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601.  幻の湖 《ネタバレ》  学生の時に観たが、当時も意味(特に隆大介が笛を琵琶湖の真上に置く意味なんか)が解らず、自分にはこういうモノの解釈力がないんだと、自分の能力を嘆いた記憶がある。 最近、長谷川初範氏のラジオでのお話によって、「これが撮影してみたら4時間以上の大長編になっちゃって、切りに切った結果こうなった」と知った。道理で意味分かんないはずだ。というか、そのくらい計算できなかったんだろうか? この物語は、琵琶湖にまつわる戦国の世と現代の女の怨念を描いていると思われる。しかし道子は、「幻の人を幻の犬と共に追いかけていた」のかも知れず、「私に本当にあったのは琵琶湖という湖だけ」と言いながら、なぜ「幻の湖」なんでしょ? 道子が、運命を受け入れたお市の方と違い、自分の思いを貫いて死んだみつの生まれ変わりなら、なぜ現代の笛男と一緒にならなかったのか?犬の敵を討つ方が、彼女の生き方だというのだろうか? やっぱり、自分にはこの映画を理解するのは、難しい。 [DVD(邦画)] 3点(2011-06-14 16:41:44)(良:1票) 《改行有》

602.  ミクロの決死圏 《ネタバレ》 映像的には古いのはしょうが無い。 特に、この映画に限らず、多重露光している部分というのは、退色が激しい。 しかし、アイデア的にはすごく面白い。怪獣映画に見られるように、縮小化という大事な一つの嘘をうまくつくために、他の部分に周到な正確さを以て描いている(と思われる)。医学的なことは解らないが、異物を抗体やら、白血球が攻撃するところとか、赤血球が酸素をを補給するところなど、自分くらいの知識にはちょうどいい。 わずかに、これはどうよ?と思わせるのは、クルーの中にいる反逆者は誰?的な要素で、ちょっとお決まりでしかも捻りもない。 後、脳内に置き去りにされた艇は、完全に白血球が消滅できるのだろうか?なにより、核物質をおいてきて大丈夫なのか?というくらいか? 最後、涙に乗って出てきたクルーが大きくなるところで、音楽の中に鐘の音が鳴り響いたときに、12時になって魔法が解けたシンデレラのようだ、と思った。シンデレラも、ある意味「ミッション」だものな。 これは、現代科学と医学の最新の情報を使って、リメイクしたものを見たいと思わせる傑作だった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-13 19:14:08)(良:1票) 《改行有》

603.  桜田門外ノ変 《ネタバレ》 逃げ回っている時間が長いな、と感じる。事件自体は事実だし、ご本人も実在の人らしいけど、ここはモノガタリのために、もっと早い時期に「意を決っし」て欲しかった。せっかく志高く行動を起こし、仲間は潔い死を迎えた者もいるのに、なんかアメリカ的価値観という感じの「生きて最後まで努力する」みたいな生き方が、ちょっと物語の中で浮いているように見えるというか、嘘くさいというか。ま、その割には逃げてるだけだけど。 それらの分の時間を、もうちょっと事を起こさざるを得なかった政治的事情の描写か、これが後の日本の夜明けに続く様に回して欲しかった。 最後の国会議事堂は、この物語の国を思った勤王の志士たちと、今の政治の有り様を対比させたかったんだろうが、そんな必要あるか?という気がした。 後、一つなんか変に感じたのは、かごの中の井伊が刀で突かれて、血しぶきがあがる所で、カメラレンズ(プロテクタ?)に血糊がかかるところ。あそこだけカメラを意識させちゃうのは、映画の演出的にはおかしいのではないのかな?[DVD(邦画)] 5点(2011-06-08 22:25:01)《改行有》

