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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2254
性別 男性
年齢 77歳
自己紹介 団塊の世代 映画鑑賞歴50年以上 見た映画はおよそ3000本?

1960年~1985年頃はよく映画を見に行きました。その後2000年頃までは忙しくほとんど映画を見なかったのですが、DVD登場とともにまた見るようになりました。最近はメモと記憶を頼りに昔見た映画のDVDを探して懐かしんでいます。

ESPERANZAとはスペイン語で、「希望」の意味です。夢や希望、感動を与えてくれる映画は好きですが、むごたらしい映画や命を粗末にする映画は嫌いです。

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741.  恐怖の報酬(1953) トラックが出発するまではどこがサスペンスだよという展開だったが、その後はヒヤリとすることの連続、こういう恐怖心を駆り立てるのが本来のサスペンスかもしれない。(この映画やスピルバーグの「激突!」を見るまでは、殺人事件が起こるのがサスペンスだという謝った解釈をしていた)そしてまた人間描写が実に良い。トラック出発までの時間も街や人々の様子がリアルでユーモラス、改めて見てみると味わい深いし、トラックを運転する4人の男たちの心理描写も巧みだと思う。[DVD(字幕)] 8点(2013-04-07 06:45:02)

742.  ハムレット(1996) さまざまな解釈ができるシェークスピアの戯曲、その中でも最も長大なハムレットの物語をケネス・ブラナーは主役を演じるとともに、19世紀の世界に舞台を移しかえて作り上げた。超豪華なセットとキャスト(贅沢この上なし)は言うに及ばず、舞台劇全部を映画化する完全版。このような大がかりな映画は二度と制作できないだろうとまで言われた。これを単に映画と見れば、何と大仰なと思うだろうし、舞台劇を映像化したと見れば何と楽しめるハムレット(中身は悲劇だが)ということができよう。もちろん見る側の好みにもよるが・・・。[DVD(字幕)] 8点(2013-04-06 15:12:28)(良:1票)

743.  影の軍隊(1969) 影の軍隊の名のごとく、暗く重々しい雰囲気が続く。レジスタンス映画なのだが、そこに描かれている様は、逃げた、捕まった、密告したの世界、拷問や処刑などの生々しい場面が続く。全編を通じてがこうだから、少しも安らぎになる場がない。正直おもしろい映画とは言い難いが、こういう歴史があったということだけで価値があるのかもしれない。ところで映画の中のクラシック曲はベートーヴェンの「田園」のはずだけど、Imdbがまちがうということがあるのだろうか。[DVD(字幕)] 5点(2013-04-06 08:32:55)

744.  燃えつきた納屋 「燃えつきた納屋」なんてさえないタイトルと思いつつ、アラン・ドロンとシモーヌ・シニョレの共演ということで見たが、何かすっきりしない映画だった。捜査する判事より、女主人の方がこわかった。[映画館(字幕)] 5点(2013-04-05 19:16:59)

745.  命をつなぐバイオリン 《ネタバレ》 ユダヤ人虐殺や戦争によって翻弄される人々を描いた映画は数多い。この映画では、国を超えた三人の子供たちがピアノとヴァイオリンによって友情の絆で結ばれる。しかし戦争は容赦しない。ソ連共産党やナチスドイツによって引き裂かれ、ユダヤ人の二人の子供には一つでもミスをすれば死という完璧な演奏を要求されるのだ。美しい音楽とは裏腹に悲しく切ない物語に共感を覚える。[映画館(字幕)] 7点(2013-04-05 14:57:15)

746.  曽根崎心中(1978) 宇崎竜童といえばダウン・タウン・ブギウギ・バンド、髪は突っ張りリーゼントにサングラス、正直好きでなかった人物なのだが、この人を映画に起用した増村保造監督はすごい人だと思う。映画も最初はド素人の主役と音楽が気になるなあと思って見ていたのだが、どっこい映画にはまってしまった。それほどすごい映画だ。梶芽衣子さんが多くの賞をとったのはわかるし、脇役陣もうまい。近松門左衛門の心中ものなのだが、愛の深さに感動せざるをえない。[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-04-03 17:46:00)

