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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 中盤ぐらいまではオリジナルのイメージを継承しつつオリジナルで少なかった人間ドラマが描かれている 登場人物もかなり多くて飽きない しかしショッピングモールで消費するわけじゃ無いので前作のようにショッピングモールじゃないといけない理由がない 事件が起こった翌日からすでに追いつめられているがゾンビの脇目も振らないダッシュぶりからするとしかたがないか でもあまりにも簡単にパニックを起こすのはリアル感を著しく削ぐ まず事件が起こったその日のうちにモールの警備員が逃げてきた人達と一悶着なんていくらなんでも疑心暗鬼が早すぎる、普通もう少し助け合うだろ そのわりに噛まれたらまだピンピンしてる間に射殺を決めるとか判断早すぎ 若い黒人が、ゾンビになった奥さんを撃ったばぁさんを撃つとかもバカすぎる 犬を助けに行って勝手に窮地に陥る若い娘もバカすぎてリアル感皆無 しかもその娘を皆で助けに行くぐらいなら最初から犬なんか使わないで皆で行けばいいはずだ だんだんと仲間を失うがほとんどバカだから死んだというべきだ ゾンビは早くて強いがそれにしてもパニックで死にすぎる バスで脱出する時もゾンビが居る訳でも無いのにトチ狂ってバスの中でチェンソー振り回して仲間を切った結果、バスがひっくり返って走行不能とか、とにかくバカのてんこ盛り 畳込む様にここまで連発されるともうスラプスティックギャグだ エンディングもやっぱり救いが無いが、そもそもショッピングモールを捨てて島に行こうとした理由がよくわからない そう言った面ではリアリティからするとオリジナルの方がずっとマシだった しかし映画自体はオリジナルよりも完全にエンターティメントに振れていておもしろくなっていると思った[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-02 22:22:21)

42.  デッドガール 《ネタバレ》 ちょっと毛色の変わったゾンビ映画 あるいはバカばかり出てくる青春映画か ちょっとだらだらとした展開でメリハリがない あと20分ぐらい短くなるんじゃないか そのほうが退屈しないで見れた あいかわらずアメリカの高校生はバカばっかりで始まって5分で「こいつら皆んな死ね」って思った まぁ最終的にはあらかた死ぬんでいいんだけど(笑) 流し目のキモい主人公は生き残ってさらにキモさを増す 映画的には途中で筋肉バカな高校生が乱入するぐらいでたいした事はおこらない もう少し何か事件が起こらないと間がもたないな 犬が食われる所とガススタンドで拉致しようとした女がバカ強かった所はおもしろかった しかし全体的にはコンセプトを含め悪くなかったと思う 国産のミスゾンビとかよりはずっとマシだと思った[DVD(字幕)] 7点(2014-01-27 21:42:14)

43.  ヒューマン・キャッチャー/JEEPERS CREEPERS 2 《ネタバレ》 前作はあれこれ欲張りすぎな上にスケールがちっちゃくていまいちだった 今回は完全にクリーチャー物として作られている 前回は悪魔的な人物としてのキャラづけがされてたが、今回はエイリアンのような動物的なモンスターである この辺はむしろ意外でちょっとつまらなかった 悪魔の風貌はフレディに似ているので、人間的な肉付けがされてるとキャラとして立ったのに、何故さほど人格を感じさせないクリーチャーとして描いてしまったのか 前半は襲われる高校生達がたやすくパニックをおこして、全員が勝手にわめきちらしてイライラさせる ほんとにどいつもこいつもバカばかりで、こいつらみんな死んでもかまわないみたいに思っていたら案の定、全員に死亡フラグが立つという珍しい展開になるが、見てるこちらのイライラはかなりピークに まぁ、狙いかもしれないが狙いだったらまんまと乗せられたというべきか 終盤、捕鯨銛みたいなものを車につけた親父がかなりいい戦い振りを披露して盛り上げてくれる この辺の展開は結構おもしろかった しかし全体的には前作に比べるとかなり面白くなっている ラストも予想どうりのオチだか悪くない[DVD(字幕)] 7点(2014-01-27 21:37:59)

