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601.  わさお 《ネタバレ》  自分にもネコの家族がいる身なれば、こういう動物と心通わす物語は大好きである。古くは、マリリンに逢いたいや、ハチ公物語、最近ではきな子なんて犬映画があった。どれも実在の犬の実話ベース。皆それぞれ見たくなるよなドラマがあった。  しかし、このわさお君はこれといったドラマの無いタダの人気者なので、感動ドラマを作って本人が演じたという。  その物語というのが、どうにも…。  少年の母親が大事故に合うシーン。古典的なボールの落とし方から、レースコース上でまさかの自動車事故など、色々言いたいことはあるが、もう敢えて全てに目をつぶろう。  それでも受け入れられないのは、東京から少年に会いに帰ってきた犬が、直前で彼を見守るっているだけって所だ。訳あって離れている息子を陰から見守る親、なんてのを思い浮かべる。しかし、彼は犬である。  コレと、薬師丸の飼っている犬達が、同じ生き物だと納得するのは難しい。もちろん、訓練もしていない、マタギ犬でもないわさおが、クマと戦って相手を殺すなどという話にも。  主人公わさおに関する話が、説得力皆無というのは、致命的だ。  語るドラマも無い本人と、本当のドラマを演じる別人。多くの観客は、本人よりも劇映画を見に来ているはずである。わさお君が見たい人は会いに行くべきだ。映画を見たい人は、コレではない何かを見るべきだ。[DVD(邦画)] 3点(2013-07-15 11:38:44)《改行有》

602.  真夜中の招待状 《ネタバレ》  なんだか、イマイチなお話だと思っていたら、犯人の動機となる事件が原作と全く異なるようで。  確かに昔の、しかも田舎の事だから、大きな薬屋の薬を信じて、大病を治せないばかりかおかしな事になっちゃうなんて、ありそうではあるがその後の展開が納得しづらい。…といか、最初に医者にかかれ。  いわゆる犯人が悪人一辺倒ではなく、むしろある種の被害者である点、しかし人を監禁して自殺に至らしめている点、却って失踪者側が酷い連中であった点なども相まって、解決部を見てもミステリ特有のすっきり感が薄い。だからと言って、人の心の脆さや闇が描き切れているのかというと、そうは思えない。原作は未読だが、あの遠藤周作が書いたのなら、そういう部分がこの作品のキモなのではなかったか。  ところで、なぜ、3件とも真夜中だったのか?それぞれ蒸発が11日(こういう事実系で嘘は言えまい)なのは何故か?最後までよく分からなかったし、渡瀬と五月の顔見知りを示唆するカットとか、最後に医者が劇中で触れた組手で手を組んでるカットとか、イチイチ意味ありげなのに消化不良だった。  しかしながら、小林麻美の美しさは、本作の一番の特徴で見どころである。この時代に若者だった自分には、どうしてもこの時代の美人というものに、抗えない魅力を感じてしまう。だから、この映画もこの人のおかげで最後まで見る事が出来た。[DVD(邦画)] 3点(2013-05-22 06:48:53)《改行有》

603.  愛情物語(1984)  最初と最後のミュージカルシーンが、キツかった事しか覚えていなかった。それどころか、自分の記憶の中では、林隆三とやったやつと混同していたりもした。    デビュー作の『時かけ』の次作で、あれから一年しかたっていないのだから、演技者として厳しいのはしょうがない。監督はパンフレットの中で、「演技を引き出した」など自画自賛しているが、私には最後の笑顔のカット意外に、演者・原田知世として見るべきところが見えなかった。  彼がもう一つ言及している、「二次使用三次使用に耐えうるように、PV的要素を入れて永続的に楽しめる」点についても、さすがにしょぼくて頷けない。当時のファンは、「あのダンスシーンをもう一回見よう!」なんて思って、ビデオを再生したのだろうか?  いや、むしろ原田知世のPVに、豪華俳優陣のドラマが付属していたと考えるのが、正しいのかもしれない。きっと、そうだ。だから彼の思惑通り、30年後にこのPVは映画枠放送という形で二次使用されたのだ。  ビデオといえば、今回パンフを見直して驚いたのだが、映画パンフレットにその作品のビデオ「発売中」の広告があるなんて初めて気付いた。そんな時代だったっけ?[地上波(邦画)] 3点(2013-05-16 20:10:12)《改行有》