747.  ソロモンとシバの女王 神の怒りに触れてもそれは一時的なもの、人種宗教の壁を越えて永遠の愛は・・・という筋書き。シバやエジプトの多神教偶像崇拝に対して、タビデの星の下、ヘブライ(ユダヤ)の一神教はモーゼ十戒の教えである。映画のシバの女王ジーナ・ロロブリジーダの妖艶な魅力的美しさとアビシャグの清楚な美しさはまさに好対照。映画の終わりもモーゼの十戒を思わせるスペクタクルだった。それにしても坊主頭ではないブリンナーはびっくりした。[DVD(字幕)] 7点(2013-04-02 13:10:33)

748.  追想(1956) 《ネタバレ》 この映画のイングリッド・バーグマンはアカデミー主演女優賞まちがいなしのできばえで文句の付けようがない。またお相手のユル・ブリンナーも実力俳優らしい演技でこれまた良い。しかし、私が一番好きだったのはあのお婆ちゃん皇太后のヘレン・ヘイズ。どこかで見たお婆ちゃんと思ったら、あの「大空港」のただ乗り婆ちゃんだ。しかしこの映画はそれよりずっと前、このときは婆ちゃんと言ったら、「失礼な、無礼者」と言い返される歳(56)だったのだ。この皇太后、ラストが実に良い。自分は過去に生きる、若い人には未来があるというような粋な計らい。大感激! そして忘れられないのは、あのロシア風な哀愁に満ちたテーマ音楽。[DVD(字幕)] 8点(2013-04-01 23:41:59)(良:1票)

749.  ハムレット(1990) ローレンス・オリヴィエのモノクロのハムレットと違ってカラーで色がきれい。反面幽霊が出る場面は明るすぎかも。シェークスピアの原作を踏襲しながら、うまく映画としてなじんでいるように思う。キャストが豪華で、メル・ギブソンだけでなくグレン・クローズやヘレナ・ボナム=カーターなどそれぞれの見せ場があるのが実に良い。[DVD(字幕)] 8点(2013-03-31 20:18:33)

750.  ハムレット(1948) 最初ハムレット王子が母ガートルードより年取って見える(ローレンス・オリヴィエがアイリーン・ハーリーより年上)のに違和感があったが、それはお芝居だから仕方がない。映画を見る前に大筋は知っていたので、有名な台詞「生きるべきか、死ぬべきか」や「尼寺へ行け」などがどの場面で出てくるか、興味を持って見た。今またDVDで見直してみるとさすがに中盤は長く感じられるが、メル・ギブソンやケネス・ブラナーらの後世のハムレットと違って、原作に近い演劇調と白黒の陰影がとても良いと思うし、ローレンス・オリヴィエは貫禄があって他を圧倒している。 [映画館(字幕)] 7点(2013-03-31 11:52:30)《改行有》

751.  “アイデンティティー” 最初見たときはよくわからなかったが、あちらこちらのネタバレを読んで納得いった映画で、DVDのメイキングも参考になった。改めてよく作ったなと感心してしまった。ということで、見直した後評価の点数が上がった。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-30 22:20:15)

752.  地球が静止する日 原作のメッセージが伝わってこないわけでもないが、オリジナルから60年経った今ではちぐはぐな面がたくさん感じられる。この映画で失望した人はぜひオリジナル映画を見てほしい。[DVD(字幕)] 3点(2013-03-30 08:48:25)

753.  地球の静止する日 宇宙人が地球にやって来たら、それは地球を征服するためであり、人類が迎え撃つといったSFとはまったく違う。むしろまったく逆の平和へのメッセージと警告が強い映画だ。この映画が作られたのが1951年、第2次世界大戦の終結とその後の冷戦へのまっただ中、原水爆の実験が次々と行われた時代。だが世界初の人工衛星が飛ぶ前の話であることに大きな驚きを覚える。映画はゆっくりとした動きだし、ゴートというロボットは命令されるまでは動きもしない。しかしそれが逆に緊迫感と重量感を増しているように思えるし、攻撃的な人々の愚かしささえも感じさせる。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-29 22:31:06)