44.  ラブリーボーン 《ネタバレ》 ヒロインのスージーがめちゃキュート 彼女のイメージビデオと化してる所も多々あるが映像はさすが「ロードオブザリング」の監督だけあって素晴らしい しかしストーリーに納得できない所が多すぎる 箇条書きすると、序盤、誰が犯人なのかバレてるのに犯人の顔をちゃんと写さないことに意味が無い事 犯人を父親が特定する過程がほとんど謎、ただ気に入らない奴ということか 父親が半殺しに合う理由がない 存在感があるわりに祖母の存在意義がまったくない、ただの迷彩なのか 母親が家を出て行く理由が希薄 いかにもキーマンな感じで登場するスピリチュアルな友人は犯人特定になんの役にもたたず、最後の最後に憧れの彼とキスするためだけに存在する 復讐よりも彼とのキスを選んだみたいな所はわかるが、それまでミステリーの大きな伏線のように描かれていて納得いかないな ラストの金庫を転がすシーンはあれだけ尺をとってそのまま埋められるなんて!と怒りが湧いて来た 伏線ぽく出て来るスージーのブレスレットは家の飾りだけを残し捨てられるが残した家の飾りはどうなったのか完全に投げっぱなし あんなにアップにされたのに、普通これが犯人特定の決め手になる展開だろう スージーの妹を狙った計画のための準備シーンとかただ計画しただけなのか?これも投げっぱなし、ミステリーっぽい伏線はまったく回収されない ことごとくこちらの期待を裏切る演出はどういう効果を狙っているのか 肝心の犯人は逃げ延びるとかなんなんだ 最後は崖から落ちて死ぬとかカタルシスが激落ちだ ハラが立って仕方が無かった しかしエンディングで、この世に未練を残した女の子達が超美しい黄金の畑に集まってきて、ヒロインが泣きながら「キレイ」っていうと隣の友達が「当然よ」と答えて、すかさずちっちゃい少女が「天国だぁー」と叫ぶラストシーンではからずも涙腺が崩壊してしまった あれは反則だ[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-27 21:17:53)

45.  パラノーマル・アクティビティ 《ネタバレ》 シリーズ一作目 POVの記念碑的作品なのでそれなりにおもしろい このシリーズ定番だが特に何も起こらない 何も起こらないこそのリアルさ、その辺が大丈夫な人だけが楽しめる 直接怖がらせるよりも気味が悪い怖さが好きな人向けだ 不気味な音がしたり、ドアが独りでに閉まったり、布団をめくられたり、つまらない事だが徐々に二人のカップルを精神的に追いつめて行く これもこのシリーズでいつも思う事だが登場人物達はみんな我慢強い とっとと逃げ出せばいいのにと何度も思う とりあえず派手すぎずそれなりにリアルで楽しめる しかしエンディングはちょっとつまらなかったかな エンディングのパターンが三種類あって一番つまらないバージョンを見たみたいだ 他のバージョンも見てみたい 以前に「パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYONIGHT」を見たが完全に今作のリメイクだと思った[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-19 22:33:40)

