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プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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741.  脱出(1972) 《ネタバレ》 なんでわざわざこんな話を作るかね、と思わなくもない理不尽と不運と激流にもみくちゃにされる男たち。きれいにオチに着地させることもないし、怪しい山の住民たちの説明も無い、ぶっきらぼうな作品だけど、大自然の圧倒的な大きさと川下りの迫力には引きこまれる。人物それぞれの人柄、関係の描写も上手い。特にJ・ヴォイトとB・レイノルズ。野生児ぶっていたレイノルズが実はけっこうな小心ぶりを見せ、ビビりのあまり狙撃手を見たなどと周囲をパニクらせる。そのあたりからJ・ヴォイトと役割が転換してゆく人間関係はなかなかにリアル。平凡な勤め人のヴォイト、腹をくくって難所をしのぎました。ダムが無事にできて事無く過ぎると良いですね。(良いのか?)[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-02 00:27:12)(良:1票)

742.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 こちらが勝手に期待していたほどの、内田流どんでん返しは前作ほどではないにしろ、いやあ面白いですね。今作は本来の自己とは違うペルソナを強制的に与えられちゃった男たちの一騒動を、卓抜なキャラ描写と台詞で笑わせてくれました。香川と堺の性格の違いを描写する芸の細かいこと。ノートに書く字も香川が見事な楷書できちんと書きとめるのに対して、堺の「愛人脱走計画表」はまるで子供の落書き。だんだん片付いてゆくアパート、一方高級なローブひとつ着こなせない堺。せっかく香川の記憶が戻った後も、堺が首突っ込んだせいで、架空の殺し屋「コンドウ」のパーソナリティが行ったり来たり。 やはり前半の、香川が記憶を無くしている間の話が可笑しい。劇的に似合わないチェックシャツとズボン姿の香川、それだけでこみ上げる笑いを抑えられない。「35にもなって仕事も無くて、こんな部屋に住んでいたら死にたくもなりますよねえ!」と自分の人生を全否定されちゃう堺くん。あはは。 やや大げさではあるけれど、役者全員が「こういうコメディだ」とふまえた上での演技をしていて脚本の狙い通りの仕上がり。上手いです。面白いです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-22 00:05:54)(良:1票) 《改行有》

743.  バーディ 《ネタバレ》 田舎のぱっとしない若者二人を演じたN・ケイジとM・モディーンがまぶしいくらい若々しい。青春の終わりにベトナム戦争を経験してしまった為に心に傷を負った場面からスタートするのだけど、べトナムで何があったのかは詳細には語られず、もっぱら過去の輝いていた日々が綴られる。どんなにバーディが鳥好きだったか、それを生暖かく見守るアルの奮闘ぶりは涙ぐましいやら笑えたりやらで、ちょっと変わってるけど紛れも無く二人とも精一杯青春しているのだった。そんな日々を戦争がこっぱみじんにしてしまったのだなあ・・、と切なくやり切れない感慨にふけろうとした寸前にひょい、と転換してみせたラストのあの瞬間。やられたー、と呆気にとられ次の瞬間には思わずふふっとなりますね。鮮やかでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-20 00:29:58)

744.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 K・ビグローの前作「ハートロッカー」とも共通して流れるのは厭戦の思想。 テロ相手に奮戦するCIAの面々が描かれる。容疑者を拷問する描写があったり、オサマの潜伏先に突入した際に巻き添えの死者が出たり子供の泣き声を挿入したりと、とてもCIA万歳とはいえない作りになっている。けれどこれは米映画なのだった。 女性捜査官マヤは米国そのものの象徴にも思える。意見を通すべく上司に食ってかかるヒステリー気味の精神状態も、オサマが死体となって終幕を迎えた際の疲れた表情も、どれも対テロへの米国のそれに重なる。 テロと、報復行為と、憎悪の連鎖。悪循環を断ち切れずにもがき続ける勝者無き戦争。K・ビグローの訴えは今まさにリアルに進行していて、誰も答を持っていなくて途方にくれる。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-15 23:28:44)(良:1票) 《改行有》

745.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 トム・ハンクス、安定の上手さ。突然ロビンソン・クルーソー状態になった男に襲いかかる食料と水と対孤独のメンタル問題。バレーボールを話し相手にでもしないと崩壊しかねない精神状態か・・トムが上手すぎて身につまされる。無人島でのサバイバル、さすがに話の吸引力はハンパない。 だけどこちらの世界に戻ってからの彼の人生の方に興味がある私には後半やや食い足りなかった。恋人にしても「本当は一番に好きではない相手」とこれからの人生を生きるんだ、と気付かされてしまったわけで、“ヒドイ目にあった二人”でまとめられてしまうのではなんだか身もフタもない。チャックだって火も蟹も命がけで獲得してきたものが容易く手に入る、このギャップに心がダメージを受けるわけで、それらを乗り越えて新しい生き方を見つける、そこの所こそが見たかった。チャックを中心に道が四方に広がるラストシーンが、これからの彼の人生の可能性を大きく示しているようではあったけど。[DVD(字幕)] 7点(2014-08-15 00:09:14)(良:1票) 《改行有》

