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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. ミラクルバナナ 豊かな国に住む若い女性が貧しい国にやって来て悪戦苦闘するという設定は面白いんですが、やはりどうしても上から目線がチラついて素直に楽しめませんね。貧困という現象面ばかりを追わないで、その原因にも少しは言及して欲しかったんですけど…。ストーリーについても、紙作りだけしか軸が無いというのは、いささか物足りない気がします。おかげで間延びというか中だるみしています。山本耕史との恋愛を絡めるとか、緒形拳演じる職人のパーソナリティをもっと掘り下げるとか、ストーリーの軸となるものがもう一本欲しかった。そもそも緒形拳が何故ハイチへ行かなければならないのかも良くわかりません。個人的に良かったのは最後の歌ですかね。特に千秋の歌唱力は素晴らしいです。[映画館(邦画)] 4点(2008-03-21 20:35:30) 42. 県庁の星 スーパーの店長の井川比佐志さんがツボでした。ズケズケものを言う柴咲さんとの対照が妙に可笑しかった。あと石坂浩二さんの光ってる背広とオールバックが恐かった。[DVD(邦画)] 7点(2008-03-11 22:56:49) 43. オール・ザ・キングスメン(2006) これほどのメンバーを集めたとなると、当然その分ハードルも上がるわけですけど、越えられていませんね。ちょっと物足りないです。そもそも、最初は理想主義的だったスタークが何故あんなに堕落し、がんじがらめになってしまったのか、という点を十分描き切れていないので、観ている側は何となく置いてきぼりを食ったような感じになってしまいます。個々の俳優の演技とかは言うまでも無く見事だし、サイド・ストーリーも重厚で、ラストもいいのに、肝腎の本筋が中途半端とは、何とももったいないことで…。[DVD(字幕)] 6点(2008-02-29 22:09:18) 44. デブラ・ウィンガーを探して ドキュメンタリーとしての質を云々する以前の問題で、何故テレビ映画をあそこまで馬鹿にし差別するのかがまったく理解できません。テレビ映画にもいい作品があることを、この人たちは知らないのでしょうか?それとも自分らが格上だとでも思っているのでしょうか?そういう態度は特に映画を作る側の人間としては致命的だと思うのですが…。個人的にはウーピー・ゴールドバーグのぶっちゃけぶりが多少面白かった程度で、あとはどうということもない、ただのインタビュー集としか思えません。ただ、まあ、ちゃんと名前と顔を出して自分の思っていること(どこまで本音かは不明ですが)を主張しているという点は率直に評価したいと思います。日本では多分無理でしょうね、こういうの。[DVD(字幕)] 4点(2008-02-28 23:06:01) 45. わらびのこう 蕨野行 出演している俳優の質も高く、四季折々のロケーションも素晴らしい。標準語をできるだけ使わず、いわゆる方言を主体とした構成も、その時代のリアリティに溢れている。姥捨て山という、封建制度下の農山村が背負わざるを得ない宿命を、ジメジメした陰湿さに陥ることなく、明るいタッチで表現している。ただそれが若干偏り気味になり、人間の死を綺麗に描き過ぎてしまっている気がする。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-03 17:36:00) 46. チュパカブラ<OV> メスのチュパカブラに因果を含めさせてどないすんねん!言葉わかんのかっ!秘密の研究施設にのりこもうって時の女の服装、あれなんや!ミニスカにハイヒールって!何でそんな場違いにセクシーな格好する必要があるんだよ!ああーとにかく参った。これは凄い。ほとんどワンシーンごとに突っ込み所が満載でとてもじゃないが書ききれない。史上最大級のもっちゃり感だ。UMA研究の第一人者、並木伸一郎先生もビックリの体格のいいチュパカブラを見事に演じきったスーツアクターさんに1点を捧ぐ。[DVD(字幕)] 1点(2008-01-24 23:01:05) 47. プリティ・ダンク 《ネタバレ》 男が女を装って女の世界に入ってドタバタする、という従来の使い古された路線から一歩も外れていないので、笑えるか笑えないかはとりあえず別としても新鮮味に欠けることだけは間違いない。逆に言うと今だにこの設定でウケると思ってコメディを作っているということが痛い。