46.  マカブル 永遠の血族 《ネタバレ》 インドネシア産スプラッター ゴアシーンは血みどろ過剰だがシャープで切れ味するどい 反面ホラーとしての怖さがほとんどない 殺人鬼家族はどうやら100年以上生きているらしいがまったく妖怪ぽさがない 銃で撃たれれば死ぬし 女主人の仕草とかがジャパニーズホラーの影響があるかな 女主人は過剰演技だがしゃべり方からすでにコワイ 殺人鬼達は以外に弱いが襲われる連中もかなり弱くて「そこでとどめをさせよ!」とか「なんでそこで銃を拾わない、ハゲ!」とか見ていてイライラさせる まぁ、やられてもやられても立ち上がってくるキラーはホラーの王道だが さらに途中で出てくる警官達の弱さは特筆もの、なぜか途中で拳銃を投げ捨てて車にライフルを探しに行くが、その間に味方は惨殺 その後ライフルを乱射するも当たらず、ライフルを取り上げられて銃底で撲殺されるのは笑える、弱すぎる 「悪魔のいけにえ」そっくりであちこち既視感がある オリジナリティが皆無なのがちょっとなぁ 主人公の親の事故死とかの伏線もまったく意味が無く、いくらなんでももう少しストーリーがあってもいいんじゃなかろうか しかし切り株ぶりは素晴らしく見応えがある[DVD(字幕)] 7点(2014-01-15 00:09:51)

47.  ダイアリー・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 人気テレビシリーズ『ウォーキング・デッド』の3年前に撮られた元祖ゾンビ映画のロメロの作品だ アーチェリーや剣などを武器にするとか、移動がキャンピングカー等、明らかに『ウォーキング・デッド』が影響を受けているであろうシーンが多い、さすがロメロ 新シリーズの2005年「ランド・オブ・ザ・デッド」「サバイバル・オブ・ザ・デッド」の3作品の中ではこれが一番良く出来ている POV形式で撮られたせいか他の2作品に比べると脚本に破綻が無い モキュメンタリー映画だと普通、冒頭ぐずぐずとつまらない展開で始まるのが常だが、この映画は最初からいきなり佳境に入っている 映画製作の大学の学生達という設定で全てを撮り続けてる事にさほど違和感が無いのもうまい設定だ エンディングもロメロらしい風刺が効いていて中々いい[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-08 01:53:55)(良:1票)

48.  クロッシング(2008) 《ネタバレ》 脱北者を描いた映画 すくいのないラスト 「火垂るの墓」と同じイメージの映画だ こういう映画を嫌いだというと非難されそうなそういう映画である 「火垂るの墓」も私は嫌いだ 北の過酷さはよく表現されていて怒りを感じる 主人公が図らずも脱北してしまったので国に残した家族を思うのはわかるが、あまりにも主人公が情けなさすぎる 泣いたり騒いだり、もしかしたら北の人たちをリアルに描いたのかもしれないがいまいち感情移入出来なかった 離れていて何も出来ない悔しさはわかるが、取り乱し方が半端じゃなく見苦しい 行動もいちいち考えが足らなくてイライラさせる ここまでくどく主人公の悲しみを描く必要があるのか? 幼なじみのミソンを自転車に乗せるシーンと、父親が電話を掛けて来て母親が死んでしまったことを謝るシーンは号泣必至 帰ってこない父親を非難するんじゃなく、逆に母親を死なせてしまったことであくまでも自分を責めるジュニがひたすら哀しい エンドロールに楽しかった北の暮らしが描かれていて、脱北だけが幸せじゃないのか、と考えさせられる 食べてしまった犬が元気なのもとにかく哀しい[DVD(字幕)] 7点(2014-01-02 17:09:45)