746.  ケイン号の叛乱 《ネタバレ》 H・ボガートが、ハードボイルドとは真逆の小心な役柄をそれはそれはハマッてるほどに好演していることに驚き。彼の演技と、終盤の法廷劇が見所です。もろにネタばれですが、裁かれたのは小心者ではなく、卑怯者だったのでした。さらにもう一幕、無能を哂っていた観客も一喝されることになるとは。後半、畳み掛けるようにピースが裏返ってゆく脚本は見ごたえありました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-11 00:46:50)

747.  ロリータ(1962) 《ネタバレ》 規制が厳しかったために、きわどい性に関する描写が無いんですって。そのせいか、テーマのわりに品の良い印象というか、おじさんの単なる悲喜劇にも見える。おじさん本人は大真面目で必死なんだが、なにしろP・セラーズがここでも薄気味悪い怪演をかますし、ロリータも高校生では大人の範疇に入ってしまうしで、少女の無垢さはすでに無いといった有様では「オヤジ気付けやーっ」と客としてはヤジをとばしたくもなっちゃうのだ。 だけど、面白かったですよ。スー・リオンは綺麗ですし、ロリータの可笑し哀しいオカンも存在感強烈。教授はこのオバサンを無駄にいじめて死に至らしめたわけで、罰を食らっても仕方ないのだ。 美少女ロリータのその後といえばこぶ付きの中流(以下?)家庭の一主婦かあ。手に入れたお金も、あの亭主ではあっという間に散財しそう。三者全員、人生がしょーもない所に行き着いたのかと思うと感慨深いですな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-11 00:27:25)(笑:1票) 《改行有》

748.  CUBE 《ネタバレ》 徹底したザ・不条理映画。登場人物が何故こんな目にあうのか、そもそもこの施設は誰が何のために作ったのか一切の答は示されない。制作者だって考えちゃいないんだろうな。これは意味無く与えられる苦痛に耐えられるか、作品と客の一本勝負。私は全然耐えられなかったね。いやー、無理だね。数学苦手だし統率能力も無いし脱獄経験だって無いや。牛乳パックを5秒で展開できるぐらいだ。こんなことがこの環境で役立つとは全く思えん。 あーきついあーつらいとぼやきながら観続けて、それであのラスト。ああ気が晴れないったら。こんな気分になっちゃうことこそ制作サイドの思うツボなんだろうな。完敗でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-06 00:03:15)《改行有》

749.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 主題歌を含め、世間で猛烈な話題となっているディズニーアニメを、ご縁があって観に行きました。もう上映期日もあとわずかなのに(むしろそのせい?)、館内満員、前から3列目での観賞でした。そもそも瞳が異様にでかいキャラクターの画もミュージカルも苦手なところへ、こんなに歌って踊られるとは。この辺はかなり忍耐を強いられたワタクシです。 「真実の愛」を姉妹愛に据えた脚本はベタながら、客の予想を少しずつかわしてゆく巧さもあって、盛り上げ上手な展開に飽きること無く観られます。ただやっぱりご都合主義な細部は気になるところ。雪山に素手では絶対無理、とか戴冠式に王女がちょろちょろと外に?とかまあそこんとこはアニメにそんなこと突っ込むなや、と自分でも思うのですが、ひとつだけ。姉妹のつながりの強さは絶対に強調しなければならないお話なのだから、アナは幼い頃の記憶を取り戻すべきだったのでは。トロールの長老は間違いなく施してくれると思ったのになあ。[映画館(吹替)] 7点(2014-08-01 00:22:03)《改行有》

750.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 これは良かったですよ。近年の日本のゴジラ作品のかいじゅう映画感を払拭、見事な映像技術によって活かされたゴジラの大きいこと、リアルなこと!耳をつんざくゴジラの咆哮、わくわくしましたね。人間ドラマはつまんないことこの上ないんだけど、そこを我慢して我慢して、ついにゴジラ現る、の場面は真打登場!の華があって惚れ惚れする出来。ぎりぎりまで引っ張っての放射能吹きには「出たー!」と拍手喝采、全私が感涙にむせぶかっこ良さ。 いいだけ暴れてビルをなぎ倒しmutoをぶん投げる、破壊神の面目躍如。疲れて一休みした後、何事も無かったように海に帰るゴジラ。その孤高の姿、一作目へのリスペクトも感じられて大変よろしい。あまり活躍してない芹沢博士が辛うじてゴジラvs mutoのことを「自然の摂理」と説明していたように、ゴジラは人間を救うためになんかやってきたわけじゃないんですね。日々自然界の昆虫ワールドとかで繰り広げられているサバイバルの営みを特大サイズでやられただけで、人間なんざその中で逃げ惑うしかないんですわ。ゴジラを変に人間の味方扱いしないクールな解釈で、私は好きですね。[映画館(字幕)] 7点(2014-07-29 00:46:20)《改行有》

