みんなのシネマレビュー |
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721. ハサミを持って突っ走る 《ネタバレ》 アネット・ベニング目当ての鑑賞でした。彼女の他キャストがなかなかに豪華だったのですが、まともな人物が皆無で全編に亘って滅茶苦茶な言動を見せられて舌打ちするばかり。どう見ても13歳には見えない主人公も魅力ゼロで結末に「やっと終わったわ、何が言いたかったんだか」ため息。鑑賞後この話が実話だった事を知り、ベストセラー作家となった主人公に、幸不幸は人生トータルで言うべきなのを実感させられたところに+1点。[DVD(字幕)] 2点(2022-04-03 21:09:33) 722. ハートブレイカー(2001) 吐き気がする狡っ辛い母娘が吠え面かくのを見たい一心で観続けたのですが、報われない辛抱でした。ジーン・ハックマンの役どころは余りにも酷い! 断れない義理か事情かあったのでしょうか。彼と同い年のアン・バンクロフトの老いてもキリリとした佇まいに点数の全てを。[DVD(字幕)] 3点(2022-04-02 03:24:00) 723. 天国の笑い声 DVDタイトルは「オードリー・ヘプバーンの 素晴らしき遺産」ですが、彼女の出番は2回で計1分程。画面に映えるキュートな姿が目を惹きましたが、彼女お目当てで鑑賞された方はがっくりかもしれません。 しかしながら本作は掘り出し物でした。 イタズラ好きな富豪の遺産を相続する4人はそれぞれに与えられたムチャクチャな課題をクリアしなくてはならず、四苦八苦模様に大笑いさせられ、お金は必要だけど重要ではない事に気づく姿にしみじみとさせられ、何となく予感があったオチにスッキリ爽快。 全員の達者な演技に魅入ったウェルメイドなコメディであり、多くの方に観ていただきたい作品です。[DVD(字幕)] 8点(2022-03-30 02:13:58)《改行有》 724. マリグナント 狂暴な悪夢 2日間に亘っての鑑賞となりました。 1日目、話の先行きが見えなくて、演出も「出るぞ、出るぞ・・ハイ出た~」の単調さで丑三つ時も相まって「何じゃこりゃ・・・もう、ダメ、寝る」 3点 2日目、ガブリエルの正体が分かった時点から結末までの一気呵成の展開がお見事。遅まきながら脚本の上質さが分かり、大立ち回り大殺戮シーンもグロより美しさを感じるもので、昼食を摂りながらでしたが普通に喉を通るものでした。監督始めスタッフの方々の仕事ぶりに拍手。 9点[DVD(字幕)] 6点(2022-03-28 13:42:27)《改行有》 725. 猿の惑星・征服 本作をいきなり観ると「何のこっちゃ?」となるので一作目から順を追っての鑑賞をお勧めします。脚本と展開の無理筋さと演出のご都合主義が猿知恵感満載だった愚作です。[DVD(字幕)] 3点(2022-03-27 13:03:32) 726. 狂恋(1935) 《ネタバレ》 医学を征服した天才外科医の私なのだから、舞台女優のイヴォンヌも征服出来る!狂信に満ちたゴーゴル博士。ハリウッドデビューのピーター・ローレの血の通わない語り口にゾッとさせられ通しの怪演ぶり。列車事故で両手が潰れたピアニストである恋敵なフィアンセを陥れようとナイフ投げ名人にして殺人罪でギロチンにかけられた男の手に付け替える。落語「犬の目」のような話で何となく展開も分かるのですが、当然ながら笑い話ではなく哀れな結末に行き着きます。博士の終盤の暴走ぶりがいまひとつだったものの、短い尺に詰め込まれた見事な脚本でのキレのよい展開に緊張が途切れる事の無かった秀作です。[DVD(字幕)] 8点(2022-03-27 12:50:34) 727. 若妻物語 ロドニー&サビーナのバカップルが全編に亘ってキャンキャン吠え立てているだけ。コメディなのですが、癇にさわるばかり。特にサビーナのアホっぽい顔と語り口でのしょ~~~~~もない言動には胸糞の極み。ヘプバーン登場してました、ほんのチョットだけ。どうでもいいキャラクターでした。彼女がいたからこそ詐欺邦題として後々まで名を残す作品[DVD(字幕)] 2点(2022-03-24 01:28:38) 728. 影なき男(1934) ニックとノラの夫婦漫才調のやりとりが素敵ではありましたが、事件の謎解き部分は人物過多のわけわかめ(死語)状態で名探偵コナンのような「犯人はこの中にいる」からの結末にホワイトキック(死語)でした。本作が好評でシリーズ化され5作作られたというのにはおったまげ~(死語な筈)であります。[DVD(字幕)] 6点(2022-03-22 01:23:02) 729. 笑う男(1928) 「恐怖と幻想の世界」の中の1本で写真からおどろおどろしい怪奇ものとして手つかずだった作品。 17世紀イギリスにおいて謀反人として処刑された男の幼児が父の愚行を一生笑うように子供の人身売買組織に笑い顔に整形され捨てられるという冒頭の展開にこれは復讐譚なのだろうか? 旅芸人の一座に拾われた幼児が拾った乳児(盲目だった)に対する心遣いに涙が滲み「えっ?」 一座のスターに成長した二人のいたわり合う純愛模様に、笑わせるのと笑われる違いに悶える姿に、座長の慈愛に、横暴極まりない王家の遣り口と闘う姿に、ハッピーエンド、バッドエンドの予想がつかないテンポの良い展開に手に汗握る硬直状態。 何度も泣かされた中で一番泣かされたのがジャーマンシェパードのホモ君。