754.  俺たちの荒野 それまでの青春映画と異なり、アメリカンニューシネマの影響を受けた異色作。男二人に女一人という組み合わせは、同年の米国映画「明日に向かって撃て」を思わせる。屈折した青春映画とも言うべきか。ただあちらの銃をぶっ放すのとは違うが・・・。私好みではないが、それなりの人が見れば評価が高いと思う。[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-29 11:38:16)

755.  雪の渡り鳥(1957) 長谷川伸の有名な戯曲「雪の渡り鳥」の映画化。三波春夫の歌は知っていても映画は見たことがなかった。浪花節調のヤクザ渡世映画だけど、映像はまずまず。戦前は阪東妻三郎主演の映画もあったとか。[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-28 21:19:33)

756.  火垂るの墓(2008) これはまずい。名作が駄作を通り越し醜作になってしまっている。原作が大幅に作り替えられているが、その真意がわからない。同じ作り替えでも2005年版のTVドラマは生きていく上でのやむにやまれぬ実情をうまく表現していたのだが・・・。ひとつ例を挙げると校長先生一家の自殺、御真影云々を知っている人なら何とかわかるだろうが、あの表現では唐突としか思えないだろう。[DVD(邦画)] 2点(2013-03-28 17:30:04)

757.  シカゴ(1937) 前半はブロードウェイ女優アリス・フェイの歌も良いし、オレリー兄弟を中心とする人間模様が変人家族と言われるだけあっておもしろい。特に、ダイオンとベルが言い争っているところに、警察官が駆けつけるシーンが二度もあるのには笑える。だが火事が起きてからの後半はパニック映画になって安っぽくつまらなくなってしまったのが残念だ。[DVD(字幕)] 6点(2013-03-27 20:06:57)

758.  瞳は静かに 真夏のクリスマス、そうだったアルゼンチンなのだ。そしてアルゼンチンといえば必ずといって出てくるのが軍事政権。マドンナ主演のエビータでいくらかは知っていたものの、純然たるアルゼンチン映画もほとんど見たことがなかった。家族を描いたヒューマン・ドラマということと、それこそ瞳のきれいな男の子が出演ということで、スペイン映画「ミツバチのささやき」を連想していたが、アルゼンチンの風習である「シエスタ」くらいは知っていていないと・・・。見た後、解説その他を読んでおぼろげながら作品の良さを知る。[DVD(字幕)] 6点(2013-03-27 12:13:06)

759.  火垂るの墓(1988) 涙腺の弱い私にとってこの映画は大変な衝撃だった。もう終盤あたりは正視できないほどボロボロ。そのため二度と見るまいとさえ思ったほどだ。しかし、戦後60年のドラマスペシャル(2005年版)を見て、改めて見直す気になった。そして思ったのは戦争の悲惨さを伝えるアニメ以上の映画だと思う反面、アニメの限界をも感じさせる映画ではないかと・・・。この映画では清太と節子に焦点を当てているため、せつないとかかわいそうという感情は起きても、彼らがどうして浮浪児みたいな生活を送ったのか疑問に思う人も出てくるに違いない。(この点については2005年版のテレビドラマを見てほしい) 戦争を体験した人たちやそういう人に育てられた年代には身に積まさせられるかもしれないが、戦後60年以上経った今では「やらせ」「作られたもの」としか受け取られかねないのが心配である。[DVD(邦画)] 8点(2013-03-26 18:38:28)

760.  火垂るの墓(2005)<TVM> 原作から離れ、親戚のおばさんの家庭を中心に置くことにより、人間ドラマとしての深みを増している。実写のリアルさを十分に発揮し、戦争中は皆生きるのに必死だったことがひしひしと伝わってくる。後半は涙が出て止まらず、アニメ映画以上の深い感動を覚えた。家や食べ物がない極限の生活経験のない私たちにとって、身につまされる映画。[DVD(邦画)] 9点(2013-03-26 16:05:01)

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