みんなのシネマレビュー |
|
561. ジュリエットからの手紙 イタリア旅行をしているような雰囲気を味わえるロードムービー。 ロミオとジュリエットを小道具代わりにしたお話は、ラストがわかっていても心地がいい。 ただおばあちゃん側のエピソードはほんわかしていていいのだが、 ヒロイン側の設定やエピソードはかなり安直で軽く、作品の質を落としているという印象。 もっと控えめな描写にすれば、味わいのある作品になったのにもったいない。 ラストのカットを見た限りでは、ヒロインのほうがメインの作りなので仕方ないのかも。 まあ普通にいい映画だとは思うけど……。[DVD(字幕)] 5点(2012-09-12 04:34:47)《改行有》 562. 刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM> 電話のアリバイを使った完全犯罪にコロンボが挑むも、 犯人の計画には大きな落とし穴が・・・。 今回はコロンボの仕掛けらしい仕掛けはなく、 あくまで犯人側のアリバイ崩しに終始するという展開。 それでも大詰めでの発想の転換は面白かった。 たまにはこういうラストもいいかも。[DVD(吹替)] 5点(2012-09-11 01:23:38)《改行有》 563. 愛という名の疑惑 ヒロイン役のキム・ベイシンガーが魅力のサスペンス映画。それまでの彼女の役どころは、 ホンワカしたものばかりだったので、本作では実体が掴めず、後半まで引っ張られた。 サスペンスとしてのストーリー自体は、特別よく出来ているという印象はないんだけど、 当時は彼女のファンだったということも多分に影響しているのかも。最後は軽いオチがついて、 主人公に感情移入できれば普通に楽しめる作品ではないかと。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-08-31 05:27:33)《改行有》 564. 妻二人 序盤はやや駆け足ぎみのストーリーと人物描写で、ちょっと入りづらかったものの、 原作自体の出来がいいのか、徐々に惹き込まれていった。一つの殺人事件を物語のポイントに、 心理サスペンスに人間ドラマ的要素を組み入れたような内容で、人間の持つ欲、見栄、業と、 登場人物たちの複雑に絡み合う人間関係と、妻と元恋人のあいだで揺れ動く主人公の描写が妙味。 映像演出に見栄えはないし、主人公の鉄仮面演技がやや気になるが、十分楽しめた作品だった。[ビデオ(邦画)] 5点(2012-08-29 05:07:35)《改行有》 565. マンディンゴ 奴隷制度を題材にした作品。設定に妙味があり、奥の深い人間ドラマを期待させるも、 ドラマチックな展開はいっさいなく、かなり現実的でショッキングな内容の映画だった。 奴隷側の主人である貴族側視点ということで、とにかく辛辣でリアルな描写がひたすら続く。 人種差別というテーマを、押しつけがましくなく描いているという点では評価したいのだが・・・。 基本的に鑑賞者に問題提起を促すような作品なのかも。[DVD(字幕)] 5点(2012-08-28 03:33:58)(良:1票) 《改行有》 566. スラムドッグ$ミリオネア 誰もが知っているクイズ番組を小道具にしたアイデアが抜群。 四択問題の答えから、フラッシュバックでストーリーを展開させていく手法も新鮮だった。 内容は波瀾万丈でドラマチック、やや作り過ぎの感は否めないけど、洗練された映像や演出、 画面から溢れ出てくるようなパワーは感じる。役者さんに関してはほとんど記憶にないが、 エンディングがやたら面白くて笑えた。[DVD(字幕)] 5点(2012-08-23 03:58:34)《改行有》 567. 三人の名付親 西部劇にもかかわらず、ヒューマンドラマに徹底した作りという点では異色の作品。 宗教色を付加し、ストーリーに厚みを持たせているが、人間の善を完全テーマにしているので、 設定の甘さやご都合主義はさすがに否めない。J.ウェインが主役の映画なので、仕方ないかも。 中盤はもっさり感もあるが、ストレートで良質なドラマではある。[DVD(字幕)] 5点(2012-08-21 04:29:25)《改行有》 568. 刑事コロンボ/秒読みの殺人<TVM> 今回の犯人は女性、愛情のもつれから激情のうえに殺人と、とても怖い展開です。 アリバイ作りはちょっと苦しいけど、計画的に殺人を遂行するしたたかな一面もあり。 でもコロンボは相手が女性だろうと、捜査の手は決して緩めず、ちょっと意地の悪い、 小業の仕掛けがあったりと、こちらも安定感のある内容に仕上がってます。[DVD(吹替)] 5点(2012-08-20 05:59:35)《改行有》 569. ラスト サムライ 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のインディアンを、サムライに置き換えたような作品。 日本人にはさすがに「ん?」という場面もあるけど、大作だけあって、金がかかっており、 合戦シーンや美術には見応えがある。「武士道の精神」というテーマは十分伝わってくるし、 侍をアメリカ人に紹介するにはこれで十分かも。後半の浪花節のような展開には苦笑するも、 そういった意味では日本には好意的に製作されている作品。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2012-08-15 04:18:52)《改行有》 570. 野良犬(1949) 猪突猛進型の新米刑事に沈着冷静なベテラン刑事と、今ではオーソドックスな設定ながらも、 黒澤監督らしい、リアルでディテールの深い描写が緊張感を持続させてくれる。 新米刑事の苦悩を中心に描いたストーリー展開も悪くはないのだが、彼の人間臭さが、 変な人情シーンやシナリオの粗さをちょっと目立たせてしまったという印象。 