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プロフィール |
コメント数 |
565 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。 ※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。 ※管理人様、お世話になっております。 ※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。
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561. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 とにかく理屈抜きで本能レベルで感動してしまいました!好きなシーンがいっぱいあります。個人的にベストと言っても良い作品です。(※注・以下トルナトーレ監督他作品のネタバレあり)トルナトーレは「一生地に足つけず、夢を追い続けてもいいのではないか」と言っておりましたが、このテーマは『ニュー・シネマ・パラダイス』や『みんな元気』でも描かれていたと思います。船が象徴するものは『ニューシネマ~』のトトにとっての映画館であり『みんな元気』の老人にとっての耳にしている子供達の姿だと思います。この前二作品ではトルナトーレは主人公を下船させ、厳しい現実への直面で無残さを味わわせましたが、本作ではついに1900を下船させなかったのです。1900とトトたちとの違いは実は外の世界を〝ある意味では〟知っていたという事でティム・ロスの物憂げな表情がそれを物語っています。彼の奏でるピアノが型破りなのは人間の無限性を、完膚無きまでに叩きのめされるジェリーの登場は陸の限界を匂わせ、想像には敵わない事を暗示させます。そして大勢の客を乗せる船は言わば小宇宙であり、そこを1900の全世界とする事により陸への思いを唯一の夢、欲望としています。それは同時に下船が全ての満ちたりと共に生きる目的、活力の喪失である事を意味するのです。本作には世界の大小に関わらず夢や欲望を喪失してはならないというメッセージが込められているのではないでしょうか。悲しくもロマンティックな美しい物語です。[映画館(字幕)] 10点(2005-10-30 15:20:16)(良:1票)
562. ケミカル51
「ロックストック~」などのこの手の映画を観慣れてしまった今、特に新しい驚きはありません。サミュエルとカーライルは良かったけれども・・・。ただこの作品、映画館で観たのですが、ちょうど外国人の方(どこの国かは不明)がいらっしゃって、「えっ、ここで?」というところで笑っておられました。この作品の笑いはアメリカとイギリスのカルチャーギャップだと思います。よって我々が普通に楽しめるのは、有名どころのキルトやフィッシュ&チップスぐらいになってしまいます(サッカーにくわしい方はカーライルの着ていたユニホームも)。両国の根本文化を理解していない日本人には堪能することは難しい作品なんだと思います。[映画館(字幕)] 6点(2005-10-30 10:51:44)
563. キッチン・ストーリー
どこが良いかは言葉では表せないけど、とにかくあの心温まる雰囲気が気に入りました。フォルケのようにイザックを見ていたら私もあの生活がしたくなってしまいましたよ。それでちょっと気になったのでこの妙な作品を調べてみたところ、ノルウェーとスウェーデンの国の関係をよく分っているともっとクスッとなるらしい。監督によると、なんでもスカンジナビア人には理解できる笑いが至るところに散りばめられているとのこと。ノルウェーの映画をスウェーデンで上映するのは未だに大変らしいのですが、本作は両国で上映し特に非難もうけず笑いが劇場を包んだそうです。大戦中からわだかまりができてしまった両国をユーモアある皮肉りで歩み寄らせた本作には静かながら確かな温かさが充満しています。[DVD(字幕)] 9点(2005-10-29 18:13:22)
564. しあわせな孤独
《ネタバレ》 たいへん辛い内容の物語をドグマで撮ることにより、陰鬱な空気を鬱蒼とさせ息苦しさを漂わせています。セシリやニール、ヨアヒムらの被害者、加害者等のそれぞれの気持ちが理解し易くできているので、〝もし自分がこういう状況に陥ったらどんな行動を?〟と身を置き換えついつい考えてしまいます。皆がそれぞれ孤独になり歩み始めるラストにも、人間の愛やその存在を問われたようで暗澹たる思いになりますが、人間の本質に迫っており興味深いものがあります。…ただ一点、マリーの描写がやや雑であるのに不満が残ります。彼女に事故を起こしてしまったという後遺症が感じるシーンがないのです。もう少し苦悩している姿が垣間見られなければ、「みんな苦しんでいるのよ」という台詞に重みが感じられないのです。[DVD(字幕)] 7点(2005-10-29 11:03:42)
565. カルラの歌
《ネタバレ》 ケン・ローチとロバート・カーライルのコンビに惹かれて観た。ビデオのパッケージを見てある程度の覚悟はしていたが、社会派ケン・ローチ監督だけあって想像以上に政治色の濃い難しく重い内容だった。・・・前半は平和なグラスゴーでバスの運転手という一般市民の日常と恋など普通の生活を描き、一転後半では同時刻に起きている内戦状態のニカラグアを対照的に映し出す。誰もが無縁に思っていても現実に起きている過酷な状況を目の当たりにし胸に響く。多くの平和な観客はジョージ目線となり、死と隣接するニカラグアでカルラのことを知れば知るほど溝が深まり別世界の住人となっていくのを体験する。観賞後、我に帰って自分の人生を見つめ直したくなるような作品だ。正直、後半部は少々観るのが辛かった。 それから本作を観るにあたって、ニカラグアについての知識があれば良かったかもしれない。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-29 10:36:20)
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