みんなのシネマレビュー |
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681. アパートの鍵貸します ロマンチック・コメディーというよりは、ソフトなラブコメディー。 主人公のキャラ設定はあまりいいとは言えないが、コメディー色が強く笑わせてくれる。 出世か恋か? 主人公の切羽詰まった心情を中心に展開するストーリーはテンポもいい。 ヒロイン役のシャーリー・マクレーンがとてもかわいくて、ずっと彼女ばかり見ていた。 そういった意味では、設定も内容も男性向けの作品。全体的にアクがなさすぎるので、 できれば後半からラストにかけ、もうひと捻りドラマチックな展開でもあると、 もっと印象が良くなったと思う。主人公のジャック・レモンは、やっぱり苦手だな。[DVD(字幕)] 6点(2011-09-13 01:28:08)《改行有》 682. 東京物語 今でも通用するようなお話に、思わず苦笑。目のつけどころがとてもいい作品。 この監督さんの作品は、家族という集合体を通して、 ありふれた日常の中のペーソスに焦点を当てているものが多いのだが、 決して人情物というわけではなく、淡々としたストーリーの中に、 人間の悲哀さを描写してくるのがとてもうまい。そこはかとなく飛び出てくるセリフも絶妙。 こちらのほうでは大いに笑わせてくれるので、本作でも肩の力を抜いて鑑賞できた。 杉村春子の娘役はちょっと・・・。お父さんとお母さんは、やっぱりかわいそうだったな。[DVD(邦画)] 7点(2011-09-12 21:23:16)《改行有》 683. 日の名残り 英国の名門家に生涯を捧げたプロの執事さんのお話。 やけにいい味出してるオッさんだなぁと思っていたら、主演はアンソニー・ホプキンスでした。 決してドラマチックな展開があるわけではなく、仕事に忠実な彼の姿も非常に地味なのだが、 女中頭との友情にも近い淡いロマンスを絡ませており、渋いラストはちょっとグッときた。 完全に大人向けの映画なので、できるだけ歳を重ねてからの鑑賞をお薦め。[地上波(字幕)] 6点(2011-09-12 15:57:59)《改行有》 684. 隠し砦の三悪人 敗軍の将とその世継ぎ姫が、農民二人を巻き込んで適中突破を謀る娯楽大作。 コメディーパートは農民役の二人が担っているが、基本的にはストーリー映画で、 アイデアは抜群にいいのだが、結構粗も多かったなというのが率直な感想。 雪姫は黒澤監督が一年がかりで見つけた役者さんらしく(ホントかいな)、 目力があって勝ち気なキャラにはぴったりなのだが、しゃべるとドラマが台無し。 他にも馬上での戦闘シーンはいいのだが、殺陣に迫力がなかったり、 火祭りや群衆のシーンは見応えたっぷりだが、古い子供向け特撮のような演出があり、 とちょっと首を捻るシーンがある。一番わからなかったのは、唐突に登場する敵方侍大将の存在。 主人公とは旧知のライバルらしいのだが、クライマックスのシーンはあれでいいんだろうか? あまりにも安っぽい展開で、個人的にはそれまでの面白さが消し飛んでしまった。 普通のエンターテイメント作品として鑑賞すれば十分楽しめるだろうが、 この内容では時間もちょっと長過ぎる。プラスマイナス平均点といった印象の作品だった。[DVD(邦画)] 5点(2011-09-12 15:10:27)《改行有》 685. ブリジット・ジョーンズの日記 ストーリー自体はヒネりや大したオチもなく、あまり出来はよろしくない。 タイトル通り、日記に書かれたエピソードを映像化しているだけ。 でもその一つ一つが女性の心理をうまく描いているので、結構笑えるんじゃないかと。 レニーは決して美人ではないのだが、さすが主役を張るだけあって人を惹きつける魅力がある。 本作のために体重も増やしたようで、ヒロインのキャラに見事にハマっていた。 レニーが一番見所の女性向け映画。[映画館(字幕)] 4点(2011-09-12 07:26:35)《改行有》 686. 慕情(1955) 香港を舞台にしたロマンス作品。 男のほうは既婚者で、一応不倫となるのだが、妻とは不仲という設定。 オーソドックスな悲恋もので、ストーリー自体に取り立てて妙味はない。 見所と言えば、全編に流れる美しい音楽と、二人の思い出の場所が映るときのシーンくらいかな。 主役の二人は好きな役者さんなんだけど、本作でのキャラは可もなく不可もなく。 