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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. トレジャー・プラネット 休日午後のファミリー向け映画。大きな感動を求めようとすると肩透かしをくらう。肩の力を抜いてわいわい見るものかと。そうするといろんな所からのパクリの匂いも御愛嬌、許せる感じ。主人公と海賊の親分との関係はちょっとじーんとくる所もあったりしていい感じ。ただ全体的に軽い。登場人物の背景、舞台設定などはサーッと撫でる程度しか見せないのでわけがわからないまま進んで行く危険アリ。それに全体で見ると大きな流れってのがないんだよね。物語のダイナミズムというか。主人公の成長をテーマに置くには描き方が浅すぎる。旅に出る動機も薄いし。ま、そのへんも子供向けってことなのかな。あとディズニーキャラってどうなんだろ?かっこいいとか、かわいいとか、恐ろしいとか思わせないといけないシーンも全てディズニー風味でやってしまうのはちょと疑問。作品を殺してると思うのだが。この作品はちょと違うテイストで見たかった気がする。ベンにはまいった。うるさい、くどい、むかつく。記憶を取り戻した後は頭脳明晰冷静な口調とかになるといい感じになるのに。5点(2004-05-23 22:56:29) 42. es[エス](2001) サイコホラーだったのか・・・次々と気分の悪いことが起きてかなりつらい。しかもビジュアル的なのじゃなくて精神的に気分が悪いことだから余計にくる。何か問題提起とか深いテーマを与えてくれるものとして見ると激しく裏切られる。これ見て何か語ってる人いたら信じちゃダメ。ただ野次馬根性とか面白主義を満たしているだけだよ(マーダー・ケースブックみたいに)。エンターテイメントに昇華させるためにあの女を登場させたんだろうけど、逆に全体をわけのわからない微妙なテイストに満たすことに貢献してる。ノンフィクションに未練があるのか今一歩思い切りがない感じがする。キャスティングはなんか独特で好き嫌いがわかれそう。序盤のテンポある映像はジャーマンテクノみたいでかっこよかった。おぉドイツだぁ、と勝手に感動。ホラー苦手なチキン野郎にはこの採点が限界。5点(2004-05-19 23:47:14)(良:1票) 43. WATARIDORI 音楽の付け方がいやらしい。息を飲むほどの美しい映像の途中で突然作為的な映像を入れたりして、微妙な段差につまづく感じ。同じテンションで見続けることができなかった。プロモーションビデオと野生の王国。そんないいとこ取りな編集の仕方をしている感が否めない。ただ映像はすばらしい。たかが鳥、されど鳥、ほんとに色々な見せ方があるんだなと感心することしきり。それだけに残念。5点(2004-04-30 00:41:21) 44. 青の炎 《ネタバレ》 やっぱり蜷川は舞台監督なんだな。ちょっと説明的すぎる気がする。冒頭の教室での友達との会話とか取調室でのやり取りとか職員室で二宮が切れるところとか。そんなにセリフとか演技で必死に説明しなくてもいいんじゃない?それとなんか全体的な雰囲気が古臭い。80年代くらいの邦画見てるみたいだった。松浦はあんまり意味無かったね。結局、家族愛と殺人がテーマでしょ?松浦の役所とうまくかみ合ってないというか、二人の関係が消化しきれてない気がした。殺人にしても何か重みがないんだよね。この映画見ると殺人で案外簡単なのかもって思ってしまう。死に対する痛み、苦しみ、恐怖が感じられない。生に対する希望が感じられない。生きることは悲しくて苦しくて、それは死に向かうことによって解放されるのかもしれない・・・そう聞こえたのは錯覚かな。あんなに爽やかにトラックに突っ込んだらダメだよ。でも印象に残るシーンもあった。水槽越しに二人が見つめ合うところ。言葉にできない悲しみが伝わってきた。いろいろと考えさせられる映画であることは確か。5点(2004-02-12 01:06:21) 45. バトル・ロワイアル 説教臭い映画。深作監督のことはよく知らないが、ずいぶんおじいちゃんなんだなと思った。唐突な殺し合いでせっかく上がってきたテンションも、途中に無理やり挟み込まれるあからさまに臭いセリフとか演出で覚めてしまった。原作には色んなエピソードとか背景があるんだろうが、それを映画の尺に詰め込むのは無理がある。やっぱりぐっと来るのは殺し合いのシーンなのだから、もっとサバイバルに集中して描いた方が映画としての出来はよくなったのではないだろうか。桐山をもっとうまく使ってほしかった。5点(2003-12-07 10:07:18) 46. ヴァン・ヘルシング 結局こうなるのかと。導入からハイド戦まではちょっとおもしろかった。ベルセルクを彷彿とさせるダーティーな主人公を期待してたのに教会のシーンで台無し。後はよくある展開で、ゆかいな仲間と大ボス退治の珍道中。ラストシーンの馬鹿馬鹿しさはなかなかのもの。手を変え品を変え同じ話を作り続けるハリウッドのパワーにはあきれるばかり。年に一本くらいはCG技術の進歩を知るためにもこういう映画を見てもいいかもしれないね。4点(2005-01-16 15:42:37) 47. HERO(2002) 中国というコンテンツをどう撮るのかということを考えると、絶対にこの映画の方向性は間違ってると思う。ハリウッドでは受けるかもしれないが100年後に残ってるとは思えない。4000年の歴史を謳うなら100年くらい後世に語られる映画を撮らねばダメでしょう。