鑑賞史上最も男気ある犬の君に加点。泣き納めだったラストショットが目に焼き付きます。 恐怖も幻想も無い人間ドラマ文芸作品として極上の逸品です。[DVD(字幕)] 10点(2022-03-21 18:20:45)《改行有》 730. 柔らかい肌 不倫関係に陥る時間のあまりの短さに苦笑。一方的な接し方で且つ端正な顔立ちで知識人としての品があるのが嫌らしい男。予感があった惨めな結末の斜め上を行くシチリア・マフィアそこのけのフランス女性に唖然。子供の行く末を思わされる後味悪い作品。[DVD(字幕)] 5点(2022-03-21 01:27:36) 731. グリフターズ/詐欺師たち 狡っ辛い男、アバズレ女、畜生にも劣るゲス婆。演者の好演もあって血圧上がりまくりでありました。大がかりな詐欺話でない、と言うかそもそも詐欺でもないしょうもないグダグダ話の脚本にも呆れます。役者魂を感じたアネット・ベニングに加点。[DVD(字幕)] 3点(2022-03-21 01:09:26) 732. 恋しくて(1987) 「大混乱」ハワード・ドゥイッチ監督作ということで鑑賞。主人公はワッツでしたね。分かりきってる強がりが痛々しいと言うか甘酸っぱいと言うか。青春恋愛ものの良作です。[DVD(字幕)] 7点(2022-03-21 00:56:11) 733. すばらしき世界 普通に生きる事の厳しさが良く描かれています。弱きを助ける行為は自らの意志であり、もたらす結果に胸張っているのが素晴らしい。悪戦苦闘ぶりは孤立無援では無く、多くの人々のアシストがあった、ここが本作の素晴らしき仲間、素晴らしき世界と言えるのでは。[DVD(邦画)] 6点(2022-03-20 00:09:32) 734. マイヤーリング<TVM> アナトール・リトヴァク監督による1936年版をリメイクしたTV映画。シャルル・ボワイエ、ダニエル・ダリューの濃い風貌でのコッテリ演技に対してメル・ファーラー、オードリー・ヘプバーンは至極薄味で怒りに囚われる事は無いものの、盛り上がりません。[DVD(字幕)] 5点(2022-03-19 20:03:44) 735. 女渡世人 肉親の絆に重きをおいた脚本はなかなかのもの。演出と音楽にクドさがあったものの、MIP木暮実千代の名演にグッときます。[DVD(邦画)] 6点(2022-03-19 15:03:22) 736. 第四の核 敬愛するフレデリック・フォーサイス作品の中で本作は未読。マイケル・ケイン、ピアース・ブロスナン共演と言うことで膨らんだ期待が徐々に萎んでしまったのが残念。原作は面白い(と確信)ので撮り方の問題なのでしょう。モッサリしたケインと動くマネキンのようなブロスナン。細かな心理描写は難しいとしても皆無な脚本。エグゼクティブプロデューサーも兼ねたフォーサイスはこの出来映えにどう思っているのか知りたいところです。[DVD(字幕)] 5点(2022-03-19 00:28:03) 737. 駆逐艦ベッドフォード作戦 《ネタバレ》 リチャード・ウィドマーク、シドニー・ポワチエ共演とくれば「復讐鬼」のような対決を大いに期待したのですが、共に灰汁に欠けて手に汗握れません。チープ感漂う映像でのメリハリない展開をボーッと観ていたせいかソ連船が核を搭載していたのが分からず(恥)、ラストショットで「あ~、そういう事か~」という体たらく。ミサイル発射ボタンを押しちゃったというのに、そんなアホな話があるかいな、いやしかし、ありえないとは言い切れない。思いがグルグル巡ったところに加点。[DVD(字幕)] 6点(2022-03-18 19:53:50) 738. ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏 アメリカの先住民に対する仕打ちを始めとする、この星誕生以来あちらこちらで繰り広げられた、「力だけが正しい」お話。文明の劣っている者に対する蛮族呼ばわり。どちらが蛮族なのかを澄ました顔のジョニー・デップが見せてくれます。マーク・ライランスはまり役ではありますが、予定調和であってテンポの悪い展開にウツラウツラしながら何とか完走。 広大な砂漠の風景が問いかけてくる、ラスベガスのような街並みになるのが幸せなのか、このままが幸せなのか、考えさせられたところに点数の全てを。[DVD(字幕)] 5点(2022-03-15 16:20:20)《改行有》 739. 新・猿の惑星 インパクトに欠けるありきたりなキャラクターが繰り広げるありきたりな展開ながら、まずまず楽しめました。 「いずれはと言いながら何もしない」台詞に+1点。[DVD(字幕)] 6点(2022-03-14 16:39:03)《改行有》 740. マーズ・アタック! 以前に観ているのですがジャック・ニコルソン出演以外記憶無し。 豪華キャストの中でシルヴィア・シドニー86歳のお姿が拝めるとは奇跡的で無限へぇ。笑顔に往年の面影があり、美味しいところを持っていったラストパフォーマンスに大拍手。 問答無用の殺戮集団火星人は突き抜けぶりに笑わされ、且つ、アメリカの建国に於ける先住民に対する仕打ちそのもので萎える部分もありました。 今度は記憶に留まるであろう怪作です。[DVD(字幕)] 8点(2022-03-14 16:20:10)《改行有》
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