男子トイレで女装した主人公が用を足していて、隣りの奴が吃驚してみせるという完全にパターン化されたコメディの手法が延々と続く展開にとにかく萎えまくる。また男であることがバレた後もチームが失格にもならず普通にトーナメントを戦っているのも釈然としない。コメディだからといってそういう細かい設定に手を抜いてしまっては白けるだけだ。ウェズリー・スナイプスの劣化版みたいな主役の男のタルい演技も鼻につく。[地上波(字幕)] 4点(2008-01-21 21:18:03) 48. 呪い村436 《ネタバレ》 毎度のことで恐縮ですが、この邦題おかしいです。内容を正確に反映していません。ストーリー的に呪いとはあまり関係ありません。あえて言えば、呪いというより宗教(信仰)の狂気みたいなものがテーマです。呪いとか悪霊とかの枕詞つければ見るだろうという誰かさんの意図が見え見えで萎えますねぇ。もっと気の利いた邦題つけてくれれば8点くらいあげてもよかったのに…。どうせならそのまま直訳して「人口436人」の方が得体の知れない感じが出て、ホラー映画としてはいいと思うんですが…。内容はというと、ホラー風味の下味に加えてサスペンスな展開が意外に良かった。コートニーはケイディを釣る罠かと思ったんですが…。そういう意味でのどんでん返しはあまりないようで、割と正攻法なんですが、それがかえってプラスに作用しているようです。ただ宗教的な背景とか医学的な側面の細部をホラーらしくもう少し詰めて欲しかった。「標準のロボトミー手術グリーバー方式」(笑)なんて想像するだけでも恐いのに、あまり触れられていないのは残念。[DVD(字幕)] 6点(2008-01-14 20:34:03) 49. 深紅 《ネタバレ》 さあ、これからDV男に復讐しに行くぞって時に、何をウダウダやってんの。何じゃこりゃ。もっちゃりしてんなあ。てか、この爽やか系女優2人が主役って時点で、すでにラストの落とし所が何となく解ってしまうという。見えちゃうんだよね。でもそこを裏切ってくれないと。サスペンスなんだからさ。まあ、そういう意味では緒形直人さんくらいかなー、意外にハジけてたのは。綺麗なだけじゃ、つまんないし映画にする意味が無い。テレビドラマで充分ですわ。[地上波(邦画)] 5点(2008-01-11 22:14:46) 50. アメリカン・スター 《ネタバレ》 ミュージカルというより尺の長いMTVを見てるような感じで、映画的な構成というものをまったく無視してしまったような作品。主役の女優(歌手?)もブサイク(あくまで自分的には)だし、何かあってもとりあえずみんなで歌って踊って、ハイ終わりって、アホか!それにしてもアレクサとかいう女の子供じみた計略にいつまでも気付かないなんて、主役の2人どんだけバカなんだよ。でも見終わって、やっぱりラジー賞ノミネートだけあって期待を裏切らないねえ、と妙に納得。納得した上で見れば、こいつらのやり方、妙に好きになっちゃうぜ!ザッツザウェイ!アーハ、アーハ!アイライーキッ![地上波(字幕)] 3点(2008-01-10 20:04:12) 51. ハンニバル・ライジング 雰囲気がなんとなくボーン・アイデンティティーとかのアクション映画に似てるなと思いました。東西冷戦時代のヨーロッパをリトアニアからフランスまで、途方も無い長距離をどうやって移動したのか、作品の中ではさらっと流されてましたけど、そっちの方がめちゃくちゃ興味深いです。[DVD(字幕)] 5点(2008-01-07 19:40:20) 52. えじき 邦題がコレですか…。まあ、確かに「えじき」には違いないんですけど、そのまんまやん。もう少しひねってくれても…。内容はというと、思わせぶりな雑音が多少うざったいけど、「呪怨」くずれのお化け屋敷あり、ポルターガイストあり、「遊星からの物体X」ありと、ホラー映画のあらゆるファクターがてんこもりって感じで、周回遅れの強みってやつでしょうか、意外に楽しめました。恐くは無いが楽しめるという感じ。でもホラー映画にまず恐さを求める人(まあそれが当然なんですけどw)にとっては、著しく消化不良な作品であることだけは確かです。[DVD(字幕)] 6点(2007-12-19 19:46:23) 53. 富江BEGINNING とにかく出てくる奴が「とみえー、とみえー!」とか叫んでるという印象しか残らない。あとエンドロールに「合成写真」とかって、何か間抜けというか興醒めで笑える。[DVD(邦画)] 2点(2007-12-10 23:09:24) 54. ザ・フォッグ(2005) 《ネタバレ》 冷凍庫に閉じ込められても死なない船員の人間離れした生命力。パッと見は、つのだひろなのに。 