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41.  スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜 《ネタバレ》 目ヂカラと眉ヂカラが喧嘩してハゲあがってしまったような男‥。スペイン人てのはどーしてこーゆう配役を…と思っていたら、なるほど変態というよりは変質者の役でしたか。納得です。 想像するに、この管理人は幼少期に親に虐待されたなどで精神的に歪んでしまい、生きる事の意味や喜び、自分の幸福がわからない。母親に代表される女性一般を憎み、母親に似た女性に欲情しつつ、その女性を苦しめる事でなんとかほんの少しの心の安寧を得ることが出来る、という人格障害者のようだ。 何度か寝たきりで入院中の口のきけない母親が出てきますが、たぶん彼が成長してから、母親の食事に漂白剤でもまぜるか、事故にみせかけて大けがさせるかなどをして寝たきりにさせちゃったんでしょうねぇ。 それらの細かい設定や状況は説明されないのだが、ちゃんと観客に伝わってくるように不穏な雰囲気を描いてある。そういうしっかりとした設定が土台にあるせいで、彼のキャラクターがとても説得力と迫力を持って迫ってくる。コワイ。 邦題の副題で誤解されるかもしれませんが、この映画はサスペンス・ホラーであって、エロはほとんどありません。 エロなどいらないくらい、主演男優がリアル変質者&偏執狂で気持ち悪かったです。むしろ主演男優さんの偏執狂っぷりにR指定が必要なくらい。ワタシ的にはR16に決定。子どもは見ちゃいけません。[DVD(吹替)] 6点(2016-09-21 20:17:23)《改行有》

42.  パッション(2004) 宗教を信仰する行為をどうこう言うつもりはないが、この「社会の無理解と迫害に耐える、真理を知る私たち」みたいな自己陶酔はいかがなものか、と思う。 イエスの生きた時代、彼が唱えたキリスト教は社会の中では<怪しい新興宗教>という位置づけだったわけで、現代の新興宗教に鑑みても、ある程度の迫害は仕方がない面もあっただろうに、あそこまで周囲を悪者に描くのは、やり方が汚いと感じる。 いくらイエスの信心深さと崇高さを表現したいからといって、これでもか、これでもか、と延々拷問シーンを見せられてもね。キリスト教を何も知らない人間が観たって、そりゃ「イエスさん、お気の毒すぎる!」と応援したい気持ちになるだろうさ。 ユダの事もポイ捨てみたいな描き方をして。あれを見て誰がイエス以外の人間に共感できるというのやら。 <神の子イエスは素晴しいのだ!キリスト万歳!映画>なのはわかって観たのが、本当にそれだけで、ガッカリした。あそこまで延々と拷問シーンを強調して描いておいて、奇跡の復活はなにコレ?って感じだし。映画的に見栄えがするように地割れとか起こさせたのかなぁ。なんだかなあ。 この作品、映画にする必要あったの?まじめなキリスト教徒なら、うんざりすると思う。聖書を読まない若者への布教活動なんだろうな~と思っただけだった。[DVD(字幕)] 3点(2016-07-08 23:23:06)《改行有》

43.  キャビン 《ネタバレ》 ヤク中の役のマーティがイケメンすぎるなぁ~と思ってたら、最後まで生き残りました。やはり。あの手の役はもっとブサメンが演じるハズですもんね。 そーゆうトコで先がバレちゃう(笑) あと日本での儀式は仏教系の私立女子小学校らしいのが、ハスの上の蛙に霊を憑依させるオチでわかります。制服も吊プリーツスカートでオカッパだし。なんか昭和~。しかし日本の生贄は9才の処女ばかりのようだが、それでOKなのか?という疑問が(笑) 国によって生贄の条件が違うんですかね。他の国のトライも見たかったです。 ラストは、あれでいい。別に人類だけが生き残る必要はないだろう。 同朋の命を生贄として捧げて生き延びる世界は、まったく人間的ではない、と思うのです。 マーティの言った通り「友達を殺して生き残るより、共に滅びる」ことを選ぶ方が、より人間的だし、動物ではない人間なのだからそうあってほしいのです。 地下深くにいる古の怪物というのは、クトゥルー神話に関係しているのかな。 最後に手が出てきてEND、も見せ方がうまいなぁ~。 死霊のはらわた、キャビン・フィーバー、トゥルーマン・ショー、その他たくさんの名作を観た人たちは、倍楽しめるようになっています。 ホラーではなくパニック・サスペンス、ブラック・コメディのジャンルなのかな。 まったく怖がらせようとはしていません。怖くないけど目が離せずに最後まで行っちゃう。映画としては大成功です。[DVD(吹替)] 6点(2016-06-02 15:24:58)(良:2票) 《改行有》

