みんなのシネマレビュー |
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701. 007/黄金銃を持つ男 この作品の味わい、好きです。 最近のクリストファー・リーさん(あちこちに出ている)も素敵ですが、やはり若くてはつらつとしている! ダンディでセクシー、スカラマンガという突拍子もない悪役を魅力的なものにしています。 私のお気に入りはリングサイドでのスカラマンガとボンドの渡り合い。 と言っても静かに話し合っただけですけど・・ どちらも好きな俳優さんなので、うっとりして聞きました。 ニックナック(小人)のおちゃめな瞳が印象的。 そしてペッパー保安官と像の取り合わせも笑えました。 無理があるな~と思いつつ、お気に入りの作品。 めちゃくちゃかげんが性に合う(笑)[DVD(字幕)] 7点(2005-10-16 21:12:38)《改行有》 702. サンダーパンツ! 《ネタバレ》 ルパート・グリント君が出ているから・・と笑うつもりで観たのです。 ところが思いがけず、子供が本当の姿で描かれ、嘘いつわりの無い友情物語に胸がじ~んとしました。 大人が真剣勝負で作っている姿勢も良い。 ポール・ジアマッティさんって、相手が子供であろうとラッセル・クロウさんであろうと、分け隔てなく演じられる方なのですね。 そういう意気込みって好きだなぁ~。 ぐるぐるさんのおっしゃるとおり、この作品に感動できる人とお友達になりたいと思いました。 ちなみにウチの子も○○○凄いのです。 車の中ですと死にそうになるぐらい・・(ホントに) 穴の開いた宇宙服で世の役に立たせましょう(爆)[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-16 16:16:28)(良:1票) 《改行有》 703. いつか晴れた日に 幸薄い姉妹のそれぞれの心情を慮ってしまいました。 思慮深い姉、奔放な妹。 相容れないようでいてそれぞれを頼りにし、掛け替えのない家族の愛。 ラブストーリーも素晴らしかったですが、いちいち余計なことを言うオバサマたちの芸に大いに笑いました。 オバタリアン(死語かしら?)って世界中に生息してるんですね。 マーガレットの木の家、私も欲しい。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-10-15 21:19:16)《改行有》 704. シン・シティ ロバート・ロドリゲス監督の美学により、全編こだわりの映像。 原作者とタランティーノさんも加わったので、満足度も高い。 好きですね~男のロマン。 裏世界の女性たちのスゴミと美しさにも、ずしっと来ました。 正義がどうのということではなく、愛に生きる男のハードボイルド。 最近は男性も軟弱な(良く言えば優しい)のが流行りなだけに、新鮮に感じられました。 しかし、褒めている割に7点なのは・・私が流血シーンが苦手だからです。 モノクロでなかったら、観られなかったかもしれません。 殺しあう映画は嫌いですが、これは高評価します。 この作品を観るときに友人(女性)を誘ったら「私、駄目そう~。」 そうです、そうです! 駄目そうな方は、観ないほうが利口。[映画館(字幕)] 7点(2005-10-12 13:24:35)《改行有》 705. ギャングスター・ナンバー1 ディビッド・シューリスさんもポール・ベタニーさんも、半端じゃない切れっぷり。 スタイリッシュな映像もなかなか面白かったのですが。 殺人シーンのリアルさに私はちょっと引いてしまいました。 お好きな方には高評価されているようですけれど・・ ギャングものは苦手だなと再確認。[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-10-09 15:15:56)《改行有》 706. スコルピオンの恋まじない 《ネタバレ》 ♪トムとジェリー、な・か・よ・く・ケンカしな♪ ウッディ・アレンさんとヘレン・ハントさんだと、こんなにも息が合ったおちゃめなケンカが出来るんですね。 あははははは!と笑いっぱなし。 ウッディさんの真面目顔のボケは大好きです。 ホントに頭悪そうに見えるところが凄いです(笑) ウッディさんたらシャーリーズ・セロンさんに迫られて・・・ お年寄りで「いっくらなんでも無理があるぅ。」と思っていましたら。 主役はトム・ハンクスさんを想定していたとこちらで読み、なるほどそれなら納得と思いました。 シャーリーズさんとウッディさんのちぐはぐな組み合わせも、笑えたからOKです。 おしゃれでおちゃめな作品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-09 13:02:35)《改行有》 707. 