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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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601.  ダーティハリー5 《ネタバレ》 ハリー・キャラハン、最後の戦い。 スクープが欲しい、いいネタになりそうなら泣き崩れる人にも平気でカメラを向ける。 過熱する報道のあり方への言及のようにも感じられましたが、メインはハリー自らも標的にされた殺人ゲーム。 ラジコンを使ったカーアクションなど楽しめる時間帯もありましたが、 このシリーズの出来としては平凡に最終作になってしまったという感じです。 最後は豪快に犯人を串刺しにしての決着でしたが、最後はやっぱりハリーの代名詞のマグナムで締めて欲しかったですね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-06 15:52:01)《改行有》

602.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 このシリーズを見るのは一体いつ以来だろう?何度も見ている。でも、何度見ても面白い。 アクション、アドベンチャー、ロマンス、サスペンスに ユーモアの挿入に作品のスピード感に高揚感が増すテーマ曲まで申し分無し。 映画のお楽しみがいっぱい詰まっている。 最後はどうなるか分かっているけどやっぱり面白い。初見ならもっと楽しめる冒険活劇の傑作ですね。 鑑賞後は「面白かったなあ!」という感想が素直に出てくる。そしてこういう映画はそれだけでも十分だと思うのです。[CS・衛星(吹替)] 9点(2016-05-03 23:53:09)《改行有》

603.  冬の嵐 《ネタバレ》 邦題の通り猛吹雪の中、周りから隔絶された屋敷が作品の舞台ということもあり、 終盤までの登場人物は3人と言ってもいい、限定された空間に限定された登場人物が巧く機能する監禁系スリラー。 中でも見た目まで別人になり3役を演じきったメアリー・スティーンバージェンの熱演は見事。 他の映画でも演じていますが執事とか、そういう役が似合うロディ・マクドウォールもはまっている。 屋敷に新たな登場人物が加わる終盤までは彼女を監禁する2人の男の目的は何かというミステリに サイコサスペンス的な要素も加わる。いかにもという強面ではなく、表面上は穏やかで紳士的な2人の男と 時には正面から戦い、時には心理戦を演じる1人の女。この3人による終盤までの静かなサスペンスはなかなかの緊張感と面白さがあります。 ただ終盤からラストにかけての展開にはかなり無理があるし、最後の決着方法も残念。 全て終わってから登場するのではなく、夫をもう少し有効活用できなかったかと思います。 1987年の作品ですが、作品のテイストは70年代の映画という感じがする作品です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-30 13:16:14)《改行有》

604.  みじかくも美しく燃え 《ネタバレ》 妻子あるスウェーデン軍の将校とサーカスの綱渡り芸人の女性の悲しき恋の逃避行のドラマ。 冒頭の字幕で本作のストーリーは1889年に実際に起こった実話であることと、バッドエンドを宣言する。 森や小川を照らすやわらかな陽光と、その中にいる2人の姿。その全てが美しくも儚げに見える。 本作にとって冒頭のこの字幕の持つ意味は大きく、これが無ければ2人の姿は全く違って見えていたでしょう。 やがて2人の逃避行は最後の時を迎える。美しくも儚げ、静かにして強烈な余韻を残すラスト。 美しいクラシック音楽の使い方もまた素晴らしい作品でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-04-29 20:22:07)《改行有》

605.  赤ちゃん泥棒 《ネタバレ》 少々シリアスな事情も含みつつ、湿っぽい方向に行ってもおかしくない内容ですが、 常に小気味いいノリの笑いドコロとアクションがあり、飽きが来ない展開となっています。 まだ若く髪もあるニコラス・ケイジ。この頃の彼の醸し出す胡散臭さ、小物感、憎めない感が絶妙にマッチしている。 彼のムショ仲間達もそうですが、この手の犯罪コメディにはこういうキャラクター設定は必須です。 最後は強引にハッピーエンドにもって行きましたが、ラストの未来の夢は良かったんじゃないでしょうか。 この夫婦のこれからの人生に希望を抱かせてくれる夢で作品を締めくくってくれたのは良かったと思います。[DVD(字幕)] 6点(2016-04-26 00:31:22)《改行有》