604.  裁判長!ここは懲役4年でどうすか 《ネタバレ》 原作は、個々の裁判の面白いエピソードや、トロさんの視点の面白さを読ませるものだったと思うが、この映画版は、一つの裁判に対しての、傍聴マニアたちの積極的な関わり方を描いている。 最初、こういう関わり方は、どうなのだろう?と思った。傍聴人は裁判自体に口を出せないし、出してはいけないんだと思っていたから、裁判の外で裁判に影響を及ぼそうとする行為を、とても不快に思った。でも、よく良く考えてみると、彼らのやっていることは、まさしく被告に対するサポートで、違法性はない。これが一般の国民の権利なのだと考え直した。まあ、それでもネクタイの色や、オーバーなアクションで説得力を出したり、母親の健気な姿を見せて心証を稼ぐなんてのはどうかと思ったし、そういう事に左右されちゃう事がホントにあるんだとすると、日本の法曹界もてんで未熟だと思わざるをえないが。確かに原作では、そういう裁判官や検事・弁護士の人間っぽいところが、オモシロのネタになってはいるけどね。 物語は最後にどんでん返しで、笑い話にしてしまっているが、なんだか、ワハハと笑ってしまう気になれないおはなしだった。 [DVD(邦画)] 5点(2011-06-04 17:57:06)《改行有》

605.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 Wikiで調べてみたら、昔の時代劇のリメイクだそうで。 まあ、いわるるアクション映画だから、何か考えさせられなくても別にいいんだけど、異常に強いね、この人達。そこんところが少し不満。 せっかく待ち伏せて、事前に仕掛けを作っているんだから、そういう作戦的な部分ももっと見せて欲しい気がした。例えば、木組みの隔壁なんかは、閉じ込めて、その部分部分のカタマリを弓矢で殲滅とか、逃げられない人たちの頭上から油降らせて火の海とか。そうでもしないと、200人対13人って無理ありすぎでしょう。入り組んだ逃げ道がおびき寄せの罠である部分も、俯瞰の撮影で、「地図的」に見せて欲しかった。 最後の市村さんと役所さんの決闘は、良かったけど、ここでの卑怯な手について、戦を遊びか何かと思っているフシのある殿様に「戦に武士道も卑怯もない」という信念を明確にぶつけて欲しかった。それにしてもこの人、悪逆非道なクズに最後まで敬語なんだよな。ここもしっくり来ない。最後の最後「名もなき娘のために」の件で、もっと怒りを爆発させて、そこだけでも普通の言葉づかいで、啖呵を切ってくれるのが、時代劇のカタルシスというものではないかい? また、どうしても解らないことがある。山の男は、クビに刀を突き刺されたはずだが、何で最後ピンピンしてたんだ?いくら「熊に比べて屁みたいなもん」でも、おかしすぎだろ?ココだけどうしても、納得できなかった。 [DVD(邦画)] 6点(2011-06-04 15:47:16)(良:2票) 《改行有》

606.  トロン:レガシー 《ネタバレ》 その世界観に、ビックリするくらい違和感があった。世界は、前作と同じ「電脳世界」のはずなのに、こちらは驚くほど、物質的。主人公が最初に世界に到着したときの、「コツコツ」いう足音がそもそも、そぐわない。壁や構造物、フィールドなども、「電子の世界」の意味を表現していたはずのものを、本当に存在する「物」として描かれている。本が存在し、クッションに座り、地面があり、空があり、雲がたなびいて雷が鳴っている。コンピュータの世界なんだろ?しかも突然現れた、完璧な存在(=プログラム?)って、何だよ?「プログラムは書いたとおりにしか動かない」と習った身としては、どうにも理解出来ない世界でした。前作の周り中無機質な感じのほうが、しっくり来るんだがなあ。 で、今度の話は、自分の分身(でも、プログラムなんだよね?)に反逆されて、電脳世界を支配するばかりでなく、物質世界に進出する悪略を阻止し、こちらに戻ってくるという話。世界が実に現実的なおかげで、コンピュータの制約的なものが感じられず、普通のアクション映画みたいになっているのが残念。例のソーラー帆船(この世界のソーラーって?)は、何とか前作のお約束を覚えていた(観たばかりだから)から判ったけど。でも外界とのIOを司っていたプログラムはもう、居なくなってるんだね。 さて、前作同様に、フリンは「創造主」だから最後の最後に、切り札的な「超能力」を発揮する。もともと、プログラマーは、この世界をどうにでも書き換えられるんだろうけど、だったら、もっと早く解決しろよ、と思ってしまった。 [DVD(字幕)] 5点(2011-06-04 04:28:54)(良:1票) 《改行有》