49.  ランド・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 久しぶりのロメロ監督 20年ぶりのゾンビ映画らしい「死霊のえじき」を見て久しいのではっきりと憶えて無いのだが「死霊のえじき」と続いてる気がした 少なくともバカなのはゾンビじゃなく人間だというイメージは継承している ノロノロゾンビは、やはり良いな 今時の走るゾンビよりずっとゾンビらしい ゾンビが進化する過程が描かれている今作は、オーソドックスなSF映画の様な作りがむしろ古くさいイメージを感じさせる 反面、映画としては安心して見られる面白さがある、そのへんはさすがロメロと思わせる手堅い演出だ だだし、演出があまりにも「昔ながら」すぎて、現在の手持ちカメラとかモキュメンタリー風のリアル演出になれているとかなり昔の映画を見てる気がする 少なくとも怖くないのはホラー映画としてはどうなのだろう? 冒頭、ゾンビに噛まれた仲間を撃ち殺そうとした相棒を非難する主人公があったが、明らかにリアリティに欠ける それ以外に方法がないだろう 結果噛まれた本人が自殺した しかも過去に主人公が同じ理由で弟を撃った過去がある 変じゃないか?この辺の主人公のキャラ作りがステレオタイプで魅力がない 世界が崩壊してゾンビの世界になってるにも関わらず金に執着する人間とか 富裕層が支配する世界とかちょっと設定に無理があるのではないか、食料とか酒とかが不自由する世界なのに 銃弾は無尽蔵でしかしバトルトラックは超貴重など作り手の都合に合わせた世界でいまいち乗り切れない そんなことにこだわる様な映画じゃないのは判っているのだが ラストの威勢良く花火を打ち上げながら北を目指す、能天気なバトルトラックがそれを物語る[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-02 17:01:18)

50.  NEXT-ネクスト- 《ネタバレ》 冒頭、主人公の語りで特殊能力をさっさと説明してしまって、あっというまに佳境に入る展開がいたってスピーディーで好感がもてる 敵が核爆弾テロをおこす要因や過程などもまったく説明されずすでにカウントダウン状態 そのわりにFBIが核爆弾を探すために、件の核を探す能力を持った主人公を血眼になって追うという回りくどい展開ながら、その辺までのアクションも見応え十分で飽きさせない 2分先が見通せる程度の超能力であそこまでスーパーマンなのは何故か?とか、タイムパラドックスに関する疑問はいろいろあるがさほど気にならない 主人公の超能力の描写が、危機を乗り切る描写よりも、むしろ女を口説く時にいろいろシュミレーションする描写に重きを置くとかはなかなかいい FBIのチームになってからは、自分からは銃等を撃たず、常に先回りして回りのFBI達に指示を出して敵を殲滅しながら進むという戦闘形態は新鮮だった 「スワロウテイル」の江口洋介の指鉄砲を思い出した 序盤の説明を省き、さらにオチも時間をかけずあっさりと終わらせる 核爆弾の爆発阻止までを描いたら時間が掛かって中盤を短くせざる終えなくなるはず 人によっては物足らないエンディングだと思うが、私的には中盤のロマンスとFBIとの駆け引きのみに時間をかけた潔い演出はうまいと思った[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-02 16:57:20)(良:1票)

51.  ワナオトコ 《ネタバレ》 主人公の情けなそうな眠そうな顔がいい この人じゃないとこの映画の面白さはかなりダウンした 家の中のトラップはいいものもあれば、ただ虎ばさみを沢山おいただけみたいなつまらないものも多い、もう少しSAWっぽい装置が沢山あるとよかった ともあれ結構楽しめる 拾い物である タイトルは賛否あるようだがなかなかB級感があって良いタイトルだ でもまったく予備知識無しに見た場合はタイトルでネタバレする両刃の刃か 私は好きだ[DVD(字幕)] 7点(2014-01-02 16:25:47)(良:1票)