606.  デビルズ・ノット 《ネタバレ》 有名な事件のようですが、本作で初めてこの事件のことを知りました。 保守的で宗教色が濃いアメリカ南部の州アーカンソーの小さな田舎町で起こった、少年が被害者となった殺人事件。 悪魔崇拝者とされた10代の若者が容疑者とされる。異端と見なされると徹底的に偏見の目で見られ排除されてしまう。 捜査も裁判も町の人々も社会全体で結論ありきの空気が出来上がっていく恐ろしさ。 そんな空気が作られていく事件から捜査を経て中盤以降の多くの時間を占める裁判の過程が 抑揚も無く淡々としていますが、じっくりと描かれていきます。 主演コリン・ファースが演じる私立探偵。この裁判の時間帯は1人の傍聴者でしかなく、 これは仕方がないところもありますが、彼が機能していない時間帯が多くなってしまっているのは残念。 南部の閉鎖的な小さな町にあって、イギリス人俳優ファースの存在は違和感がありますが、 その彼の存在は、この状況で1人事件に正面から向き合う、孤立した探偵の姿と巧く重なり合います。 ラストの字幕で語られる、事実上真犯人を名指した事件のその後の顛末に何とも言えない恐ろしさを感じる告発映画です。[DVD(字幕)] 6点(2016-04-23 20:20:26)《改行有》

607.  オーバー・ザ・トップ 《ネタバレ》 父と、何らかの事情で離れて暮らしていた子どもが再会し、一緒に旅に出る。 定番のロードムービーの始まりですが、この息子が父と打ち解けていくのにさほど時間は必要としない。 アームレスリングで見せられた父の強さ。トレーラーを運転させてもらった時の息子のワクワクした表情。 そして「人生は向こうからはやってこない」という教えと息子自身のアームレスリングの勝利。 ベタベタではあるのですが、父とまだ幼い息子が打ち解けていく2人旅の姿がいい。単純明快なアメリカ映画の良さが出まくっています。 「ロッキー」第1作では最後にロッキーはアポロに負けてしまった。しかしエイドリアンの心をガッチリ掴んだ。 一方本作は親父の強いところを息子の目の前でしっかりと見せて勝利を掴み、息子の心もガッチリ掴んだ。 どちらも本当によく分かる。どちらのスタローンも絵になっている。 父と息子が歓喜する姿を遠巻きに眺める祖父のどこか納得したような表情で全て終わらせるのも良かった。 出来れば父と母と息子の3人で人生を再出発できれば一番良かったんだけど・・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-17 15:10:56)《改行有》

608.  黒猫・白猫 冒頭からとにかくクストリッツァ・ワールドが全開。 動物がいっぱい出てきて、人々がフィドルやギターやアコーディオンを奏で陽気に歌い踊る人生賛歌。 この人の映画は2時間を越える長いものが多いのですが、 その間ほとんど隙間が無いというか、テンションが緩まずホッと一息つく間もない。 常に登場人物が楽器を奏で歌い踊り、動物も人も常に大勢がワイワイガヤガヤとやっている。 鑑賞後は彼の映画の独特の世界観にお腹一杯になる。でも、それがこの人の映画の魅力でもあると思う。 クストリッツァの映画には彼の祖国の歴史を語る時避けて通れない内戦が背景にあるものが多いですが、 政治や内戦とは対極にあるようなドナウ川と動物達と共にあるジプシーの暮らし。 賑やかな音楽とギャグも満載に陽気にワイワイガヤガヤと描かれる彼らの暮らしからは平和の尊さも感じずにいられません。 そして時代や国にかかわらず、やっぱり「カサブランカ」のボギーは男の憧れの姿の1つなんだなあ・・・。[DVD(字幕)] 8点(2016-04-16 21:47:00)(良:1票) 《改行有》

609.  人生スイッチ 《ネタバレ》 どこかで人生のスイッチを押し間違えてしまった人々。 自業自得もあり、ちょっとお気の毒なケースもありの6話からなるブラックユーモア満載のオムニバス。 10分程度にまとめられた第1話の飛行機のお話は本作の掴みとしてとてもよく出来ています。 第3話の2人のドライバーが追い越しを発端に怒りがエスカレートしていくお話も面白い。 スピルバーグの「激突!」にインスパイアされたストーリーと思われますが、 「激突!」の2人のドライバーがもし至近距離で対峙していたなら本作の2人のようになっていたのかも。 みんな何かしら不満や怒りを抱えながらも、それらを抑え込んで人々が生きている現代社会。 それでも一旦スイッチを押し間違え、間違ったスイッチが入ってしまったらこんなことになってしまうのかもしれない。 描き方はかなり極端ですが、生きづらい現代社会に皮肉を込めて。 「人生スイッチ」という邦題は本作をなかなかうまくとらえていると思います。[DVD(字幕)] 7点(2016-04-15 23:23:22)《改行有》