607.  トロン 《ネタバレ》 昔、観たけど、かなり忘れていたので、レガシーの為の復習として再び観てみた。 今回はじめて気が付いたが、あの時代の「ユーザー」って、使用者でもあるが、製作者(創造主)でもあったんだな。だから今の「ユーザー」のつもりで観ると、ちょっと感覚が違う。そう見ると、MPC(マルチメディアPCじゃないんだな。マスターコントロールプログラム?OSって呼んじゃえばよかったのに)が、アンチ「ユーザー」を唱え、それに抗うものを問い詰める場面は、文字通り「異端審問」なのだと気付いた。とすると、フリンはさながら、創造主で「父でもあり、子でもある」キリストな訳か。でもこちらのキリストは、苦労して異教徒を悔い改めさせ、昇天する。宗教映画だな、こりゃ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-04 04:27:38)(良:1票) 《改行有》

608.  地球が静止する日 《ネタバレ》 劇場で見たときに、なんか変だなあと思っていたが、その後オリジナルを観て、さらに久しぶりにTV放映版を観て、なるほどと思い至った。 今回のクラトゥは、人類に何も言っていない。間諜を入れている位だから、科学者一人は人類の代表者ではないことを、彼はよく知っているはずなのに。地球には国連があることも、そこで世界の指導者が集まることも。そして、よくよくみると、クラトゥの意思ではなく、ゴートへの攻撃により、地球への懲罰が始まってしまっている。クラトゥ何しに来たんだ?問答無用的に相手を滅ぼすなんて、オリジナルのクラトゥさんが否定した、「暴力によって他者を攻撃する者」と同じことじゃないのか?。 納得できないのはさらに次の点だ。女性科学者の子供。 この子供は、異星人を問答無用で悪と決めつけ、殺すと判断する、今までの地球人観の具現化。自分では攻撃主義なのに、そういう職業である父の死には不満で涙を流す(アメリカそっくりだ)。クラトゥはこの涙を見て、「人間の別の面」を感じたらしい。70年も地球に住んでたじいさんが、「こいつら変わらねぇ」と言っっているにもかかわらず、こんな自分勝手なガキの涙ひとつにダマされるなんて! ところで、一つだけ、奇妙に良い点がある。 タイトル通り、地球が静止した状態、異星人の超技術力によって、地球のすべての機械が動きを止めた様子。元々は、地球に対しての力の誇示だった現象だが、今回のテーマ、「地球環境」のもとでは、ひじょうに平和でなごむシーン、不思議な文明批判になっている。 [地上波(吹替)] 4点(2011-05-29 15:43:09)(良:2票) 《改行有》

609.  大奥(2010) 《ネタバレ》 男と女の比率が極端にアンバランスになり、将軍が女に大奥が男だらけに、という逆転の世界。 まあよくあるっちゃァ、よくあるがひょっとして面白い話になるかも、と言う期待を持たせる設定だ。 でも、怪獣映画なんかと同様、こういうモノの場合、一番の大嘘の他の部分については、リアルにリアルに描くのが基本。男が25%という割には、町には女しかいないし、いくら少なくなったとはいえ、「力仕事」に男が居ないというのは、嘘臭い。立場がひっくり返ったからと言って、大奥の男どもがBLに走っているというのは、いかがなものか?原作者の嗜好か。(そういえば「きのう何食べた」って読んだことあるなあ) それでもまあ、男女がひっくり返っている事に意義のある物語だったら、面白く見れたろうけど、これ、別に男女まんまでやっても、いいんじゃない?と言う話。 それと、最後の顛末だが、「謎解き」がないのは駄目だろう?将軍様が例のしきたりの元になっている「大奥法度」を読んで、何か策を巡らしているらしいカットがあるのに、それがどんなアクロバティックな技や屁理屈(場合によっては力技でもいいが)、でこの事態を乗り切るのだろう?というのを見せてくれないと、殆どの人がおそらく期待していただろう、カタルシスが感じられないじゃないか。 物語については、3点ほどだが、女優陣の美しさ(殊に菊川怜ちゃんのキレイさは何だ!)に1点おまけで、合計4点。 [DVD(邦画)] 4点(2011-05-19 02:51:38)《改行有》