604.  青銅の魔人 第一部  その昔、乱歩が正史に語った言葉「映像作品は、まず原作者の言う通りにはならない」を思い出さずにはいられない。  ビジュアルがしょぼい、透明人間の必然性が無い、そのトリックも画面で起きていることを解明できていない、などなど諸々の問題はある。  だが、そういう事は時代とターゲットを考慮すれば、まだ呑み込める。しかしそれでも問題なのは、いやしくもあの怪人二十面相の小悪党感である。  原作では悪役ゆえ、神(乱歩)の采配によりいつも明智にしてやられはするが、日本一の探偵と互角に渡り合う日本一の怪盗である。正体を見破られても、ビルの上に追い詰められても、平然としていて欲しいのである。  品位と威厳をもって悪事をなしてほしいのだ。町のチンピラの頭領くらいにしか見えない二十面相なんて、二十面相ではない。  ちなみに『青銅の魔人 第一部』の項だが、ビデオでは四部まで収録されており、すべてを通して観ての感想である。[ビデオ(邦画)] 3点(2013-05-06 00:35:20)《改行有》

605.  刑事物語5 やまびこの詩 《ネタバレ》  一体、どうして片山元が突然、こんな礼儀知らずの失格社会人になってしまったのか。捜査時に警察手帳を見せない、被害者と分かっている者に恫喝する、上司とそのお客さんの間に挨拶もなしに割り込む…。  主人公が嫌なヤツだがそこに意味のある物語でもなく、笑わそうとしているらしい所でたいして笑えず、格闘シーンばかり見せ所になっている刑事ドラマなんて、テレビででもやれば十分だ。だから今回テレビで見て良かった。  シリーズの中で、これだけ公開時に観なかった自分は、けっこう選ぶ目があったのかもしれない。これじゃあ、シリーズが終わる訳だ。  ただし、今回の放送はかなりカットが多いようなので、評価をが変わる何かしらがあるかも知れん。DVDなど手に入ったら、もう一度見てみようと思う。[地上波(邦画)] 3点(2013-03-29 11:24:59)《改行有》

606.  網走番外地 北海篇 《ネタバレ》  大原麗子がカワイイ。まあ、時々そのショートカット姿が水前寺清子に見えなくもないが。  物語は再び刑務所内から始まって、健さんが仮出所するわけだが、第一作で描いたような、厳しい管理生活とはあまりにも違うムショの自由さに引く。一作目ならまず赤いパンツは穿かせてもらえなかったろうし、包丁を扱う部署に監視がいないなんて、あり得なかったはず。  そんな完全なファンタジーと化した刑務所世界を飛び出して、健さんがトラック野郎になるこのお話は、シリーズ4作目というから、『望郷編』の後の作のはずだが、また、鬼虎さんが出演。悪い人の役も同じ。この辺の感覚は今となっては理解出来かねる。  で、大原麗子がトラックに乗った意義とか、心中くずれの女の件とか、何を描きたかったのか、考える気も無くす最後の銃撃戦で、網走帰りの鬼虎さんが(「7人殺し」に猟銃の免許を?)登場!  もう、メチャクチャ。3点は全部、大原麗子に献上。[地上波(邦画)] 3点(2013-03-06 15:41:27)《改行有》

607.  LONG RUN ロングラン 《ネタバレ》  サンリオの映画だったこと、『刑事物語』の併映作だったこと、主題歌を時任三郎が歌っていたことなど、懐かしく思い出した。  物語は、ローラースケートでアメリカ大陸を横断する男と、そのスタッフのロードムービーと呼ばれるタイプの話。  途中、永島とかとうがデキちゃったりして、話が膨らむかと思ったが、その後その部分に何の展開もなく、揚句に「そんなことしちゃいませんよ」だと。  後半、愛想をつかしたと思わせたかとうが、陰ながらサポートしているのもバラシちゃって、最後の合流の感動感も弱い。  見るからに「文部省特選的」感動ドラマと思わせて、実はそうでもなく、併映作で○○○(現ソープ)譲が出てきて、焦った親御さんも多かったのではないか?[ビデオ(邦画)] 3点(2013-02-02 20:44:12)《改行有》

