みんなのシネマレビュー |
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41. スチームボーイ STEAM BOY 最近の日本のアニメ映画はあんまり観てませんが(押井とか?)、哲学的で陰な感じのが多いと思うん。。コレは『AKIRA』の世界観は継承してないけど、安心して楽しめるワクドキを与えてくれるのではなかろうか?などと、予告を観て思った訳で・・。周りの評価も低かったし、モチベーション上がってもて(笑)んで、いざ始まると・・画面に圧倒され!!『AKIRA』漫画版では崩壊しそうなビル群を書き込みすぎてボツにしたと言う逸話を持つ大友氏。書き込みに対する情熱はまだ健在。なんとも細部にまで丁寧に描かれてる。車窓から~♪それだけでぼくは満足だったんですが、レイの顔が一瞬金田になったん♪嬉や~。。「おいおい・・」なユーモア(斉藤さん良かった)も含めてぼくも手塚氏を連想しました。タイトルもだよね??多々あるつっこみを差し引いても満足出来ました♪7点(2004-08-13 11:42:20) 42. シティ・オブ・ゴッド コレねぇ~、ここ最近観た中じゃ「効いたぁ~!!」ナンバーワンです(笑)だって、こんな環境なんだもん。。身を投じなきゃ腐ってしまう、殺らなきゃ殺られる。。そんなのが当たり前の世界。しかも陰惨さは欠片もなく、むしろ爽快感すら漂う。全然飽きが来ないのは、監督の力量の成せる業。天晴れ♪・・・無法地帯に神はなく、笑みを浮かべるのは恐れを知らぬ子供のみ。心を掻き毟られ、連鎖の渦に呑み込まれ・・。なのに、この気持ちよさ??気紛れ神様ショッキング!!いやぁ、たまげたぁ!この映画ただもんじゃねぇ(爆)9点(2004-07-13 20:47:52) 43. ミツバチのささやき 映画本でふと目にしたワンショット。。少女の後ろ姿と伸びる線路。清々しい風景にどこか物憂げな、、それが強烈に印象に残って・・。作品自体の感想はと言うと、、振り向いた少女は天使のようだった。寡黙なエリセが手にした瞳は、真実を見透かすかのようで、危うげで・・ぼくは奇跡を体験した錯覚に。曖昧な描き方は少女の心そのもののよう。でも決してあやふやではない。そこには誰もが経験した幻想的な、残酷な世界が。この瞬間を鮮やかに描ききったエリセに拍手。年を重ねれば立ち止まらず、通り過ぎてしまいがちな。アナが佇むだけで、絵本の1ページが出来上がる♪んで、大人になったアナに(泣)残酷。。9点(2004-07-13 20:33:52) 44. アンダルシアの犬 映画を辿ればいつしか耳に目に飛び込んでくる。。ずっと『フランダースの犬』っぽいイメージを抱いてたんだけど?(笑)何度も観たけど、断片的で。。何で音楽はあんなに爽やかなんだろ?(笑)とりあえず初っ端から「うえぇ~!」と、思わせてくれる♪理解を求めて何度も観賞したらば、どんどん好きになってくるんですねぇ。。あの音楽がだいぶ効いてんだな。最後もかなり落としてくれるけど。。この二人に今の技術を伝授したら、えらい事んなるね♪観てみた~い!!7点(2004-06-27 15:45:36) 45. ホーリー・マウンテン とにかく視覚に重きを置き。。すんげぇ感覚もった人だなぁ、、なんて別世界の人が紡ぎ出す世界に溺れて、・・置いてかれたり(笑)・・んで、あのラストがやってくる!!!一気に現実に戻されると言うか、ホドロフスキーもぼくと同じ世界に息付いてるということに、殊更衝撃を受けた(爆)この作品だからこそ、このオチが活きてる。。どこまでが計算なんだろ~ねぇ?8点(2004-06-23 22:28:24) 46. 紅の豚 加藤登紀子の素晴らしい歌声、夕暮れ時に優雅に飛ぶ飛行艇。。登場人物はみな自己主張強いけど互いに引き立てあってて。