610.  台風クラブ 《ネタバレ》 25年前に観た時には、若者の「何かが始まる予感」、台風の来るそのざわめき感とも言うものを感じさせて、感心したものだが、今見るともうダメ。 物語の中で起こる理不尽に、自分が耐えられない体になってしまっている。 あの「おかえり、ただいま」の奴なんて、単なる精神疾患にしか見えないし、あれを放置しておく周りに憤ってしまう。 パンフレットには、まあ立派なことが書いてあって、「この物語は(中略)日常の台風を探す物語」だと。しかし、台風で閉じ込められた(実際には外に出れたじゃん)一夜の、その先に探し当てたものが、「死を見せてやる」って若者の物語としては、ちょっと面白くないし、だいたい彼がそこに行き着くほどのものを、見せてくれていないと思う。 彼がどう悩んで、どう感じて、周りの事件がどう影響したのか、かなりわからない。 工藤夕貴の可愛さと下着姿に、3点。(当時若者だった自分も、まあエロじじいになったものだ) ところで、佐藤浩市、どこに出てた? [DVD(邦画)] 3点(2011-05-17 15:54:00)《改行有》

611.  地球の静止する日 《ネタバレ》 原作付きだが、内容は殆どオリジナルだという、「地球の静止する日」。何しろ60年前の映画だから、映像表現だって古いし、目を見張るスペクタクルもない。でも、それだからこそ却って、映画のテーマ・主張がハッキリわかる。まあ、悪く言ってしまえば、「チャップリンの独裁者」のように、せっかくの映画なのに、最後の演説が言いたいことの全て、みたいな事だけど。それでもやはり同作のように世界的な大問題だったであろう、米ソ冷戦の危機に対して映画のできること、映画人の行動の凄さ、というものを感じる。 ストーリーとしては、クラートゥが街へ出て、少年との交流の中で何を得たものがあったのか。アーリントン墓地の墓標を見て、地球人をどのように思ったのか。それとリンカーンの言葉を読んで彼自身何か変わったのか?ちょっと気になるが、彼は結局初期の目的通りの演説を行うだけ。当初世界各国の代表と直接会いたいと言っていたのが、一部の科学者たちに変更になったのは、それらの結果だったのだろうが、科学者が政治的に有力な力でないことは、地球を観察してきたものなら判っていたろうに。それでも少年の母親の女性と、ヘンに恋愛関係にならなくて、良かった。 それと、細かいこと言うと、「テルミン」って実用された先端の楽器だったのか、とか、さすが、宇宙船の内部のデザインなんか、日本の特撮とはセンスが違う、とか、感心しきりであった。 最後にこれは、邦題の問題だから映画には関係ないけど、地球『が』静止する日ではなく、地球『の』静止する日、最近こういう微妙な言い回し・表現(国語学的にどういう事か自分には説明できないけど)が、ややもすると「間違い」なんて言われてしまうのが、腹立たしい。難読漢字を読み書きするだけが、国語力じゃないぞ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-05-13 02:47:42)《改行有》

612.  木村家の人びと 《ネタバレ》 桃井かおりの言う「お金に執着することがもっとも人間らしい」という論旨は面白い。小銭の人は妙に明るく、健康的なのでイヤミがない。そして何より面白い。この人たちにとって小銭稼ぎはすでにスポーツなのか![映画館(邦画)] 6点(2011-05-10 21:55:20)(良:1票)

