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41.  はい!もしもし、大塚薬局ですが 《ネタバレ》 48分の小品である はい!もしもし、大塚薬局ですがで始まってはい!もしもし、大塚薬局ですがで終わる 小洒落た作りである でもこの映画には合っていないと思った 始終斜めになったカメラワークも、なんか合ってない ラストの暗転が放送事故の様に長いとかも、本道の演出からわざわざ外れた小洒落た作りにする意味があったのかと疑問に思った 異常に長い暗転は荻上作品とかでもあるが意味が分からない シナリオはすごくいい 主人公の中学生時代の話は演じてる少年少女達も凄く良くてこの部分だけでも見応えがあった でも他のキャストがなぁ メインのヒロイン達が中学生に見えないのが一番の問題だ 主人公自身の中学時代の恋愛と同時並行して真面目なヒロインの恋愛に肩入れする話なので、今風の中学生に見える子達でキャスティングするべきだ 主人公の円城寺あやの盛りすぎな芝居も鼻につく 舞台じゃないんだからいくらなんでも盛りすぎ 展開はいいのだから真っ当に作ればとてもいい小品になったのに、ヘンテコなカメラワークと小洒落た編集と、間違ったキャスティングがせっかくのいい話をダメにしたと思う もう少し青春映画のみずみずしさが欲しい 岩井俊二が撮ったら良かっただろうなと思わせる小品だ[DVD(邦画)] 6点(2015-02-05 02:15:37)

42.  女子ーズ 《ネタバレ》 冒頭からなめた怪人と謎の戦隊ねーちゃんとのグタグタな会話と、謎の必殺技炸裂 狙いすぎのオープニングが始まる頃にはこれ、面白いかもという期待が膨らんだ 以降次々とクダラナイ怪人との戦いがグダグダな女子トークで続くが、決まり技とかは特に描かれない 勝って当然なので見せても仕方がないという展開はそれなりにスピーディで良い 勝った負けたの展開はどーだってよくて怪人とのグダグダトークはとにかく面白い しかし司令官チャールズとの会話が狙いすぎで尚かつ長い せっかくの笑える怪人バトルのリズムがチャールズが出て来ると止まってしまう これはシナリオが狙いすぎでクドいせいもあるが、せっかくヒロイン達を今、旬の女の子達を集めたのだから司令官もビッグな俳優にするべきだったと思う 女子ーズのねーちゃん達のキャラはそれなりに立っているのに怪人達にイマイチ魅力が無い 初期のゴレンジャーの怪人達の笑えるキャラや必殺技をもっと研究するべきだ 怪人の笑える必殺技が最初に出たワカメ怪人しかいなかったのはかなり不満だった 例えばゴレンジャーの跳び箱モンガーとか見たかって聞きたい ラストのロボットとの戦いも勝って当たり前的な尻切れとんぼな終わり方はおもしろかったので、女子ーズの必殺技もむしろ見せない方がおもしろかったんじゃなかろうか みんなで「女子トルネード!」と叫んだらそれで終了みたいな(笑) エンディングもレッドが出て来たとたんに回りに誰もいないのが見えていてオチが完全にバレている 悪くないオチなのでもうちょっとバレないカメラワークで撮れよって思った レッドの彼氏の存在が意味が無いとか、そもそもイケメン彼氏が突然瓦割する演出とかむしろがっかり 演出が直球すぎて面白みが無い事が一番の問題だ[DVD(邦画)] 7点(2015-02-05 02:13:55)