老人と海(1958) 年老いて疲れた漁師の”最後の見せ場”がここにはあります。 皆さんのおっしゃるとおり、スペンサー・トレーシーさんのお芝居に引き込まれました。 少年の爽やかさが心の救い。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-08 20:56:28)《改行有》 708. ガンジー 1982年のこの作品を2005年の今観ますと、この世界に何が足りないかが良く分かる。 頑ななガンジーに最初は周囲も冷たい対応でした。 しかし、信念を貫く情熱と行動力、人を惹きつけるカリスマ性にも恵まれ、協力者を増やしていくのです。 噂には聞いていましたが、ベン・キングズレーさんの成りきりぶりには感服。 ガンジーの魂が乗り移ったかと思えるほど。 「復讐は何も生まない。」と暴力を忌み嫌ったガンジーの心を、現代の私たちも受け継がなければ!と感じました。 とても大事なことを気付かせてくれた傑作。[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-10-08 11:30:02)(良:1票) 《改行有》 709. 忍 SHINOBI 私は原作も知らず、この作品のことも良く分からず、ふら~と観に行きました。 それが良かったみたいです(笑) 期待が大きすぎないことも、映画を楽しむ秘訣だなと最近感じております。 そんな新鮮な気持ちで、アクションも風景もキャラクターも楽しむことができました。 きっと若い方なのだろう監督の美的センスはなかなか良かった。 これからの作りように期待が持てました。 私にとっての見どころとは。 マイノリティの辛さを描いているし、コスプレのアクションにワクワク。 セリフは控えめが好み(特に邦画)だし、イケメンの俳優さんがカッコイイ。 そんなこんなで、私にはけっこうお気に入り。 [映画館(字幕)] 7点(2005-10-05 22:28:23)《改行有》 710. 蝉しぐれ 黒土監督と子役の方の舞台挨拶がありました。 「世界に誇れる日本の映画を作りたいのです。」監督のお話にまずは感動。 そして藤沢修平さんに捧げられた本作は、透明感のある美しさに満ちています。 こういう風景は子供のときに見たものだった。 かつては文四郎のように凛とした気持ちが、日本人にはあった。 実に清清しく、慎ましく、静かなのです。 この心ねは、私たち日本人の大元なのだと感じることが出来ました。 その上、藤沢さんの原作ですのでお話は面白く、アクションも見応えあり、お笑いの方たちにもほんわかさせてもらえました。 こういうものが観たかったのだと、制作の方々に感謝したい気持ちでいっぱいです。 至福のときを過ごすことができ実に幸せ。 ”本物の日本”を大切にして下さっており、私もまたそうありたいと思いました。 [試写会(字幕)] 10点(2005-10-05 21:46:20)(良:1票) 《改行有》 711. がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン がんばれ!ベアーズ。 一途に素直に一本気。 とても素直に丁寧に作られています、はい。 不満なところもないかわりに、楽しい~というところも無かったのですよぉ(残念) ビリー・ボブ・ソーントンさん&マーシャ・ゲイ・ハーデンさんをもっと上手に使ってくれれば・・ 子役をもっと、はつらつと動かしてくれれば・・ ププッと吹き出すセリフがもっとあったらなぁ・・・ ”がんばれ!ベアーズの制作スタッフ!!” 素材が良いのだから面白く出来るよ!と応援したくなりました。[映画館(字幕)] 3点(2005-09-28 22:03:18)《改行有》 712. オペレッタ狸御殿 お友達から「いいよ~。」と聞き、期待していたこの作品。 期待以上の楽しさで、ニコニコしながら観てしまいました。 あ~楽しかった♪ オープニングからもうワクワク! 画面の完成度がもうちょっと・・と思える部分もあるのですが、とにかく監督の構想や世界観が大きく、そして楽しい。 だからどんどん乗せられて、ゆる~い世界にどっぷり浸り、幸せ。 描きたいものが何故か?こちらにひしひしと迫ってくるのであります。 監督の脳裏では、どのような絵を描いているのかしらん?とこちらもあれこれ考えながら、清順ワールドを堪能してきました。 終わったときに拍手してた人がいました。 私も拍手すればよかった! ブラボー!! 時間があったらもう一度劇場で浸りたい。 [映画館(字幕)] 10点(2005-09-27 21:59:01)(良:1票) 《改行有》 713. ステルス 《ネタバレ》 試写会の時のレビューは大抵、控えめに、あたり障り無く書く私ですが。 