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721. スーパーサイズ・ミー 前々から気になっていた作品。感想を一言でいえば「面白かった」です。ドキュメンタリーは編集の出来不出来が作品に影響すると思いますが、この「スーパーサイズ・ミー」は監督の体を張った実験(ある意味拷問?)の中に、現代の米国が抱える食糧問題全般を盛り込み、見る人を飽きさせない内容になっています。ときどきニヤッとさせられる、ユニークを交えた皮肉な場面もあり、レベルの高いドキュメンタリーだと思います。肥満や食料に興味が高い人には、とてもお勧めです。ほとんど日本の事情に触れていないとはいえ、こういった問題は海の向こうの話、対岸の火事だろうと高をくくってはいられなくなります。私自身、啓発されることが多かったです。食べる側の立場だけではなく、大量消費を狙って消費者に売り込むチェーン店の立場になって物を考えるとどうなるか。見終わったあと、館内の某ファーストフード店の美味しそうなメニューの写真を見たときも、思うことが多々ありました。それにしても、この監督勇気ありますよね。これから観られる方のために詳細は言えませんが、映画とはいえあれだけの実験をよくこなしたものです。しかし、ゲ○シーンと内視鏡シーンだけはいけません。大画面でまじまじと見せられる立場にもなってください(泣)。この点は激しくマイナス。最後のテーマソング(「スーパーサイズミー」を連呼)は良かったです。7点(2005-01-01 14:56:45) 722. AKIRA(1988) 素直に、見ていて楽しめる映画ではありませんでした。小さな子供のときにみたらトラウマになっちゃうんじゃないかと思われる衝撃的な映像の数々。間違っても主人公がかっこいいとは思いませんでした。こんなの何回も見て楽しめる人が羨ましいです。ちなみに現実には、何もないところからたった数グラムの物質を作り出すにも、水爆の何倍ものエネルギーが必要なんだそうです。(TV)3点(2004-12-31 16:27:08) 723. 壬生義士伝 個人的にダメでした。つらくて暗いお話が苦手。その上この映画は、長くてつっこみどろ多数。とにかく字幕付けて放送してください。「武士道とは死ぬことと見つけたり」といわれても美学を感じませんでした。「たそがれ清兵衛」は共感できたのですが、この映画は無理。残念。総合的に3点と4点の間です。(TV)4点(2004-12-31 12:36:31) 724. ミッション:インポッシブル はじめからこの映画が駄作だというつもりは毛頭ありません。ただ、目まぐるしく変わる展開と次々人が殺されていくような映画が好きではないだけです。解説本を見てもよく理解できない複雑なストーリーは「オーシャンズ11」を思い出しました。先にそちらをみていたので、展開的には物足りないものを感じ、マイナス1点で4点とさせていただきました。(VIDEO、字幕スーパー)4点(2004-12-31 11:03:18) 725. 星願 あなたにもういちど いわゆる死者生き帰りモノの傑作で、切なくて泣ける映画。 香港映画だがあまりクセがなく、好感を持って見られた。 ヒロインのセシリア・チャン、現代の日本にはいそうでいないタイプかもしれない。透明感のある女優さんだ。 完全に脇役だがオニオンの正体を見抜くおじさんがいい味を出しており、ライバルとなる医者など、周りの人たちも人間味溢れている。これらの人間像もこの映画の魅力のひとつ。 白い建物が美しく映える風景も雰囲気が良い。夜空に響くサックスの音色にはやられてしまう。[地上波(字幕)] 9点(2004-12-25 20:53:01)《改行有》 726. 猟奇的な彼女 245【SⅩreeⅩ J@ c⑨(old:bibabiba)】さんとほとんど同意見です。チョン・ジヒョン演じる彼女は暴力的で少々身勝手、あまりに外見が良いとはいえ、見ていて感情移入できませんでした。コメディの部分も笑えるシーンは少なかったですし、スカッシュ顔受シーンも残念ながらちーとも笑えませんでした。それと同じ監督の「ラブストーリー」と被るシーンばかり目に付きました。でも爽やかな「延長戦」でプラスに転じました。ここの部分だけ拡大すれば、もっとよい作品になっただろうにと思います。