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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  衝動殺人 息子よ 《ネタバレ》  自分が学校で人権(特に加害者や少年のそれ)について学んでいる時代に、未だにこういった問題があって映画になっているとは正直、驚きだった。人間社会の成長は、犯罪が起こった時に、被害者救う→犯人懲らしめる→遺族慰める→犯人にも人権はある、という過程を経ていると思っていたからだ。  主人公が、犯罪被害者に対する補償制度制定に尽力したのは分かる。一家の大黒柱を失った人は、実際問題として収入を失う訳だし、大切な人を失った喪失感は、甚大だろう。  だけど、劇中にもあるとおり、保証金貰っても死んだ人は帰ってこないし、悲しい思いをする人が減る訳でもない。子を失った親が行きついた結論としては、ちょっと対処療法的過ぎる気もする。  被害者を含む多くの人が、この誰でもよかった殺人(誰でも犠牲者になれる)について普通に疑問に思うのは、何故なのだ?という事だろう。ナントカ心理学だかナニ社会学だかは分からないが、被害者救済のもう一方に本来あるはずの、その究明が(恐らく沢山こういう事が起きたのであろう)この時期に、なされなかったのかどうか?非常に気になる。そして、そっち側の話も見てみたい。  全国の被害者をまとめて、法立案のアドバイザにまでなった行動力はりっぱだが、天国の息子が本当に望んだことは、それだったのだろうか?[DVD(邦画)] 6点(2013-05-30 06:01:29)《改行有》

42.  ある兵士の賭け 《ネタバレ》  いくら独立プロダクションの経営が大変とは言え、石原プロ作品のいつもいつも協賛企業の製品を宣伝するかのようなシーンは、ゲンナリする。石原裕次郎ほどの看板でも、映画の資金を集めるのは大変だという事か。  まあそれはさておき。物語は実話ベースの、米兵・アレン少佐が無茶な行軍を賭けにして、賞金を孤児院に寄付する話。タイトルから、勝手に「生死をかけた兵士の決断」的なモノをイメージしていたので、なんだか文部省特選的なイイ人の話に若干戸惑う。  カメラマンの非難する、アレンさんの朝鮮戦争での事件が、彼に罪の意識を与えているっぽいのだが、私にはそれが全く問題に感じられないので、彼の贖罪的な意識(だと思うんだが)も感じにくい。  むしろ、従軍カメラマンなどしている割には、甘っちょろい正義感で兵隊を非難する、裕次郎氏の物語なのかと思った。それにしちゃあ裕次郎の考えの移ろいが描かれていない。  裕次郎が彼の後を継ぐラストシーンを見た時に、「ああ、アレンさんは一粒の麦だったんだな」と感じた、その通りにカメラマンの心を変えた一人の軍人と実を結んだカメラマンの物語のはずが、片方の描写が不足だった。ちなみに本件を書籍化したもののタイトルも『ひとつぶのむぎ』で、それを知った時にはちょっと驚いた。[DVD(邦画)] 6点(2013-05-15 23:22:14)《改行有》

43.  甦える大地 《ネタバレ》  この映画には、今までの裕次郎映画に、私が不満と感じていた情熱の源が描かれている。当人たちすら理解しなかった、水害被害民たちへの救済意識という志が描かれている。  すばらしい。  ただし、その後の住民たちの非農家への転身への批判は余計。言いたくなるのは分からんでもないが、彼らにも職業選択の自由はある。  「逆流」が言いたかったのかな?でも「土地による貧困から民を救う」のが、趣旨だったんじゃない?まっ、今までの「なし遂げたぁ!」で終わってしまった映画よりはちっとシニカルで、開発というものへの問題提起なのかも知れないな。  いずれにせよ、彼らはよく戦った。脈々と続く思いを成し遂げた、大いなる話に感動した。[DVD(邦画)] 7点(2013-04-15 06:14:27)《改行有》

44.  富士山頂(1970) 《ネタバレ》  映像的には雄大で壮麗な富士山を思う存分魅せてくれて、言う事なしなのだが、物語的には、見終わった後に何か気持ちの乗らない感じがするのは、主人公の情熱の源が「業務命令」にあるからではないか?と思っている。  まあ、原作モノだし、その元も実話だしこんな事を言うのも何だが。  不可能と思われる大工事を成し遂げた工事関係者の話は、確かにすごいし、完成直後の台風に耐え抜いたのはジンとくる。だけど、「ウソでもいいから」その感動にふさわしい動機付けをして欲しい気がするのである。  当時としては、会社の指し示す方向に向けて頑張る人が、社会的にも立派な人として賞賛される社会だったのだから、仕方がないと言えば仕方がないが。  偉大な仕事の原動力が、義務感であってほしくない、という「非会社人間」の視点である。  でも、映画自体は面白かったですけどね。[DVD(邦画)] 7点(2013-04-11 23:44:41)《改行有》