44.  ハウンター 《ネタバレ》 非情な殺人鬼の手によっていきなり生を断ち切られてしまった者の魂は、こんなふうに彷徨うのか。 何もなければ平和に続いていくはずだった家族との日常を、どこにも存在しない真っ白な霧の中で、永遠に繰り返すのか。 なんと哀れで、なんて悲しいんだろう。 死後もこんなふうに彷徨わなくてはならなくなるなんて、観賞中に、他人の命を奪う事の罪深さについて、思いをはせてしまった。 そして、ようやく自分たちがすでに死んでいると家族全員が気づくことができ、あちら側(死後の世界)へ行けるようになったにも関わらず、ヒロインはたった一人、家に残る決断をする。 現実に今、殺されかけている少女を救うため。かつての自分のようにその少女が殺されようとしているのを、ヒロインは見過ごせなかったのだ。 彼女の勇気と優しさと、人間を信じる心。彼女の強くて優しい人間性が、美しくもせつない。 幽霊物としては一般的な設定かもしれないが、とても自然に謎に引き込まれるような展開を重ねてある。 主役が自分は死んでいる事に気づくまでを淡々と描き、そこへ現実の人間と霊との錯綜した交信をからめ、霊になっても人を殺し続ける恐ろしい殺人鬼との闘いを描いた。 派手なドラマがないので一般受けは難しいかもしれませんが、脚本もかなり凝った良作です。[DVD(吹替)] 6点(2016-05-30 22:38:35)《改行有》

45.  アラクノフォビア とても丁寧に作ってある作品でした。 パニックものだし、街が蜘蛛に襲われる山場まで、テキトーにちゃっちゃと話を進めるのかと思っていたが、そんな事はなかった。未知の毒蜘蛛が出現するきっかけから、アメリカの街に蜘蛛が来て繁殖するまでを、ちゃんと説得力があるストーリー運びで描いていました。主役一家のキャラクターや、街の人々との人間関係もちゃんと描いている。 そのぶん、観ているこちらは先がわかっているのにストーリーがなかなか進まなくて、少々‥いや、かなりモタつきを感じました。古い映画だからしょうがないのかな。 一番面白かったのは、一家が観ていたテレビ番組が「ファミリー・タイズ」だったこと。なつかし~。 マイケル・J・フォックスの顔に蜘蛛出現!で笑った。 次に笑ったのは、最後は主役と蜘蛛の一騎打ち!だったこと。 もっと近代的に頭を使って蜘蛛の掃討作戦を実行するのかと思っていたので、ええ~なんで一騎打ちなの~現実味がない~蜘蛛の動きもちょっと不自然~と、気持ちが少し‥いや、かなり離れました…。 なので、見せ場が見せ場に見えないという、最大の欠点が。いくら丁寧に作ってあっても、大切な見せ場がイマイチだと残念感があります。なのでこの点数で。[地上波(吹替)] 3点(2016-05-27 20:40:04)《改行有》

46.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 「エイミー」という人間の存在価値は、彼女が産まれる前からすでに決まっていたワケで。そんな重いものを背負い、それを肯定し利用して社会の中で「選ばれた人間」として生きてきた彼女に、ちょっと上昇志向があるだけの平凡なイケメン男がかなうわけがない。 エイミーは、自分を愛する事を止め、無職のクズ男に堕落して自分を失望させ、自分の人生をメチャクチャにした夫を、許さない。自分の人生をかけて破滅させようとする。あまりにも激しい完璧主義者の愛情の裏返しに、観ているこっちはビックリだ。 そして一転。 夫がTVで自分あてに「愛している」と熱烈なメッセージを贈ったことで、理想通りの完璧な夫婦像を作ることが出来る、夫は逃げられずに必ず協力するはず、と形勢が変わったと見るや、殺人すらいとわずに夫の元へ帰る。 夫が自分を内心で憎み恐れていようが、そんな事は彼女に関係ない。エイミーにとって一番大切なのは社会的な形。世間から理想の夫婦として見られること。そのためには、夫だけでなく子どもすら利用する。だって自分もそうやって親に利用されてきたんだし。「結婚ってそういうものでしょ?」 ある意味サイコ? エイミーの平凡な容姿や知性、落ち着いた物腰がそうは見せないが、中身は多分サイコパスすれすれ。そんなエイミーを生み出したのは、彼女の親と世の中である、という所がなんとも言えない。 まああそこまで行かなくとも、エイミーと同じ価値観で生きている人間は多い。夫の剛腕弁護士もエイミーと同じタイプだからこそ、エイミーが帰ってきた現状をハッピーと片づけ、「彼女を怒らせるな」と忠告して去って行ったわけで。夫がこの弁護士のようなタイプだったら、エイミーともっと上手くやれただろう。実情がどうであろうと対外的に仲良し夫婦を装えた。しかしそういう男ではなかったからこそ、エイミーは彼と恋に堕ち、結婚までしてしまったのだ。夫にそこまでの能力がなかっただけかもしれないが。まあ、人の心はなかなかうまく行かない。 観ている側によけいな情報を与えず、ぐいぐい引き込んでいく脚本はスバラシイ。話の行方がどう展開していくのか、結末がどうなるのか、観終わるまでわからないなんて久々の映画。後味はあまりよくないですが、面白かった。…にも関わらずこの点数なのは、登場人物に魅力がないのと共感できないのと「一度見たらもういいや」と思ってしまうため。バッドエンドにしても、一面の真実みたいなものを感じさせてほしかったな。[DVD(字幕)] 6点(2016-05-20 21:08:41)(良:2票) 《改行有》

47.  赤い航路 《ネタバレ》 ヒュー・グラントがあまりにいい面の皮なんで、笑えた。 爺さんと若い美女のなれそめから倒錯の愛に陥るまでを延々と聞かされ、美女にクラッとし、それでも一歩を踏み出せずにグズグズしていたら一瞬で妻に先を越され、結局なんもいい思いをできずに指をくわえたまんまで終わる、という。 最後のクレジットで爆笑するなんて久しぶり。この情けない気の毒な夫役にあまりにヒューが適役で、彼の情けない顔を思い出しただけでまだ笑える。 最後に夫婦が抱き合って終わるけど、一般に男って自分の妻や恋人が別の男と浮気すると頭に血が上るクセに、女と浮気されるのは平気だよね。 たぶん、男は潜在的に自分の「男らしさ」に不安を抱えていて自信がないから、別の男と浮気されると自分が男として失格の烙印を押されたように感じてショックなんだろう。まあこのヒューが演ずる夫は、妻が男と浮気しても許しそうなくらい軟弱だが。 反対にミミの夫の爺さんは、ミミが女性とセックスしたことで彼女のどん欲なまでの愛情やセックスへの欲求を受け止めきれなくなったのかな~。あれは撃つべきじゃなかった。ミミと結婚したという事は、あの程度の事は覚悟していたはずなのに、ちょっと無理にストーリーにオチを作った感じがするな。あそこで爺さんがおもむろにシャンパンを取り出してヒューと乾杯する、というラストにした方がよかったと思う。まあそんなオチにしたら観客から大ブーイングがきそうだが、でもワタシは拍手すると思う(笑)[DVD(字幕)] 5点(2016-05-20 19:29:17)《改行有》

48.  ラスト・エクソシズム 《ネタバレ》 「エンターテナーな神父さんが良心に従ってインチキ・エクソシストのドキュメンタリー映画を撮る」で、つかみはOK! 中盤「ミイラ取りがミイラに」で、神父さんオロオロ、観客ゲキを飛ばす&引き込まれる。 そして「やっぱり悪魔なんていなかったね」と安心した所に、嘘発覚‥‥もしや?! ラストは「ローズマリーの赤ちゃん」(古い…)。 悪くないんですが、ラストのオチと終わり方が弱いのが不満。 結局、おとーさんが一番正しかったね、神父さんは最後信仰心に目覚めて本物の神父になれてよかったね(死んじゃうけど)、少女は町ぐるみの悪魔信仰の生贄だったね、お兄ちゃんも悪魔の仲間だったね、で終わっちゃった。脚本通りなんだろうけど、なんだか消化不良なのは、見せ方がイマイチなのかも?もうひと捻り、ふた捻り欲しかった。あと、少女の悪魔憑きがあまり怖くなかったです。背中がU字になっても別に、なぁ…「エミリー・ローズ」の方が100倍怖かった。そこら辺の演技力不足、演出力不足が大きいですが、主役のエンターテナー神父さんはよかったです。[DVD(字幕)] 4点(2016-04-28 23:07:58)《改行有》

49.  シャッターラビリンス 映像がいい。音楽もいい。役者の演技もいい。イマイチと思ったのは、脚本だ。真正面から素直にストーリーを作って撮りました、なので捻りとか驚きを期待しないでください、という作品に見える。 だが、ヒロインの妄想と願望と哀しみと苦しみの表現は凝っていて、とてもいい。彼女の苦悩を映像化した作品として観るなら、淡々と進むストーリーも捻りや驚きのなさも納得できる。それゆえの捻りのない脚本なのだろう、とわかる。淡々と進む場面が積み重なり、ただ一つの山場のラストへと繋がっていく。 娯楽作品を求める方にはまったく向かないが、とても良心的でいい映画であることは間違いない。この世で一番愛する子どもを喪失した母親の、魂の放浪を描いた作品だ。[DVD(吹替)] 6点(2016-04-25 20:31:43)《改行有》

50.  シェルター 《ネタバレ》 サイコ・サスペンスかと思ったら、オカルトものでした…。脚本家が「アイデンティティ」のマイケル・クーニーなので期待したのですが、残念です。 この監督は、多重人格モノが好きなんですね。で、今回は多重人格とオカルトをミックスさせてみよう!という試みでしょうか。そこそこ成功していると思いますが、ストーリーに破たんは多いし後味は悪いしで、なんだかなぁ。 大体この神父とオババはなぜ年を取らないんでしょうか。神父が不信心者を殺して回る呪いはオババがかけたんでしょうが、それってすでに復讐ではない気がします‥明らかにオババのやりすぎです。やりすぎのオババに、神の鉄槌はくだらないんでしょうか。おかしいだろ。今神様を信じてなくとも、少女なら改悛の見込みもあるだろうに、オババは救うどころか「大丈夫。一人じゃないからさびしくない」ときましたよ。なんなんだ、そのなぐさめ。神様の代理人のつもりかい。 オババの目的がいまいちわからないので、神父の存在理由もいまいち釈然とせず、そんな神父に殺されてしまった皆さんが大変お気の毒です。せめて後味がよければ、少しはマシだったかも。俳優陣が皆さんとても頑張っていたので、いろいろ残念です。[DVD(字幕)] 4点(2016-04-21 16:02:42)《改行有》

51.  ホーンズ 容疑者と告白の角 《ネタバレ》 メリンの気持ちもわからなくはないけど、正直にイグに打ち明けて2人で残された日々をすごしてたら、自分以外誰も死ななかったんじゃないかな~。 キミのついた大嘘のせいで、幼馴染は殺人者に、最愛のイグは殺人の汚名を着せられて家族崩壊、あげく復讐者となり死亡。その上あなたのパパも殺されちゃいましたよ‥。そもそもの始め、他人を誤解させるような嘘のせいで自分が殺されちゃったじゃないですか。やっぱり嘘はいけません。‥って映画なの?違うでしょ(笑) 角が生えてきてから、展開が面白くなりました。そのままのテンションで最後まで行ってくれたらよかったけど、途中で停滞してしまって、残念。脚本があまり凝っておらず、淡々と進んでいくせいかも? あとね、真犯人を見つけるのが目的で、相手に罪を償わせたいなら、角を見て告白する人間たちをちゃんとビデオに撮ったり証拠をおさえておくべき。そこら辺の主役のやり方が甘すぎるのが気になった。だから何度も殺されかけちゃうんだよ、と。まあ最後にはイグも死なないと、ラブ・ストーリーが完結しないわけで、その為の甘さとユルさなのかもしれないですが。ラブ・ストーリーかつミステリー・サスペンスなのかと思ったけど、犯人探しのミステリーとしてはいまいちです。なにしろ舞台がみんな顔見知りの田舎で、登場人物が少ないから、すぐ見当が付いちゃう。ダーク・ファンタジーという分類が一番ピッタリかもしれませんが、なんで角なの?天使なの?悪魔なの?悪魔の前段階なので角なの?十字架一個で天使なの?と、宗教に無知なワタシでさえ都合がよすぎるように感じてモヤモヤしました。イグはそんなに信心深くも見えないし。結局、愛の力ってヤツ?なんだかなー。見せ方は悪くないけど、どーにも軽くて納得がまったくいかないお話でした。小説じゃなくてラノベみたい。[DVD(吹替)] 4点(2016-04-20 21:21:32)《改行有》

52.  ロスト・アイズ 《ネタバレ》 悪くないですよ~。OPの姉の首吊りシーンはなかなかショッキング。で、ギレルモ監督なんで、「もしやオカルト?犯人は霊がらみか?!」と思ちゃったのですが、それが作り手の狙いだったのでしょうか。 でも早い段階で犯人は実在の人物だとわかっちゃいます。なのでその後の見せ方は、かな~りマンネリでくどく感じました…途中で飽きちゃう人も多いかも。日本と違って、スペイン映画では、こーゆう場面をネチッこいほど映した方が人気が出るんでしょうか。 まあ何をどれだけ面白いと感じるかどうかは千差万別、観客側の勝手な好みですが、この作品は、失明の恐怖にどれだけ感情移入できるかで主役に感情移入できるかどうかが決まり、それによって恐怖をどれだけ感じられるかが決まってくる映画ですね。 そーゆうのを別にしても、刻一刻と視野の暗転が進んでゆく失明の恐怖を丁寧に描写してあって、なかなかサスペンスフルな見せ方です。 かんじんの犯人ですが‥本当はどーでもいいって感じに作ってあるなぁ。かろうじて「存在感がなく誰にも見えない男」って視力繋がりで描写してありますが、そんなに存在感がない犯人ではなかった‥言ってみれば大人しい普通の人?外見も意外性はなし。その辺りは、ギレルモ監督が描きたい所ではなかったんでしょうねぇ。監督、正直すぎ。 ギレルモ監督の他の映画でも思うのですが、彼は愛を信じる人なんですねぇ。ラストシーン、夫のセリフ通りに「きみ(フリア)の瞳に宇宙が見える」、そして彼女は鏡の中の自分の瞳を覗きこむ、彼女の瞳が大写しになり宇宙へ繋がり、そしてタイトル「LOS OJOS DE JULIA(JULIA’S EYES)」がバーン!と出て、終わり。あああ、監督のしてやったりの笑顔が目に見えるようだ!でもちょっとやりすぎ(笑) いろいろ凝った部分と手ヌキの部分がまぜこぜで、それなりに面白くはあるけどクオリティ的にはそんなに高くない映画でした。[DVD(字幕)] 4点(2016-04-18 21:07:28)《改行有》

53.  パニック・ルーム 《ネタバレ》 この手の犯人との駆け引きが主なサスペンス物は、最初から最後までずっと緊張感を持っていないと面白くないのだが、それがなかなか難しい。この作品も、がんばってはいるが、序盤~中盤にかけては中だるみしてしまっている。大体読める展開ばかりが続くので、ちょっと早送りしたくなるのだ。 意外と母親役のジョディに感情移入するのは難しかった。最初ちょっとヒステリックで、娘が犯人とパニックルームに閉じ込められてから急に冷静になる。いくら娘の命がかかっているとはいえ、こんな短時間で急に精神的に成長する?と、疑問。序盤の彼女と別人みたいなのだもの。もう少しキャラクターを練った方がよかったんでは。 娘役に感情移入できた人は、素直に面白かったかもしれない。離婚して若い女と再婚して自分を見捨てたはずのパパが、自分を守るために命がけで闘ってくれた。ひどい体験だったけれど、自分は両親に間違いなく愛されていると信じられるようになった。そんな彼女の、ラストの公園での気負いのない素直な表情がとてもいい。 ずーっと家の中での映像が続くせいか、オープニングとラストの戸外の映像がすごく美しく見える。またこの母娘も美しい。パパは…ヒドイ(笑) 最後に勘のいい警察官のおかげで警官隊が突入してくるが、あと5分後にしてほしかったなぁ…黒人の犯人が逃げ切れなくて、ちょっと気の毒でした。[DVD(吹替)] 5点(2016-04-15 20:57:08)《改行有》

54.  ロード・トゥ・ヘル ギャング映画にしては??だし、兄弟愛ものでもないし、スミマセン、この映画の方向性がわかりません・・・。 別にストーリーは悪くないのです。しかしテーマが曖昧なため、何もかもが中途半端になってしまってる。ギャング同士の攻防も大したことがない…というかギャングらしいことをするシーンがゼロだから、なんだか全体に締りがない感じ。チンピラがパンパン撃ち合っていてもねぇ。キリスト教の「灰の水曜日」を皮肉ってみせたのかもしれませんが、それもムリヤリ意味付けっぽい。邦題もひどいし。 音楽もひどいし、いろいろ低予算なんでしょうか。それにしてはキャストは豪華ですが、もしかしてイライジャ・ウッドは友情出演か。なんだかエドワード・バーンズのプロモート映画みたいでした。[DVD(字幕)] 4点(2016-04-15 19:55:45)《改行有》

55.  チャイルド44 森に消えた子供たち 《ネタバレ》 「チャイルド44」の元になったノン・フィクション「子供たちは森に消えた」を読んでいたので、いつか視聴したかった作品。 アンドレイ・チカチーロがどんな描かれ方をしているか期待したのだが、ほとんど端折られていてビックリ。殺人や殺人犯よりも、それを隠ぺいする共産主義国家をかなり批判的に描いた作品だった。 そうしてみると、< 主役は国家のエリート → しかし夫婦愛と正義感のために国に睨まれ転落 → 転落先でもめげずに事件を解決 → エリートに返り咲くが、国に迎合しつつも一石を投じる >というストーリーで、目新しいものはない。 連続殺人犯が生まれた理由も、孤児院で育って飢えに苦しみ歪んだのはスターリンの政策のせい、と言わんばかりだ。ヲイヲイ、資本主義国家アメリカだってシリアル・キラーだらけだろ、と思わず突っ込みを入れたくなる。 恐ろしいのは共産主義とか資本主義とかではなく、国の上層部が国の理念を維持するために現実を否定して国民から事件を隠ぺいする体質だ。国を批判する思想の人間を弾圧する政府や軍部が力を持つ社会だ。 そんな恐ろしいことが、社会主義国家だけでなく、資本主義国でも現実にあったことは、歴史が証明しているはずだ。そこらへんを忘れないようにして観ないと、うっかり「社会主義ってこわ~い!」と他人事で終わりそうな映画だと思った(笑) ただ主役の夫婦の描き方は悪くない。困難が起きた時こそ人間の本質が現れ、本質に触れ合った事で愛情が生まれるのだ、と。少々キレイ事っぽくはあるのだが、その夫婦愛と、自分が孤児にしてしまった少女たちを引き取るラストは、人として正しい姿を描いていると思う。[DVD(吹替)] 6点(2016-04-11 23:49:30)《改行有》

56.  バック・トゥ・ザ・フューチャー ティーンの頃大好きで、1・2・3とビデオテープ(VHS。古い…)も購入したなぁ。映画館で泣き笑いして観たこの映画を、2016年になってまさか小学生のムスコと観るとは思わなかった(笑)。 面白い物語は大好きだが飽きっぽいムスコが、夢中で観たあと大絶賛。「何回もみたい!」と。 つまり、本当に面白いんですよ。整合性やつじつまなど難しい事すべて放り捨てたっていいじゃないか、こんなに面白くて心にグッとくる映画なんだから。 面倒なことは言いっこなしだぜ、楽しんでくれ。これが映画だ。[DVD(吹替)] 10点(2016-04-04 18:46:33)(良:1票) 《改行有》

57.  ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト 鮮血の美学 《ネタバレ》 リメイクのようですが、知らずに普通のサスペンス作品として観ました。よく出来ているのだが、しかしこの作品、どうなのだろう…。 まず、後半の復讐で観客を引かせないためか、前半の描写がかなりひどい。少女たちが可哀想すぎる。 しかしメアリーは頑張った。 極限状態でこそ人間の本質が出るのか、彼女は必死に冷静さを保ち、気丈に振る舞い、失敗を恐れず反撃し、最後まで生きようと努力し続けた。若干17歳で、あんな酷い目に合いながらも誇りを持ち続けた彼女はすばらしい。最悪の経験をした彼女だが、決して憐れまれるべきではなく、称賛されるべきだと思った。 後半、親が真相を知って反撃に出る流れも、不自然さがなく、緊張感に満ちていて目が離せない展開となっている。母親役の女性がとても上手で、観客の気持ちをつかむ演技をしている。 なのになー。最後の電子レンジは蛇足だろう。 あれがない方が作品の質は上がったはず。でも観客のご要望にお応えして作りました、という感じで、完全にいらないシーンだ。 あそこがなければ、親がやったことは復讐というより正当防衛レベルで、ストーリーとキャラクターの整合性が取れているんだが。しかし作品の質を落としてでも興行的に失敗したくなかった、観客に媚びた、というところか。アメリカの観客たちがあのシーンを観て、手を打って大喜びする有り様が目に浮かぶわ…。せっかくのラストシーンが台無し。もったいないですね。[DVD(字幕)] 5点(2016-04-02 01:27:38)《改行有》

58.  ゾンゲリア 《ネタバレ》 昔の映画って必ず不必要なエロを出してくるよな~と斜めに見てたら、いきなりの惨殺。マ、マジびっくりした(恐)。 ごく普通の港町の町民たちが無表情に物量でおしてくる殺人シーンは、凝っていないだけに非常にリアル&不気味。殺意も見せずに、皆でよってたかって殺すだけ。しかも殺し方がかなり残虐なのだが、残虐さを楽しむための殺しではないのが見ていて伝わってくる‥コ、コワイ。なんだろう、すごく上手いのだがこれも監督の計算の内か。 今どきの、何でもヘンに懲りすぎの映画に慣れていたから、この素朴さが逆にリアルで物凄く恐ろしいのだ。 ラストといい、この映画はなかなかの名作だ…。 なのにすべてを台無しにするこのタイトル。一体誰だ、タイトル付けた奴は(怒)。 このタイトルのせいで見るのを止めた日本人は、相当数いると思われる。いい映画なのに残念です。[DVD(字幕)] 7点(2016-03-23 23:38:23)《改行有》

59.  告発の行方 日本の映画…たしか田中裕子さん主演のレイプものでも、この映画と同じ問題を扱っていましたね。 なぜレイプ裁判では、被害者の女性の人となりや私生活が問題になるのか、という。男性に都合よく、女性にだけ厳しい性規範をかせ、何かあると「性的にユルい女だから仕方がない」と男性の責任を棚上げし、性被害をすべて女性のせいにする社会の風潮に対して異議申し立てをしている。 性的に奔放であろうと、AV女優であろうと、もっと言えば売春婦であろうと、当人が「NO」と言うのを聞かずに無理にセックスしたら、それは正真正銘レイプなのです。そんな当然のことがわからない人は、勝手に人間をランク付けし、ランク下の人間の人格を認めない、という歪んだものの見方をしているからなのだと思う。 これはいじめの問題にも通じている。 「いじめられるのは、いじめられる側に問題があるのだ」という主張をする人間は、「性被害に合うのは短いスカートをはいているからだ」と同じことを言うだろう。たとえ性格に問題がある人間でもいじめてはいけないし、露出が激しい服装をしていても痴漢してはいけないのだ。 それがわからない人間は、たぶん自分の責任を取りたくなくて、常に周囲や他人のせいにしてばかりいる思考回路の持ち主なんだと思う。 クライマックスのシーンは、あまりにも非道で、人間の(特に男の)愚かしさがリアルに描かれ、見ていてとても気分が悪いものだった。 しかしあそこまで描いたからこそ、問題提起の映画となったのだろう。この映画を観て、問題のシーンをどう感じるかで、人間としての質が問われると思う。[地上波(吹替)] 6点(2016-03-23 22:57:52)《改行有》

60.  G.I.ジェーン どう解釈していいのかわからない映画。 笑っていいのなら大笑いできる! でも大笑いしちゃったら頑張ったデミが気の毒だ~みたいな。 公開当時に観た時は、「すごいイヤらしい口元のマスターチーフだな」とか「女の敵は女って考え方、男(リドリー監督)は好きよね~」とか「女を男の世界から追い出すには、暴力とレイプだぜ!って考え方はいかがなものか」という事くらいしか思いませなんだ。 今観ると、「あら。いやらしい口元のマスターチーフはヴィゴ様でしたか」「ローレンス詩集…乙女か!」「一体なんの作戦に参加しているんだ。軍隊扱っているとゆーのに、全体が見えないぞ!」「負傷して助けられて大団円。ハイスクールものか!?」 などなど、突込みするのに忙しい映画だなぁ、と。 まあ一番は、「やっぱりデミは頑張っとる。気の毒に」ですね。 何がどうまずかった、と上手く言えないのですが、「女性兵士への差別をなくそう」と言いたかったのなら、そーゆうキャプションつけたポスターでも貼ればいいだけで、映画にする必要ないでしょ。 でも、そもそもそーゆう主張が必要な土壌があったのでしょうか? 「男並みにムキムキに鍛えて、軍隊で男と同じように前線で戦って認められたい!」って女性が、果たしてどのくらいの数いるのか… この映画がラズベリー賞とっちゃったのは、まったく誰も望んでいない事を大真面目にテーマにして、なおかつ突っ込みどころ満載のストーリーになっちゃったからだったのでしょ~か。 でもデミは頑張ってたよ…せつないねぇ。[地上波(吹替)] 4点(2016-03-21 11:52:53)《改行有》

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