みんなのシネマレビュー |
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621. あした 「ふたり」に続く、新尾道3部作の第2作目。 この作品から、認知度はかなり減るのではないだろうか。 映像は相変わらず大林監督独特の雰囲気があるし、非常に期待感を持たせる設定なのだが、 登場人物たちが異様に多いので、状況設定を紹介することで手一杯、 ドラマ性が上っ面しか描かれておらず、どうにも感情移入ができない。 彼らは恋人や家族に、いったい何を伝えたくて帰ってきたのか? そこに焦点を当ててストーリーが展開されるわけだが、取り立ててグッとくるような波もなく、 終始盛り上がらないまま映画は終了してしまった。原作は読んでいないのでよくわからないが、 設定を大幅変更でもしない限り、映画化するにはちょっとキツかったのではないかと思う。[ビデオ(邦画)] 3点(2011-09-24 05:24:42)《改行有》 622. イレイザー(1996) ある情報局員の活躍を描いたアクション映画。サスペンスタッチの内容で、 派手なアクションもたっぷりあるのだが、主人公のキャラとしての魅力はあまり感じない。 シュワちゃん以外の役者がやってもそれなりに観れるだろうし、 そういった意味では安定感のある娯楽作品といった感じ。面白いことは面白いんだけど、 何か甘くないマスクメロンを食べているような感じ。シュワちゃんに飽きちゃってんだろうか。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-09-24 04:16:12)《改行有》 623. ボンデージ・エンジェル 人間のパワーを限界にまで引き出す特効薬。 その秘密を知るのは亡き博士の一人息子だけということで、 悪の結社が彼を襲うといったストーリーなんだけど、もうほとんど仮面ライダーのノリ。 戦闘員はボンデージを着た女戦士たちで、アクションがとてもヌルい。 息子のママ母でもあるセクシーな母ちゃんもボンデージを着出して、 終盤は完全にコワれちゃいました。くだらなくても面白ければいいんだけど、 エッチなシーンもほとんどなく、これじゃ目の保養にもならない。呆れを通り越して、 寂しささえ感じる始末。鑑賞した記憶を抹殺したくなるような映画だった。[ビデオ(字幕)] 1点(2011-09-24 03:36:32)《改行有》 624. エイリアン4 「3」のラストから200年後・・・って、前作より娯楽性は強くなったものの、 設定があまりにも強引過ぎて引いてしまった。ここまでくるとリプリーとエイリアンは、 まるで一生の伴侶。どうしてリプリーにそこまでこだわるのか、さっぱりわからない。 シガニー・ウィーバーもかなり歳を取ったし、エイリアンは「2」で爆破させた惑星で 生まれたわけではないのだから、いくらでもお話は作れるはず。 主役はあくまでエイリアンだということを忘れてしまっているように思える。 リプリー関係のエピソードを抜けば、スピード感があり、娯楽映画としての出来は悪くない。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-09-24 02:42:21)《改行有》 625. セントラル・ステーション 少年と初老の女性との交流を描いたロードムービー。 ストーリーそのものより、ヒロインのキャラが非常に個性的でいい。 いかにも独身のオバさんといった感じで粗野でひねくれ者、 もう世間など一切信用していないといった彼女が、ふと見せる人間臭い一面。 少年との旅の中でヒロインが徐々に変わっていく過程は、下手な感動実話より面白い。 お涙頂戴ではないラストもグッド。映像や演出などは可もなく不可もなくだけど、 お薦めの佳作。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-09-23 21:33:29)《改行有》 626. 隣人は静かに笑う 派手なシーンがなく、淡々とストーリーが進むので、 サスペンス好きの人でも多少とっつきにくい部分があるかもしれないけど、 脚本自体は非常によく書けていると思う。主人公の鬱陶しいほどの暑苦しいキャラも、 鑑賞の途中から抱いていた大きな矛盾点も、すべてラストのための伏線だったとは。 してやられたという作品だった。CGをふんだんに使用したヒーロー映画もいいが、 たまにはこういうしっかりした脚本の映画にも、お金をかけてほしいものである。 やや強引な導入部や隣人との絡みなどに多少演出の悪さは感じるが、中々の佳作。 邦題はちょっとよくないね。[地上波(吹替)] 6点(2011-09-23 18:22:20)《改行有》 627. 