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プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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761.  図書館戦争 革命のつばさ 《ネタバレ》 同時期に公開している同じProduction I.G.による『BLOOD-C』と同様、脚本に難アリ。どちらも過剰に画とセリフと音楽によって状況を説明し続けるクセに、基本となる世界そのものの説明はまるで欠落していて一見さんには意味不明という状態。著作物に対する検閲と武装する程の組織的対立の背景、それにラノベ的「うふふあはは」なラブストーリーが乗っかる違和感、少なくともこの映画一本ではそこを上手く伝えようとする意識が全く働いていないように思えます。更に物語がちっとも面白くは思えず。全編の7割以上がひたすら説明って感じで、やっと物語が動き出したかと思えば別にオリジナルな面白さを見せる事もなく。地下鉄に飛び乗るとか車で逃亡するとか、よく見るようなネタを反復した上で主人公の取った捨身の行動の無意味さっぷりったら。あんな状態を「良くやった」は無いでしょ。結果的にたまたま他者によって救われただけだし。現都知事のアホっぷりを予見したかのような原作には時代を読む力があったのかもしれませんが、じゃあ映画は表現の自由の危機に対して矢を放てるような力を持った作品かと言うと残念ながら・・・。そこはまず作品世界をハッキリと刻み込んだ上でないと。映画って小説やテレビアニメとはまた別メディアですから、映画は映画としてキチンと仕切ってないのは志が低いとしか言えません。それにしてもラストのところのシーツ越しの映像、あれはシーツ越しのみでいいのに何故わざわざ間にアップのカットを入れましたかね? 映像でそんな事まで説明しなくちゃいけないんですかねぇ?[映画館(邦画)] 5点(2012-07-06 21:13:38)(良:1票)

762.  愛と誠(2012) 《ネタバレ》 原作の連載をリアルタイムに読んでいた身からしたら「これは『愛と誠』ではなくて、ただのパロディでしかない」と思いました。最初のうちは。今やアナクロなお笑いにしか映らないであろうものを、何故わざわざ引っ張り出してきてわざわざ笑ってみせるの?っていう憤りに近い感情が強かったのが事実です。その時代を生きてきた人間にとっては自分が生きた過去に対して笑って済ませてしまえるような割り切りなんてとても持てる訳はありませんしね。ところがこの映画、そのアナクロ感覚を笑ってみせているようでありながら、徐々にキッチリ真剣に原作の持つ純愛の世界へと誘ってゆく訳です。どう見てもヘンなキャラでしかなかった筈の面々が語る愛が、いつの間にか胸に迫る感情の発露へと昇華されてゆくのです。そう、岩清水の「早乙女君、君のためなら死ねる」のセリフがお笑いから真剣な純愛へと受け手の意識が変化してゆくように。これは何というか、上手いなぁ。前半のバカ映画ノリを全編通してしまっていたとしたらボロクソに貶していたかもしれませんが、バカに見えても熱かったんだよ、っていう過程をキッチリ見せてくれたのでとても良かったなぁ、と。これを嘲笑うだけの時代になっちゃってたとしたら、それはなんだかとても悲しい事で。妙に女優が生きている映画でしたが、特に武井咲演じる早乙女愛はお笑いキャラであってももう最初から自分の中の早乙女愛の具象化という感じで最初から最後までホワホワと見つめておりました。あのお姫様カットは自分くらいの世代には直撃しますな。1972年にあのステンレスの銀色ピカピカに黄色のラインな総武線はないわぁ、真っ黄色じゃなきゃダメだわぁ、と他が70年代の雰囲気の再現に腐心していただけにそこはなんか残念な感じでしたが、安易な『グラインドハウス』からの引用だけに止まらない時代性の表現も今の日本から失われつつある熱さを感じさせて心にたぎるものがありました。昔は良かったなんていう懐古主義ではなく、実は時代を越えて愛に真剣である事の普遍性を説いた名画だったと思います。[映画館(邦画)] 9点(2012-06-25 06:58:02)