751.  バニシング・ポイント(1971) 《ネタバレ》 TVでよくありますよね。アメリカのハイウェイを暴走する車とそれを追う警察のカーチェイスをヘリからの空撮で見せるっていうやつ。アレを見ると「逃げ切れーっ」と暴走車の方を応援して家族から顰蹙を買うワタクシですので、この映画はまさにツボ。訳も無くスピードを上げてぶっ飛ばしたくなる、血がたぎる、高速になるにつれアドレナリンが出まくる人向け。破滅行動と紙一重なのでまさにアメリカンニューシネマと合致ですね。納車の目的はどこへやら、ぼこぼこになりながら走る走る。車大国アメリカ、さすがのメンテナンスだ。見事な改造車だー。ラストはショックだけど、コワルスキーは車もろとも燃焼し尽くしたんだな、と思うと分からなくもないです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-24 23:46:09)

752.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 怪物、小っさ。戦車持ってくれば一発で勝てそうな、スケール感ではゴジラの100分の1位?だけどこいつ、造型として特別なポイントがあって、それは尻尾。口と前脚に気をとられがちだけど、その隙を突いてするりと身体に巻きつけての攻撃あり。ざぶん、と本体が河に消えてもずるり、とまだ後から尻尾が視界に残る。橋の欄干に巻きついて垂れ下がるその姿の気色悪いこと。女の子の脱出計画を挫いたその瞬間の尻尾技のえげつなさ。正面と、さらに後方からも何か仕掛けてくるしつこさで、これまで名をはせてきた怪物たちとも堂々渡り合えそうな存在感はある。 なんでか怪物と戦うのが国家じゃなくて一家族というのも訳がわからないけど面白い。ソン・ガンホだし。相変わらずとぼけてるし。騒動の後始末に右往左往の政治家を完全無視、生活優先する庶民のタフさすら漂わせた鈍感力炸裂のラストシーンはとぼけてるけど鮮やか。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-15 01:04:36)《改行有》

753.  チャップリンの独裁者 《ネタバレ》 いやー、面白いですよね。誰が見ても一目でわかる当時の国家指導者二人。この二人の腹黒な掛け合いには声出して笑っちゃった。「遠くのドアから歩かせましょう」の側近の台詞虚しく、真後ろのドアからばーん、と入ってこられたあの間合い、もう喜劇として完璧。どうしても当時の世相と絡めての評価をされる本作だけども、単純な喜劇としても楽しかった。最後の大演説は無いほうが良いかなと思う派です。独裁者を笑い倒す、その批判力だけで充分チャップリンの志は伝わると思うんだけど。[ビデオ(字幕)] 7点(2014-06-08 23:43:48)

754.  テッド 《ネタバレ》 「アタシの彼氏は30にもなってクマのぬいぐるみと寝てるのよっ(怒)」とキレる彼女でありますが。いや、でもテッドの風体が中身の性格まんまの、下品でダラシなくて女好きのオッサンだったらもっと嫌だろうな。外見というのはとても大事。何が言いたいかというと、結局ふかふか もふもふというのは最強だということね。[DVD(字幕)] 7点(2014-06-08 23:33:15)

755.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 マザーコンピューターの暴走話はもうごまんとあるし、ストーリー自体には新鮮味はないけれど、結構面白く観られた。ベタと言われて開き直ってか、余計な枝葉をつけずにシンプルにロボットvs人間の構図に集中した潔さが吉と出た。人間側にはアナログにこだわるW・スミスというキャスティングも正解で、この人は仕草や表情が多彩で魅力的。人を惹きつける生まれ持った特性というのはロボットには決して持ち得ないもので、対機械の相手として実に適役。一面ロボロボロボのCGには圧倒された。きっともっと外観も人間そっくりに進化して、無機質な気色悪さも払拭されてゆくんだろうな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-30 00:57:28)(良:2票)

756.  白雪姫と鏡の女王 《ネタバレ》 誰もが知ってる白雪姫のお話の、キャラと設定だけ頂いて、楽しくデタラメなおとぎ話の出来上がり。オリジナルの要素はほぼ皆無、継母ジュリアがすごく意地悪って所だけ元のままかな。七人の小人は武闘派の泥棒で、王子はちっとも頼りなく(呪文を解くキスも姫の方からしてやる始末)、そんなわけでか弱いばかりではいられないプリンセスは自ら剣を取り、怪物とも闘っちゃうのである。いやあ、この見上げた気概、ピーチ姫にも見習ってもらいたいもんだ。 魅力的なのは、役者もスタッフも楽しかったろうな、と思わせるのびのびした雰囲気と、衣装担当の石岡氏の珠玉の仕事ぶり。ジュリアは豪華絢爛、リリーはキュート。見ているだけで心浮き立つ絹やサテンの美しさ。映像がキラキラと瞬くようで夢心地です。[DVD(字幕)] 7点(2014-05-16 01:14:17)(笑:1票) 《改行有》

