアリティーがあり、そこもオッケー。さらには、カメラ同士で連携するので、ワイプで他の隊員の映像も見れて、世界観が広がった感じでグーッド。今回は、なんだか前作より、僕はドキドキできたので、そこは演出がこなれてきたのかな。さらに後半は、このカメラで撮るとゆう手法が、そのまま謎ときになっていて、面白い。特に、明かりつけたら、なし、消したら、あるってゆう不思議感が、オカルトチックでこれは良いアイデアです。血を手に入れるとゆう任務形式なので、どこかバイオハザードのゲームで謎解きをしているような気分にもなりました。レック3、どーしようかなー、観ようかなー。最近、ちょっと主観映像に飽きてきた部分もあるんですよねー。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-16 01:38:10) 567. スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 僕は、ニュージェネレーションシリーズのテレビドラマにはまり、そこからディープスペース・ナインやヴォイジャーまでのDVDを所有していて一応、全話観ています。毎回、異世界やワンダーな世界観とともに、とても身近な問題や宗教や哲学にたいるまでの様々なテーマと、サスペンス、コミカル、アクション、人間ドラマの色々な演出で見せてくれるとても面白いSFドラマとして楽しめました。さて、そのスター・トレックのリブート版第二弾ですが、僕は正直、前作より面白かったと思います。雰囲気は前作と同じなのですが、今回は、だいぶこなれてきた感じに思えました。特に前回は強引にスピード感だけで押していた部分が、今回はちゃんと緩急ついていて、人間ドラマも静かに見せるとこはしっかり描いてくれているので、ドラマに入り込みやすかったです。惑星を丸ごと破壊しても、そんなに大きな出来事に思えず、なんだかコジンマリしていた前作と違い、惑星破壊はないにしても、それなりに世界の広がりが感じられて、それでいて前作に負けず劣らず、ドカンドカンと派手にやっていて、リブート版の良さがよーやく完全に理解できた感じです。[DVD(字幕)] 10点(2015-07-15 17:53:31)(良:1票) 568. スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 未来からの干渉でパラレルワールドが作られる設定でのスタートレック最初のシリーズのリブートとゆうアイデアはいい。冒頭の恐ろしさと緊迫感がまじりあったツカミもオッケー。本来のスタートレックより派手なアクションが多めで、テンポもよく、どちらかとゆーとスターウォーズによせてきた演出も悪くない。ただ、全編にわたってアクションが散りばめられ過ぎていて、後半、ちょっと飽きてくるのと、テンポが良すぎて、深みがあまり感じられず、強引に都合よく話が展開しすぎて、退屈ではないんだけど、なんか微妙な気持ちがちょっと湧いてくる。特にカークのエンタープライズでの昇格ぶりは異常で、連邦の威厳みたいなもんが、ベンチャー企業みたいな感じに見えてしまった。全体的なイメージとしては、図書館を遊園地に変えたみたいな。そんな風に感じました。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-15 08:02:54)(良:1票) 569. パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 《ネタバレ》 母が殺された(実際には死んでないが完全にそう見える)直後の主人公のリアクションで、物語自体どーでもいい感じになっちゃった。ハリーポッターでお馴染みのティーンの男二人女一人の組み合わせでの冒険とか、RPGではお馴染みのお使い型的展開とか、いいんだけど、なんか面白くない。テンポはめちゃいいんだけど、よすぎて、人が描かれてないから、パーシーになんの感情もわかない。てゆーか、逆に、クレジット後の展開で、おいおい、パーシーってやばくね?って思ったくらいです。[DVD(字幕)] 3点(2015-07-14 19:32:44) 570. ルート・アイリッシュ 《ネタバレ》 戦争企業で働く男がイラクで殺され、その兄貴分が、その死の真相を追っていくお話。