誰かが言っていましたが、短い映画ではなくテレビドラマ向けの題材だと感じました。(TV、日本語吹替)6点(2004-12-25 18:34:57) 727. ホーム・アローン このシリーズ結構好きですね。子供向けだと思いますが、ちゃんと心があったまるエピソードも盛られていたりして、特におじいさんとの教会での会話などが印象に残っています。2に比べると若干パワー不足かなと思いますが、2は1を踏まえてのネタが満載なので反則。それに比べたらこちらもシンプルでなかなか良いです。日本人とのハーフっぽい母親は、子供を思っての行動なのでしょう。あからさまに非難することは僕には出来ません。(VIDEO、日本語吹替版)7点(2004-12-21 09:57:38) 728. ドク・ハリウッド なぜかこの作品とは愛称があまり良くなかった。前半のマイケルは嫌な奴だし、セックスがなんたらという直接的な表現が多用されるのも好きではない。ただノリのいい音楽は良いと思った。(VIDEO、日本語吹替版)4点(2004-12-21 09:52:55) 729. ファミリー・ゲーム/双子の天使 双子の天使を演じた主役のリンゼイ・ローハンのキュートさもさることながら、よき父とよき母を初めとする脇役たちの素晴らしさ。どうしてこの二人が10年も別れて音信不通だったのでしょう。そんな細かいことはさておき、この映画には、笑いと感動以外にも大切なものがたくさん詰まっていますね。アメリカ英語とイギリス英語の微妙な違いが分かれば、もっともっと楽しめそうです。それにしても、双子の意地悪さは度を越しています。子供だから、とはいえそれさえなければ完璧でした。9点に近い8点を献上します。8点(2004-12-20 18:30:23) 730. 踊る大捜査線 THE MOVIE 娯楽作品としてはそれなりに良い出来かと。青島刑事の人間的魅力が出てる。レクター博士そのままの小泉今日子は余計かな。ドラマを見ていないと細かい人間設定がよく分からないけど、それはそれで楽しめる。(VIDEO)5点(2004-12-20 14:57:50) 731. 3人の逃亡者 得点が高いので期待した分、それほどでもなかったかな。たびたび流れる心地よい音楽は名作の香りがしたんだけどれどね。娘との心のふれあいは良かったけど、父親が異常にどんくさいのは余計かな。途中で出てくるメキシカンギャングたちもいらなかった。それでも、これだけ笑えてほろりとさせられる映画はそうそうないと思う。(VIDEO、字幕スーパー)7点(2004-12-19 18:10:25) 732. ドクター・ドリトル(1998) たぶん、動物たちは「腹へった。早く食いてえ。」とか「あの雌猫とやりてえ。」としか思ってない。そこを人間と同程度の思考能力を持った生物として描くから面白い。スペイン語を話すオラウータンには爆笑。虎をはじめ、次々と出てくる動物達の名演技(?)が素晴らしい。7点に近い6点献上。(TV=日本語吹替、VIDEO=字幕スーパー版)6点(2004-12-19 16:47:00) 733. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 全編を通じてブラックユーモアが絶えないことが、いちばんの魅力。 末期患者である主人公たちのロードムービーという設定は重いが、見事にニヤッとさせられる。 人間心理がよく分かってるな~。 まぁあまりにも上手くできすぎているところはご愛嬌だが、こういうのって、きらいじゃない。時間が短いうえに最後までうまくまとまっているところもいい。 「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ。」という台詞にグッと来たら、ぜひ見るべし! ちなみに、DVDの新バージョンとBDは日本語吹き替え版が入っていないので要注意。[レーザーディスク(吹替)] 8点(2004-12-13 11:48:49)《改行有》 734. ストリートファイターII MOVIES STREET FIGHTER!! これ、結構好きだったなあ。ストⅡ好きにはたまらない内容でしょう。実写版よりいい出来だと思うんだけど。7点(2004-12-11 18:18:04) 735. リトル・ダンサー シンプルでいい映画というのがこの作品の評価の主流みたいだけど、個人的にはゆるーい展開でいささか退屈な気分で見ていた。