香港という舞台設定がピンとこなかったのか、今ひとつ盛り上がりに欠けた印象の作品だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-09-12 05:46:13)《改行有》 687. ポケット一杯の幸福 ニューヨークを舞台に、酒場のドン、ダンサー、林檎売りのおばあさんと、 3人の人間模様を中心に描いたハートフルドラマ。かなりセリフの多い映画で、 前半の流れはかなりもっさりしてるんだけど、後半はテンポよく楽しめた。 ダンサー役の女優さんがすごくきれい。ドンの手下役であるピーター・フォークの 突っ込みキャラも面白く、終盤の展開はわかっていてもグッときた。 出演者たちみんなが情に厚くて、温かい気持ちにさせてくれる映画。 時間はもう少し短い方がいいかな。[DVD(字幕)] 6点(2011-09-11 20:57:41)《改行有》 688. 顔(1957) 松本清張原作の映画化作品。ヒロインが主役のサスペンスだが、 事件の概要が浅いうえに、キャラ描写も薄く、そのせいか面白さを感じなかった。 総体的に説明不足なのかな? 特にヒロインと被害者の関係。 物語が事件を起こした表面上の動機の部分ばかりを描いているので、 感情移入できないのも仕方がない。せっかく女性が主役の映画なのだから、 もう少し女性特有の奥深い情動を描いてくれないと。ちょっとスリラータッチの演出はまあまあ。 岡田茉莉子の魅力で、何とか観れる作品。[DVD(邦画)] 4点(2011-09-11 19:16:26)《改行有》 689. ラ・ブーム アイドル映画、青春映画、ホームドラマを足して3で割ったような作品。 ソフィーは当時、日本でもすごい人気があって、本作のテーマ曲もよく耳にしたっけ。 思春期の女の子らしく、男の子のことばかり考えてて中身は全然ないけど、 面白い親父ときれいなお母さんのサブストーリーが、多少物語に厚みを与えてます。 ブームとは子供たちが主催するダンス・パーティーのことらしいのだが、 羨ましいと思う反面、子供のくせに生意気だと怒りまくった記憶が・・・。 ソフィーは確かにかわいいんだけど、さすがにまだまだ子供っぽかったかな。[DVD(字幕)] 3点(2011-09-11 17:16:37)《改行有》 690. ライフ・イズ・ビューティフル とても切り口の面白いドラマ。主人公が明るく、ややコメディータッチということで、 これまで詰め込んできた強制収容所に関しての知識が、お話に集中させる事を邪魔するのだが、 彼の妻と息子に対する思いは十分伝わってくる。本来なら前半と後半でメリハリをつけた方が ドラマとしての深みは出たのだろうが、主人公のキャラ自体が物語の伏線になっているような、 変わった趣向の作品なので、ちょっと難しい部分もあったのかも。 創作ドラマとしてはとてもよく出来てるし、彼一人で監督・脚本・主演をこなした事を考えると、 がんばって作ったなぁと、感心することしきりの作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2011-09-11 15:53:06)《改行有》 691. エアポート’77/バミューダからの脱出 航空パニックものだが、他のシリーズとはちょっと変わった設定の映画。 狙い所の面白い作品だとは思うけど、人間描写が浅く、ドラマとしての厚みがないのが残念。 オーナー所有の自家用ジェットということで、せっかく乗客数も限られているのに、 その設定があまり生かされていない。キャスティングに関しては、 往年の名スターたちが何人か出演していて懐かしさは覚えるけど、正直華はないかな。 それでも、そこそこ楽しめるパニック映画には仕上がってます。[DVD(字幕)] 4点(2011-09-11 05:35:01)《改行有》 692. しとやかな獣 邦画には珍しいブラック・コメディー。 団地住まいの一家族を中心に、登場人物たちの誰もが一癖も二癖もある腹黒い奴ばかり。 舞台劇のような演出で、狐と狸の騙し合いをたっぷりと見せてくれる。うん、面白い。 若尾文子のしたたかな役もいいけど、父親役の伊藤雄之助の飄々とした演技が印象に残っている。 息子役の役者さんはテンション高くて、ちょっとうるさかった。お薦めコメディー。[DVD(邦画)] 6点(2011-09-11 02:42:50)《改行有》 693. 少林寺三十六房 ストーリーは、まあ古いカンフー映画の中ではましなほうなのかな? この頃のカンフー映画は、修業や特訓がポイントになってるのか、本作でもご多分に洩れず、 ふざけてんのか、真面目なのか、結構笑わせてくれる。アクションはキレがあったような。 主人公は身体の線も細いし、個人的にはまったく魅力を感じなかった。 暇つぶしには、ちょうど手頃な映画。