43.  MONSTERZ モンスターズ(2014) 《ネタバレ》 相手を見るだけで思い通りに動かせる男が、唯一力が通じない男との宿命の戦い この宿命の部分に力が入りすぎていて違和感がある 藤原竜也が山田孝之を厭う理由が説明無しなのが一番の問題だ ひっそりと隠していた力を世間に誇示してまで自滅覚悟で山田孝之を葬ろうとする理由が無い 放っておいても問題は無いはずなので、あくまで葬ろうとする理由はこの映画を違和感無く見る上で最低限、どうしても欲しい所だ この話には磁石の様に惹かれ合って、必ず相手を葬り去るまで離れられない運命の理由が必須である 藤原竜也扮する名無しの男が何故名無しなのかとか とくに伏せておく意味が無いところまで説明が無いのは不可解だ ならば設定として除くべきだろう 特に意味のない設定(たとえばメインの二人が地図マニアだった話とか)なんの意味も無い話が多すぎる  設定がとにかくメチャメチャ 警察の対応も謎すぎるというよりもほとんど馬鹿としかいいようが無い 二人の友達やヒロインも含めて登場人物がマンガすぎ アニメのシナリオをそのまま実写にしたらこんな笑っちゃう設定になるかもって感じか この監督はとにかくディテールに気を使わなさすぎる しかし見ただけで相手を自由に動かせる超能力者と不死身の男との戦いは設定としては抜群で、この二人のバトルだけで2時間の映画を牽引した 藤原竜也の戦い方と警察の対応がもう少し納得出来れば結構面白かったはずなのに とにかくバカ設定がヒドすぎる映画だが妙な魅力もある 続編を匂わせているので次作は違う監督ならば見るぞ[ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-02-05 02:12:23)

44.  超高速!参勤交代 《ネタバレ》 うまいシナリオ 笑える、泣ける、ドキドキする、忍者活劇あり、水戸黄門のような身分詐称あり、ラストにはお約束の勧善懲悪の予定調和が待っている 女郎が殿様の側室になるシンデレラストーリーでもある 強い家臣達がごろごろいるのに、いざとなるまで、ただのでくの坊にしか見えない演出 ラストにドカンと爆発するタメにタメた殺陣の持って行き方もうまい 欲を言えば殺陣のスピード感が乏しくてやった!っていうカタルシスに欠けるか しかし魅せる要素をおもちゃ箱の様に詰め込んだストーリーがつまらないはずは無く、老若男女誰でも楽しめる優等生の演出は手堅い 無難な面白さが逆に良く出来たテレビドラマの様で、映画としてのインパクト不足を感じた お腹いっぱいになったがすぐにまたお腹が空く感じの映画[ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-02-05 02:10:58)(良:2票)

45.  呪怨 -終わりの始まり- 《ネタバレ》 タイトルが「呪怨 -終わりの始まり」ってどっちやねん!って思ったが、もっとも怖かった最初期のオリジナル呪怨ビデオ版のリメイクだった 以前に見て怖かったエピソードを寄せ集めて、尚かつ登場人物の名前で始まるオムニバス形式も同じ作りになっている 時系列がある程度バラバラなのも同じ なので恐怖度だけで言えば近年の呪怨シリーズの中では筆頭ではなかろうか それだけオリジナルが怖かったということか しかしこれだけオリジナル呪怨ビデオ版のコピーならば過去のビデオを高画質にして編集し直した方が怖かっただろうと思える なによりもビデオ版の編集は最悪だったから オリジナルビデオ版前後篇を短く再編集してもう一度見たいと思うのは私だけでは無いだろう 相変わらずこのシリーズとアイドルキャスティングの相性は良くて佐々木希はなかなかはまっている ヒロインのでっかい目ん玉がゆっくりと動くと、その先に必ず白塗りの人がいるというお約束の作り 白目部分が多くて、黒目が動く先がよくわかるヒロインにはピッタリの映画だと思った 恐怖演出もほとんど同じなので先にオリジナルを見た人にはどこでどうなるがすべてわかってしまうデメリットがあるかな 舞台の佐伯家も綺麗になっていたりトリンドル玲奈の笑っちゃう芝居とか、以外に地味なVFXとか、常に昼間の明るい時間帯でのドラマとか、以前のおどろおどろしさがかなりダウンしていると思った ラストもちょっと直球すぎてむしろ笑えた 呪怨2 (劇場版)のエンディングが秀逸だったのでそこはまねして欲しかった しかし近年見たJホラーの中ではかなり怖かった部類にはいる それだけオリジナルが偉大だったということか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-02-05 02:09:11)