淡々としていて波がない映画が苦手な人にはお薦めできません。(VIDEO、日本語吹替版)5点(2004-12-11 18:13:21) 736. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 《ネタバレ》 SFなのでいろいろと突っ込みたいところはあるが、前作に負けず劣らずのエンターテインメント性が光る。 しかし年齢を重ねて改めてみると、ビフのやりたい放題のあざとさやスポーツ年鑑をめぐる長すぎるゴタゴタがとても目につく。サスペンス的な映画もたまにはいいけれど、やっぱりもっとオプティミスティックでプリミリティブな映画が好きだな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2004-12-11 12:05:02)《改行有》 737. ぼくらの七日間戦争2 「沖縄」と聞くだけでパラダイス気分になる自分にとって、この集団逃避行はキライじゃないっすねえ。そりゃ前作みたいなのを期待したくもなりますが、ホームアローンばりの仕掛けを考えたスタッフにも拍手を送ろうじゃありませんか。しかーし、TMNがB・B・クイーンズに変わってしまったのは痛い。出来自体は前作と同じ7点として、TMNと宮沢りえ(今回は出ていませんね)の魅力がないので-2点、それに「沖縄」の魅力を+1点として、6点献上。っていうか、ほんと具志堅ティナ(久手堅ティナに改名したそうな)って誰よ!?6点(2004-12-09 23:54:37) 738. ぼくらの七日間戦争(1988) 《ネタバレ》 リアルタイムで見たときは、この学校ほどではないですが上からの管理が厳しい時代で、この映画を見て「いいぞー、やれー、ザマミロ」なんて思っていました(悪いやっちゃ)。 さすがに今見ると大人の視点だったりして、こんクソ餓鬼たちどもーなんて思ってしまいますが、この映画は中学生の視点に戻って見るべき映画ということでしょう。 出来自体も今となってはベタですが、TMNの音楽が上手くマッチしている点と、まだスレていない宮沢りえの魅力がこの映画を引きたてています。 最後に、お父さん、息子がとんでもないことをやらかしたのに、花火を見て「ケンジのやつ、なかなかやるな」じゃないでしょ(笑)。 (2020.8再鑑賞。7点→8点へアップ。) この作品が作られたころは、日本がバブル期でも学校内暴力やいきすぎた管理教育がはびこっていた時代で、この映画を見て溜飲を下げた人も多いんじゃないか。出てくる教師がそろってクズ教師ときており、「殺せ〜!」の校長をはじめ佐野史郎の冷たい目とかいちいち味がある。あ、賀来千香子先生は別ね笑。 ともかく、ほとんど説明なしで男子生徒たちによる立て籠り事件がはじまり、そこへ女子生徒3人が自然と加わる流れが良い。ほとんど和製集団ホームアローン状態で、戦車が出ようが花火が上がろうがファンタジーだから良いのだ。テンポよくどんどん展開が進んでいくなかで、考えだされたセリフたちが生き生きしている。 TMNの音楽の好き嫌いによっても評価は分かれると思う。内容は7点だが、音楽性の良さとオッサンの味わいで8点献上。[ビデオ(邦画)] 8点(2004-12-09 23:45:32)(良:1票) 《改行有》 739. カッコーの巣の上で 重い映画ですが、やはり名作でしょう。個人的にこういった重苦しいジャンルは苦手なのですが、そこはジャック・ニコルソンをはじめとする俳優たちの名演技とユーモアを利かせた脚本によって随分助けられています。精神病院が舞台ですが、そこだけに当てはまらない風刺の描写がこの作品を名作たらしめている理由でしょう。時間を置いてまた見たい映画です。(VIDEO、字幕スーパー)7点(2004-12-08 17:05:26) 740. 情婦 《ネタバレ》 法廷モノの傑作。演出、テンポの良さ、登場人物の魅力など素晴らしいものが満載。ただ、最後の展開は、意表を突くとはいえ少し行き過ぎなのでは。皆さんの評価が以上に高いだけに、期待して見たのだけれど、7点どまり。7点(2004-12-08 17:00:31)
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