それとともにイラク戦争での、戦争そのものとゆうより、そこに絡む民間警備会社の実態が描かれていて、わりと重たい映画ですが、サスペンス仕立てで観やすい作りにはなっていました。でも、観終わったら、嫌な気持ちでむなしさを感じましたけどね。「嫌なときに嫌な場所へ」とゆうセリフが繰り返し出てきますが、これが本質であるとともに、そのままブーメランにするあたり、映画から怒りみたいなものを感じました。[DVD(字幕)] 5点(2015-07-14 18:43:20) 571. 明日、君がいない 《ネタバレ》 学生たちの1日を追った映画だけど退屈じゃなく、しかも、ラスト、鑑賞者に登場人物たちと同じ感覚を抱かせるすごい映画だと思う。近親者が自殺した人達もこれに似た気持ちになったのだろうか。つらい時や、心が疲労している時に見れば、もっと複雑な気持ちになったかもしれない。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-14 04:00:36) 572. ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 冒頭のカーチェイスアクションは、それなりにかっちょよくすぐに映画にははまっていけた。でも、その後、本編である、ビルの中の攻防になると、アクションのバリエーションがそんなになく、基本、銃で打ち合うのがメインなので、ちょっと平坦。しかも主役であるドレッドは始終マスクをつけているので、これ、誰がやってもしわがれ声さえ出せればできそーって思えてしまう。だから途中、同じジャッジ同士が戦う時、どれがドレッドが一瞬わからなくちゃっう、それこそ声で判別みたいな。でもそのあたり、通常のヒーローものにはない特別感がないので、そこが斬新にも思えた。そして敵のボスが狂気的な雰囲気はあるものの、そんなに大した奴じゃない。頭も悪いし、強くもない。ただ、顔に傷がついた熟女とゆう雰囲気で恐ろしそーな感じは出てた。途中、度々はさまれる薬物の影響であるスローモーション映像が妙にひつこく長いのは、3Dを楽しむための演出なので、まーいっか。B級感があるディストピア的な世界観は、味があって良かった。でもあくまでB級なので、本編はずっと閉鎖された空間であり、その舞台背景に飽きがくる人がいるかもしんない。ストーリーはビルで敵を倒すだけってゆーだけなので、期待しなければ、暇つぶしとして楽しめるとは思います。[DVD(字幕)] 5点(2015-07-13 17:42:49) 573. ロフト.(2008) ミステリー映画としては、なかなかよくできたお話でした。浮気を共有する男5人だけの共通のエッチ部屋で、一人の女性が死んでいるのが見つかる。さて犯人はだれ?ってお話。警察の取し調べ室での尋問と同時に、それぞれの回想シーンが進行し、最後に真相が判明するとゆう、ミステリーではたまにある展開だけど、その見せ方、犯人の動機、最後のオチもそれなりにうまく出来ている。二転三転するところも飽きさせない作りであった。ただ、結構、登場人物の背景が複雑に絡むのと、ちょっと男と女の甘ったるいシーンなどもあるので、そこんところが、個人的には微妙な部分。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-13 02:19:01) 574. 脳男 僕は原作も読みましたが、原作はそんなに面白いとはおもいませんでした。評判が良さそうなので、全く期待せずに映画を観たんですが、滅多にない事なんですけど、映画のほうは正直大変面白かったです。生田斗真の演技が凄すぎて、ちゃんと不気味に視覚化してくれたおかげで、小説じゃ荒唐無稽過ぎて全くイメージがわかなかった脳男を、存在感あるものとして感じれて映画の世界にグイグイ入りこめました。映画全体のサイコ的な雰囲気も小説よりあったと思います。爆弾魔の設定が漫画みたいなありえなさですが、原作からしてリアリティーがまったくないので、むしろ役者の演技と演出で、素直に娯楽作品として受け入れられて楽しめました。[DVD(邦画)] 10点(2015-07-12 21:58:03) 575. ゲット スマート まさか キス攻撃は女がしても男がしても有効な攻撃だったとわ![DVD(字幕)] 7点(2015-07-12 03:23:45) 576. 藁の楯 《ネタバレ》 まーまーな評価なのは、わかる。