46.  紅の豚 《ネタバレ》 ジブリでもっとも好きな映画 とにかくセリフが珠玉 ポルコのハードボイルドなダンディ振りは尋常じゃ無い 「粋」って我慢なんだなってはっきりわかる貴重な映画 債券を勧められた銀行員に「そういうことは人間同士でやんな」と吐き捨てる カッコよすぎる 唯一ポルコを昔の名前のマルコと呼ぶ熟女の方のヒロイン、マダム・ジーナが「飛行機乗りは女を桟橋の金具ぐらいにしか考えてないんでしょう!」というセリフもグッと来る この後でポルコが「飛ばない豚はただの豚だ」という超有名なセリフで切り返すが、自分はこの直前のジーナのこのセリフが好きだ そもそも今の時代に自分を金具と表現する女は存在しない、男の憧れを乗せたノスタルジックなこのセリフは抜群の破壊力 武器屋の坊主が親方に「戦争と賞金稼ぎとどう違うの?」と問うと(どっちも殺し合いでしょ。ということだろう)親方が「戦争で稼ぐ奴は悪党だが賞金稼ぎで稼げない奴は能無しだ」とほざく 戦争は嫌いといいながらも戦闘機描写や重機関銃やら弾丸やらの描写が非情にリアル ここでも「風立ちぬ」でも思った、宮崎駿の武器オタク振り 戦争は嫌いだが戦闘機や武器はカッコいいぞという気概が透けて見える とにかくシナリオの出来が神懸かっている これまで何度見直したかわからないが「さくらんぼの実る頃」を聞くとまた見たくなる傑作[ブルーレイ(邦画)] 9点(2015-02-05 02:07:42)(良:1票)

47.  黄泉がえり 《ネタバレ》 冒頭から伏線らしきシークエンス連発でわかりやすい オチが読めたらつまらないドンデン返しものの典型なのでこれはダメ 途中でヒロインが黄泉がえりだとわかる所も何のインパクトも無しでは演出の方向を間違ったとしか言えない 途中途中で、怪獣映画やパニック映画の様な物々しさで、最新機器を使った新しい発見や科学捜査の過程が描かれるのに、今ひとつアカデミックに見えない 物語が長いのにひとつひとつのドラマが中途半端で盛り上がりに欠ける 黄泉がえった家族の悲喜が上っ面だけで感動を呼ばない エンディングに向けてもっともキーになるRUIのライブに至る過程を全く描かないのでそこに向けて大団円となる過程がまったく無い ラストのライブに向けてすべてのエピソードがそこに集約して行く話に出来たはずなのにもったいないと思った すべての黄泉がえった魂があのRUIの一曲に向けて空に帰って行く展開にすれば号泣ものだったのに 演出の中途半端さ(わかりやすいお涙頂戴の感動の話にするか、あるいはシックスセンスの様なSFミステリーに振るか)とシナリオのクドさ、テンポの悪さでせっかく面白くなりそうな良いテーマなのに描ききれなかった残念な感じが強い 草薙くんも普段よりもかなり盛りすぎな演技が鼻についてダメだった エンディングでの主人公が仕事をしているシーンの間が長過ぎる不可解さとか、その後のヒロインのナレーションで終わるラストも不可解 このエンディングがこの映画のダメな感じを象徴していると思った プロットは素晴らしいので「横道世之介」で素晴らしいラストを撮った沖田修一とかに撮らせたら傑作になるんじゃないかと思った [DVD(邦画)] 7点(2014-12-01 14:34:24)《改行有》