757.  ゴースト/ニューヨークの幻 このお話はウーピーの存在が鍵。この人の濃いコメディキャラが目を剥いたり大声出したりして場を賑々しくしてくれるおかげで(どピンクのスーツ姿は必笑)、超甘々のtoo muchラブストーリーが俄然見やすくなった。なんせ主役の二人はパトリック・スウェイジとデミ・ムーア。デミはこの頃はまだ非凡な魅力があるけど、パトリックは100人のアメリカ人を平均して出したような典型的なルックスと佇まい。この二人ではごく普通のアメリカ人カップル然としちゃうわけで、一般のカップルの恋バナなんぞに付き合っていられない客のためにウーピー・ゴールドバーグ。正しい脚本であります。[映画館(字幕)] 7点(2014-04-29 23:50:00)

758.  スーパーサイズ・ミー 《ネタバレ》 常々なんでアメリカの低所得層の人たちはあんなに太っているのかと不思議だった。普通、食べるのに事欠くのなら痩せるだろう、と。謎はこの映画で氷解した。 ファストフード産業であるマクドナルドが、健康意識が高いわけなかろうということは判りきっているとして、米国の一市民レベルでの「食」に関する意識の低さが根底にあるという視点まで広げているのが観察者として優れていると思った。“カロリー”の意味すら知らない大人たちと、公立高校の給食がほぼ“ジャンクフード”だという衝撃。これにはたまげた。おやつだコレ。いい大人が自分でマックに行くのは自己責任(大げさ)だけど、我が子にこの昼食を出されたらそれは嫌だ。・・とアメリカの親御さんも思ったらしく、この映画をきっかけに改善の動きもあったとのこと。監督身体を張った甲斐がありました。「せめてスーパーサイズなんてのは止めないか?」という現実的な提案も好感が持てました。なんだかんだ言ってもやっぱり手軽でオイシイもんね、時々なら。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-04-18 00:36:19)《改行有》

759.  理由なき反抗 あの赤ジャケットのジミーがここにいる。J・ディーンを“永遠の青春”アイコンたらしめた有名作ではあるけれど、J・ディーンが際立った存在感というのみ。今観ると高校生の苦悩にしてはやたら幼く、人の死すら演出上のお飾りになっていたりで、ストーリーはどうにもご都合主義。だけど、やっぱりジミーがいるから。若さゆえの傲慢さとその裏腹の自信の無さ。伏し目がちの、奥行きのある表情。ジャケットとジーンズでそこに佇むだけで放つ強烈なオーラ。彼一人だけが、周囲と別物の演技をしている。点数はジミー盛り。彼がいなかったらかなりのマイナス。[ビデオ(字幕)] 7点(2014-04-16 00:03:39)

760.  家族の庭 《ネタバレ》 激苦な映画。人間の心の、「それを言っちゃあおしまいよ」な部分を映画にしているので覚悟が必要だ。メインの夫婦トムとジェリー夫妻は、非の打ち所の無い「良い人」たちなので、非難がしづらい。そしてそこが巧妙でいやらしいと思うのだ。全く良くできた夫婦だ。互いに自立し、尊重しあって菜園作りに精を出し、友人を招いてホームパーティだ。ジェリーの葬儀にはおそらくたくさんの人が集まることだろう。義兄の妻のリンダの時とは正反対の様子になるだろう。口々に皆「良い人だった」と言うことだろう。だけど本当にそんなにいい人か?普通の人だと私は思ったな。この夫婦に絡んでくるのがメアリー、見事なまでにイタさあふれる中年女で、彼女の造形が上手すぎる。自分の人生にことごとく焦っている自分好きなメアリーを“二十年来の友人”と位置づけ、付き合いを続けてきた夫妻だけど、実はちょくちょく彼女を「上から」見る目線が露見するんである。身内の義兄にはメアリーの話などしないし、初登場の息子の彼女よりも下に位置づける。“良き友人”をやってきたけど、ついにその面をキープできなくなった終盤の冷たさには、メアリー嫌いの私でも冷やっとする。まあもちろん人間関係など、ある程度の距離や節度が無いと保てないものだ。この夫婦はごく普通の人たちなのだ。知らなくてもいいことをわざわざ描き出す監督の皮肉屋な目線にたじろぐ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-04-10 17:39:11)(良:1票)

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