娯楽作品としてそれなりのレベルはあるものの、洋画の「S.W.A.T.」に似た設定だし、突っ込みどころも多いでしょう。現実の日本ではありえない。トラックがパトカーぶっとばして、猛進、宙返り、ドカーン!手当てをする看護師が、警察官が、次々と殺人者と化す、いや、面白いけど、ありえねー。でもね、ドンドン面白くなってしまっている僕がいる。僕はずっと主役の大沢たかおが、あのどーしようもないクズを守り続けることに関して、最初は真面目な奴なんだとしか思わなかった。しかし物語が進むにつれ、ドンドン彼に出される試練は、まるで作者が主役に、次から次へと甘い誘惑を提示してるようにしか思えない展開。警察までもが、もう殺していーよってなるし、犯人はこんなけ追い詰められても、同僚を殺しちゃうし。そして僕も最後には、もういいよ、殺しても、てゆーか、お願いします殺してくださいと、この不条理に対抗できなくなり作者側につく。僕はジョジョの岸辺露伴がどーしてかっこよく思えたのかを思い出した。誰もがこう動くであろうと思う予想に反する行動「だが断る」、あれにはしびれたー。僕は昔から、僕の予想に反する行動ができる人を尊敬してきた。これが出来ない人は、例え総理大臣だろうと、先生だろうと、どんなけ才能があろうと見た目が良くても、自分と同じレベルの人間にしか思えないのだ。僕自身、誘惑や欲望にとても弱い。だから自分の中にある何かのために、それをはねのける人間がものすごくかっこよく思えるのだ。この映画で犯人が言った言葉「スゲー」。僕も同じことをこの主役に感じれた。こんな奴がどこかにいてほしい。いや、無理だろうけど、こんな奴になりたい。僕の憧れがこの映画の中で感じれた。だから、この映画、十分に楽しめた。[DVD(邦画)] 10点(2015-07-11 04:16:08) 577. ドライヴ(2011) 一部の人にはかなり絶賛で、一部の人にはピンとこない専門チャンネルのような映画であることは知っていた。そして、それは観て確かめるしかないので、オレ、これピンとこなきゃ、どーしようとドキドキしながら鑑賞。結論からゆーと、この良さが今一つ理解できないなんて、俺にはやっぱ映画を観るなにかがかけてるのか、と、しばし落ち込むことに。いや、まったく面白くないとは思わない。それこそ冒頭の今まで観たことないカーチェイスとゆーか、車での逃走や、エレベーターでのキス、からの、思わず声が出てしまうようなシーンなど、印象的で食い入るように見てしまうシーンは色々あった。でも、80年代風の演出や、映画好きならわかる表現が、ことごとくわかんない。車にあまり興味がないのも響いてるのかなー。テンポもなんだか悪いように思えた。特に後半。主人公がドンドン不気味なって、ついていけなくなったのも映画を観終わって、普通と思える原因かもしんない。鑑賞のテンションを例えるなら、くしゃみでそう、あ、くちゃみでそう、あーでるでる、でなーい、なんかきもちわるーい、みたいな[DVD(字幕)] 5点(2015-07-10 02:39:18)(良:2票) 578. キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 《ネタバレ》 エンドクレジットに二回のオマケの意味がわからず、色々調べると双子の超能力者は原作ではXメンシリーズのクイックシルバーとスカーレットウィッチであり、マグニートの娘だって。しかしXメンとアベンジャーズ系は制作会社が違うので、大人の事情により映画版では別人扱いだって。ヒーローの世界観ますますごちゃまぜだなー。なんだか日本の仮面ライダーシリーズ映画版みたい。この二人はアベンジャーズ2に登場。そして光っていた杖はもちろんロキの杖だって。まー、んなことよりも、この映画の内容、敵キャラの名前である、ウィンターソルジャーというワードや役者ロバートレッドフォードの登用、ワシントンの舞台で撮される場所には相当現実の政治的な要素をいれてきているみたいだ。さらに、ヘリキャリアーは、今、アメリカが紛争の解決に使っている軍事用ドローンにどこか似ている。この軍事用ドローンは無人で人を殺す兵器で、現在、多くの民間人も巻き添えにして問題化してるらしい。そのドローンに積まれているミサイルの名前が「ヘルファイア」。「ヘリキャリアー」と名前もどっか似てるのは気のせいか。