613.  ダーリンは外国人 《ネタバレ》 原作は、チョットかじった程度。 以前、「日本人の知らない日本語」にはまったときに一緒に読んだ。 日本人には気づかないちょっとした面白さを、コミカルに描いて楽しませてくれるのかと思っていたら、これラブストーリーじゃん。そういうジャンルはめったに見ないので、チョット面食らった。 コップや洗濯物の洗い方に関して、原作のとおりに、少しづつ日本流を教えていくのかと思っていたら、そこからだんだんと二人の関係がギクシャクする展開には、ちょっと驚く。なるほど正統的なラブストーリーの展開だ。お父さんのキャラもベタ。 ただ、それとは別に、日本語に興味を持って来たらしいトニーの、日本語に対する疑問も面白く、彼の日本語に関する技量もなかなかのもので、それが途中途中で効いている。最後の「度肝抜かれました」にはヤラレタって感じ。 たまには、こういうのもいいか。[DVD(邦画)] 5点(2011-05-06 16:30:24)《改行有》

614.  クイズ・ショウ 《ネタバレ》 アメリカの大衆は甘いマスクに弱く、インテリは権威に弱かった。 途中まで面白かったが、実に後味が悪い。[映画館(字幕)] 3点(2011-05-01 23:38:17)《改行有》

615.  名探偵コナン 沈黙の15分 《ネタバレ》 劇中でもツッコまれていたが、やっぱり渡部陽一さんのしゃべりは、違和感ありまくりでした。刑事の顔も本人を意識したデザインだったが、その前に顔を思い浮かべてしまう。アニメーションとしてはどうなのか。ここまでして、キャスティングする必要はないと思う。さて、最初の「スペクタル」には、凄いというより、んなバカな、という印象。あれだけ無茶して反対車線を逆走すると、絶対事故おこしてる奴もいるだろうに。 それは置いといて。 基本的なミステリの部分に、全く興味がわかない。冒頭あまりにも派手なのとのギャップなのか。毎回毎回、非現実なほどの派手なシチュエーションに慣れてしまっているのか。でも特に雪原で死んだ人が何故あそこにいるのか、という不思議さが、全く分からない。車走ってた道を使ったほうが良い説明を、セリフじゃなく(アニメーションなんだから)視覚で説得するべきだ。それにしてもこのアニメーションは、「たったそれだけのことで」あんまりにもやることが残虐な犯人が多すぎるよな。前作は仏像盗むために、ウイルスパニックを起こして、町からすべての人を非難させたし、今回は潜って探しゃいいだけなのに、地下鉄脱線させ、高速道路破壊し、ダムを決壊させて、村一つを水で押し流そうとするって。 また、コナンもコナンで小学生のくせに(いや、高校生だとしても、だ)、いくら洪水を止める為とはいえ、勝手に雪崩を起こして、二次被害が出てたらどうするんだよ? そのあまりにメチャクチャなスペクタルと、事件と謎のつまらなさが、名探偵コナンをもう別作品のようにしてしまっていると思う。 少し、地に足の着いた、というか地道に推理ものとしての、原点回帰が必要なのではないかな? [映画館(邦画)] 3点(2011-05-01 03:24:31)《改行有》