48.  麦子さんと 《ネタバレ》 冒頭から再三よそ見をして事故を繰り返す温水洋一のタクシー運転手にイライラする 以降、子供にへらへらする母親とか、いい加減で調子のいい長男やら、金をせびって母親を突き倒す息子やらにイライラさせられどうし 結局、母親が死ぬまで心を開かないヒロインにもなんだかうんざりした 母親が子供達に疎まれる過去がまったく描かれないので、麦子達二人の子供にじゃまにされる母親が見ていて辛いレベルで非常にストレス これを毒として見ていられるのならば、この映画が面白いと思えるのではないだろうか 自分には余りにも痛いので楽しめなかった 冒頭で母親が既に亡くなっているのが判っているので唐突に死んでしまった事に驚きが無い 物語が故郷へ埋葬に行くヒロインの話と、東京で母親が突然現れて突然死ぬまでと完全に別々に描かれていて、以降時系列も混ざらないので最初に母親の故郷に行くヒロインの姿を描く必要は無かったんじゃなかろうか そのあたり前半でかなり編集の不味さを感じた 時間を巻き戻す描き方をするならば途中途中でも時系列を入れ替えて描くべきだ 堀北真希も綺麗でヒロインにふさわしいと思うが、芝居に巧いと思える所が無かったので、今ひとつ生前の母親に酷い事をしてしまった後悔が描けていないと思った ラスト近くの母親の墓の前で後悔の涙を流す麦子には結構泣けたけど しかしエンディングの「赤いスイートピー」がかかるタイミングと、それを口ずさむヒロインが巧くシンクロしていてなかなか巧いラストだと思った 駅のホームでの駅員とくだらないやり取りも絶妙 今ひとつダメな映画だなと思って見ていたがこのラストの巧さでかなり点数がアップした[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-01 14:32:48)

49.  闇金ウシジマくん 《ネタバレ》 テレビドラマシリーズを見てないと今ひとつピンとこない映画だと思った まず主人公がウシジマくんなのかと思ったら、早々と警察に捕まってしまい後半までさほど出番が無い 従ってメインキャラはいろんなワル達にいじられて右往左往するチャラ男である 彼が主人公となって前半を折り返す展開は映画としてはどうかなって思った ウシジマくんがメインでないなら一見さんには物語の骨子がわからない ドラマのファンであればすんなり受け入れられる展開なのかもしれないが自分はまったくドラマを見た事が無いので片瀬那奈の存在とかは完全に謎だった ドラマではメインキャラだろうがちょっとぐらい解説がほしい その他のキャラもプロフィールらしき話はまったく無くウシジマくんでさえもただのシニカルな金貸しにしか見えなかった せめて主人公らしきウシジマくんの「人となり」ぐらいは未見の人にも判る程度に描けなかったのか 129分もあるのだからなんとかなっただろうと思うのだが一見さんにはまったく優しくない展開だ しかし主人公のチャラ男の追いつめられぶりは見事で、彼を見てイライラさせられる部分だけで2時間がかろうじて持ったという感じか 出て来る人間達もヒロインの母親を含めて徹底的にクズ野郎のバーゲンセールのようで、こんなに安いクズばかり出て来る映画も珍しい ウシジマくんの債務者に対する取り立てもドラマ性もない容赦なしなのは見ていて小気味が良かった しかし主人公不在の展開やらヒロインの芝居のダメダメさでちゃんと楽しむ為には、少なくともテレビドラマのファンである事が必須である[ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-12-01 14:31:29)

50.  チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像 《ネタバレ》 原作とまったく違う シリーズすべての原作小説を読んだがこのケルベロスが小説シリーズ中一番つまらなかった話だった しかし映画は原作と同じ所を探す方が難しいぐらい改正されていて、お話としては数倍面白くなっている 原作は超高性能MRI 「リヴァイアサン」納入までのドタバタを戦車のエピソードを中心にグタグタ描く小説となっている 冒頭、小説ではもっとも盛り上がった戦車のシーンで始まりグタグタ部分をすべて割愛して原作にはまったく無かった密室殺人で始まる 全体的には割愛されたエピソードの「リヴァイアサン」が神懸かった所とか栗山千明演じる桜宮すみれの存在とかが説明されてないのでピンとこない部分がある なので「螺鈿迷宮」やら「ブラックペアン1988」は読んでおいた方がいいだろう ヒロインの別宮葉子は原作小説では「極北クレイマー」の医療ジャーナリスト西園寺さやかがモデルなのはあきらかなので、なぜ西園寺さやかというキャラクターにしなかったのだろうか まぁ、小説を読んだ読者なら西園寺さやかが出てきただけで悪党だということがバレてしまうということだろうな しかし小説では味方である別宮葉子が「あれ」では可哀想だ 原作では殆ど出てこないジェネラル・ルージュの速水先生チームが活躍したり、バチスタシリーズの最後を飾るにふさわしい映画版シリーズすべてのエッセンスを詰め込んで、なおかつ破綻も無くうまいシナリオになっている 原作小説を読んで期待していなかったので以外に面白くて驚いた一作[ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-12-01 14:29:54)

