みんなのシネマレビュー |
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41. 運び屋 《ネタバレ》 グラン・トリノ以来となるイーストウッド監督主演の作品。90歳近くなったイーストウッドだが、その老いに抗おうとするのではなく、受け入れて作品に生かそうとする姿勢はさすが。丸まった背中や、足を引きずる姿が印象的。 ストーリーとしては、家族とは険悪な関係という監督お決まりの設定。しかし、今作品では擬似的な関係ではなく、本当の夫婦・父娘を描いている。そして、最後には互いに分かり合えるというのも、これまでの作品にはなかった展開。[映画館(字幕)] 7点(2019-03-10 19:35:39)《改行有》 42. ドライヴ(2011) 冒頭のドライブシーンで心を掴まれた。寡黙な主人公もいい。しかし、後半はバイオレンス描写が多く、通常のアクション映画のようになってしまうのが残念。最初の雰囲気をずっと保っていてくれれば、素晴らしかったのだが。[レーザーディスク(字幕)] 5点(2019-02-17 17:45:10) 43. ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 冒頭のドライブシーンは爽快感があって素晴らしい。しかし、後半はジャンルが変わったかのように、通常のアクション映画になってしまう。ずっと冒頭のシーンのような展開を続けて欲しかった。 まるでギャグのように敵が不死身なのも気になる。[ブルーレイ(吹替)] 4点(2019-02-17 17:39:57)《改行有》 44. マネーボール 先駆者は常に批判を避けては通れないのだろう。自分の理論を信じて貫く主人公の、挑戦を諦めない姿はカッコイイ。 主題歌であるThe Showも作品にマッチしていて素晴らしい。 メジャーリーグの知識が少しでもあれば、十分に楽しめる映画になっている。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-02-17 17:31:31)《改行有》 45. ピエロがお前を嘲笑う 《ネタバレ》 ユージュアル・サスペクツのハッカー版と言った感じでプロットはほとんど同じ。しかし、作品としてのクオリティは遥かに劣る。最後のどんでん返しも取ってつけたような感じで無理矢理な印象が拭えない。[レーザーディスク(字幕)] 4点(2019-02-17 17:24:25) 46. デトロイト モーテルでの事件の緊迫感は凄まじい。こんなふざけた行為が平然と行われていたことに、問題の深さを感じる。 ただ、被害者側の視点に偏り過ぎているような印象も受ける。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-02-17 17:19:25)《改行有》 47. アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 過去のアベンジャーズ2作品はそこまで出来が良いとは言えないが、今作は素晴らしい。 キャラクターが更に増えているにも関わらず、それぞれを魅力的に描けていているし、サノスの絶望感の表現の仕方も上手い。 観ていなかったマーベル作品もいくつかあったが、全シリーズをチェックしたい気分にさせられた。[映画館(字幕)] 7点(2019-01-20 18:37:51)《改行有》 48. スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 エピソード7は決して悪い出来ではなかったので、今作にも期待していたが、その希望は見事に打ち砕かれた。 新しいスターウォーズを作りたいという監督の心意気は分かるが、裏をかこうとして、とにかく観客を驚かせようと、伏線を無視してばかり。主人公の出自について無駄に引っ張った挙句、特に何もないという展開や、結局何の意味もなかったパイロット(少なくとも今作の中では)探し等はヒドすぎる。 スターウォーズシリーズとしてだけでなく、1本の映画作品としても質が低い。[映画館(字幕)] 2点(2019-01-20 18:32:29)(良:1票) 《改行有》 49. ゆれる この映画を観ると、人間の認識能力といものは、如何に不安定なのかということを改めて気づかされる。人間は物事をありのまま知覚することはできず、自らのフィルターを通してでしか認識できない。しかも、その記憶でさえ、後の心境の変化などが影響し、曖昧なものになってしまう。人間の記憶は、決して記録ではないのだ。 そんなことを自覚させてくれる素晴らしい作品である。[DVD(邦画)] 9点(2019-01-20 18:20:13)《改行有》 50. プレステージ(2006) 《ネタバレ》 瞬間移動マジックのタネに期待していると、肩透かしを食らう。謎マシーンで自分のコピーを作ったり、替え玉を使ったりとスッキリしないものばかり。命や人生を賭したマジックだというのは理解出来るが。ただし、クリストファー・ノーラン監督の作品らしく、伏線の張り方は素晴らしい。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-01-20 18:13:23) 51. ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 同じスピンオフ作品である前作のローグ・ワンが素晴らしかったので、淡い期待を抱いて劇場に足を運んだが、何とも無難なで印象にあまり残らないような感じ。続編ありきのシーンがいくつかあったが、果たして製作されるのだろうか。興行収入もイマイチみたいだし。[映画館(字幕)] 5点(2019-01-20 18:06:28) 52. ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 人間と同じように物事を考えることができるアンドロイド(レプリカント)が、自己複製能力まで獲得してしまった場合、果たして人間とレプリカントを分かつものは何なのか。人間のアイデンティティが強く脅かされる。レプリカントから産まれた子を何としても殺そうとするのも頷ける。 人間であることを望んだ主人公が、大義のために死ぬことは人間らしいと言って、レプリカントから産まれた子を守ろうとする展開は興味深い。 その脚本に花を添える映像と音楽も美しい。 ただ、映画を観終わって振り返ってみると、大して話が進んでいないことに気づく。[映画館(字幕)] 8点(2018-12-23 20:16:37)《改行有》 53. ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 主人公の女性が活躍する作品かと思いきや、彼女はただの傍観者扱いで終始足でまとい。 そのプロットが物語るように麻薬カルテルを巡る抗争には並々ならぬ緊張感が漂う。 後半は話が復讐に偏り過ぎなのが少し残念。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-12-23 20:07:35)《改行有》 54. ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 前半は女性ボクサーのサクセスストーリーで、後半はクリント・イーストウッドらしい重厚な展開。 敬虔なキリスト教徒である主人公が、愛する弟子(女性)の命を奪うという決断には心を打たれると同時に、人間の尊厳とは何かを考えさせられる。 何の目的もなくただ漫然と生きるよりも、ほんの一瞬であっても最高の輝きを放った人生の方が素晴らしいと言えるのかもしれない。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-12-23 19:57:04)《改行有》 55. 羊の木 《ネタバレ》 元犯罪者の社会復帰が作品のテーマかと思いきや、後半は松田龍平がただのサイコパスな殺人鬼となり、社会復帰なんて到底ムリだろうと思わされる。 前半はサスペンス調で悪くないが、後半はホラーのような展開。[映画館(邦画)] 2点(2018-12-23 19:49:45)《改行有》 56. 未来のミライ 細田守監督は作品を追うごとに、おもしろくなくなっている。時をかける少女とサマーウォーズはすごく良かったのだが。。。 本作品は誰をメインターゲットにしてるのか分からない。子育ての苦労が多くの場面で描かれていて子ども向けではないだろうし、大人が鑑賞するには話の展開が稚拙すぎる。最後の方に出てくる作品のテーマも取ってつけたような感じ。 福山雅治が演じる曾祖父のカッコ良さが唯一の救い。[試写会(邦画)] 3点(2018-12-23 19:45:12)《改行有》 57. グラン・トリノ クリント・イーストウッドが、許されざる者とミリオンダラー・ベイビーで描いてきたテーマに対して、彼なりの答えを提示している。 ラストシーンは金槌で頭を殴られたような衝撃を感じた。ラストに向けてミスリードがなされているが、観終わってみると丁寧に伏線が張ってあったことが分かり、これ以上ないくらい納得がいくものになっている。 クリント・イーストウッド作品の集大成と呼ぶに相応しい。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-12-01 01:04:46)《改行有》 58. 検察側の罪人 《ネタバレ》 前半は緊張感もあって、それなりにサスペンスとして見応えがあった。特に二宮演じる若手検事の尋問シーンは鬼気迫るものがある。 しかし、後半は一転ジャンルが変わったのかと思うほどギャグのような展開。一線を超えるっていうのは、憎い人間を犯人として糾弾するために証拠を偽造するとかかと思ってたけど、違うと分かってる奴を犯人に仕立てあげるために真犯人を殺すとかもう滅茶苦茶。 謎ダンスなど思わせぶりで意味のないシーンも多く、政治絡みの話もいらない。無駄なストーリーを省けば、本筋をもっと丁寧に描くことができたと思う。[映画館(邦画)] 3点(2018-12-01 00:49:55)《改行有》 59. アバウト・タイム 愛おしい時間について 《ネタバレ》 タイムリープする能力で人生を好きなだけやり直せるのに(実際に何度もやり直す)、人生の一瞬一瞬がかけがえのない大切なものだっていうメッセージは意味が分からない。 主人公の父親が亡くなるときに、父親との最期を何度も繰り返すとか、冒涜行為でしかなく不愉快極まりない。もっと優しくしていれば良かった等の後悔も背負って、大切な人の死を受け入れるものだろ。 さらに、一度生まれた自分の息子をタイムリープでなかったことにしたシーンはホラーかと思った。息子を殺したも同然の行為じゃないか。 頭の中がお花畑のスイーツ向けの映画。頭からっぽで観るには良いかもしれない。[ブルーレイ(字幕)] 1点(2018-12-01 00:30:25)(良:2票) 《改行有》 60. ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 本作品のメインキャラクターは、次のエピソード4には誰も登場しないという結末が分かった状況のため悲壮感が漂う。 しかし、「希望は、死なない。」というキャッチコピーのとおり、一人一人が自らの使命を果たし、希望のバトンを繋いでいく姿が素晴らしい。ラスト20分は感動の波が押し寄せる。 希望のために戦う姿が、本作を本編以上にスター・ウォーズたらしめている。 文句なしでスターウォーズ史上最高傑作であり、この作品のためにエピソード1~6を観るほどの価値がある。[映画館(字幕)] 9点(2018-12-01 00:17:30)《改行有》
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