616.  ワイアット・アープ(1994) 《ネタバレ》 世間ではめっぽう評判が悪いこの映画を、私はとても好きだ。評判の悪い原因をよく聞いてみると、殆どの人が、痛快なドンパチの西部劇を期待している。アホか。日本でだって、一部でファンがいるものの、今時チャンバラは流行らない。人間の社会がある程度成熟してくると、単なる痛快なだけの暴力映画が、全体的には受け入れられないという事だと、私は思っている。その代わりに日本でも政治的要素のある時代劇、リアルな時代物が出てきたりしている。いや、昔にも多少はあったのだろうけど。そういう意味で、この『ワイアット・アープ』、アメリカの若かった時代の突出した人物の伝記映画として、面白い。今からたった百年ちょっと前の、一つの国の中でこれほど暴力的な社会があって、しかもそれが不思議なバランスというか調和を持って、次第に今に続いているというのは、実に面白いではないか。その中で暴力的な法執行官として名を馳せた人物が、実は実業家として成功したいと思っていた人間で、内縁の妻を蔑ろにして、愛人を結局は妻にする。その長い人生を映像化した本作のクライマックスはやはり、有名な『決闘』シーンだ。そこの部分は、いろいろな事情が絡んでいるが、その大きな一つとして、ジョシー・サラ・マーカスとの愛を失いたくないという部分。若い頃、それはそれは愛していた若妻を失った悲しみの彼の、半分娼婦だった内縁の妻・マティを乗り越えて(踏み台?)、やっと手にした生涯の愛。それまで、いつも人から誤解されていた自身の生き方を、彼女は受け入れてくれた訳だ。その愛と自分と家族の尊厳をかけた決闘のシーンは、今までのどの(アープ)映画よりも、地味だがリアル。ここを変に創作でカッコよくしちゃったら、この映画の意味が無くなるものね。直前の酒場の親父とのやりとりが、泣ける。流れの中で描写されるのに、いきなり最初にあえて出すほどの名シーンだ。その時のワイアットが、テーブルから引きずるように持ち上げる銃の「物量感」が重々しい。これで生きたい訳じゃ無いがコレが無いと生きられない。厄介な時代だったんだろう。そんな時代に色々誤解されながら、ジョシーと80まで生きた保安官、良かったな。 基本的に大好きな話だからというものあって、9点![映画館(字幕)] 9点(2011-04-30 03:47:39)(良:1票) 《改行有》

617.  ルパン三世 DEAD OR ALIVE 《ネタバレ》 ウチに、パンフレットがあるが、何故か内容を一つも覚えていない。幾多あるTVスペシャルや、劇場版と基本的に大差ない内容だから、記憶に残っていないのかも知れない。 確か公開時、モンキー・パンチの監督作だからと期待したと思ったのだが・・・ 基本キャラの絵はやっぱりパンチさんが直接関わっているだけあって、充分満足したが、いかんせん話が「いつもどおり」で、面白みがない。中途半端にSFっぽく、でも生体認証らしき例の認証をルパンが変装で解決するのは、如何にもお粗末だし、ナノマシーンも非論理・非現実的すぎる。それでいて、ルパンと別行動の不二子が、お姫様を逃し、結局ルパンと合流するあたり、カリオストロのまんまじゃないかと思ったりもする。 結局、『名探偵コナン』みたいに、毎年やる=いつもの事件の連続の一コマというコンセプトをも持っていない、でも一つながりの物語の最高のエピソードとしての映画版という「特別さ」もない今の劇場版ルパンには、『カリオストロ』が活劇としてほぼ完璧なだけに、どうしても比較してしまい、それ以上心動かされる要素がない、と思う。 原作そっくりの作画に3点、たぶん不慣れだったろう監督業のモンキー・パンチの活躍に1点で、4点献上!。 [地上波(邦画)] 4点(2011-04-29 23:44:30)《改行有》

618.  オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 《ネタバレ》 予想よりかなり良かった。と言わなければならない程、昨今はやりのオールライダー映画ってのは、酷いものばかりなのが、残念だった。 今回は90分くらいあるようだけど、話がテンポよく進むためか、あるいはいつもより10分長いのが効くのか、充分楽しんだ気がする。お腹いっぱい食べた感じ。 V3以降を思い切って「その他大勢」として物語の本筋から排除したため、1号2号と電王・オーズの活躍が充分描かれた。やっぱり記念作品なんだから、誕生パーティの主役である一号二号が活躍する話じゃないとね。すっかり忘れてしまっていた「少年仮面ライダー隊」が活躍するのもいい。それと電王の世界観をうまく活かして、ライダー達を、「ライダーへの思いにより蘇る」としたのは、上手かった。 だけど、どう考えてもキカイダーとイナズマン・ズバットは余計だった。「正義の味方は仮面ライダーだけじゃない」って、あの徒党を組んでる人たちが出てきちゃったらどうしよう?なんて思ったよ。  さて、仮面ライダー40周年記念作品をどうするかについては、いろんな人が何度か試みているように、「原点回帰」的な怪奇・シリアス路線の作品を作る手もあったと思う。TheFIRSTみたいな。あるいは84年版ゴジラ。でも東映が選んだのは、子供たちが喜んで応援した、多少支離滅裂な部分を持ちながらも、素直に声援を送れる、2号が出て以降の路線のライダーだ。それが当時よりも、より熱い男になった本郷猛=藤岡弘、の演技と相まって、とても嬉しくノレるのだ。原点回帰組が、ちょっとカッコ悪いとして、否定してきた部分のアツイ気持よさ。それが、今回の記念作の意義なんだろうと思う。自分は子供いないけど、親子でこれを観て手に汗握れた人たちは、幸せなひと時だったと思う。もし自分に子どもがいたら、あの赤い仮面の段々の奴について、帰り道に訥々と講釈していたかも知れない。 [映画館(邦画)] 6点(2011-04-12 21:18:14)《改行有》