610.  フランシス・ハ 全く予備知識もなくそれ程期待して見たわけではなかったのですが、これが実に面白い映画でした。 夢と現実の狭間で悩みながらも日々を精一杯生きる27歳のフランシス。 少々不器用で喜怒哀楽が実に分かりやすい。何度も挿入される、彼女が走っているシーンが印象的。 フランシスの一生懸命が小細工無しにガツンと伝わってくるかのよう。 そんな躍動する彼女と一体感がある音楽もとてもいい作品です。 ちなみに本作はモノクロ映画です。僕は現代のモノクロ映画も結構好きなのですが、 彼女の衣装に部屋に、ポップでカラフルな色があっても良かったかなという気もします。 演じるグレタ・ガーウィグがとにかく魅力的。彼女を見ているだけでも飽きない。 これからももっと色んな映画で色んな個性的な役柄を演じる彼女が見てみたいですね。[DVD(字幕)] 9点(2016-04-13 23:13:30)《改行有》

611.  ディボース・ショウ 誰よりもデキる男の役が似合うジョージ・クルーニー演じる敏腕弁護士とあまりにも美しいゼタ。 立場は全く違えども結婚と離婚を”仕事”とする男と女のラブゲーム。 このラブゲームに興じる2人が時にコミカルに、時に真剣勝負を演じる。 まさに美男美女。主演の2人がとにかく豪奢で見栄えがする作品。 それゆえこの騙し合いのラブゲームに洒落た白黒をつけて欲しかったところですが 誰もが普通に考えつくような落としドコロに落ち着いてしまったのが残念です。[DVD(字幕)] 4点(2016-04-11 21:01:20)《改行有》

612.  荒野の決闘 《ネタバレ》 ワイアット・アープとドク・ホリデイ。クレメンタインとチワワ。 復讐劇をストーリーの軸としながらも、男と男。女と女。男と女。その生きザマ、友情、ロマンス・・・。 西部の人間模様をそれぞれの感情を豊かに描き出した傑作だと思います。 本作を知らない人でも耳にしたことがあるであろう、 ”Oh,My Darling, Oh,My Darling,Oh,My Darling,Clementine♪” このメロディが流れるオープニングの古きよき雰囲気からたまりません。 弟が殺された後自らこの町の保安官になるワイアット・アープ。その後のホテルでのオールドマンとの再会。 互いの立場を自覚しながらもその感情を抑えた静かなる感情のぶつかり合い。 以降は時折銃声が轟きハッとさせられますが、特に休日の町の描写に代表されるように、復讐劇を一旦忘れそうになるような 西部の人間模様に何ともいえない味わい、この時代への郷愁のようなものを感じる作品に流れる雰囲気がたまらない。 男達だけでなく、東部から来た女クレメンタインと西部の地に生きる女チワワの人物描写も素晴らしい。 特にクレメンタインの可憐さ。 原題よりも邦題の方が圧倒的に西部劇らしいのですが、印象的な主題歌もあり、 やはり本作はリバイバル版でつけられた「いとしのクレメンタイン」が似合っているなと思うのです。[DVD(字幕)] 9点(2016-04-09 14:27:51)《改行有》

613.  鷲は舞いおりた 原作未読です。原作を読まれた皆さんのレビューを見ると、原作に触れているかどうかで評価が変わる典型的な作品でしょうか。 冒頭の連行されている途中のユダヤ人女性を助けようとするシーンが効いている。 任務遂行にあたり、ポーランド軍に偽装しているが、その下にドイツ軍の軍服を着込んでいる。 ドイツ軍将校である軍人としての誇りと、1人の人間としての高潔さを併せ持つドイツ軍将校を演じるマイケル・ケインがいいんです。 この冒頭のユダヤ人を助けようとする際の部下達のとった行動からも、シュタイナーの人間性がよく分かります。 彼らがドイツ軍であることが発覚するきっかけとなる出来事もまた、シュタイナーと彼の部隊をよく表していました。 人質を解放した時点で彼も覚悟を決めたのだろうし、彼の運命もまた見えてしまうのですが・・・。 ケイン以外のキャストも素晴らしい。IRAの活動家を演じた曲者ドナルド・サザーランドの存在感が際立っている。 出番は少ないですがドナルド・プレザンス。スタージェス監督の代表作「大脱走」では収容所の良心というべき男を演じていた彼が 何とヒムラーを演じているのですが、これが驚くほどヒムラーに似ているではありませんか。 ジェニー・アガターもまた印象的でした。「美しき冒険旅行」から5年経ち、あの少女もすっかり大人になっていました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-05 23:13:27)《改行有》