52.  アヒルと鴨のコインロッカー 《ネタバレ》 前半、椎名が主人公の話はミステリアスだがコミカルで不穏な感じはまったくない 一転して瑛太が主人公のブータン人のドルジのパートはシリアスでハード 二部構成の後半は退屈しないがいささか戸惑った 全体的には青春残酷物語だが濱田岳が出ると、とたんに話がシリアスじゃ無くなるな 前半の本屋襲撃のパートで広辞苑と広辞林を間違う所で河崎が文盲じゃ無いかと思う 椎名の本が無くなる所で若干ネタバレする なのでこの辺のエピソードは無理に入れる必要が無かったと思う 椎名の家族のエピソードも椎名とドルジを遠ざけるだけの役割に見えた その中で印象的に登場する「風に吹かれて」をコインロッカーに閉じ込める件もちょっと上滑りな気がする 元々言い出した琴美の言葉に今ひとつ共感できなかったせいか このタイトルにもなっているテーマは原作を読まないと深く伝わらないんじゃなかろうか? しかし冒頭の本屋襲撃の話が物語中盤にも語られて、さらに最後にもう一度冒頭のシーンが繰り返されてそれが種明かしになるなどは意外で引き込まれた  引きこもりのドルジの耳に椎名の口ずさむ「風に吹かれて」が冒頭の何気ないシーンに重なって、この時のドルジが最悪の状態だったのかと思うと涙が出た 反面、琴美が殺されるボウリング場のシーンのディテールが悪くてげんなりさせられる 警察の対応とか悪すぎるし警官の目の前で琴美をひき殺した犯人達が釈放される訳が無い 主人公のドルジが殺人に走るための大事なシーンなので違和感無く作って欲しかった[DVD(邦画)] 7点(2013-12-31 01:39:22)(良:1票)

53.  かもめ食堂 《ネタバレ》 たわいない会話と不思議な人達 萩上直子監督で最高傑作 以降めがねはまぁまぁで後は右下がりでダメになって行く 悪い意味で記念碑的作品 ネコを抱いたオヤジとかエアギターとかプールとか明らかに後付けでその後の映画のテーマとなっているシークエンスが含まれているのもこの映画が記念碑的である所以じゃなかろうか のんびりとしたたわいない会話と少しずつ増えて行く食堂の客や印象的な風景や衣装などが絶妙なバランスでちりばめられていて飽きる事がない さりげなく押しつけがましくなくギリギリのバランス どこかが飛び出すと嫌みになっただろう この辺のバランスが崩れていったのが以降の作品の失敗になったと思われる ダイナーの料理は見直すとさほど気を使っていない事がわかる 見直すと凄くおいしそうというイメージは無かったがフィンランドで家庭的日本料理は新鮮なインパクトがあった 特にもたいまさこがおにぎりを食べるシーンは凄くいい 常に壁や柱を水平にしたカメラワークとか画面の中央に人物を配した安定したカメラワークは見る人にバツグンの安心感を与えている 店の片側が鏡になっていて背景の建物の水平線が完全に地続きになって映るフレーミングも安定感を与える緻密な計算が有るように見える 今後こんな萩上作品が見れるのだろうか?[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 18:51:06)

54.  BROTHER 《ネタバレ》 北野流フィルム・ノワール しかもフレンチ臭強し 評判は悪いみたいだがアウトレイジパート1より好きだ 相変わらずの北野節炸裂だがここに来て完全にフィルム・ノワールと化した そう言う意味では完成された感がある その分北野らしさが減じたか しかし映画としては良く出来ている お話はいつもと同じくハリネズミ型の主人公が周囲すべてを敵にして仲間もろとも自壊して行く 新しさはまるでないがここまで同じ話が続くと演出が研ぎすまされた感がある しかし加藤雅也演じる白瀬が仲間になって 山本(たけし)の女が殺されるあたりから急に話が盛り上がらなくなってくる それというのもメインキャストの寺島進が自殺して、次々にメインキャストが殺されるので見るべき人がたけしだけになっていくのはきつい それに対して主人公がマフィアに一矢報いる事も無く、ただやられるだけなのは無情感はあるがまったく盛り上がらない たけしの映画はいつも後半、急に主人公が弱くなるのはなんとかならないものか せめてマフィアの幹部を震え上がらせて欲しかった 狙いはわかるがマフィアにただやられるだけなのはイライラする 北野映画にカタルシスを求めるのは野暮なのか? ラストに生き残った黒人の独白からしばしのブラックアウトがあって、静かにピアノ曲が流れる しっとりしたエンディング曲がいかにもフィルム・ノワールぽい その後だんだんとのりのいい曲になって行くので最後まで聞いていられた[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 18:47:28)(良:1票)