608.  悪霊島 《ネタバレ》  この事件は、いつもの金田一モノの「昔の悲劇の結果としての今の事件」が、入れ子のように重なった構造になっている。  その一番外側に持ってきたのが、古尾谷青年の存在なのだが、そのドラマ(彼の出生の謎)が肩透かしで、高いコストを掛けて使用したLet It Beも、勘違い男のテーマとなってしまった。  金田一モノとしては異色の、戦後感の無い時代設定。私の世代には、ヒッピーというモノの意味がちょっと判らないが、新しい世代というくらいの想像はつく。それらによって、おそらく時代というようなものを描こうとしたんだろう、その意図は想像できるけど、何しろ「あの島での出来事は、僕にとって足を踏み入れることの出来ない聖域だった」なんて感傷に浸っている男は、ただ事件を通り過ぎただけで、ほとんど(モグリの婆さんに取り上げられた事だけは確かなようだ)、無関係だ。  あえて考えてみると、あらたなる世代は、古い時代の因習や不幸を引きずっているが、「そのままにしておきなさい。あるがままに」という事なんだろうか?何か、ひどい話だ。  さて、入れ子の内側になっている、島の人間たちの事件だが、あまりにも興味をひかない。大膳というジイさんの気持ちが、昔の所業を悔いているのか、秘密を知ったものは生かしては置かぬ、なのか、どっちつかずでよく分からない。出身地に復讐のようにやってきた実業家の、執念とか怨念のようなものも感じられないし、昔の恋人たちの再会に対する気持ちもトント見えてこないので、人間のドラマが展開されている感じがしない。パズルのための説明のようだ。  新たに御寮人の娘を双子に設定して、わざわざ特殊撮影で同画面に入れてみせるなど、ヒントとしてやっているのだろうか?これで、親の方が同時に画面に出ないって、ミステリでそういうヒントの出し方は、正統じゃないよな。[映画館(邦画)] 3点(2012-12-17 03:46:13)《改行有》

609.  ガラスの中の少女(1960) 《ネタバレ》  この物語のキモは、(もう50年も前だけど)近頃の若者は、何という理由もないような事で、殺したり死んだりする。という部分なのではないか、と最近やっと思い始めた。  最初、これを見た時には、彼女らが死を選んだ理由が本当に分からなかった。あまりに意味不明なために、図書館に行って、閉架図書だった原作をわざわざ借りて読んだりもした。  原作では、直前までまるでその気の無かった、他の殺人事件が描かれる。そして、少年側の家庭事情には踏み込んだ描写はなく、少年の死を選ぶ理由にまるで頓着されていない。少女の方は、厳格な父親に人生を決められて窮屈さは感じているだろうが、それほどの理由があるとも思えない。  原作で、父親が純潔を説明するために、かなり際どい医学者の研究説明などをしていたが、さすがに映画に出来ないと見え、そのかわりなのかどうか、義父に男を感じてしまうという新たな展開を与え、更に話が見えにくくなった。というか、もし彼女に理由があるとすると、その部分の話かと思われるが、物語はそういう作りになっていない。  原作者の意図とは別に、この「ガラスの中の」という部分が、壊れやすすぎる箱の意味で、脆い箱入り娘、と言う事だったのだろうか?あゝ、わからない。ホントは2点くらいと思ったけど、サユリちゃんの魅力に1点オマケ。[CS・衛星(邦画)] 3点(2012-11-30 18:17:30)《改行有》