51.  クローズ EXPLODE シリーズ2作目から一ヶ月後という設定のわりに前作のメインキャストがまったく出ないのは寂しい 主人公の東出昌大は想像したよりかなり良かった しかしその他のキャストに魅力が無い なによりも鈴蘭のてっぺんを目指すライバル達のキャラにバリエーションがなさすぎる 冒頭から主人公の鏑木が最初に相手をぶっ飛ばすまでの展開は続編感があって期待させたが徐々に失速 なによりも鏑木やライバルの加賀美や藤原達のくだらない人生のぐだぐだが多すぎる いちいちえらそうな理由がなきゃ喧嘩できないのかって思った ヤクザが絡むエピソードも中途半端でもっとメインストーリーに絡んでイライラさせる展開にするか、すっぱり無くて鈴蘭のてっぺんを狙う連中のキャラをじっくり描くかのどちらかにするべきだった 一年生の加賀美が何故転校生の鏑木に憧れているのかもわからないし、主人公が施設では大人しいところも、もっと大事に描くべきだった 鈴蘭が楽しい部分も無いし、仲間と少しずつでも仲良くなる描写も無いのは青春映画としての基本演出を捨てている リンダマンのキャストが変わったのもがっかりだし、ラストに主人公とリンダマンが戦うのもありきたりすぎてつまらない むしろエンディングでリンダマンと戦うならばそれまで無敵だった主人公を一撃で一蹴するとかの驚きが欲しかった 冒頭で相手を一発で沈めたときの派手にぶっ飛んだエフェクトなどが驚きがあって良かったのに以降は全く無くて、喧嘩にプロレス技とか前作の様なバリエーションもなく、ただ淡々とした喧嘩アクションは飽きる しかし東出昌大のぬぼっとしたバカでかいイケメンはこのシリーズの主人公にはうまくはまっていて、彼じゃなきゃこの映画2時間持たなかったな  [ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-01 14:28:11)《改行有》

52.  たまこラブストーリー 《ネタバレ》 バトンがテーマのアニメということで、「けいおん!」シリーズ全部を一緒に見たバトンをやってる娘と見る いささか親父には気恥ずかしい展開だが娘はそれなりに面白かったようだ 自分にはあまりにもこの時代から遠ざかっているのでノスタルジックな雰囲気は伝わるがやはり気恥ずかしさが先に立ってしまう バトンのシーンはむしろ稚拙でさほど実力が無いチームのリアルな演技が恥ずかしくて、一緒に見ていたママはここでリタイヤ 娘は「イリュージョーン~!」とか言って以外に楽しかったようだ テクニカル的にはカメラワークがノスタルジックで浅ピンやらローコントラストな学園風景が叙情的 時代は現代だが糸電話やラジカセなんかの小道具がノスタルジックで、なにげにおやじにも感情移入しやすいと思った 声優やキャラクターイメージも「けいおん!」とかなり被ってるようだ ラストシーンも何気ないが微笑ましい 「けいおん!」が好きなら楽しめるだろう[ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-01 14:26:50)

