みんなのシネマレビュー |
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41. メアリー&マックス クレイアニメだからこその独特の表現技法の面白さと、実話モノだからこそ優れた役者による実写だったらもっとドラマとしてリアルな表現ができたのではないかという疑問。感受性豊な方向けですね[DVD(吹替)] 7点(2012-05-15 14:17:43) 42. M:i:III 前作はただの派手なだけのアクション映画になった感があったが、サスペンス要素のあるスパイアクションとして復活。こうなるとこのシリーズは優れたエンターテイメントとして素直に評価できるよね。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-15 14:11:17) 43. スリーデイズ ただ面白いだけじゃなく見る価値のあるサスペンス。細かいキャラクター設定までしっかりしていて役者の感情演技も含め完成度が高い。毎度当然のようにジョン側に立ちそうになりながらも、拭いきれない疑心で思いとどまる。すっかり彼らの術中にはまりましたわ。[DVD(字幕)] 9点(2012-05-15 14:00:31) 44. キャピタリズム~マネーは踊る~ ところどころ面白い話も混じっているがシッコほどの完成度は無かったなあ。テーマには共感できる部分もあるが、そのテーマに対するエピソードの選択がズレてて散漫すぎる。特に家を追い出される連中の存在は余分だ。ご利用は計画的に。借りたものは返しなさいって学校で習わなかったのかね。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-15 13:52:02) 45. だからワタシを座らせて。通勤電車で座る技術! 本題の通勤電車で座る技術に関しては特に目からウロコなんてものはないありきたりなものばかり。車内人間模様もコメディ色が強すぎてリアリティがなく、それより今時どうやったらこんな大根役者ばっかり見つけてこられるのかというAV並のラブストーリーが痛いB級コメディ。これでは引きつり笑いしか起こりません。[DVD(邦画)] 3点(2012-05-11 06:29:26) 46. 明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛。 キャスティングも面白く、業界の裏話モノに終始してくれればただそれだけで楽しめたはずなのに、途中からリアル路線から脱線し脚本も支離滅裂なものに。ちゃんとした人が作ればどう間違ったって及第点の題材なのに。これを作った人間はこの映画に出てくる構成作家よりセンス無いわ。[DVD(邦画)] 4点(2012-05-11 06:21:07) 47. 純喫茶磯辺 この監督の描く男女はほんとに気持ち悪いくらいリアルだ。しかし本作ではそのリアルさが逆に仇となっているか、さんかくのようにリアルな日常の中に「非日常」のエピソードを盛り込んでくれれば良かったのだが、この作品は日常をそのまま見ているかのようなあまり動きのない作品でエンターテイメントとしては弱い。[DVD(邦画)] 6点(2012-05-11 06:12:35) 48. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 世界観は面白く非凡としか言いようがない部分は確かにある。しかしストーリーがこれでは・・・似たようなアイデアだとパラレル西遊記のようなものなら・・・もっと言うならキャラの設定と合わないキャスティングにも感情移入度の面で問題あり。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-11 06:06:17) 49. グラン・トリノ アメリカの古いタイプの愛国者という価値観と、家族、人種の間で揺れ動く人間的葛藤を描いた傑作。ハリウッドというアメリカ的価値観と人種、社会問題の坩堝のような所であり、またその旗頭でもある場所で生き抜き、その象徴にもなったイーストウッドだからこその解釈があるのだろう。非常に心を揺り動かされ悩まされる内容。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-11 05:57:22) 50. エレファント 同時に起こっている出来事を1人1人の視点から切り取って描くという手法は非常に面白いが、ベースとして扱っているのが実在の重大事件だけに、個々の心理描写にしても事件そのものの考証にしても軽く扱いすぎ、日常性を強調するあまりの失態だろうが、実在の事件をリアルに描こうと思ったら日常性・臨場感といった表面上のリアルさだけじゃなく事件概要や感情面もリアルに描かないと意味がない。芸術性とでも思っているのか無駄で間延びし退屈なカットも多くただの趣味の悪い殺戮映画に成り下がっている。[DVD(字幕)] 4点(2012-05-08 07:47:35) 51. ミスティック・リバー 最近のメジャー映画でここまでミステリーに終始するのは珍しく、ミステリー小説をそのまま読んでいるかのような展開と、イーストウッドの紡ぎ出すどうしようもなくダークな空気感と名優達の演技には引き込まれ、エンターテイメントとしては良くできていると言えるが、引き込まれた分、メッセージ性は高くなくありがちな、いかにも「作られたミステリー小説」な話のおさめどころには拍子抜け。ハードボイルドはメッセージ性が高くないとただの安っぽいアメリカンニューシネマになってしまう典型。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-08 07:31:34) 52. ナッシング・トゥ・ルーズ 80年代に流行ったロードムービー風コメディ。名優ティム・ロビンスとマシンガントークの黒人マーティン・ローレンスのコンビはラッシュアワーのジャッキー・チェンとクリス・タッカー、あるいはショウ・タイムのロバート・デニーロとエディ・マーフィのコンビのようにこの手の映画の鉄板パターン。