45.  雲霧仁左衛門 《ネタバレ》  どうも話がアレっぽいと思ったら、池波正太郎だったか。しかし、原作がどうなっているのかは知らないが、盗賊以降の話の蛇足感・中途半端が大きい。もっとすっきりと仇討ちを果たして、最後のシーンに繋げても良かったろう。  あるいは、加藤剛の言う「ご政道のひずみ」を描くのなら、そこで雲霧が倒されても良かったと思う。 [地上波(邦画)] 6点(2013-04-03 19:16:08)《改行有》

46.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 《ネタバレ》  くどいようだが、私は「愛し合うべきだったのだ」などとは思ってはいない。思ってはいないが、よしんばそう思っている者がこれを作ったというのなら、これは相当おかしな事ではないか?  彼らはいつ、愛し合おうとしたのだろう?帝国側はまあ、しょうがないが、地球側もヤマトもいつ和平を交渉したのだろう?正体の知れぬ異星の少女の言うまま、最初から彗星を破壊するつもりだったではないか。  そして、この映画には感動どころと言うものが無い。いや、無くはないのだが、登場人物が次々と死ぬところという、嫌悪すべき方法論だ。アメリカ映画がよく描くように、「何が何でも前向きに生きのび」ろとは言わないが、これだけ自己犠牲や任務のための死で泣かせようとする姿勢は、素材が素材だけに、また前述の物語の基本姿勢と照らしても、おかしいだろ、と言わざるを得ない。  それ以外はほとんど戦闘シーンの連続で、見ていてとても疲れてしまう。  ヤマトを出航させる理由などを見てもただの感傷にしか見えず、前述の泣かせどころと言い、「ヤマトファンの気持ち」に最大限よりかかった物語で、恐らく(めったにいないとは思うが)ファンでない人が初めて見ると、ポカーン状態だろう。  一つだけ、この映画が自分に教えてくれたのは、引き際と言うのは大事な事なのだ、という事かもしれない。 [DVD(邦画)] 4点(2013-03-19 18:37:17)(良:1票) 《改行有》

47.  宇宙戦艦ヤマト 《ネタバレ》  記憶していたよりも、ずっと良い総集編だった。序盤、さすがに説明的ナレーションにイラつくが、冥王星を越えたあたりから、「ダイジェスト感」も影を潜めて、一本の映画らしくなってきている。  昔見た時には、やはりもっとたくさんのエピソードを入れて欲しかったが、それは無理と言うもの。子供のよくやる無い物ねだりと言うヤツだ。今見ると、太陽系内でのエピソードは、もっと削ってもいいくらいだと思う。  ただし、個人的にはデスラー総統の「我々は初め、ヤマトの事を侮っていた。だが今は違う」(意訳)から始まる、演説を聞きたかった。これと「我々も苦しいが敵も苦しい。勝利はこの一瞬を頑張りぬいた方に訪れる」は、敵役にも立派な指導者がいるのだ、という事を小学生に教えた偉大なセリフだった。それがあれば「愛し合うべきだったのだ」のセリフも、もっと生きただろう。いや、私自身は愛し合うべきだったとは思っていないのだが。    絵も動きも、今のレベルから見ると相当ひどいものだが、この映画は今につながる日本のアニメーションブームを作った記念的作品だ。この映画は自分をアニメーションファンにした、忘れられない作品である。だから、その部分に敬意を表して、また自分にとっての思い入れを加算して8点。ダメな子ほどカワイイのである。 [DVD(邦画)] 8点(2013-03-19 18:35:30)(良:1票) 《改行有》

48.  ひとごろし 《ネタバレ》  昨年鑑賞した『びっくり武士道』の真面目版。といったら、かの作に失礼だが。あ、シリアス版と言えば良いか。  原作を読んでいないので言い辛いが、そもそも「ひとごろし!」と叫んで周りの人間が逃げる、という大元の部分が非常に漫画的というか非現実的なので、シリアスにすると余計にその部分が引っ掛かる。  しかも昴軒さん、ちっとも悪くない。闇討ちしたのは相手側だし、誹謗による周りの人たちの行動が気持ち的に受け入れられないのと相まって、この人に同情の念さえ抱いてしまう。  それと、昴軒が追いつめられているという感じが薄い。腹を切ってしまおうとするほどの困り様には見えないし、それほどの剣豪で「武士」を強調する人が、(髷とは違うらしいが)髻を取られる事に、恥を感じないというのも、ちょっとチグハグな感じがする。まあ、これは時代劇でしか、それを知らない自分が言うのもなんだが。    つまり全体的に言うと、物語の説得力ゼロなのだ。残念ながら、これに関しては、喜劇の世界観でそこんところ上手く丸め込んだ『びっくり武士道』に軍配を上げざるを得ない。[DVD(邦画)] 4点(2013-03-03 05:47:53)《改行有》