53.  昭和歌謡大全集 《ネタバレ》 村上龍が好きだ 原作は昭和歌謡大全集というタイトルからは想像出来ないスラプスティクテロバトル小説 映画は原作の持つイメージをほぼ忠実に映画化していると思った 残念ながら原作ではカタカナで表記される登場人物達の名前が、映画ではイメージ出来なかったことくらいか 村上龍はたびたび登場人物を無機質なイメージを持つカタカナの名前で表現するが、カタカナというイメージを映像で表現しろというのは無理な注文だ しかし各パートを昭和の歌謡曲のイメージで切った所とかは原作よりもタイトルの歌謡曲を巧く使ってると思った 冒頭、懐かしきピンキラの「恋の季節」を歌うシーンも「時計仕掛けのオレンジ」を思わせるスラプステックさで掴みは抜群だ ダスキンの先に付けた包丁が喉に突き刺さり、小便をまき散らしながら倒れるスギオカに、激バカなチャンチキおけさがかぶる このバカ爆発なスプラッタシーンにも脱帽した ミドリ会のオバさん達がイシハラの仲間達をバズーカでぶっ飛ばすシーンや、ラストの「貧者の原爆」が調布上空で爆発するシーンも2003年制作という時代を考えたら手抜き無しのうまいVFXではなかろうか ここでこれらのシーンを手抜きにしたら村上龍の世界観を表現できなかっただろう 途中でトカレフを分解しながら講釈を垂れる武器オタクぶりも原作のイメージを損なわない重要なファクターだと思った 原作は超傑作の2005年の小説「半島を出よ」に続くが、このエンディングでは繋がりようが無いのが残念だった しかし2003年制作という事を考えればあたりまえのことか 映画全体にブラックなバカバカしさが散りばめられていてそこをクダラナイと思う人には見ていられないだろう しかし村上龍のファンならば見ても損はない映画だと思う[DVD(邦画)] 8点(2014-12-01 14:25:30)

54.  HANA-BI 《ネタバレ》 たけし久しぶりの刑事役 今回の主人公が北野映画中もっとも無敵 負けるシーンがほとんどない しゃべらないが強い ヤクザ達はさほどアクがないさっぱり系ヤクザでとくにメインでも無い しかしいつもにも増してキャストが徹底してDQN あいかわらず破滅型の主人公でラストは「ソナチネ」と完全にかぶるが、主人公の妻が余命幾ばくも無いので切なさでは数段勝る 「ソナチネ」のエンディングには違和感があったのでもう一度納得出来るシチュエーションで作り直したかったのかもしれないな 哀しいが妙に清々しさがあった 北野映画は必ず主人公の破滅で終わりたいという気概を感じる 前半、時系列がめちゃくちゃで少しわかりにくいが、要所要所に出て来るやられ役DQN達が繰り返しどつかれるシーンにはシンクロしていると思った その辺の構成はすごくうまい それまでの作品よりも肩から力が抜けてる感じが非常にスムーズで見やすい 同じ様なシチュエーションで作り続けた研ぎすまされた感がある あいかわらず暴力シーンにタメが無くクール あっさり系ヤクザ達の中で唯一の迫力ある白竜を瞬殺する 今度会ったら殺すと宣言していたチンピラも問答無用で射殺 全体的には何時もの北野風ファンタジーでリアリティは無いが、久石譲の音楽とも相性が良くてエンディングの哀しさを最大限に演出する 北野映画中期の傑作と言えるんじゃなかろうか[DVD(邦画)] 8点(2014-12-01 14:23:52)

55.  相棒 -劇場版Ⅲ- 巨大密室!特命係絶海の孤島へ 《ネタバレ》 冒頭から妙にハイテンションな杉下右京にコメディ映画の様におどけた音楽が今回はコメディ調なのかと思った それならそれでも全然かまわないとも思った しかし絶海の孤島で起きる連続殺人みたいな展開を期待したら見事に裏切られる 途中から参加したいつものお約束メンバーが孤島で勢揃いしちゃったぐらいまでがもっとも期待が膨らんで一番面白かった このまま「そして誰もいなくなった」的な展開になるのかとワクワクしたが、あっというまに勢揃いした主要キャストが一気に東京に連れ戻されたあたりから急速に失速する 孤島で訓練していた私兵達がただの軍マニアのキチガイ達だとわかったら見る気が失せた ここで訓練する意義がまったく無いじゃないか 何故、彼らが国防が自衛隊じゃ駄目だと思った理由を描かなかったのか テロ組織じゃないなら秘密兵器がBC兵器なのは変だろ BC兵器は国防の為の兵器からは程遠くて完全にテロの道具である 兵隊と隊長の人間関係も全く描かれないので何故このキチガイ隊長に部下が付いて来ているのかもわからない 相棒シリーズに一貫して有る犯罪者のどうしようもない哀しさもまるで無い もっと、私兵として集まった彼らの哀しい過去があるべきだ 最後まで見ても隊長の伊原剛志がキチガイの軍オタを一歩も出ないのは驚いた まさかこんな脳天気な軍バカ達がただ集まって、もっとも簡単に出来るBC兵器を使う気も無く、ただ持っているというだけと言うオチとは しかもそれをどう使おうと言うビジョンすらもないので、テロリストにもなり得ない 蓋を開ければ、ただの軍オタ達の集まりにバカな隊長が暴走して、ひと一人を殺しただけというほんとにつまらない物語だったことには唖然とした[ブルーレイ(邦画)] 4点(2014-12-01 14:22:12)

