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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. ドグマ マット・デイモンとベン・アフレック主演のB級ファンタジックコメディ。ちなみに彼らは悪(?)役。 聖書の世界をヒップホップに解釈した悪ノリ系の映画。特にコメントなし。4点(2003-11-22 15:24:25)《改行有》 42. スティグマータ/聖痕 もっとエクソシストとかポルターガイストとか、そういう感じのホラーかと思っていたけれど、実際はスタイリッシュな味付けの映画だった。 私の好きな「薔薇の名前」のショーン・コネリーみたいな、教会お抱え探偵(科学者)が、ある女性の両手首に突然現れた謎の傷が聖痕(スティグマータ)ではないかと調査に来る。 聖痕というのは、キリストが十字架に貼り付けになったときにできたのと同じ部分に(自然発生的に)できる聖なる傷のこと。現実にも報告例があるそうだ。 そして、「薔薇の名前」と同じく、この探偵が暴いていくのもカトリック教会の影の部分。キリスト教世界のゆがみに対する西洋人の恐怖感というのは、なかなか根深いもののようだ。 一方で、東洋の映画の中で描かれるキリスト教世界は、博愛や清廉のイメージで美しく描かれることが多く、また西洋の映画の中では仏教世界は決まって美化されていることが多い。このあたり、世の常、人の常を感じる。6点(2003-11-22 15:19:43)《改行有》 43. リプリー けだるい南仏のイメージが、美しくもあり、悲しくもあり。全編を貫くのは、絶望感。一方、ストーリーは二転、三転し、サスペンスとして十分楽しめるので、視聴後の満腹感がある。 ジュード・ロウとグウィネス・パルトロウのカップルがビジュアル的にとっても奇麗。8点(2003-11-22 15:04:14)《改行有》 44. パルプ・フィクション よくあるアメリカのダイナーで、ぶつぶつと何やら相談する若い男女。明らかにびびった眼、心なしか震えて落ち着かない。意を決して二人はキスをし、そして大声でわめき散らしながらテーブルに乗り上げ、銃を構える。それだけで、私はクラクラだった。かっこよすぎてもう白旗モノ。 いくつかのオムニバスストーリーがザッピングしつつ進んでいくのも、とにかくうまくてクール。 前の方で殺された人が、後の方では普通に生きてたりするせいか(時系列に沿った展開ではないのでそういうことが起こる)、めちゃくちゃ人が死んでも、残酷なイメージは全然ない。 今ではそこまで新鮮ではないかもしれないが、当時のタランティーノショックは、相当なものだった。にしても、ジョン・トラボルタ、どないやねん?あのおなかは???サタデーナイトは遠し。9点(2003-11-22 14:51:42)《改行有》 45. シェルタリング・スカイ 砂漠を舞台にした映画は好きだ。 ちょっとした過ちで永遠に失った愛する人。失った後の、埋めようのない欠落感。これを表現する舞台として、砂漠の「渇き」感がぴったりしっくりくる。 ベルトリッチが映し出す豊かな色彩、坂本龍一音楽のドラマ性かつ包容力。印象に深く焼きつく映画だ。 美術映画には好き嫌いがあると思うが、寡黙に耐えられる方は試してみる価値あり。寡黙だがドラマティカルで情熱的。ベルトリッチは人間の「衝動」を鮮明に描き出す監督だと思う。 詳しくはこちらのブログで→http://escargot1.exblog.jp/1244669/9点(2003-11-22 14:42:59)《改行有》 46. パリのレストラン パリの片隅にある小さなレストラン。30年間、賑わい続けたその店、最後の晩。 親せきや友達が集まった閉店パーティで、30年間のレストランの思い出が紐解かれていく。幼い日のいたずら、大声で叱られたこと、浮気発覚、小さな恋、初めての客、親父のこだわり・・・。 パーティが始まった頃は、様々な事情でボタンをかけ違えたようだった雰囲気が、だんだんほぐされていくのは、おいしい料理と思い出話のおかげ。そして、そんなみんなのレストランが、閉店しなければならない理由とは・・・。 ほのぼのとして、泣けて、笑えて。オシャレでヒューマンなフランス映画。 個人的には、昔、大家族だった頃の我が家を思い出す。8点(2003-11-22 14:38:22)《改行有》
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