49.  オレゴン魂 《ネタバレ》  『勇気ある追跡』のキャラクタを借りた続編的映画。しかし、コグバーンが無理やりついてくる女と犯罪者を追う、しかもその女が父を殺された被害者というのは、あまりにも同じで続というよりリメイク?と思ってしまう。  それでも今回は、危なっかしい小娘ではなく「中年というよりは少しいってる」婦人で、二人の大人のロマンスの香りが微笑ましい。  それにしても、無宗教日本人としては、あれだけのクリスチャンが人に向けて銃を撃つのは、ちょっと理解しにくい。というか、まあ便利に折り合いを付けるものだ、と感心する。西洋人はこういうセンスで、神の名において戦争ができるんだな。 [DVD(字幕)] 5点(2013-02-28 06:33:27)《改行有》

50.  大空港 《ネタバレ》  『エアポート75』の方を先に見てしまったから、と言う訳でもないが、こちらはかなり地味。地味と言うよりは、物語の重きが、飛行機の命運のサスペンスよりは、登場人物たちのドラマにあるからだ、という。  「という」というのは、自分には、この人たちのドラマが面白くは感じられなかったからだ。  二組もいる不倫夫婦の物語だが、夫婦間の駆け引きや葛藤などの話は、通り一遍で、しかし不倫相手との話の中心は、飛行機トラブルの話だ。何か、話の中心がはぐらかされている感じ。地上組の不倫は要らなかったのではないか。  飛行機トラブルのサスペンスは、結構楽しめるが、意外なほど簡単に爆弾を爆発させちゃって、もっとドキドキさせてくれてもいいんじゃないか、と思うほどだ。客室の天井の破損も、あまり緊迫につながっていない。なにより判りにくいのは、滑走路をふさいで邪魔になっているという飛行機だ。邪魔になっている図を、映像的に引きで見せて欲しかった。  映像的といえば、破損して飛んでいる状態を見せるとかしないと、「意外に飛べるんだな、飛行機って」なんて、思ってしまった。  という訳で、この映画の中で一番面白いのは、無賃搭乗(しかも常習)のおばあさんのエピソードだ。[DVD(字幕)] 5点(2013-02-26 07:05:36)《改行有》

51.  エアポート’75 《ネタバレ》  大空港という映画のリメイクらしい。やたら登場人物が多くて、飛行機トラブルに集中していなかった前作と比べると、操縦者を失ったジャンボジェット機のサスペンスに主題を置いたこちらの方が、楽しめる。  飛んでいる飛行機に乗り移るというのは、ドキドキさせるし、そこで心離れていた恋人同士が、再び邂逅するというのがいい。  それに何、と言ってもホンモノのジャンボ機の映像は、説得力があり、山間を飛ぶ姿は雄大でもあるが、同時に陸地と近いその映像が墜落の危機をあおる。コクピットが壊れている状態の飛行カット(引きで)があれば、いう事なかったのだが、当時はCG無いからしょうがないか。  それにしても、この英雄的なスッチーは誰かに似ているとずっと思っていたが、やっと思い出した。柳沢慎吾だ。んー、すっきりした。[DVD(字幕)] 7点(2013-02-21 23:26:32)《改行有》

52.  パニック・イン・スタジアム 《ネタバレ》  2分前までの話しは、じっくりと緊張を描写していて、面白かったのだがなあ……。  その後の展開が何だか、とてもお粗末な事件だった。継続的に狙いをつけていた狙撃兵が、壁の上から顔を出しざまに撃った犯人にまんまと狙撃されるとか、観衆のパニックを心配していた警官が、2分前に投げやりに現場に全て丸投げしちゃうとか。  そして、まんまと観客を撃たれてしまった後の、観衆のパニック具合が、ちょっと嘘くさい感じは否めない。どうすると、あんな所にぶら下がることになるのやら。  事件は、詳細が全く不明のまま、犯人射殺。曰くありげに描かれていた何組かの観客は、結局何も関係が無いっていう、あまりにも斬新な仕掛けに驚かされる。その何組かの観客たちを、一生懸命観ていた我々にとっても、もちろん劇中の刑事たちにも、何にも判らないしょーもなさが残る事件になったわけだ。  何も要求しない、一切交渉の余地のない乱射犯なんて、全く生きた凶器だが、こんな事件に対峙した刑事役のチャールトン・ヘストンが、後に全米ライフル協会の会長として、銃規制に反対することになるのは、皮肉なことだなあ。と、日本人としては思わざるを得ない。[DVD(字幕)] 4点(2012-11-25 22:03:20)《改行有》