610.  ルパン三世 東方見聞録 ~アナザーページ~<TVM> 《ネタバレ》  冒頭の「真っ黒犯人」、スカウターメガネは、コナン。爆弾型びっくり箱からのメッセージはカリオストロ、バイクに乗る姿は、VSマモー。どこかで見たような絵のオンパレード。パロディに放ってないし、オマージュと言うよりは、真似っこという感じか。いや、わざとチラつかせるあざとさがイヤラシイ。  絵的には、表情のキツイままの口だけ動くのが多すぎて、却ってトメ絵感が際立っている。動画枚数、減らしすぎじゃないだろうか?あるいは、動きの見せ方が、下手なのかもしれない。ルパンの横で、ずーっとビックリし続けたまま固まっている次元って、おかしすぎるよ。  お話に関しては、もういい加減、悪者から女の子を救う話はあきらめろ、と言いたい。どんだけ、カリオストロに囚われてるんだ。同じ土俵では勝てないんだよ。原作や、1stシリーズには、もっといろんな種類のストーリーがあった。発想が豊かだった。ルパンが女の子を助けない、五右衛門が女に赤面しない、藤子がいい人過ぎない、ゼニさんが不甲斐ないルパンを嘆かない、そんなルパン三世を見たい。純粋にドロボーの話としてのルパン三世を見たい。[地上波(邦画)] 3点(2012-11-21 00:27:29)《改行有》

611.  哀しい気分でジョーク 《ネタバレ》  そりゃあ、泣いちゃうけどさ。泣かすように仕組まれた設定にストーリーだから。だけど、公開当時見た時には、実際のたけしと同じ、コメディアンという設定が、今よりももっと、あざとく感じられて、とても印象が悪かった。  当時の漫才ブームというのは凄まじく、劇中で描かれるように、サイン攻めなどは当然、人気者ではあるが個人のプライベートなど、考慮される風潮はなかった。  だからこそ、そんな芸人の裏には、それぞれこんな人間のストーリーがあるのだ、という事なのだろう。そういう物語の構造は悪くはないと思うのだが、そこで語られるのが、難病の子供が死ぬ話という、鉄板の感涙ストーリーだというのが、「ズルさ」を感じさせるのだ。[DVD(邦画)] 3点(2012-10-26 23:14:47)《改行有》

612.  海底超特急 マリン・エクスプレス〈TVM〉 《ネタバレ》  30年前に見損なったテレビスペシャル・アニメーションを見れるとは!と、思ったら、普通にTSUTAYAにあるのか。  アメリカ西岸部と南太平洋の島々、そして東京を結ぶ、海底列車の中で巻き起こるサスペンス。…のはずが、途中から、ヘンなSFになっていて、時空を超えて太古の海洋帝国と宇宙人の戦いの物語に。  途中まで引っ張った世界観と、後半のそれが違い過ぎで、きつい。なんでも、手塚の構想では、ムー帝国と宇宙人の戦いのほうがメインだったそうだが、放送当時でさえ、ムー大陸の古代文明なんて古臭い話だった。  ああ、でも物語の着地点では、「愛が地球を救」わなきゃいけない事情があるのだから、難しいものだ。[地上波(邦画)] 3点(2012-09-16 10:58:08)(良:1票) 《改行有》

613.  太陽を盗んだ男 《ネタバレ》  先生の日本を脅迫する動機がさっぱり伝わらない。自分は当時、純朴な高校生だったのでよく判らんのだが、当時のもうちょっとお兄さんたちには判る感性なんだろうか?  アクションシーンはよく頑張ってる感はあるが、そこ主題の映画とは違うよな。  学生程度の物理の知識とウランがあれば、原爆なんて作れるんだ、という元アイデア一発で、映画製作者も先生も突っ走っちゃった映画。と判断させて頂きます。 [DVD(邦画)] 3点(2012-01-20 13:03:56)《改行有》

614.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 劇場での3D鑑賞でなかったのが悔やまれる作品。ラプンツェルの時もそう思ったが、その理由は正反対。 こちらは、3Dでなければ、ほとんど魅力を見いだせないからだ。[DVD(字幕)] 3点(2011-12-23 12:48:50)《改行有》