脚本自体も悪く無いが、情けないサラリーマン役としては大柄すぎ、またアクション俳優でもコメディ俳優でもないティムは本質的にこういう動きのあるコメディは合わず、どうも監督からジム・キャリーのイメージが抜け切っていなかったのではと思わされる違和感のある部分もある。ジム・キャリー、あるいはトム・ハンクスやジョージ・クルーニーならさらにハマってたと思うけどなぁ。ともあれ全体的には良質にまとまっておりキャスティングのみで大幅減点もできないかと言ったところ[DVD(字幕)] 6点(2012-05-08 07:07:52) 53. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2はともかくとして、このシリーズはその時代のハリウッドアクション映画の最先端を感じさせてくれる映像の迫力とスタイリッシュさがある。とりわけ今回は次から次へと映像だけでも楽しめるような凝ったアクションシークエンスの連続。ストーリーもしっかりとスパイ映画しておりこれぞ大作娯楽映画。B級でもCG使ってやり放題の現代にアクション映画でここまで映像で楽しませることができるっていうのは思いのほか凄いかも。[DVD(字幕)] 9点(2012-04-29 12:00:54) 54. フル・モンティ イギリスの「労働者文化」が生んだストーリーと言えるか。これぞ傑作というまとまりこそ無いが「順番待ちダンス」やらしいフットボールジョークの数々など笑える小ネタは随所に散りばめられておりコメディとしては佳作。貧乏だがアホな仲間に囲まれて、フットボールと酒を楽しんで、日本の企業戦士より幸せそうに見えるのは気のせいか[DVD(字幕)] 7点(2012-04-29 11:46:56) 55. ショーン・オブ・ザ・デッド 普段ゾンビ映画をくだらないと思ってる人ほど楽しめるホラーコメディ。そりゃ平和ボケの僕らがいきなり戦場で目を覚ましたら普通こうなりますよ[DVD(字幕)] 7点(2012-04-28 10:44:06) 56. さんかく コンビニで「本当にあった 痛い彼氏彼女の話」とかいって500円で売ってそうな、身近に居たら一番関わりたくないタイプの人々のストーリーは終始背筋も凍るリアリティ。人によっては気分が悪くなることすらあるであろうストーリーはある意味タブーを破ったようなもので、こんな胸糞悪さと面白さが共存してる作品ハリウッドにもない。高校生が主役で恋人が病気で主役はアイドルの三文小説ばかりが氾濫する邦画ラブロマンス界に現れた異端児[DVD(邦画)] 8点(2012-04-28 10:28:06)(良:1票) 57. 七人の侍 207分という長丁場ながら、それは7人の侍達はもちろん村人に至るまで1人1人のキャラクターやその背景を細かく描写しドラマ性を高めるためのもの。シーンがまるで長回しかのように無駄なくつながっていきストーリーテリングも巧みなため長さを全く感じさせない。その個性豊かな面々はそれを見た年頃、年代によっても解釈が遷り変わり見るたびに違う種類の感銘を受けるほどだ。今でも全く色あせないその迫真に満ちた決戦シーンも含め、日本映画のみならず世界映画史上に残る傑作の1つですね。[DVD(邦画)] 10点(2012-04-27 03:22:28) 58. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 アメリカのB級あふざけコメディ並にシュールなギャグを連発しながらしっかり見所のあるサスペンスになっていて、仕上げはアメリカンマッチョではなく英国紳士なジジイやババアが大暴れするアクションシークエンス!バカバカしいことを真剣にバカだとわかってやっているシュールさ。そして全員ターミネーター並の生命力。喉を貫かれても死なねえよこのジジイやババアども。映画なんだからこまけえこというな、面白けりゃいーんだよという80年~90年代のハリウッドのポリスアクションを痛烈に皮肉るパロディ映画[DVD(字幕)] 9点(2012-04-27 00:01:33) 59. 第9地区 ヒッチコックや黒澤明など限られた名監督だけがあらゆる知恵を振絞り映像を作りだせた時代から、もっと言うとデジタル技術も90年代後半まで高値の花だったわけだが、もはや低予算でできることもここまで来たかという科学技術の進歩をまざまざと感じさせられる一本。独特のドキュメンタリー的手法といいストーリーといいエイリアンの造形といい下手したらトンデモB級SFで、時代が違えばCGの壮大な宇宙船のDistrict 9ではなく、灰皿円盤のPlan 9だったのかもしれない。エド・ウッドも墓場の影もとい草葉の陰から羨望のまなざしをおくっているだろう。ただエド・ウッドと違うのはストーリーがトンデモながらも非凡なことで、ハリウッドの「お決まり」を予想すればするほどシーンが変わる度に裏切られ、もはや予測不能に陥る新鮮さ。評価が高くても決してA級大作SFの傑作を期待してはいけない、B級SFマニアによるB級SFマニアのための映画だ。[DVD(字幕)] 5点(2012-04-26 08:43:48)(良:1票) 60. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 戦国時代の男女の悲哀さは誰もが理解できるモチーフであるが、それをここまでしっかりとドラマ化した作品がかつてあっただろうか。さらにしっかりとした考証に基づいた合戦描写はそれだけでこの映画の価値。ドラえもんのび太の海底鬼岩城を見た時に感じた、かつてのドラえもん映画はあわよくば大人も楽しませてやる、泣かせてやるという気概があった。この映画のスタッフにはその気概がある。子供はこれを楽しめるのだろうか、というかなぜクレヨンしんちゃんなのだろうか。子供向けアニメということを忘れた大暴走、そして戦国映画屈指の名作。[DVD(邦画)] 9点(2012-04-25 17:15:33)(良:1票)
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