[DVD(字幕)] 3点(2011-09-11 02:04:30)《改行有》 694. オペラの怪人(1943) 3度目の映画化作品かな? 映像がカラーでとても観やすいのだが、 怪人とヒロインの関係など、状況設定の描写に甘いところが多々ある。 終盤になってから、初めて「娘」というセリフが出てきたときにはさすがに面食らった。 40年代頃までのクラシック映画って、結構こういうパターンの作品が多いのだが、 内容なんて誰もが知ってて当たり前だと思って作ってるのかな? 演出はこの時代にしては比較的いい出来。特にオペラのシーンは素晴らしく、 そこだけ観てても十分満足できる作品だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-09-10 22:10:23)《改行有》 695. 真実の行方 裁判ものではあるけど、サスペンス色の色濃い内容で、 最後まで緊張感が途切れずに楽しめる。何と言っても、容疑者役の役者さんがいい。 鑑賞後は、絶妙なキャスティングだったと納得できます。終盤からラストにかけては、 この手のジャンルでは半ばパターン化してきた感はあるけど、それでも十分面白い作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2011-09-10 15:39:26)《改行有》 696. 奥様は魔女(1942) この年代だと、まだスクリューボール・コメディーが幅を効かせていた頃だと思うのだが、 本作は純粋なコメディー作品に仕上がっていて、今観てもそれほどの古さは感じさせない。 さすがに映像や音声は悪くて観づらいけど、クスッと笑えるシーンも結構用意されてて、 万人向けのホーム・コメディーに仕上がってます。茶目っ気たっぷりのヒロインもいい。 でもテレビ版の「奥さまは魔女」の面白さには、やっぱり適わないなぁ。[DVD(字幕)] 4点(2011-09-10 05:32:22)《改行有》 697. すべて彼女のために 娯楽映画的な内容にも拘らず、全体の雰囲気がまるでサスペンス映画のようで、 映像も演出も緊張感はあるのだが、そのせいかシナリオの甘さのほうが気になってしまった。 無茶といえば無茶なんだけど、一応そこがテーマにも繋がっているので仕方がないのかも。 ラストはもうひとヒネリ欲しかったかな。役者さんたちはよかったし、普通に楽しめると思う。 主人公のオッサン渋い。[DVD(字幕)] 5点(2011-09-10 02:27:14)《改行有》 698. ラスト・クリスマス(1980) 病気の少年が、離婚寸前の両親を仲直りさせようと奮闘する感動もの。 ストーリー自体は非常にオーソドックスだが、決してお涙頂戴という流れではないので、 すんなりと違和感なく鑑賞できた。1ヵ所少年の行動にじ~んとくるエピソードがあったのだが、 ヒネリやオチにはもうひと工夫欲しいところ。結果、ラストがすんなりとし過ぎ。 演出に関してはあまり良くなく、古いアメリカのTVドラマを観ているような作品だった。[地上波(字幕)] 4点(2011-09-10 01:20:36)《改行有》 699. がんばれ!ベアーズ 酔いどれ監督率いる、お荷物球団「ベアーズ」の奮闘を描く作品。 スポ根ものというわけではなく、ややコミカルタッチでお話が進むので気軽に楽しめ、 暑苦しくないのがいい。テイタム・オニールは典型的な子役俳優といった感じで、 本作でも口が悪く、ちょっとおませな女の子役を演じている。やはり存在感は抜群だが、 ほぼ彼女の魅力だけで持っているような内容で、作品の出来としては今一つ。 中盤から終盤にかけて、特に監督の態度がコロコロ変わるのは頂けなかった。 重たい内容の映画を観たあとなどには、ちょうど手頃な映画。[DVD(字幕)] 4点(2011-09-09 21:38:16)《改行有》 700. 女囚701号 さそり 劇画漫画の映画化作品。ストーリーも演出もとにかくすんごい。 ぶっ飛んでいるというか個性的というか、昭和のアングラ的な香りをプンプン漂わせながら、 凄まじいピカレスク作品に仕上がってます。カルト的な雰囲気もあるかな? 一番の見所は、やっぱりヒロインの梶芽衣子。凛とした眼差しが本作のキャラにはぴったり。 彼女の歌う「怨み節」もよかった。これぞ正真正銘のB級映画。高評価をつける度胸はないけど、 興味のある方はぜひ。[DVD(邦画)] 2点(2011-09-09 15:22:01)《改行有》
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