56.  8 Mile 《ネタバレ》 青春映画としては良く出来ている 主人公のエミネムも凛としたアイドル風でかっこいい いかんせんこちらの感性不足でラップと言う音楽に慣れてないせいか、肝心のMCバトルがピンと来ない  これってかっこいいんだろーなーと言う感じ 主人公は常に何かに怒ってる感じでピリピリしている この世代の若者の常にイライラしている感じを巧く表現したということか 出てくる連中もひたすら口汚く罵り合う言葉で米語って本当に汚いなとあらためて思った ひたすら汚い言葉が続くので耳にヘビィで非常に疲れる 母親は若いロクデナシに入れあげて怠惰な生活を送るが、主人公には優しい典型的なバカ女 ヒロインがまた最悪なビッチでいい人はまったく出てこない ラップってそういう人種から出て来た曲なのかと思ってしまうのも問題有りかもしれないな 主人公は先が見えない生活にイライラしながらも、地道に工場で働いて浮き上がるチャンスを掴もうと努力する様は、何気に健気に見えた ラストのMCバトルに圧勝した主人公がまた工場に戻る様はなかなか清々しい 後ろから見送る仲間に気怠げにVサインを出すエンディングが、ファーストシーンでバトルに負けて去る主人公の姿に重なってちょっと物悲しい 単純にエミネムのサクセスストーリーには成って居なくて、まだまだサクセスのずっと以前の物語だった事がとても良かった 自分にラップの良さがわからないのが寂しいと感じさせた一作[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-11 16:21:28)

57.  アイアンマン 《ネタバレ》 見直すとシリーズ中この最初の話が一番面白いと思った トニー・スタークがさほど人でなしではなくて、いい気な金持ち程度のキャラクターに抑えられている 2作目以降、大金持ちの人でなしぶりがフューチャーされすぎて、嫌みなヒーロー振りが鼻につくキャラクターとなっている  冒頭からアフガンゲリラに拉致されて、限られた機材でプロトタイプアイアンマンを作る天才振りが充分時間を取って描かれていて掴みは抜群だ 無骨なプロトタイプから流麗なアイアンマン初号機に作り替えられるあたりは非常にいい 出来上がった新アイアンマンでアフガンゲリラを一蹴するシーンは抜群 途中にも汎用型のアイアンマンに友人の黒人将校が次作の活躍を思わせるセリフやら、アベンジャーズへの参加を匂わせるエンディングのおまけ映像もこの作品が続くだけじゃなくて「アベンジャーズ」などとリンクする奥深さがすでにこの映画にあるのは凄い[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-11-11 16:11:11)