615.  上海バンスキング(1984) 《ネタバレ》  蒲田行進曲の夢をもう一度、という感じ満載の、有名舞台の映画化作品。  映画版独自の場面、火薬をふんだんに使った戦闘場面・日本軍による中国人の虐殺シーンが重すぎて、フツーの反戦映画のように見えてしまう。元々ダークな物語だが、主題は戦争にあるのではなく、戦前のジャズメンたちの「バンスキング」な生き様だったと思う。この映画を見ると、何でもリアルに写実的に描けばいいってもんじゃない、というごくアタリマエのことが、よく分かる。  原作舞台では、このダークな物語とバランスするような、華やかなダンスホールでの演奏・歌唱が見所の一つなのだが、この映画は残念なことに、そのシーンに魅力を感じられない。演奏は失敗もなくまとまっているのだが、ライブ感にかけ、ボーカルもそのハーモニーも凡庸。 [レーザーディスク(邦画)] 3点(2011-12-17 07:46:46)《改行有》

616.  プリンセス トヨトミ 《ネタバレ》  これ、全くトヨトミ、無関係じゃない。一応物語の中で、「王女を守れ」という「大阪国民の義務?」っぽい描写がある。しかし、この物語の最大の関心事である「何故秘密にしていて、何故大阪国に固執するか」ということには、全く関係がない。例えば、王女の身元が知れ渡っていたって全く問題ないし、国の存続を望む理由には、見事に無関係だ。「昔、大阪の豪商が明治政府と取引して、独立国の地位を密約した」という話で、どこか支障があるだろうか?  中井貴一が感動げに語る「父と子の二人だけの約束、残りの生を背負った覚悟の会話のため」なんてあまりに個人的な事で、トヨトミの話とつながっていない。そもそも大阪国の仕組みがないと、それが伝えられないのだろうか?更に、その会話の内容「王女を守れ」に、大して意味が無い様に見えるのは、国の主権者が不明だからか。王女は誰かも知られていない、一般市民だし。主権が民にあれば、大阪に固執する意味が不明だし。  逃げ落ちた秀吉の子孫、それを君主とする(←これ、大事だと思う)独立国家の要求。もしくは秘密裏に存続するハナシ。物語のあらすじから期待されるのは、そういう話ではないだろうか?  なんか、肩透かしを食ったような感じ、大通りを歩いていたら、いつの間にか本道が隣りを走っていて、袋小路にハマった感じ、そんな映画でした。 [DVD(邦画)] 3点(2011-12-05 13:01:39)(良:1票) 《改行有》

617.  名探偵コナン 漆黒の追跡者 《ネタバレ》  水谷さんが喋った瞬間、おなじみになった小学生ファン声優体験の、大人版もやってるのか?と思ったら、DAIGOかよ。も少し、考えろよ。…でも、よく考えたら、声優演技ってのの、不自然性の裏返しかもしれないなあ。現実ではなかなか無い、大げさな抑揚、アニメ的演技を嫌っているらしい代表が、御大宮崎駿だとすると、彼ですら成功しないこの問題の勝利は、かなり難しいって事だな。  ところで、この映画は細かいとこイロイロと、描写しているのだが、それが映画館で一度見ただけでは判りにくい。例えば、ベルモット妙にコナンにやさしいな、と思ってると、最後に「なるほどベルモットが惚れるわけだ」なんて、言ってるし。あるいは、サスペンダーが100mまで伸びるのは、東京タワーの2つの展望台の高さの差みたいだが(但しデジタルアンテナ部分はもっと高いから、アレは無理だけど)、目盛りの描写が見難くいし。また、アイリッシュが撃たれた時に、SDカードも一緒に撃たれて壊れた描写も見難い。子供向けには、こういったところをもっと判りやすく描写するべきだと思う。あ、蘭ちゃんの「拳銃よけ」も「相手の動きを読んだ」事がもっと判る演出をするべきだ。  コナンは推理モノというくくりだけど、「本格」ではないので、別に良いんだけど、それにしても事件について、考える余地があまりなく、コナンを追っかけてるうちに、ヒントが次々出てきて、解決まで一直線って感じなのが、残念。  基本的に「謎解き」と黒の組織のような「ハードボイルド」の、合わなさが、この「名探偵コナン」という物語の一番の弱点じゃないかと思う。 [地上波(邦画)] 3点(2011-11-26 07:52:57)《改行有》