この作品は本音を書かざるをえません。 ここまで”お決まり”に忠実に作品も珍しい。 白人は主役。女性と黒人は仲間。黒人の配慮して上司のトップは黒人。アジア人=貧しく哀れ。アジア人女性は性の対象でしかない。テロリスト=アジア人&アラブ人。 そして考え方も硬直しています。 テロリストはミサイルで一網打尽にすれば良い。 悪とは、戦って殺してしまえばそれでお仕舞いのもの。 考え方について悩むとか疑問を持つ事がないところが、とても問題だと思いました。 怖いのは機械の暴走ではなく、他の意見を受け付けない強者の理論だと、強く感じました。 物事はそう単純明快で上手くいくのでしょうか? アジア人女性であり、日本人の私には受け入れられない作品でした。 戦闘機や空母や主役のステルスは迫力があっただけに、残念です。 個人的にはジェイミー・フォックスさんが主役のほうが良かったのでは?と思いました。 熱演した俳優さんに1点献上。[試写会(字幕)] 1点(2005-09-21 20:05:34)(良:5票) 《改行有》 714. チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 チャーリーのお家!なんて素敵なんでしょう。 ひと目で好きになりました。 斜めの傾き具合といい、ドアの閉めにくさといい、これは正にバートン味。 そして、おじいちゃん、おばあちゃんの登場シーンにも息を呑みました。 思い出したのが『スリーピーホロウ』の村の老人の集まったお部屋(確か村長の家)のシーン。 クセのある老人が暗いところからこっちを見る視線、今回もそうとうインパクトがありました。 おじいちゃんおばあちゃんが、これまた可愛いお年寄りでにっこり。 こういうキャラクターを見られると、劇場に来て良かったと思います。 心がほかほか。 それからダニー・エルフマンさんの音楽は今回も素晴らしかった。 ウンパ・ルンパもレオタード姿からビートルズ風まで、音楽も踊りも良くてワクワク♪ ヘンで素敵なウィリー・ウォンカとのコンビも笑えました。 ウチにも子供の友達が集まるのですが、そうそう!子供って可愛いばかりではなく、生意気でこましゃくれていてとてもウルサイ。 このお話しではチャーリーは良い子で他は悪い子とはっきり分かれますが、実際の子供は、ひとりの内にチャーリーも居れば、鼻持ちならない部分もあると思いました。 実に子供のことを良~く観察したお話しだと感心。 リアリティがお話しには重要と考えている私、原作にも興味が沸きました。[映画館(字幕)] 8点(2005-09-16 21:58:23)(良:1票) 《改行有》 715. 霧の中の風景 どんよりと垂れ込めた霧の中、主人公の姉と弟の心も、そして私の心もまた晴れない。 オープニングから突き放すような映像、しかし、そこから目を離すことは出来ない。 くすんだ色使いの画面は、ひとつひとつが絵画のように印象的。 映された風景と人物がとが、あたかもキャンパスに切り取られたように感じられる。 その芸術性の高さ、奥深さで私を魅了する。 アンゲロプロス監督の完璧ともいえる感性と才能には、ただ感心するばかりです。 観終わった今、私自身がこの作品について完全に消化しきれていないもどかしさがあります。 理解しなければならないのか、感性を研ぎ澄まさなければならないのか・・ 迷う心と、私の観たそのままで良いと思う心とが、交錯しています。 力(ちから)のある作品に出会えて嬉しい。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-08 21:34:25)《改行有》 716. 放射能X あれれ~??蟻って鳴きましたっけ? 蟻じゃなくて、カナカナ蝉みたいな効果音ですね(笑) それも含めてとても楽しかった作品です。 博士の真摯な姿と、それを支える美人の娘。 冒険ものには欠かせないキャラクターもばっちりでした。 蟻について科学的に研究している姿勢が良いです。 真面目な語り口に、こちらも真剣し見入ってしまいます。 そして巨大蟻、ギミックを作るのはさぞ大変だったことでしょう! 牙や触覚、首を振るさまには拍手を贈りたいです。 大味ですが迫力ありますし、作り手の熱意も感じられました。 歩くことが出来れば臨場感がでたのでしょうが・・・ 当時の苦労が忍ばれます。 ワクワクさせてもらえて楽しい~♪ 昔の特撮作品は、もう止められません。[DVD(字幕)] 6点(2005-09-02 23:16:03)《改行有》 717. エレニの旅 アンゲロプロス監督作品は初めてなので、観るまでは自分に合うか不安でした。 オープニングでその心配も杞憂と分かり、叙事詩の世界に浸ることが出来ました。 