あれだけ湿気の多い場所に長期間埋め込まれていたにも関わらず、どこも腐食しておらず、楽にページをめくることのできる日記。まさにオーパーツだ! 半年振りの再会にしては、セックスがあまりにもアッサリしている主役の男女。あの若さで倦怠期か? あの高さから車ごと落下しても死なないDJのおネエちゃん。ジェイソン・ボーンもびっくりだ。 DJのおネエちゃんと息子との再会があまりにもアッサリし過ぎていて、それまでの前振りがすっかり無駄になってしまっている。ホラー映画にはあり得ない緊張感の無さだ。 ストーリーがそもそもあの4人の子孫以外には関係が無い。他の島民(特に島の外から移住してきたような人)にとってはまったくハタ迷惑な話である。 幽霊の顔が思いっきりゼイリブな件。さすがカーペンターのリメイクだ。 そんなこんなで、まさにすべてが五里霧中の作品。プギャー! [DVD(字幕)] 3点(2007-12-04 23:26:33)《改行有》 55. モン族の少女 パオの物語 《ネタバレ》 雄大な山岳地帯の風景、青味がかった映像と情感に訴えかける音楽が非常に印象的。主役も『コウノトリの歌』で鮮烈な印象を残したドー・ティ・ハーイ・イエンの演技が光る。質的に完成度がかなり高い人間ドラマ。ただ一点、パオが生みの母シムを何故あのように邪険にするのか、についての理由付けが若干弱い気がする。正室は子を産まなくても側室より優遇されるという封建制独特の意識なのか?それとも思春期特有の照れ?その辺で少し戸惑った。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-11-28 23:05:48) 56. めぐみ-引き裂かれた家族の30年 横田滋さんが泣いている姿を見るのは本当につらい・・・・。それだけで胸がいっぱいになってしまう。ただ純粋にドキュメンタリー映画として見た場合、若干ツッコミが不足している気がする。拉致当時の国際情勢とか、拉致の存在を否定していた側もとりあげて欲しかった。[地上波(字幕)] 7点(2007-11-27 23:17:21) 57. オーディション(2000) 「コラー!とんねるず」の危ないタイプのコーナーに出てきそうな女だな。恐いというより気持ち悪い。[ビデオ(邦画)] 6点(2007-11-26 22:45:03) 58. ナヴァラサ 《ネタバレ》 うーむ、これ性同一性障害とホモセクシャル(ゲイ)を混同してるような気がするんだが…。テーマ自体は面白いんだけどねえ。ストーリーの方も、本来ならば叔父さんが主役のはずが、ピントがズレてシュエータちゃんの一人相撲って感じで、コメディくずれみたいになってしまっている(思春期特有のひたむきさ、ナイーヴさは良く出ていたと思うけど)。もちろんそういう捉え方もアリなんだけど、全体としてやや観念的になってしまっている。差別の問題とかも含めて、もう少し現実の社会問題として具体的に捉えて欲しかった。この監督さんは最初ドキュメンタリーを撮りたかったようで、その辺の意識のズレが影響してしまったのかな…。期待していただけに残念。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-10-20 19:12:20) 59. アメノナカノ青空 《ネタバレ》 どこにでもある典型的なお涙頂戴のメロドラマ(あまり、とゆうか全然泣けなかったけど)。もう少し何か展開があるのかなと思ったが何もないままスンナリ終了…。おかげで、なかなかライターを返さないカメラマンの兄ちゃんのウザさだけが際立ってしまいました。終末期医療とか「クオリティ・オブ・ライフ」がテーマなわけだから、もう少し医学的な側面を出した方が、ストーリーの厚みが増すと思うのだが…。何か知らんけど重い病気とか唐突に言われてもピンとこないなあ。また劇中登場する「旗手」の存在も、恐らく何かの比喩表現だと思うのだが(大体想像できるけど)、もうちょっとからんでくれないと…。ただの可哀想な人で終わってしまっている。[地上波(字幕)] 5点(2007-10-08 21:59:03) 60. バレンタイン 《ネタバレ》 そもそも、たかがパーティー会場でブス女と乳繰り合っただけで(しかも未遂)更生施設に入れられ、更に少年院から州の医療施設って、どんだけ重罪人なんだよって話なんだけど、他にも突込み所満載でとりあえず笑わせてもらいました。個人的には蛆虫入りチョコを喰った時のリリーの顔が一番ホラーでした。[地上波(字幕)] 3点(2007-10-07 17:54:08)
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