614.  ソフィー・マルソーの愛人〈ラマン〉 《ネタバレ》 ソフィー・マルソー演じるマリ・ドーと、彼女の夫と彼女の浮気相手の三角関係コメディ。 しかし修羅場になるようなことは全く無く、彼女をめぐる2人の男が仲良しになってしまうというほのぼのムードが漂う。 フランス映画らしい軽妙さ、洒落た雰囲気とエスプリが効いたラブコメです。 三角関係がストーリーの軸になっているので、その内の1人は残念なことになるのは仕方がないのですが、 1人息子がいることもあり、最後はサラリとユーモアを効かせながらこれしかないというハッピーエンドとなりました。 ソフィー・マルソーと言えば、彼女が一気にブレイクした「ラ・ブーム」の印象が強く、 この頃の彼女の映画を見る機会も少ないのですが、出演作が途切れることも無くコンスタントに映画に出続けているようです。 「ラ・ブーム」の頃の面影も少し残しながらいい年齢の重ね方をされていると思います。 本作もそうですが、日本では未公開の映画が多いのが残念ですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-02 21:19:42)《改行有》

615.  恐怖分子 登場する様々な人間関係に内在する不安定さ。作品はあえて説明や台詞を極力抑えていますが、 登場人物の行動を追う、作品に貫かれる冷徹な描写は時に見る者をドキッとさせるものがあります。 壁に大きく貼られた少女の写真が部屋に舞い込む風に揺られてめくられていくシーンが印象的。 芸術的でもありますが、何ともいえない脆さや危うさのようなものを感じます。 その一方で窓から差し込む強い日差しやフル作動する扇風機。台湾の気候と共にそこで生きる人間の熱も感じさせます。 個々の関係が希薄な都会。それぞれの持つ孤独、不満。それらがやがて悲劇へと結びついていく。 今の社会にも通じる日常に潜む恐怖を徐々に浮かび上がらせていく巧みな話術に驚かされた作品でした。[DVD(字幕)] 8点(2016-03-31 22:18:59)《改行有》

616.  激突! 2015 《ネタバレ》 まず、スピルバーグ版を見ているかどうかで評価が変わると思います。 序盤の追い越しと追い越されに、ガソリンスタンドに、ランチタイムのドライブインに、2度目のガソリンスタンドと公衆電話など・・・。 トラックとのイベントはほぼスピルバーグ版をなぞっています。そういう意味では既にスピルバーグ版を見ていると面白くない。 特にドライブインはオリジナルとほぼ同じですが、オリジナルの間の取り方、 直前の緊張感がマックスに高まるカーチェイスの後、少しギアを落としたようなオリジナルの時間の使い方の素晴らしさを改めて感じます。 しかしスピルバーグ版を見ていないと、尺も短いしそれなりにハラハラドキドキはあるんじゃないかと思います。 違うのはサラリーマンのおじさんが女2人組に変わっているのと、前作に無かった夜の挿入。 前作と違うトラックとのイベントもありますが、ほぼスピルバーグ版通りに事が進むので、 最後に女の子が乗っているクルマがどうなるのかも分かるようになってしまっています。 その終盤にクルマのアクシデントがもたらす焦燥感にドライバーの恐怖の表情などもオリジナルの方がかなり上です。 あと、オリジナルと比べるとトラックがかなりショボいのも残念な感じです。[DVD(字幕)] 4点(2016-03-29 20:11:07)《改行有》

617.  バラ色の選択 《ネタバレ》 モロにマイケルのヒット作の1つにあやかったような邦題が付いていますが、 まあ、その通りのマイケル印の安心・安定のサクセスストーリーです。 小柄なマイケルが元気いっぱいに映画の中で大活躍して、この人特有のキュートな魅力が全開です。 マイケルとガブリエル・アンウォー演じるアンディとの関係はマイケル版「アパートの鍵貸します」といったところ。 ガブリエルは魅力的ですが、それゆえ、彼女の魅力とこの役が合っていたのかは微妙ですが。 最後は夢も恋も両方手に入れるハッピーエンドなんだろうな、と思って見ていたらまさにその通りの予定調和ですが、 マイケルにはそれが嫌味無く似合うし、ある意味期待通りの作品と言えると思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-26 21:12:15)《改行有》