619.  シャーロック・ホームズ(2009) 《ネタバレ》 数々の謎の解明が、ちょっとショボイというか、ご都合過ぎる。突然燃え上がるトリックは、相手が銃を使うという前提が必要だし、復活のトリックも、誰もが思い浮かぶ様なものだし、死んだように見える薬って、ロミオとジュリエットかよ!あと、人を買収して共犯にしてトリックを仕掛けるって、ミステリのトリックとしては、とても情けないぞ。 VFXによる活劇主体のホームズっていうのは否定しないけど、ホームズのみごとな推理と、それに相応しいトリック(現実的な)、という部分は、シャーロック・ホームズの基本だから、外してほしくない。アクションの強いのと、頭のいいのは相反しないから。それと、こういうモノのお約束なのか、最後に「モリアーティの仕業」的な設定をすることが多いようだけど、それ要らないんじゃないのかなあ。 [ブルーレイ(吹替)] 4点(2011-04-12 20:34:27)(良:2票) 《改行有》

620.  ゴジラ(1984) 《ネタバレ》 劇場公開前に、「サイボットゴジラ」を観に、マリオンまで行きました。結局長いこと待たされた挙句に、どうやらポンプで動く上半身だけのロボットをがっかりしながら観た記憶が蘇りました。 さて、三十年ぶりにDVDで観ました。ゴジラはもともと核の恐怖を具現化したものですが、2011年現在、現実に核の恐怖に怯えている身からすると、随分とみんなのんびりしているよなあ、という印象が拭えません。放射能(放射線?)を吐きながら、新宿の街をうろつき回る化け物の前に、平気で大勢の人がいるし、アレだけの緊急時に普通に新幹線走ってるし。 それはそうと、結果的にこのゴジラは当時の我々の期待には答えてくれませんでした。本田猪四郎路線のゴジラの反省度合いが足りないというか、SFに出てくるような架空の兵器なんかを観たかった訳ではないのに。怪獣映画に対する、「リアリティ」への欲求は後の平成ガメラまで待たねばなりません。 まあ、結局スーパーXなる戦闘機は役に立たずに、かませ犬になったわけですが、本当に面白いはずの部分は、人間(特に政府を含む日本の社会)のドラマではないかと思っていたので、極論を言うと、ゴジラは人間の手でやっつけられなくてもいいとさえ思っている。上手くゴジラと付き合っていくというのは、ある意味「ガンとうまく付き合う」「自然の驚異とうまく付き合う」といった現実世界の問題とも合致するような気もする。もちろん、ちょくちょく東京に上陸する核の脅威なんかいたら大変だけど。 あと、これは言っておかないといけないと思うけど、ミニチュア(殊に有楽町マリオンを含む周りのビル郡)はよく出来ていた。それだけに、照明が惜しい。一体いつになったら、トップライトの不自然さに気づくのか!実際の街の様子、リアリティ、良く見えないことによる恐怖、などもう一回初代を見てみるといい。 んー、なんか感想が取り留めないようだけど、約30年ぶりに観た新生ゴジラの感想です。[DVD(邦画)] 5点(2011-04-07 02:58:59)《改行有》

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