それらを差し引いても、娯楽作としては十分楽しめる作品だった。[DVD(邦画)] 5点(2012-08-11 13:26:24)《改行有》 571. 刑事コロンボ/野望の果て<TVM> シリーズの中でも、わりとオーソドックスな作りの部類に入るエピソードかと。 アリバイ工作は決して目を惹くものではないが、入門編としてなら悪くもない。 コロンボのキャラと、しつこいシーンは相変わらず笑えた。ラストは今一つだったけど、 これもコロンボに追いつめられた犯人側の心理を思えば、それなりに楽しめるかな。[DVD(吹替)] 5点(2012-08-10 11:34:08)《改行有》 572. 情炎(1967) 女の愛と性、心の中に潜む情欲を、淡々としたカメラワークと映像で表現した作品。 メロドラマ系の内容で、本来はどろどろうんざりした流れになるはずなのだが、 フランス映画を鑑賞しているような雰囲気という点では、監督さんのこだわりを感じる。 モノクロに岡田茉莉子の終始クールな表情は、向こうの古いファッション雑誌のモデルさんを 見ているよう。対照的に、高橋悦史の荒々しいキャラが妙に印象に残っている。[DVD(邦画)] 5点(2012-08-07 12:13:50)《改行有》 573. 刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM> 女流推理作家との対決と相成れど、犯人役がチャーミングなおばあちゃんということで、 キャラを生かした内容に。お年寄りなので、当然ながらコロンボのどぎつい仕掛けはなし。 その代わり、密室、ダイニングメッセージなど、一つ一つの断片を繋ぎ合わせて、 パズルを解くような展開を見せてくれます。いかにも犯人が推理作家といったエピソードで、 これはこれで面白かった。[DVD(吹替)] 5点(2012-08-06 07:44:19)《改行有》 574. バンド・ワゴン(1953) フレッド・アステア主演、コメディー仕立てのミュージカル映画。 アステアのスリムな身体から繰り出される軽快なステップは、観ていてとても心地がいい。 お話の流れにはややテンポの悪さを感じるけど、アステアの紳士的な風貌どおり、 品のある作品に仕上がってます。ブロードウェイの舞台などに興味がある人には、特にお薦め。[DVD(字幕)] 5点(2012-08-04 07:44:54)《改行有》 575. 美しさと哀しみと(1965) 川端康成原作ということで、京都と鎌倉を舞台に、古都の風景を交えた文芸色の濃い作り。 基本的に同性愛を題材にした作品ではあるが、耽美な世界も下世話にならないレベルで表現、 また女の情欲、愛憎もよく伝わってくる。小悪魔的な加賀まりこは適役だと思うが、 芝居がかったセリフの連続には好き嫌いが分かれるところか。ラストも今一つかな。 八千草薫と渡辺美佐子は問題なし。個人的に主人公の妻役を演じた渡辺は好きな女優さんなので、 こちらの夫婦の愛憎シーンを中心に見たかった。[DVD(邦画)] 5点(2012-07-31 05:29:46)《改行有》 576. 刑事コロンボ/殺しの序曲<TVM> 知能指数の高い犯人ということで、凝ったトリックに見応えあり。 クラブハウスでのシーンが多く、あまり場面が切り変わらないのも観やすい。 コロンボも閃きと洞察力で犯人を追いつめるが、ラストは天才らしくない凡ミス。 まあここはコロンボのファインプレーということで、全般的には面白いエピソードだった。[DVD(吹替)] 5点(2012-07-27 05:48:58)《改行有》 577. 刑事コロンボ/攻撃命令<TVM> 殺害方法に妙味はないが、そこに映画マニアというキーポイントが絡んでくるエピソード。 心理学者でもある犯人が、軽率にもかなりの証拠を残しちゃってるのが玉にキズで、 少々物足りなさ感じてしまう。ラストの仕掛けは予想できるし、ストーリーも今イチだけど、 コロンボらしいお話の流れで普通には楽しめた。映画好きの人には多少評価があがる・・・かも。[DVD(吹替)] 5点(2012-07-23 07:31:54)《改行有》 578. 刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM> コロンボの名推理で、犯人のアリバイを崩していく過程は、やはり観ていて面白い。 でも犯人のあまりにも重大なミスを、初動捜査で警察側が誰も気づかないのはありえない。 今では当たり前の、ある物がアリバイ崩しの決め手となるんだけど、 この頃はまだ珍しかったんだろうな。時代を感じさせてくれるエピソードだった。[DVD(吹替)] 5点(2012-07-19 03:41:47)《改行有》 579. 白い嵐 団結と少年たちの成長がテーマのヒューマンドラマ。青春ものと群像劇、 アドベンチャーをミックスしたような作り。よくある実話の映画化ということで、 目新しさはまったく感じないが、安定感はそれなりに感じさせる。登場人物が多いせいか、 状況設定と少年たちの人物描写はいかんとも説明不足だが、そこは想像力で補完。 終盤からラストにかけて、青臭い演出あり。小細工のないストレートなドラマでした。[DVD(字幕)] 5点(2012-07-14 05:53:31)(良:1票) 《改行有》 580. 刑事コロンボ/指輪の爪あと<TVM> 本作では激情に駆られての突発的な殺人ということで、 最初から完全犯罪を狙ったわけではなく、そのぶん犯人側の魅力としては今ひとつ。 それでもシナリオの出来はもちろん、ストーリーの流れが面白く、事件の小さな手がかりから、 コロンボが大きな仕掛けを試みる終盤の展開は痛快。内容としては小粒な作品だが、 コロンボの魅力がよく描かれているエピソード。[DVD(吹替)] 5点(2012-07-13 04:01:35)《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS