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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. パリ・ルーヴル美術館の秘密 ルーヴル美術館の舞台裏にカメラが入り、そこに働く1200人ものスタッフ達の日常を映し出したドキュメンタリー。迷路の用に入り組んだ地下室や館内で学芸員を初め設営の為の作業員、修復家、警備員、清掃員実に様々な人々が働いていて、展示されている絵画等も彼らの目線で映し出される。この映画を見ていると偉大な絵画や彫刻よりもやっぱり働いている人間て活き々して魅力的だなぁと思えてくる。7点(2004-01-23 12:44:49) 42. 愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像 20世紀で最も重要な画家の一人と言われるフランシス・ベイコン(英)とその愛人でありモデルでもある男性、ジョージ・ダイアーとの関係を中心に彼の作品の背景を描いた映画。ストーリーは尊大で冷酷で欲望のままに行動する芸術家とその芸術家に翻弄され、絶望し、薬やアルコールに溺れて行く男の話しで「あまりにもそのまま過ぎる」と私の友人には不評だった。しかし私はこの映画とても好き。なんと言っても映像が美しくて、見ていて気持ちがいい。映画の中に彼の絵画は全く出てこない(ベイコン財団が認めなかったらしい)が、その代わり水に揺らめき歪むダイアーの顔や繰り返し見るダイアーの悪夢など、ベイコンの絵画のイメージが随所に映像で表現されている。うっとりする程美しいラストの赤い壁とトイレのシーンは「3連画5-6月」(73年)の引用。監督はデレク・ジャーマンのもとで編集に携わっていたジョン・メイバリーで彼はMTV出身なのでこの手の作品にしてはテンポも良い。それにしても、愛する人に対して自分は何も与えるものが無いと感じた時のあの恐怖。疎外感。ダイアーを見ていると辛くなってくる。8点(2004-01-23 11:48:14) 43. トゥルー・クライム(1999) 原作は記者ウェルズ・シリーズで有名なキース・ピーターソンがアンドリュー・クラバン名義で書いた「真夜中の死線」。原作も展開がちょっと強引なんだけど、すんごく面白い!イースト・ウッドが映画にしたがる気持ちは良く分かる。けど、自分で主人公やっちゃだめでしょ~。下司だけどバリバリのジャーナリスト役なんて、枯れてちゃって脂っ気のないイースト・ウッドじゃムリがある。近年彼が手がけたミステリー映画の原作は私も好きな作品ばかりだけど、どれも同じ過ちを犯している気がするなぁ。(【Soze】さんも言っておられるが)いい加減気付こうよー。5点(2004-01-21 14:15:20) 44. 遙かなる帰郷 アウシュヴィッツから生還した科学者プリーモ・レーヴィが、故郷イタリアへ戻るまでを記した実話の映画化作品。ユダヤ人強制収容所関連作品の多くが連合軍によって解放された所で終わるのに対し、本作は解放された時点から物語が始まる。ナチからは解放されたものの彼らはあっさり家に帰れたわけではないのだ。途中でソ連軍の捕虜となって強制労働させられる、裏切り、猜疑心、飢えや寒さ。そして失ってしまった人間としての魂の輝き。8か月の旅の末に故郷に帰りついた所で映画は終わる。映画全体のトーンは悲惨さを強調したものではなく非常に静か。実際のプリーモ・レーヴィはその後作家として活動したが87年に自殺した。7点(2004-01-21 10:57:28) 45. クラム 「チープ・スリル」(ジャニス・ジョプリン)のジャケットやアメコミの「フリッツ・ザ・キャット」で有名なアングラ漫画家ロバート・クラムを追ったドキュメンタリー。彼自身相当変人だと思うけど、その家族はもっとヤバイ。クラム氏がまともに見えるくらい変な家族なのだ。60年代のフラワームーヴメント、家族と自分自身の狂気。そこから生まれる作品との関連が非常に興味深い。因みに私はデビット・リンチ関係の映画だと思って見に行ったのだが、リンチは作品が気に入って単に名前を貸しただけらしい。8点(2004-01-20 17:21:03)(良:1票) 46. 天使の涙 恋愛の、特に初期段階に感じることがある永遠とも思える一瞬。世界が二人だけになり、自分たち以外は時も人も何倍もの速度で通り過ぎて行くあの感覚が鮮やかに描かれた映画。「全てのものには賞味期限がある。」だからこそ、その一瞬が美しく切ないのだ。 (追記)先日再見したら+1点でやっぱ満点。「恋する惑星」より私はこっちの方が好きだな。「一瞬の永遠」を求めて夜の街を彷徨う孤独な都市生活者達がたまらなく愛おしい。10点(2004-01-13 15:50:21)(良:2票) 47. ブルー・イン・ザ・フェイス 内容は地味なのに出演者は豪華なくせ者たち。ジョン・ルーリーが何気に演奏してたりして気が利いてる。私は「スモーク」よりこっちの方がはるかに好きですがストーリーを求める方には「スモーク」の方が良いかも。確かにこの映画のような軽やかなおかしみはオースター的じゃないかもね。。これ見た後、私たちの間では風に舞うビニール袋の話しで持ちきりでした。 8点(2004-01-07 14:41:59) 48. ウェディング・シンガー 怒濤の80'Sヒットソング集にはちょっとハマりましたね。しかしドリュー・バリモアはあのいけ好かない男と4年も付き合ってたなら修羅場の2度や3度はあったハズ(男の浮気はすぐにバレるのだ!)。それでも結婚しようとしてたんだからあの手の男が好きなのだろう。それならきっとロビーのような「いい人」ではその内物足りなくなるに違いない。二人の未来は危ういゾ!↓【やすたろ】さん元気だして!因みに私は高所恐怖症だしトイレに行きやすいので飛行機では絶対通路側派です。ハイ。 5点(2004-01-05 17:41:24)(笑:1票) 49. グッドフェローズ 公開当時映画館で見て以来一度も見ていないので実は良く思い出せないのだが、かっこわるいギャング映画だと感じた。多分こっちの方がリアルなギャングなんだろうなーと思ったけど様式美好きの私にはイマイチだった。しかしあれから14年。私もかっこわるい事いっぱいやってきたし、今見たら印象変わるかも。6点(2003-12-26 16:40:05) 50. レザボア・ドッグス センスがイイ!これ初めて見た時新しい時代の犯罪ものだ~と感心した。8点(2003-12-26 16:22:49) 51. 交渉人(1998) う~ん。見たんだけど全然思い出せないなぁ。まっ、そんな映画かなと。 5点(2003-12-26 16:20:02) 52. 逃亡者(1993) ↓【anemone】さんと同じ。フツーに面白い。TVでやってるとつい見ちゃう。やっぱ頭良くないと人って生き残れないんだぁ。特技があっていいなぁ。なんて思ったりして・・。7点(2003-12-26 16:14:43) 53. 羊たちの沈黙 原作が好きだったからなぁ。「レッドドラゴン」→「羊たちの沈黙」って流れて読んでたのでレクター博士のイメージもなーんか違うんだよね。普通に面白いけど無数にあるサスペンス映画の中で何故これだけが特別?って感じです。6点(2003-12-26 16:08:18) 54. HANA-BI 退屈で退屈で退屈でしょうがない映画だった。ゴダールも淀長さんも評価しているんだから見なきゃってガマンして見たけどやっぱり退屈。たけしって単なる常識人じゃんと私は常々思っているが、映画にそれが一番現れてる。知識で映画作っててハートもセンスも感じません。あくまで私見ですけど。 3点(2003-12-26 11:53:44) 55. カリートの道 小指にしている指輪とかしぐさとか隅々までヤクザな男!パチーノかっちょいい~!8点(2003-12-25 13:34:46) 56. ポーラX ポンヌフ見てガッカリしたカラックス好きはこれ見て安心したかも。原作の雰囲気でてるんじゃないスかね。7点(2003-12-24 14:58:23) 57. マーズ・アタック! スカッとはしないが、そこそこ笑えた。火星人の容赦無用のところがちょっと好き。そこには話し合いなど存在しない。「バカの壁」ってやつ?6点(2003-12-24 12:41:46) 58. バスケットボール・ダイアリーズ 原作のジム・キャロル著「マンハッタン少年日記」は全米でベストセラーになった若者のバイブル的な作品。続編の「ダウンタウン青春日記」にはバロウズ等のビート詩人をはじめディランやアンディ・ウォーホールなどニューヨークのアートシーンとの交流が描かれていて興味深いス。ディカプリオの美少年ぶりが一番堪能できる映画だと思うなぁ。彼とジム・キャロルってどことなくイメージもだぶるし。5点(2003-12-24 11:33:15) 59. ニコラ 私はごくごく普通の家庭で普通に育った子ですけど、子供の頃って「もし親が死んだら」とか「寝ている間に親に生き埋めにされたら」とか、ランドセルに入っている恐怖漫画に呪われたらとか、それはもう無数の恐怖を空想していたもんです。この映画見ながらそんな子供の頃の不安な気持ちを思いだしました。ジェットコースターのシーンなんか特に気持ちかき乱されたし、言われてみればホラー映画なのかも。7点(2003-12-19 11:59:40) 60. 蜘蛛女(1993) 私が唯一ゲイリー・オールドマンにうんざりさせられなかった映画。あの人はこういうダメ男の方がキレ役より絶対あってる。6点(2003-12-19 11:21:46)
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