菊次郎の夏 やくざな中年男と小学生との、ひと夏の交流を描いたロードムービー。 たけしのキャラは笑えるし、映画全体の雰囲気も悪くはないのだが、ストーリーの中身が薄い。 主人公も小学生も、"母親"が大きなキーポイントになっているにも拘らず、あっさりと素通り。 そのため、「変なおじちゃんと楽しい夏休みを過ごしました」といった、 単なる結果報告になってしまっている。ベタにならない程度にはもう少し掘り下げてくれないと。 その代わりが、たけし軍団の小ギャグ集ではちょっとキツい。 音楽は素晴らしかったが、楽曲の良さに頼っている、といった印象の作品だった。[地上波(邦画)] 4点(2011-09-23 10:40:09)《改行有》 628. 蝶の舌 スペイン内戦を背景に、ひ弱な少年と老教師の交流を描いたドラマ。 主人公の少年がナインティナインの岡村君に似ていて、非常に親しみやすいのだが、 それ以上に老教師役の俳優さんが良かった。顔から優しさが滲み出ているようなキャラで、 それだけにラストのシーンが映える。タイトルの「蝶の舌」はテーマとしての深みはないが、 小道具代わりとしてラストで中々うまい使われ方をしている。欠点を挙げれば、 主人公の成長にも焦点を当てているのか、老教師とのシーンが思ったより少なかったこと。 少年のキャラづけに、家庭環境や生活環境を描くのは当然のことだとしても、 ちょっと余計なシーンが多過ぎる。そこに目を瞑れば、良く出来た作品ではある。[地上波(字幕)] 6点(2011-09-23 07:11:34)《改行有》 629. オーロラの彼方へ 簡単なあらすじだけ聞くと、完全なSFファンタジーものといった印象だが、 オーロラの科学現象、SFタイムパラドックス、サスペンス、親子愛と、 いろいろな要素が含まれており、鑑賞者を飽きさせない作りになってます。 ただしお話が各要素に分散されている傾向があって、ちょっと作り過ぎかなという感もあり。 それでも一番描きたかったであろう親子愛のテーマは、しっかり伝わるのではないかと。 特に若い人にお薦めの映画。[DVD(字幕)] 5点(2011-09-23 06:03:47)《改行有》 630. アザーズ お話は割と淡々と進むのだが、ヒネリやオチが効いているため、 全体的には良く出来た印象を与えるゴシックホラー。登場人物が少なく、 映像がお屋敷内中心なので判り易い反面、ちょっと重苦しい雰囲気あり。 中盤から終盤にかけてもうひと工夫、ふた工夫あると、さらに良くなったと思う。[地上波(字幕)] 6点(2011-09-23 04:06:02)《改行有》 631. ムーラン・ルージュ(2001) 豪華絢爛という言葉がぴったりのセットに衣装、 ファンタジー色の強い演出に色彩効果も抜群で、独特の世界観は確立しているけど、 ちょっとごちゃごちゃし過ぎの感あり。音楽はどこかで聞いたようなラブソングばかりで、 かなり取っつき易いものの、当然のことながらオリジナル性は感じられなかった。 主役の男優さんは中々良かったけど、ニコールの方は可もなく不可もなく。 最近のミュージカル映画は、普通の役者さんたちが演じているケースが多くて、 よくがんばってるなぁとは思うのだが、やっぱりちょっと物足りなさを感じてしまう。 その分、豪華な雰囲気ときれいな映像で、釣り合いは取れているのかな? そういった意味では、女性のほうが高評価を入れそうな作品ではないかと思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-09-22 19:17:16)(良:1票) 《改行有》 632. オペラ座の怪人(2004) 何度目のリメイクか。とても映像のきれいな作品。完全なミュージカル仕立てで、 会話もすべて歌で表現しており、これはちょっと生理的に受けつけない。 というか、それ以前に吹き替えでの鑑賞は大失敗だった。あまりにも安っぽすぎて、 演出がいいのか悪いのかさえわからない。機会があれば、次回は字幕で観たいと思う。[地上波(吹替)] 4点(2011-09-22 09:08:24)《改行有》 633. 50回目のファースト・キス(2004) ヒロインの設定がちょっと変わっているロマンチックコメディー。 コメディー色はやや弱く、ストーリー色の濃いドラマだが、 笑いの足りない部分は、ハワイの美しい風景とかわいい動物や子供たちでカバーしている。 主人公のキャラ設定とヒロインの状況設定に不可解さや不自然さはあるものの、 薄ら寒いお涙頂戴のシーンもほとんどなく、特に後半は楽しく鑑賞できた。 ラストも爽やかで、心地いい感動を与えてくれる。女性向けのお薦め作品。[DVD(字幕)] 7点(2011-09-22 07:56:28)《改行有》 634. スピーシーズ3 禁断の種 美女エイリアンシリーズの第3弾。 