58.  エイリアン3/完全版 《ネタバレ》 傑作エイリアン2の続編である しかし地味 宇宙船は無し 武器も無し もちろんロボも無い エイリアンはチビで犬型、しかも一匹のみ 前作の派手なガジェットとVFXは今回まったく無い 当時、史上最高の制作費らしいがどこに金をかけたのかまったくわからなかった リプリーが漂着してエイリアンが活動し始めるまでに約一時間もかかる ストーリーは以外に破綻無く、前作までの強すぎるヒロインも鳴りをひそめてかなりリアル スケールダウンした割には意外に見れる 冒頭から印象的に出て来るリプリーに優しいドクターもいかにも一癖ありそうな風情だが、これがまったくただのいい人 しかも途中で瞬殺される この人は絶対なんかやらかしてくれると期待していたので、この人が死んでからはかなり面白さがダウンした どこかで敵になりそうな囚人神父やその他大勢の囚人達も蓋を開ければやはりみんないい人 ここはまったく意外な展開だったが、ものたらなかったところでもある いままでのシリーズの仲間の中に敵がいる的なサスペンスがまったく無い この平坦な展開と人間関係がこの映画の弱点だと思う エイリアン相手の派手なバトルもなければ疑心暗鬼の敵味方の猜疑心も無い 傑作シリーズも3作目となるとパワーダウンはしかたがないのか? しかし2時間24分もある割には退屈はしなかった[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-11 16:03:29)

59.  イップ・マン 最終章 《ネタバレ》 勘違いして見た ドニー・イェンの「イップ・マン 葉問」の第三章だとばっかり思っていた 新たにイップマンの香港時代を描く だったらこのタイトルは無いだろ この香港時代のイップマンは自分が見ただけでも3作目「イップ・マン 葉問」「グランドマスター」それからこの「イップ・マン 最終章」 すべて基本のストーリーが同じ それだけ有名なエピソードだということか この映画が一番展開がリアルだった ドニー・イェンのイップマンも良かったが今回の主人公アンソニー・ウォンのイップマンもなかなかいい またまたブルースリーらしき人も出て来るがそこははずせないお約束エピソードなのか 詠春拳の門下生達もなかなか強くて、特に悪徳警官になって出世するジョーダン・チャンが詠春拳をバカにされた時に見せた一瞬の強さは圧倒的で、詠春拳の強さを一瞬で語るいいシーンだと思った この門下生が悪徳警官になるが、失脚することなく偉くなって行く過程がむしろリアルで良い 他の門下生の青春模様と言える話もあるのでむしろもっとちゃんと描いて欲しかった 映画はほとんど本筋に関係ない息子のモノローグで語られていてそこがリアルでもあるが、だったらもっと本筋のストーリーに関係すべきだと思った 全体的には肝心のカンフーシーンに新しさが見えなくて格闘シーンそのものが今ひとつだったのが惜しまれる そろそろワイヤーアクションにもう少しリアルな進化を望むのは自分だけだろうか[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-11 15:57:41)

60.  オープン・グレイヴ-感染- 《ネタバレ》 冒頭から無数の遺体の中で目覚める主人公 ガキガキに固まった身体 足下のマグナム 抜け落ちた記憶 同じような記憶が無い人達 ポケットの鍵 謎のおしの中国人 なによりもカレンダーの18日 フェンスにも同じ様に18という数字が大書されている ポケットの中の車の鍵から後に隠された車が見つかったり、何故か隔離された女や見せしめにされた遺体など、謎が謎を呼ぶ前半はなかなか面白い 充分な食料やら大量な武器が見つかったり開かないドアなどRPGのような展開はこれは傑作かもという期待を抱かせた しかし残念ながら以降は謎を解明して行くという展開にはならずいく分ダラダラした進行から一気に解明される展開は期待した分がっかりした なによりもこのタイトルは完全にアウト ネタバレじゃん 結局見せしめにした死体などはゾンビ化した人間達を近づけ無い為に自分たちがやったという解釈だろうが、今ひとつ解明篇のパートがないのでカタルシスに欠ける 最後に殺される子供の扱いとかも悲惨なわりにまったく印象的じゃなくて勿体ない 18日の謎とかも結局普通だったが、オープニングに戻るループするラストや、それまでまったく無かったVFXで終末世界を描くエンディングはお約束通りだがなかなかいい 主演のシャールト・コプリーは出演作はあらかた見たが個性的で非常にいい俳優だ この映画、謎を一つずつ解明してくれて徐々に真相に迫っていく展開にしたら傑作になったと思う[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-11-11 15:52:27)

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