そんな現実のアメリカが抱える闇の部分を何気に物語の中に織り交ぜ、最後にブラックウィドウに、我々は世界を危機にしたがそれでも世界を守るの我々だけであり逃げも隠れもしないと断言させている。現実のアメリカの事を言っているとしか考えられない。おー、ポリティカルゥー。んなこと気にせず観ても、それなりに面白いけどね。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-09 19:37:13)(良:1票) 579. アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 原作はクリス・カイル自身の手記だそうだ。その中で本人は戦争で活躍したことを自ら肯定している。アメリカではこの映画をクリス・カイルを英雄扱いした戦争賛美の映画だと多くの人がとらえ、この映画の賛成派と反対派が大きくぶつかっているらしい。が、しかし、実際に映画を観ればわかるが、この映画では主人公を単に英雄視ししてない部分が多く描かれている。不穏なBGM、女性や子供を最初に撃ち殺す不気味さ、敵役であるブッチャーやムスタファを殺すシーンになんのカタルシスもあたえない表現、特にムスタファには妻と子供がいるシーンも描かれ、彼が主役の写し鏡であるようにも描いている。この二人の敵役は映画だけの脚色である。そして帰国するたびの彼のふるまいにおいては、うわー、壊れてるなーとしか思えない数々の言動。ちょっとした音に反応するのは当たり前で、泣いている赤ちゃんを見て、ほっとかれていると思い看護師に叫びだしたり、犬が子供とじゃれているのを見て、子供が襲われてると思いこんで、犬に殴りかかろうとしたり、怖いよまじで。監督のイーストウッドはイラク戦争反対の立場の人間であることからも、少なくとも英雄扱いの戦争賛美でないのは明らかである。だから手記に大きく脚色をいれている。じゃー、なんでアメリカでそんな感じになっちゃってるのか、僕はイーストウッドが映画人として、退屈な映画にしないようにちょっとサービスしすぎたんじゃないかなと思う。だから見ごたえはあるのだが、正直、僕は観終わってから、特になんの感動もえられず、虚しさだけが残った。ただ色んな物議をかもす作品であるのはなんとなくわかる。ちなみに海外へ派兵した自衛隊の中にもPTSDの発症者はいる。そしてイラク戦争は、最悪のイスラム国を生む結果を残した。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-09 04:08:08)(良:1票) 580. 母なる証明 最近、韓国映画を観るにつけ、韓国映画にはジャンルのカテゴライズを決められない映画が多いなーと思います。これはある意味、ハリウッドの作品にならされた僕なんかは、観ていて、どーいった感情で観ればいいか決めかねて、居心地を悪くさせる傾向にさせます。特にその傾向が強いのが、ポン・ジュノ監督の作品でありまして、「殺人の追憶」も「グエムル」も観ていて、戸惑うばかり、でも作品自体のレベルが高いのか、結局は面白いと納得してしまうとこがすごい監督さんだなーと。そんな監督の作品ですから、ある程度覚悟はしていたんですが、今回のは特に、なんじゃこりゃああ!でした。そのジャンル越えはもうすでに冒頭から始まっていて、草が生えた広々としたところで踊る年配の女性、笑っていいのか、すがすがしい気持ちになっていいのか、しかし、かすかに蠅の飛ぶ音がしており、禍々しさも感じるのです。それは特に印象に残ったシーンである、ウォンビンの携帯パカパカシーンも同じで、生々しいリアルな仕草で、めちゃくちゃ怖くも感じ、知恵おくれとゆう背景で切ない気持ちにもなり、笑ってしまいそうにもなるのです。どんなモードで観ていいかわからなくなり、思考停止で冷めた目で引いて見てしまった部分がかなりありました。でも、かなりドキドキするシーンもあります。母がある部屋からこっそり抜け出るシーン。とにかく、全体的にすごい作品であることはなんとなくわかります。観てる間は、前のめりでした。でも、観終わってから、どんな気持ちになればいいのか理解できないのです。あ、そうか、ただ狂ったように踊ればいいんだ。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-08 03:46:44)
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