618.  名探偵コナン 戦慄の楽譜 《ネタバレ》 創作物の中の名探偵には大きく分けて二種類いる。ホームズや、明智小五郎のように非の打ち所のない活躍をする人と、金田一耕助にみられるように、事件の後を追っかけ追っかけ、何とか解決する人。後者の探偵は途中までは犯人に遅れを取るが、何とか最悪の事態を防ぐのが普通。コナンくんは実質的には後者なのに態度やイキガリ方が前者で、しかもそれが小学生って所が、コシャクで笑っちゃう所なんだよなあ。小学生に「消せねえよ、心を熱くするこの歌声だけは」なんて言われてもなあ。「帰ってションベンして寝ろ!」って言うでしょ。フツー。 さて、今回の事件の犯行動機は、普通に復讐だけのほうがしっくり来る。調律師を引退させるための方便みたいな話は、「友情」というテーマに話を絡めるためなんだろうけど、そもそもこの二人の友情描写がほとんど無いので、まったく効いてこない。これなら似たような話の「相棒3 15話」の方がまだそれらしい。 何本も柱が爆破されているのに、正面から入って中の人を救出できない理由は、劇場で観た時には何か説明があった気がするんだが、それもどうよ?って感じ。 それと、24本の柱が、22本も爆破されたら、普通もう屋根崩れちゃうんじゃないか?[地上波(邦画)] 3点(2011-08-25 03:54:20)(良:1票) 《改行有》

619.  ゴジラVSメカゴジラ 《ネタバレ》 「ゴジラと同じことがプテラノドンにも起こったのだ」「そういえばここらへんは使用済み核燃料の墓場ですよ」って、漏れてんのかよ!放射能。 何でゴジラと同じカッコしてんのかね?「メカゴジラ」ありきの企画が安直。ロボットのくせに鳴き声出すし。 ベビーゴジラの造形は、「ミニラ」みたいなマンガっぽさがなく良いと思う。 今まで、超能力者がテレパシーなんかでゴジラの気持ちを代弁していたが、ベビーの気持ちを佐野量子が母のように理解する今回の方が、より理解できる。卵から生まれて、親が引き取りに来る今回の物語は、「育ての母」である佐野量子を含む親子の絆がテーマなら、生き物でないメカゴジラを持ってきたのは、今回の狙い?せっかくだから、そっちの方のドラマをもうちょっと掘り下げてみたら、不自然なロボットにも意義を見出せたかも知れないのに。 [DVD(邦画)] 3点(2011-08-08 02:20:17)《改行有》

620.  仮面ライダーディケイド 完結篇 《ネタバレ》 前作(映画)の幾つかの酷さは、改善されている。死神博士のじいさんは、なぜかは不明だが、自分の意志や生まれつきではなく、ガイアメモリによってイカデビルになっていた事になったし、士はショッカー首領ではなくなった。ただし、思わせぶりなライダー大戦は、都合よく無くなって唯の単体戦となり、ディケイドは自ら選んだように、死を遂げる。その上、、結局は「ライダー達を倒す」事とは関係ないストーリー(TV版の時代)の頃の、門矢士への仲間の思いにより、彼とディケイドは復活する。これはつまり、ライダー大戦、ひいては平成スタッフが大好きだった、ライダー同士の決闘が、無意味であり、受け入れられなかった、「敗北」を意味している。 歴代の仮面ライダー達との共闘が、お祭りとして面白かった、TV版ディケイドの勝利である。そして、劇場版で自らの面白さを真っ向否定した、この異端の仮面ライダーに終止符を打った、夏みかんこと、仮面ライダーキバーラの活躍に、3点献上。 [映画館(邦画)] 3点(2011-08-04 21:43:39)(良:1票) 《改行有》

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