美しさと重厚感とリアリティ。生まれながらにしてそれを持っている数少ない国だと思うんだけどな。日本なら例えば小津、黒澤等々。強烈に日本を感じさせる映画がある。中国はそれ以上のエネルギーを持っているはずなのに、こんな映画で喜んでいるなんて勿体無い。中国人の狂信的な愛国心と熱狂的なロマンチストぶりを再認識。そしてその危うさを実感。やっぱりアメリカへの憧れはあるんだなと。4点(2004-09-27 22:04:28)(良:1票) 48. メン・イン・ブラック2 ネタ切れ。同じネタで漫才を作り直したって感じ。あのシチュエーションで出来る面白いことは前作でやり尽くしてしまった、ということなのかな。なんかストーリーもよくわからないし。ラストもあっけない。残念。4点(2004-03-30 23:57:47) 49. ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 不思議な能力と謎めいた紋様、過去の友人との神秘的な触れ合い、そして得体のしれないウィルスへの恐怖。SFでありながら神秘的でスピリチュアル、ノスタルジックな雰囲気がこの映画の肝だったのに、早々とウィルスの正体を明かし、派手な戦闘シーンが始まり、軍人たちは饒舌にしゃべり映画の実権を握り出す。良い部分を自らぶち壊してしまって残るのはただ長い鑑賞時間だけ。ネタと演出は良いのにストーリーがまるでダメ。キャスティングも主役の4人組以外はいまいち。司令官にモーガン・フリーマンを起用したのが失敗。おかげでどうしても見せ場を増やさざるを得なくなってしまったんじゃないだろうか。最近で一番の期待ハズレ作。ただ序盤だけは評価できる。4点(2004-03-10 00:17:12) 50. スパイ・ゾルゲ 《ネタバレ》 この映画を観る動機ってゾルゲのはず。「スパイ・ゾルゲ」っていう響きにそそられて観始めたはずなのに、観終わっても彼に対してほとんど思い入れを抱かない。そういう期待ハズレの映画。違う興味で観たのならまた違ってくるのかもしれないけどね。結局、ゾルゲがメインじゃないのです。最後にイマジンとか東西ドイツ崩壊とか出てきて唖然、そしてそういう映画だったのかと気付く。ゾルゲが観たら泣くね。「オレ関係ないやん」て。そういう中身のズレに加えて作りのズレも気になる。明らかなオーバーキャスト。この人を出すのならこの人も・・・それだと役が足りないからこのエピソードを入れて・・・裏側に様々な力と思惑を感じずにはいられない。監督の最後の花道の尻馬にいろんな人が乗ろうとしてグダグダになった不幸な映画に合掌。3点(2004-11-07 21:06:40) 51. Laundry ランドリー 《ネタバレ》 こういう映画はだめだぁ。結末ありきでその過程をどうでもいいエピソードで埋め尽くす。しかもきれいごとばかり。ファンタジー?それにしては水絵は重すぎる。監督が思いつきとわがままで暴走してるなぁ、と観ながら途中で腹が立ってきた。コインランドリーの人々を中途半端に描きつつ、水絵の田舎へ。母妹との確執。それが解消されたわけでもないのに内藤とハトの元へ。だいたい「あの子は普通じゃない」と言った母の言葉がずっと引っ掛かってたのに、それもほっぽらかし。内藤の元でダラダラと甘えに満ちた生活。内藤が去った後、地に足付けて生きていくのかと思ったら万引きで御用。何がしたいんだよ!つまり刑務所から出た水絵をテルが待っててガスタンクをバックにハトが飛ぶ・・・それを撮りたかっただけじゃないのか?と。最終的にほとんどのものが救われてないんだよ。また捕まった水絵と母妹の確執は深まるだろうし。ランドリーの人々も潰れた後はほったらかし。最後に取って付けた様にちらっと出てくるだけ。映画に対して誠実じゃないよ。いろんなエピソード、ファクターを意味ありげにとっ散らかして何も片付けず自分のやりたいことだけやって終わらすなんて、観客をバカにしてる。ガスタンクが膨らむ話とか結構おもしろかったのにほとんど触れないし。だって水絵も同じ話をしてるんだよ。何かあると思うでしょ?普通。これで感動するなんて監督に騙されてるとしか思えない。3点(2004-08-08 23:55:07)(良:1票) 52. 壬生義士伝 《ネタバレ》 大作日本映画と時代劇の没落ぶりのベンチマーク。無茶なキャスティング。突拍子もないキャラ設定。異常に金にこだわる吉村。信念があるとはどうしても思えない吉村。斎藤とぬいのラブシーンの古いこと古いこと。迫力のない殺陣。かっこよくない殺陣。必然性のない殺陣。コミカルなのかシリアスなのかどっちつかずのふらふらした演出。たまに意図的にグロテスクなシーンを挿むのは何故?たまに意図的にボケを挿むのは何故?感動とか狂気だとか重要だと思われるシーンにわざとためを作っているのは何故?テロップで「ここから泣けるシーンです」と注意されてる気がした。最後は出演者が泣き過ぎ。無理やり泣かせようとし過ぎ。死×涙=感動という浅い方程式。来るぞ来るぞーやっぱりそうかー、しづとその娘を同じ女優が演じるという臭い演出に脱力。老人の特殊メイクはギャグなのか。見終わって、で、テーマは何なの?とポカーンと。とにかくツッコミどころが満載。ツッコミを目指している人には最適な教材かと。大きな勘違いと思い込みのもとにたくさんの人間とお金が動いてしまったんだとしみじみと思った。3点(2004-05-17 02:39:17)
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