55.  リング0 バースデイ 《ネタバレ》 リング以降のシリーズの中では一番よく出来てると思った ホラーとしてはさほど怖くはないが不気味さは十分ある なによりもそれほど怖さを追求してはいない作りである 仲間由紀恵の貞子は微妙 芝居ははっきり言って大根である 仲間はこれ以降この大根な感じが受けているのかもしれないと思った 昭和43年の話だが時代がちょっと古い感じがよく出ていて、他のリングに比べて作り手がちゃんとちょい古な昭和という時代を作り込もうとしてるのがわかって好印象だった 貞子は二人いて仲間はヒーラーとしての力を持っているようなので井戸の中に落ちた時に死ななかったのか 貞子がいろんな人に憎まれるが貞子狩りに合うほど嫌われる不気味さが薄い 冒頭に出て来る女子高生の存在が不必要 終盤二人目の貞子に追い込まれる人達の恐怖演出が今ひとつ 二人目の貞子の正体がほとんど判らないのはかなり不満だ 廃屋に逃げ込む過程で麻生久美子が不快な程ぎゃーぎゃー言う感じとか、ようやく貞子が現れるタメた感じはなかなかうまいと思った エンディングは仲間のとぼけた芝居で今ひとつ貞子の怨念が伝わらなかった しかしシリーズの他作品よりも十分面白くておすすめできる[DVD(邦画)] 7点(2013-12-27 18:21:33)

56.  DEATH NOTE デスノート the Last name 《ネタバレ》 前後編同時に見る 前編だけでも見れなくは無いが通して見ると前編はプロローグのようなものだとわかる 以前別々に見た時はなんてこと無かったが通して見ると非常に面白かった 前編ではいきなり犯罪者以外の人間をあっさり殺すキラに違和感があったが通してみると夜神 月(やがみ ライト)が最初からロクデナシだとわかる というかデスノートを入手すると誰でもそうなる設定なのか 前編ではFBIのエージェントを次々と殺したり瀬戸朝香の存在がいかにもマンガ的で違和感があった キャストの芝居もイマイチだったが死神のリュークの魅力で十分もった 後編は新たに戸田恵梨香や満島ひかりなど光るキャラが登場して俄然おもしろくなった 満島ひかりは前編よりずっと出番が多くてなかなか巧い 名女優の片鱗を見せる 残念ながら新死神のレムのキャラはリュークに及ばなかった しかし話はさらに複雑になりコンゲームのような要素や戸田恵梨香や片瀬那奈など明らかにフェチな要素も盛り込まれてサービス満点 ラストはデスノートがインフレでいまいち分かりにくかったが意外性もあり十分楽しめた ただオチはリュークに頼らずもうひと捻り欲しかったかな[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 17:17:13)

57.  小さき勇者たち ガメラ 《ネタバレ》 平成ガメラの子供向けスピンオフ物 イリスの後日談に近いか?まぁ時代が違うけど 三重県志摩市の美しい風景の中で子供に育てられるガメラのジュブナイル 大人の視聴にも十分耐えうる出来 VFXも方向は違うが本家ガメラに引けはとらない 作品イメージはテレビシリーズの戦隊物に近いかな 敵のジーダスはUSゴジラそっくり ジーダスという名前はゴジラの親戚のエリマキ怪獣ジラースにも似ているので、ゴジラ対ガメラのパロディを作り手が意識しなかったはずはない ラストの子供達によるリレーはそれなりに感動した わかりやすい泣かせシーンだが子供向けなので十分許せる しかし最後の主人公の独白はちょっと長過ぎるかなタメすぎだ ヒロインの夏帆は本家ガメラのヒロインよりもずっとよかった 本家の中山忍よりも五万倍ぐらい芝居もうまい 本家にキャスティングするべきだろう[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:36:15)(良:1票)