53.  八甲田山 《ネタバレ》  何しろ日露戦争頃のお話。無線も飛行機も未だ普及していない。そんな時代(110年も前だ)には大層な冒険だったことだろう、吹雪の雪山の行軍。そのその過酷な行程の、イヤというほどの時間を使った描写は、見事。途中途中に回想として挿入される、青葉の木漏れ日や、美しい花畑などの映像が、さらに吹雪の厳しさを強調する。登場人物たちの背景に、遠目に見える雪崩が、CGなんかじゃ無いことを知っているだけに、余計に怖い。  また、この映画は他にありがちな、事件当人にまつわる家族や、恋人などの周辺の人のドラマを、あまり追っかけておらず、事件そのものの描写に注力しているのも良い。  戦争批判というのとはちょっと違うが、実際に当人に伝えるすべのない状態で、「作戦は中止した」のなんのって言う、司令官たちの会話が、実に虚しく滑稽だ。その上、馬鹿な上司のお陰でドンドン、ドツボにはまる様を見ていると、腹立たしくなってくるが、原作者は確かお役人さん出身だったと思い出し、彼の上司にこんな人がいたのかなあ、なんて思ってみたりもする。[DVD(邦画)] 8点(2012-11-24 01:51:22)《改行有》

54.  戦闘機対戦車<TVM> 《ネタバレ》  TSTAYA提供のラジオ番組で、おすすめしていた発掘良品というものの中の一作。  飛行機と戦車が戦ったら、圧倒的に飛行機に部があると聞いたことがあったから、逃げ回る戦車と追いかける戦闘機の戦いなのかと思っていた。それをすっかり逆転した設定、飛べなくなって、地面を逃げ回る戦闘機と、追いかける戦車の闘いにして、戦闘機のアドバンテージを無くしている。おかげでかなり映画が地味になったが、最後の対決時の、騎士の戦いのような真正面からの一騎打ちは、ちょっとだけ盛り上がる。  だが、この物語の本当の敵は、戦闘機でも戦車でもないところにあって、それがこの作品の魅力になっている。  しかし正直言うと、あと10分長くてもいいから、もう一波乱の戦いを工夫してみたら良かったんじゃないか、とも思う。[DVD(字幕)] 6点(2012-11-07 02:29:00)《改行有》

55.  皇帝のいない八月 《ネタバレ》  こういう、どこもかしこもダメな話って、後味悪い、と言うか憤りの持って行き場がなくて、とてもストレスがたまる。クーデターの理由が、古臭いただの軍国主義で、一片の理解もできないし、それを抑えようとしている側も、腐っているし。  で、結局、何が言いたいのか分かんない。皇帝のいない八月って、意味有りげなタイトルだけど、架空の曲で、作戦名以上の説明が無く、ガッカリ。  乗客を人質にした、列車ジャックのサスペンスで魅せるかと思っても、列車って最後必ず駅で止まる運命だし、イマイチ、ドキドキ感が無い。  そもそも、山本圭の搭乗阻止の理由は何だったのか。小百合ちゃんを強引に奪っておきながら、今更昔の彼氏の命を守る意味は何か?  特殊な口径の弾薬で示唆した、アメリカ軍の関与の詳細は描かないのか?そもそも、あれだけの国粋主義者が、米軍の援助でクーデターを行うものだろうか?  当時33歳という、小百合ちゃんの、絶妙な女っぷりだけが、救い。   [DVD(邦画)] 4点(2012-10-25 23:09:51)《改行有》

56.  大地震(1974) 《ネタバレ》  なんだよ、地震国日本の「地震列島」より6年も早くコレがあったのかよ。しかも、見てみれば、おそらくコレが、日本版の元ネタじゃないか、と思うほどの似通い様。  …なんて言ってみみるも、そういえば超低音を売りにした宣伝を見た記憶も、蘇ってくる。当時は、『ポセイドンアドベンチャー』以降の数多く作られたパニック映画は、なんか他の二番煎じっぽく思っていたので、観ていなかったが、地震で建物の倒壊するさまや、人々の脱出のドラマで、なかなか魅せてくれる。色んな人のドラマが少しづつ絡んでいて、数々の思いを起こさせる。殊に、州兵という存在とその危うさは、日本人としては興味深かった。  特撮的にも、ほぼ不満点はなく、というより同時期の日本のそれと比べると、見事という他無い。  それにしても、本作や、『タワーリング・インフェルノ』など公開された、この時代のアメリカの高層建築家は、怖かったろうなあ。と、二十数年前にサンフランシスコで大地震の起きた、10月17日にこれを見て、不謹慎にも思うのである。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-17 18:35:26)《改行有》