何より、悪党も含めて人生を楽しんで生きてるから好感度高し。ノスタルジー溢れる作品だねぇ(笑)好きなセリフ多々。。「戦争で稼ぐヤツは悪党だぁ、賞金稼ぎで稼げねえヤツは能無しだ~。」・上手いねぇ!「飛ばねぇブタはただのブタだ。」ウンウン(爆)そして「この軽薄な赤。~」この一言を発するカーチス。。あんたの性格丸裸(爆)ただ勝負決着が痛々しくて・・。あそこだけ好きになれないんス9点(2004-06-22 20:35:01) 47. サイレンス 少し掴みにくい部分もあります。けれども補って余りある。。作品に広がる素朴な世界。と言うか、貧しさ。でも、それをかき消す様な映像美。少年の心象映像のようで、現実と幻想が交差する。少女の身に着ける花や果実のなんと美しいことか!盲目少年の研ぎ澄まされた聴覚。鋭すぎる感覚が見事に描かれて、ラストは別世へと誘うが如く。7点(2004-06-20 15:51:08) 48. フード ヤンの魅力全開と言うか、持ち味を存分に楽しめる。朝食・・ド肝抜かれる。今、折角食べたのに・・それ出すんかい!?食器は自家生産?、、むちゃおもろい!あとの2食も然り。食にはいつもグロが付きまとう作家ですけど、ここまでやるか~?夢中で観賞終了。ありがとやんした(笑)9点(2004-06-14 00:12:09) 49. ホームドラマ 家庭崩壊するのか、しないのか?間違いなくしてる筈なのに、そうは感じさせない。だって、みんな変(笑)そういう意味では、完成度の高い家族です。。絶対混じりたくないけど。次第にタフになっていく感じ。そうこう言いつつも、不思議と人間味もあったり。奥が深い監督だ(まとまりきってませんね)ん~、でも終盤には置いてかれました。もっと抉りを期待したのに。。8点(2004-06-11 22:30:14) 50. 情婦 ヒッチコックの『舞台恐怖症』を観て、この時代にこんなストーリー展開!?・なんて、感激してた時に友人に薦められた作品。『舞台~』が、映像で混乱させる(好きだけど)のに対し、こちらは細部にまで張り巡らされた伏線など【嘘】が無いように感じた。ユーモアも散りばめられ・・そして、ワイルダーの名人芸とも言えるラスト。。あ~、惚れボレ(笑)本作はもちろん、『舞台~』にも、ディートリッヒが同じような役所で登場するのは興味深い。10点(2004-06-11 21:59:42) 51. そして人生はつづく もどかしい!ド田舎もド田舎、普段車なんて・って道に群がる車クルマくるま・・。目的の村にはナカナカ着かず(当たり前か?・笑)同乗する息子が居なければ、とてもじゃない。。『友だちのうちはどこ?』のじいちゃんにほっこりし、そして台詞にビビっ!!ハイライトはラストだと思う。俯瞰に見る坂と車。どこかファンタジーを匂わせる光景・・・題名通りの世界がそこにはあった。7点(2004-06-11 11:27:41) 52. 風が吹くまま とにかく感じる浮遊感。。何しろ、登場人物の半数以上が声と影のみでの登場。ヘ~ンな感じなん(笑)話のキモも一風変わってるが、その都度起きる撮影クルーや村民とのやり取りもヘ~ンな感じで・・。この映画に音楽は皆無。日常の音、自然の音、人々の囁く声などが次第に刺激的な作品を作り上げる。『桜桃の味』や『そして人生は~』など車中という空間の中に世界を構築してきたキアロスタミが見せるバイクの素晴しさ(ちゃうか?・笑)『クローズ・アップ』のラストでも見せたけど、風との対話みたいな、、なんともさり気なく、そして鮮やかに幸せ気分を届けてくれる!例の丘の上、ぼやけた背景なんかも意味深げだったし。8点(2004-06-11 11:09:54)
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