58.  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0 《ネタバレ》 オリジナルも見たが基本同じなのでオリジナルはレビューしない もしもどちらかを見るというならばこの2.0でいいだろう CGの出来がイイとか悪いとかあると思うが無い方が良かったとまでは思わない 様は情報が増えただけ 攻殻に思い込みがなければ両方見るのはメンドクサイ程度にしか変わらない ならば新しい方を見るのが吉だ 1995年のデジタルリニューアル版 シリーズの頭にこの映画(オリジナル版)が有るのは驚異的 このシリーズ全体にイメージの方向性を与えた一作だと思う 難解なストーリーな割にいたってあっさりしたエンディングも、次作「イノセンス」に繋がる 少佐との戦車戦はリアル近代戦にとって武器の性能がすべてであることを見せつけた 博物館の進化の過程を書いたレリーフを吹き飛ばすのは哲学的だ バトーとドグサ以外の攻殻メンバーはほとんど描かれない タチコマも出てこないのは不満だがシリーズ最初だと思えばしかたがないか[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-20 23:16:53)

59.  河童のクゥと夏休み 《ネタバレ》 登場人物がやたら泣く映画 特にクゥの号泣ぶりは時に感動的ですらある 哀しいから泣く、てらいない泣きぶりがこちらの慟哭をも誘う 反面メインキャラ以外の人間が余りにもバカに描かれているのが気になった クゥを取り巻くマスコミや観客、主人公の友達までも、クゥ達妖怪よりもわがままでどうしようもない動物という周囲のザコキャラ的描き方で安易すぎる 家の前で犯罪者に対するように詰問するマスコミとか、実際にはドラマ以外では見た事が無いし、むりやり主人公を羽交い締めにしてバックの中のクゥを撮るカメラマンとかいるはずが無いだろう オッサンを轢いた若者達も、出てきたとたんに「クソやろー」で、こいつらがオッサンを轢くぞと思ったらその通りになった この映画は日常的な生活がリアルに描かれているので、逆にステレオタイプな人間達が出てくるとそこだけが現実感が無くて違和感がある 初めての一人旅に不安もなく振り返りもしない主人公の成長ぶりに、親離れがちょっと寂しい涙を流す母親の気持ちがまったくわからない父親とか、家族の機微にはめちゃリアルなのに、家族を取り巻く人達の気持ちとのバランスが悪くてたびたび感情移入を妨げられた ラストもハッピーエンドに落とすのは難しいと思っていたが、他の妖怪が突然救いの手を差し伸べるとか安易じゃなかろうか まぁバットエンドよりはずっといいけど、ちょっと唐突すぎるかな 途中で「ああこれだったのか」と思わせる伏線を仕掛けられなかったのか?[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-16 16:05:44)

60.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》 SF的なガジェットや世界観 VFXなどはかなりいい 冒頭サイバーパンクっぽい世界が中々のVFXで描かれていて、これは!と思わせるが徐々にストーリーに無理が出てくる もう気にしないと割り切ればアクションシーンだけで結構楽しめた 中学生ぐらいならちょうどいいかな この手の映画っていろんな世代の人が見ると思うので残念な脚本だが子供達の為に目を瞑ってやろう カリオストロ スパイダーマン ダークナイト スチームボーイなどをパクってると思われるがもう少し突っ込みドコロを何とかしてくれれば結構いい映画になったと思うのにもったいない しかし明智小五郎が悪役でしかもテロリストなのは原作レイプ的なマズさを感じるがどうだろう? しかもキャストが年を取り過ぎだと思われる 全体的にもう少し若いキャスティングの方が多様な年齢のオーディエンスにアピールするんじゃなかろうか とりあえずお金が掛かってるのがよくわかる映画なのでVFX国産品としては誇れると思う[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-16 16:02:19)

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