618.  パラダイスの夕暮れ 《ネタバレ》 ゴミ収集の作業員の男とスーパーのレジ係の女。不器用な2人の男女を主人公としたカウリスマキ流メロドラマ。 「労働者三部作」に「敗者三部作」に、彼が作品の中で描く対象は一貫してブレがありませんね。 恋愛をストーリーの軸とした作品でも、登場するのはいつも通りの中年の男女。 そこに変わることの無い労働者の日々、失業など、いつものカウリスマキの世界が展開されていきます。 そんな中に決して爆笑とはいかないですが、時折挿入されるカウリスマキらしいユーモアのセンスが光ります。 もう1つ、同じ職場の仲間との間に芽生える男の友情もいい。 そして突然訪れるハッピーエンド。「食べていけるの?」「毎日イモだ。」 現実感にユーモア。最後の2人のやりとりもまた可笑しさと共に何とも言えない味わいがありました。[DVD(字幕)] 7点(2016-03-25 23:47:50)《改行有》

619.  真昼の決闘 《ネタバレ》 それまでの西部劇のヒーロー像とは一線を画した、 現代の人間ドラマにも通じるような人間の強さだけでなく弱さを併せ持つ保安官と 町の人々のドラマを描いた西部劇の異色作です。 かつて自身が逮捕したならず者が釈放され、今まさに列車に乗って自分の元に復讐に向かおうとしている。 列車の到着は正午。残された時間は1時間半足らず。劇中時間と、見る者に流れる時間が同時進行していく。 度々挿入される、確実に正午への時を刻む時計が印象的。 ”真昼の決闘”の時刻となり、いつもは馬車や人が行き交うが、誰もいない静まり返った町の通り。 1人決闘に赴く、町の人々に見放されたゲイリー・クーパーの姿があまりにも孤独。 決闘が終わっても、彼の周りに歓喜の輪が出来ることも無い。 ラストで保安官のバッジをそっと捨てて町を去っていくその姿は「ダーティハリー」のラストと重なります。 孤独な保安官と孤独な刑事。「ダーティハリー」のそれは、本作へのオマージュでもあったのでしょう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-19 23:59:33)《改行有》

620.  家族はつらいよ 《ネタバレ》 楽しみにしていた山田監督の人情喜劇。いやいや、笑わせてもらいました。 今時珍しくなった、3世代、まだ結婚していない次男坊までもが同居する大家族。 予想以上のドタバタ喜劇でしたが、作品に流れる「昭和」の空気が心地いい。 映画の中でこんなベタベタのズッコケ久々に見たな、というような昭和的ギャグもどこか懐かしい。 このあたりは評価が分かれるかもしれませんね。 笑いに関しては家族全員が重要登場人物。全員がちゃんと笑いに絡んで貢献している。キャラクターも実に分かりやすい。 唯一、笑いにはあまり絡まないのが妻夫木演じる次男ですが、アクの強いキャラ揃いの平田家にあって、 一家の良心ともいうべき彼と婚約者。これからの時代に新たに家族を作っていこうとしている2人の価値観や存在が効いています。 天気のいい休日にも関わらず深刻な家族会議。両親の離婚問題を話し合っているはずが お約束のように話は脱線しまくり。この家族会議の役割分担もバッチリです。 また、小林稔侍演じる探偵、笹野高史演じる市民ホールの警備員のおじさん、 病院で「あんな落語家みたいな顔した先生が・・・」という後にお約束のように登場する人まで・・・。 この家族の物語にスポット参戦するおじさんたちも皆がいい味を出しまくっています。 本作のタイトルといい、登場する場末の二番館(これも昭和ですね…)のポスターにDVDに うなぎ屋の出前の男が歌う「男はつらいよ」。山田監督、やっぱり今でも寅さんが懐かしいのかな。 でも、寅さんが大好きな僕にとってはこんな寅さんの挿入がとても嬉しく感じられました。 本作は「東京家族」(未見です)のキャストがそのまま再登場ということですが、 最後には思いもしなかった、笠智衆さんまで登場されます。 平田家の前の道路を歩く近所の人がお年寄りばかりだな・・・。と思っていたら、 最後に「このあたりも空家が増えてきて・・・」と。 昭和の空気の中に現代の庶民の抱える事情がやんわりと挿入されていました。[映画館(邦画)] 8点(2016-03-17 17:09:36)(良:2票) 《改行有》

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