57.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》  単純なストーリーと言ってしまえばそうだか、男を待っていたハンカチのシーンは心にしみる。  そして、この二人の経緯と成り行きを見届けた若い二人も、本当に心通わせるようになるのだろうと、思わせるラストシーンも素晴らしい。  DVD特典映像の監督インタビューで言われちゃったので、言うのためらわれるが、ラストの男と嫁のシーンで、抱き合ったりセずに、泣き崩れそうになる女を優しく抱きすくめて、家にいざなう男が、またカッコイイ!直前まで若者が女に抱きつこう抱きつこうとしていたから、ここは余計この方がいい。  『黄色いリボン』を観た時に知ったのだが、原作国のアメリカでは、女が出征する男に渡す黄色いリボンには、愛する男の無事な生還の祈りがこもっている、そういう思いを込めたものだという。リボンは日本でハンカチになったが、オツトメから戻ってくる男にこれ以上意義ある目印はないな。[DVD(邦画)] 9点(2012-10-11 07:17:34)《改行有》

58.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》  今まで、『ポセイドン・アドベンチャー』の二番煎じっぽいイメージで、敬遠していたのが大間違いの面白さだった。『ポセイドン~』のような、感動の名場面というのは無いけど、消防士と設計者二人の男の魅力がスゴイ!ビルに取り残された人のドラマとして、何組かの恋人たちが登場するが、そんなモノよりも、やはり、この二人の男のドラマだと感じさせる。  次第しだいに事故が明らかになり、大きくなっていって、最初の人々の考えの甘さも相まって、惨禍を大きくしてしまう様が、とてもドキドキするスリルになっている。  それと、いい加減な施工をした悪者が、結局天罰(というより蜘蛛の糸的な自滅)をうけるのもいいな。さらに自分的には、最後ネコが助かってよかった。  ところで、施工者だけのせいにしている様に見えるが、動作やフル定格のチェックなど、しないのもどうかと思う。私は昔、電気の先生に、定格を超えた電線は、線のすべてが一気に燃えるから(一本の線には、どこにも同じだけの電流が流れているから)気を付けろ、と言われたものだが、あんな恐ろしい手抜きがあるのだろうか…。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-01 08:03:10)《改行有》

59.  海底超特急 マリン・エクスプレス〈TVM〉 《ネタバレ》  30年前に見損なったテレビスペシャル・アニメーションを見れるとは!と、思ったら、普通にTSUTAYAにあるのか。  アメリカ西岸部と南太平洋の島々、そして東京を結ぶ、海底列車の中で巻き起こるサスペンス。…のはずが、途中から、ヘンなSFになっていて、時空を超えて太古の海洋帝国と宇宙人の戦いの物語に。  途中まで引っ張った世界観と、後半のそれが違い過ぎで、きつい。なんでも、手塚の構想では、ムー帝国と宇宙人の戦いのほうがメインだったそうだが、放送当時でさえ、ムー大陸の古代文明なんて古臭い話だった。  ああ、でも物語の着地点では、「愛が地球を救」わなきゃいけない事情があるのだから、難しいものだ。[地上波(邦画)] 3点(2012-09-16 10:58:08)(良:1票) 《改行有》

60.  ピカドン 《ネタバレ》  最初に観た時には、固まった。これは、商業映画でなかったために、わりと作られてから早いうちに、朝の情報番組で放送したのだ。  一度それを書いてから消した(!)という、トレス線の無い、絵本のようなやさしい絵柄の子どもや人々が、一転、ドロドロ溶けてゆく描写は、非常に恐ろしいものだった。  子供のあこがれや、おもちゃも、実はその延長(或いはその根が)に、恐ろしいものになりうるとでも言うようもに、子供の作った紙飛行機が、やがて黒い飛行機となって、現在の町の上を飛ぶというシーンも、示唆的で怖い。  LDの時代までは、販売されていたのだが、今は手に入れることが困難な映画であるが、公共図書館くらいには置いておいても良いのでは…と思ったら、大手動画サイトで見れるのか。うーむ。[地上波(邦画)] 8点(2012-08-29 02:56:33)(良:1票) 《改行有》

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