イヴから生まれた純血種と、2作目で誕生した混合種を軸にお話が展開されるSFホラー。 設定もストーリーも、斬新さはもう見出せない。 美女エイリアンが複数出てくるということもあり、彼女達に関わってくる人間達との間で 何か目新しい見せ場でもあれば良かったのだが、どうやらそこまで手が回らなかったようだ。 純粋なシリーズ物としてはもう煮詰まった感じだが、「2」よりは多少ましだし、 取りあえず目の保養程度には楽しめる作品。[DVD(字幕)] 3点(2011-09-22 03:34:19)《改行有》 635. 蔵の中 横溝正史原作の映画化作品。 ちょっと変わった内容で、特別大掛かりな事件が起こるというわけではなく、 ある姉弟の不思議な関係を描いた作品。「耽美な世界を如何に表現」がテーマになるのかな? まるで江戸川乱歩のような雰囲気の映画で、演出がなかなかいい。 ヒロインは、一時期話題を集めたニューハーフの松原留美子。 口が聞けないという設定のせいか、ミステリアスな感じが本作の内容にマッチしていた。 弟役の役者さんは今イチだったかな。[DVD(邦画)] 5点(2011-09-22 01:47:03)《改行有》 636. ドリームガールズ(2006) ダイアナ・ロス率いる女性グループ、「シュープリームス」の実話を元に、 栄光と挫折を描いたミュージカル映画。とにかく歌が凄まじい。ビヨンセはもちろんのこと、 ジェニファー・ハドソンの暑苦しいほどのド迫力ボイスにはたまげてしまう。 エディ・マーフィ、ジェイミー・フォックスと、また一流どころが脇を固めているのだが、 エディの芸達者ぶりにも驚かされた。ストーリーは恋と友情を絡めており、全体的にちと重い。 ジェニファーのわがままぶりには、またかとつい鬱陶しさを覚えてしまう。 個人的にはミュージカル映画は楽しいほうがいいのだが、 出演者たちの魅力たっぷりのパフォーマンスは、見るだけでも価値はある。[DVD(字幕)] 5点(2011-09-22 00:25:42)《改行有》 637. 時をかける少女(2010) 純粋な前作の続き物。タイトルは紛らわしいので、工夫したほうがいい。 序盤から前半の出来がひどくて、この映画どうなっちゃうの?と思ったんだけど、 後半から終盤で何とか盛り返した。SF色は非常に弱く、青春ラブストーリー色が濃い。 「時をかける少女」というよりは、「時をかけた少女」という内容。 前作の設定を無理やり引っ張ってきているので、そこだけが妙に浮いてしまった感あり。 まったく別のタイムリープもので、オリジナル作品にしたほうがよかったのでは? 主役の二人はいい。特に昭和顔の男の子は適役だった。配役だけは前作よりも上かな。[DVD(邦画)] 4点(2011-09-21 19:31:33)《改行有》 638. 釣りバカ日誌14 お遍路大パニック! シリーズもここまでくると、ハマちゃんのキャラが完全に暴走しちゃってます。 あまりにもハチャメチャすぎるし、スーさんの出番は少ないうえに、 ストーリーそのものが全然面白くない。ヒロイン高島礼子の役どころはまだしも、 もう一人のゲスト三宅裕司は・・・・・・(自粛)。 とにかく、とっても冴えないエピソードでした。[地上波(邦画)] 2点(2011-09-21 18:10:41)《改行有》 639. ベスト・キッド(1984) とても良心的な内容の青春映画。非常にオーソドックスな作りでお話が判り易く、 メッセージも明確に伝わってくる。一種のサクセス物でもあるのだが、 老人の空手の教え方が実にユニークで面白い。本作の大きな見所。 空手といっても、あくまで青春ドラマなので、派手なアクションシーンはないものの、 鑑賞する者に勇気を与えてくれる嫌みのない爽やかさがある。主題曲も中々いい。 映画としての完成度は高くはないけど、若い人たちにお薦めしたい逸品。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-09-21 17:25:38)《改行有》 640. 愛と青春の旅だち 邦画タイトルから、これは観てはいけない映画かな?と思ったら、 真面目に作られた青春ドラマだった。主人公である士官候補生の苦悩を描きつつ、 友情と町工場で働く女性とのロマンスを絡めた展開で、彼をしごく鬼軍曹の存在感は抜群。 一番印象に残っているシーンは、主人公が親友の恋人を恫喝するシーンかな。 男性陣に比べて、女性陣の軽薄な描き方はちょっと残念だった。音楽はいいけど、 ラストはちょっと勘弁してください。恥ずかしくて、とても観てられない。[地上波(吹替)] 5点(2011-09-21 14:20:18)《改行有》
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