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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. 東京物語 日本はもちろん、世界的にもトーキー以降の最高傑作だとぼくは信じています。それ以上、何を多言する必要がありましょう。そして、原節子はぼくにとっても永遠の存在です。世の中から映画が失われても、この1本さえあればいいです。ぼくは。10点(2003-07-15 14:36:17)(良:1票) 42. 悪の花園 西部劇というより、冒険ロマンてな感じ。スケールの大きな画づくりだし、物語なんだけど、今見ると(たぶん当時としても)展開ノロノロしすぎで退屈なんじゃないかな。もっとも、↓の方もおっしゃってますが役者たち、特にリチャード・ウィドマークの魅力全開で、かっちょいいキザな台詞の数々も実に決まってます。バーバード・ハーマンの、ヒッチコック作品の時には絶対ありえないような正調ハリウッド大作風音楽も面白いし。7点(2003-06-30 14:17:17) 43. 隠し砦の三悪人 この素晴らしい、最強の娯楽映画にあれこれゴタクを並べるのもみっともないだけ。男は黙ってサッポロビール(笑)ならぬ、10点献上。疾走する馬上で刀を振りかざすミフネに見愡れるだけでも、何度でも見る価値ありです。10点(2003-06-28 16:29:09) 44. 夏の嵐(1954) 個人的には、ヴィスコンティの最高傑作。いや、単に「傑作」と言ってしまってはあまりに味気ないな。これはこの巨匠が作り得た最高の「愛(について)」の映画と言い換えましょうか。全編にわたって人間の情念がうねり、息苦しいまでの官能に満ち満ちている。ラストのアリダ・ヴァリ扮するヒロインの眼差しに何も感じない者がいたとしたら、それは映画の敵であるばかりでなく、人としてももう一度出直してこい! と言ってあげるべきでしょう。ジャン・ルノワールの『黄金の馬車』と双璧を成す、狂おしいまでに偉大な真の「ドラマ」だと思います。10点(2003-05-30 11:27:09) 45. 地底探険 いかにもジュール・ヴェルヌ原作らしい大らかさが、ハリウッドの予定調和な展開とマッチして実に楽しく見せてくれる、秘境SF。こういう映画を見ると、いかに昨今のCGとやらが観客のイマジネーションを殺しているか良く分かります。何でもリアルに、ホンモノらしく見せてしまうCG映像には、見る者に有無を言わさない退屈さがあるばかりだから。…でも、あの生きた大トカゲに背びれをつけて合成した「巨大恐竜」はトホホものだけど。7点(2003-05-29 11:01:55) 46. 地球の静止する日 ドラえもんさんが上手くこの映画の事をまとめておられ、そこに付け加えることもないのですが…。ただ、当時のマッカーシイズム(”赤狩り”)に対する暗黙の批判が、この映画に1本筋を通していることに敬意を表したい。さすが、映画界を追放された面々の映画で、編集をしながら腕を磨いたロバート・ワイズ監督だけのことはあるな。正直、これも一種のイデオロギー的産物として、映画としてはぼくはそれほどのものじゃないと思うのですが…8点(2003-05-29 10:34:24) 47. 地球最後の日 1950年代のアメリカSF映画って、どこかに”反共”イデオロギーか”核”の恐怖という一種の「ヒステリー」症例があったりして、今見るとそれはそれで興味深くもある。のだけど、そういった中でこの映画は、ただ単に聖書的終末思想に裏打ちされた大破壊スペクタクルになっていて、逆に新鮮だったりします。地球の最期を描いて、この大らかさはいいなあ。まあ、一方で「宗教映画」としての臭みが拭いきれないんだけどね。6点(2003-05-29 10:25:04) 48. 海底二万哩 いいですね、この映画。あらためて現在見ても、素晴らしく面白いですもの。初めて見たのは、小学校の講堂での映画上映会。子供ゴコロにも、ああ、今ボクは凄いものを見てコーフンしてるっ! と感じたことをありありと思いだします。あのクライマックスの巨大イカとのシーンはもちろんだけど、ぼくにはノーチラス号の内部でのこまごまとしたドラマが楽しかった。そして、この映画で覚えたリチャード・フライシャーという監督さんの名前は、後年テレビで見た『ミクロの決死圏』や、地元の映画館で『猿の惑星・征服』と2本立てで見た『ソイレントグリーン』という激シブSF映画の傑作により、今なお尊敬の対象なのであります。10点(2003-05-21 14:19:26)
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