どのシーンも、構図やタイミングや衣装や小道具に至るまで、監督の思い入れのもと完璧に作られていると思いました。 美術館に行き絵画を鑑賞したらば、それぞれの作品が動き出したような錯覚を覚えました。 この作品で印象的なのは、遠くから覗いている、見渡している視点。 村を広く写し、主人公たちは横向き後ろ向きでたたずむ、抱き合う。 悲しいことが起こったときも、観客は遠くのほうから見ているのです。 観ている私は、エレニの側に行けないので益々心配になってしまうのです。 そしてエレニの美しさ。 それは男の子から見た母の姿だからなのでしょう。 監督もインタビューで母を描いたと話されています。 私は男の子の母ですが、エレニの心情と自分とを重ねた時にしっくりこなかったのです。 私自身は、エレニのようにそんなに美しいばかりではいられないから。 それは監督(男の子)から見た母の姿なのだと、納得いたしました。 『エレニの旅』は三部作の一作目。 これからはどのような旅になるのか、アンゲロプロス監督に期待しています。 [映画館(字幕)] 8点(2005-09-02 19:59:57)(良:1票) 《改行有》 718. 宇宙大怪獣ギララ 《ネタバレ》 この手のマニアの方から「一度は観てね!」とススメられ、ワクワクしながら観ました。 いや~!なかなか可愛いじゃないですか、ギララ。 これは見た甲斐あったな、と思いました。 カネゴンみたいな風貌もけっこう好みです(笑) しっかし、ギララ登場まで46分はかかり過ぎ。 その間のお話しは・・と言えば、宇宙船の中で木のお風呂に入っちゃうし?? ラウンジみたいなところで煙草プカプカですものね。 勘違いなSFってこのことでしょう(笑) いずみたくさんの音楽が大きすぎて、セリフが聞きにくかったのです。 最初はなんかな~と思いましたが、見進むうちにそれも御愛嬌!と思えてきました。 ほのぼのしていて、憎めない一本。[DVD(字幕)] 3点(2005-08-31 20:05:17)《改行有》 719. 妖怪大戦争(2005) 《ネタバレ》 中学生の子と観に行きました。 幼児の頃から水木しげる先生のファンで、妖怪の本(大人向け)を一生懸命眺めていた子でしたので、大喜び! 私はと言えば、う~ん・・・ 古い特撮映画のファンなので、期待が大きすぎたのかもしれません。 マペットや人形劇は好きなのですが、あの”すねこすり”は許せない(涙) クレーンで吊れる縫いぐるみみたいに、はっきりくっきり安っぽいのは妖怪とは言えません! 猩猩役の近藤さんの演技は良かったです。 しかし?かつらと額の線が見え見え、毛糸っぽい髪&深みのない赤の衣装ってどんなもの? ありえないお話しほど、丹念に作られた衣装やメークやセット、CGが大切だと思います。 空想の世界をレベル高く完璧に作ってこそ、観客を妖怪の世界にいざなえるのではないでしょうか? 昔の「ひょうきん族」のような軽い作りで「こんなもんでいいでしょ。」と、スタッフに真剣みが感じられなかったです。 特にCG部分に妖怪への”思い入れ”が感じられませんでした。 こういうお話大好きなので、がっかりしました。 ストーリーで言えば、私はのっぺらぼうの出た、ああいう雰囲気の日本の怪談話しを観たかった。 それがターミネーター&インディ・ジョーンズ&同じ日本ですが宮崎SFアニメ風。 日本古来の昔話の暗くて”えたいの知れないもの”をワクワクして観たかったのです。 外国かぶれの作りに、またがっかり。 楽しめた妖怪たち大集合のシーンと、キヨシロウさんの歌に3点献上。 [映画館(字幕)] 3点(2005-08-25 22:18:05)(良:3票) 《改行有》 720. 007/死ぬのは奴らだ どうもショーン・コネリーさんの濃い持ち味(特に太ってから)が苦手な私。 ですのでロジャー・ムーアさんの登場に嬉しくなりました。 すっきり爽やかですし、ユーモアたっぷりでおちゃめ。 ファンの多いジェーン・シーモアさんの美しさとカリスマ性はさすがです。 白人美女と悪役がなんともはや・・対照的と言うか美女と野獣です。 印象的なのはなんと言っても”鰐”の恐怖。 本編では一瞬で終わってしまう「因幡の白兎シーン」 実は本物の口開けた鰐だと知って、汗が出ちゃいました。 スローモーションとか別の角度からも写すとか、もっと迫力を持たせてたら良かったのでは?と思いました。 鰐に腕を食われちゃっったティーヒー、楽しそうに出演してるのが良いですね。 ニューオリンズジャズもアクセントになっていました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-24 21:25:59)《改行有》
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