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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
41. ロッキー これはアメリカンドリームの体現などではなく、ベトナム戦争が終わった後の混沌とした世の中、何を描けば良いか分からなかった映画界と同様に、どう閉塞感から抜け出すかを苦悩する下流階級の人間たちの物語である。前半の虚ろな目をしたロッキーたちの惨めさはあえて描くまでもないが、その対比としてアポロ達が一流のビジネスマンであり、物欲の権化として描かれていることが意外と見落とされがちだ。彼がボクシングなんてどうでもいいと思っていたとしても不思議はない。彼は単なるボクシングの上手いビジネスマンだ。肝心のボクシングシーンもそれほど迫力のある、というよりは思い入れのある撮影のようには見えない(レイジング・ブルと比較せよ)。つまりこれはボクシング映画ではないということだ。やはりこの映画はアメリカンニューシネマの残滓を薄く引き伸ばしながら、新たな方向性を模索していった映画だろう。ラストシーンはハッピーエンドかのようだが、もう少し延長してみれば、きっとアポロが判定勝ちし、あの二人は「卒業」の二人のように虚ろな目で会場を去るに違いない。映画史的位置づけからすると、この映画は極めて過渡的なものだと言える。すなわち、ロッキーは非常に危ういバランスのもとで誕生した。そして今後の映画界の橋渡しになった記念碑的作品だ。[DVD(字幕)] 6点(2011-10-18 23:20:49)(良:1票) 42. 荒野のストレンジャー イーストウッドの映画を語る上で、恐ろしいほどの射程を秘めている映画だと思う。ペイルライダー、アウトローの原型が見える上に、彼独特のシニカルさというか冷徹な視点が見える。強すぎる主人公は、生身の人間ではない証左である。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-24 19:33:43) 43. エクソシスト 実はかなり格式の高い映画で、相当の集中した鑑賞を要求するようなものだが、いかんせんきつい。二回見るのも面倒だし、なんとか一回でそのよさをわかろうとしたほうが無難でしょう。ホラーとして観ないほうが良いと思います。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-17 17:22:42)(良:1票) 44. アウトロー(1976) 冒頭の機関銃は「ワイルドバンチ」、へんてこな仲間を増やして歌を歌うのはハワードホークス、と西部劇の伝統をしっかりと踏まえている。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-11 10:40:38) 45. 恐怖のメロディ オープニングの大俯瞰はこれからのイーストウッドを形作る重要な要素となるが、前半の非常に丁寧な作りこみは良かった。後半は劣化版ヒッチコックのようになってしまい、いまひとつ。この落差はいったいなんだろう。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-09 01:03:37) 46. 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 初寅さん。ピアノのくだりがけっこう好きです。[DVD(邦画)] 6点(2011-05-12 00:48:33) 47. 戦争のはらわた かなり独特の映像感覚ですね。ストーリーはまとまりが無い気がしますが、それを補う映像の新鮮さ。カット割りこまけーーと思いながら観ました。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-29 12:15:48) 48. ゲッタウェイ(1972) 案外普通の映画でしたが、ゴミ収集車の中に紛れてまで逃走するような泥臭さが洒落ています。きれいな逃走劇ではなく、血と汗とゴミにまみれたgetawayがこの映画の迫力を増しています。そしてそれこそが二人の絆に説得力を持たせる一番の要因です。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-14 15:55:19) 49. インテリア ウディアレン作品らしく、会話が非常に多いです。複雑な人間関係ですが、主眼はやはり本当の家族、人間らしさだと思います。母親の名前やらラストシーンやら、ウディアレンはけっこうシンボリックな作品を作ったと思います。 ただ母親の以前までのキャラクターが描かれていないのでただ弱々しいだけの母親に見えてしまい、落差というか、崩壊していく過程がいまいちはっきりしなかったように思います。会話で説明しすぎ。[DVD(字幕)] 6点(2008-11-10 00:57:48)《改行有》 50. ミーン・ストリート デ・ニーロとカイテルを観るためだけの映画。[DVD(字幕)] 6点(2008-05-13 00:36:59) 51. 約束(1972) 《ネタバレ》 ぼかしやズームアウト、手ぶれ、逆行、静止画などなど、テクニック盛りだくさんで、これらをいちいち発見していくのも楽しい。特に逆行をはじめ、陰影の使い方は非常に上手く、美しい。 ただ個人的には、岸恵子は完璧なキャスティングなのに、ショーケンってどう考えてもかっこよくない‥‥。このころの映画って主役男優に過剰な演技をさせすぎだと思う。今観ると、の話なので当時の評価は知らない。つまるところ、なぜあの二人が恋に落ちるのが釈然としなかった。恋に落ちる過程を度外視すれば、なかなか面白いとは思うのだけど。 そして結局この映画は二人の悲しい恋を描いているだけで、二人の人間は描いていない。映像には凝っているが、二人の内面は何も見えてこない。特別に外出中の女囚とチンピラの恋、という設定を盛り上げているだけで、どんな女囚か、どんなチンピラかが分からなかったのは残念だった。[映画館(邦画)] 5点(2010-11-23 01:17:19)《改行有》 52. オール・ザット・ジャズ つまらん。構成は面白いかもしれないけど、何も伝わってこなかった。[DVD(字幕)] 5点(2008-06-04 00:12:58) 53. さらば青春の光 音楽は10点。映画は0点ということで、5点。モチーフにするだけのストーリー性がないのに無理矢理歌詞をストーリーに組み込む必要はないのに…。ひたすらつまんなかったです。音楽は最高。[DVD(字幕)] 5点(2008-05-17 14:41:25) 54. 小さな恋のメロディ ビージーズのPVでした。映画としては特に何の工夫もなく、破綻しかけた童話としかいえない。最後に大人の服を脱がせるのが「なんでだよ」と思わずつっこんでしまうほどのおかしさ。ラストも童話でしかなく、寓話や一般性を持つものとはいえない。メッセージも思想もなく、ただただきらきらとしたイメージのみが残る。[DVD(字幕)] 4点(2011-03-12 18:52:31) 55. ホーリー・マウンテン 意外と面白くないけど、カルト映画としては傑作だと思う。けっこう好き。でも点数でいうとこうなっちゃう。[DVD(字幕)] 4点(2009-08-03 23:47:10) 56. ロッキー・ホラー・ショー カルトムービーとミュージカルは好きだと思っていたが‥。うーん。[DVD(字幕)] 3点(2010-10-28 00:38:19) 57. ディア・ハンター 全く理解できませんでした。前半一時間はとにかくつまらない。冗長すぎます。次の一時間は展開が急すぎてついていけない。戦争のシーンは見応えがあったけど、戦争体験というよりはロシアンルーレット体験。後半の一時間もまた意味不明。なんで作品賞を取れたのかわかりませんでした。演技が良いのは認めるけど。[DVD(字幕)] 3点(2008-03-04 23:10:12)
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