763.  ワン・デイ 23年のラブストーリー 《ネタバレ》 なんだか期待していたのと随分違う感じ。23年の間、7月15日一日だけの出来事を切り取るという手法が何か映画的に面白い結果を生み出すのだろうと思っていたら、別に普通に物語が断片としてほぼ時系列通りに流れてゆくばかり。しかもその物語もステキなラブストーリーという訳ではなく、自分のキモチを押し殺しているようでいて、その実、欲とエゴを剥き出しにしている男と女の物語、みたいな。後半、ああいう展開になるとは思ってもみませんでしたが、最後の数年の悲しい展開、そこから総括されてゆくモノが映画全体を受け止めきれていないような気がして、何やら重たさばかりが残ってしまって。突然断ち切られたところからも映画はあくまで断片で描かれてゆくので、そこからの再生、その生きた証しがきっちり刻まれてゆく感じがもっともっと欲しくて。アメリカ産ながら全編ヨーロッパの映画らしい色調と画風がステキな映画ではありますが、物語の方もヨーロッパ的な「そんなにうまくいくものではないですよ」っていう痛みの強い感じがちょっとツラい映画でした。[映画館(字幕)] 5点(2012-06-25 06:57:28)

764.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 『(500)日のサマー』の監督ならば、もっともっと変わった匂いのする『スパイダーマン』が見られると思ったのですが、印象としてはちょっとジミになっただけの『スパイダーマン』。より深くドラマを描くっていう訳ではなくて、単にメリハリが減っただけという感じ。叔父さんが殺されてしまう原因を作ったのはピーターなのに、そこに対する反省とか後悔とかが抜けていて、怒りによる親父狩り状態、そしてそこから正義に目覚めてゆくっていう感じに見えるのはどうなんでしょう。自分に対する怒りがその行動に駆り立てているのですよ、って言うにしては自己を正当化する主張ばかりしてますしねぇ。街の人々の反応もごくごく薄いので(具体的に描かれるのは子供を救われたお父さんとその仲間たちくらい)ヒーローものとしての爽快感にも欠けますし。完全な焼き直しを回避するための細かな変更が、結果的にはウジウジとして地味な印象を与えてしまっている気がします。アクションシーンも前シリーズの時点で十分にCGを使いこなしている感じだったので、今回は更に進化した映像が見られるという程でもなくて。さっさと正体を知ってしまうグエンの存在は良かったですけど、エマとしては『ラブ・アゲイン』や『ヘルプ』の方が表情が多彩で良かったな。でも、前シリーズからして登場人物がごく狭い範囲の話で『スパイダーマン』世界っていうのはそういうものなんでしょうね。「責任が伴う」っていうメッセージも。その繰り返しって点でリセットするだけの意味はそんなに感じませんでした。それにしてもこれ見よがしに登場するVAIOとかAndroid携帯とかソニーミュージックの日本専用エンディング曲とかスパイダーマンはソニーの広告塔ですか? 『ミステリー・メン』のキャプテン・アメイジングや『タイバニ』を地で行ってるようなものね。[映画館(字幕)] 5点(2012-06-25 06:30:49)(良:1票)

765.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 最初から期待値下げまくって見たらワリと楽しめました。って言っても素直に見るって姿勢には欠けまくってましたが。白雪姫、塔に幽閉されててクラリス(『カリオストロの城』)みたいだな、と思ってるそばから動物戯れ系でナウシカ?みたいになって次にサン(『もののけ姫』)かよ!シシ神様かよ!みたいな状態で。ジブリ臭いわぁ、んでも映像的には全編ほぼ灰色で『ロード・オブ・ザ・リング』風で、あと『ネバーエンディングストーリー』の悲しみの沼の展開そっくりとか『ハリー・ポッター』のディメンター風とか、で最後の方は『アリス・イン・ワンダーランド』のアリスね、みたいな。既存ファンタジーのイメージ寄せ集めって感じではあります。前世紀末に作られた『スノーホワイト』では色々とドラマを抱えたシガニー・ウィーバーに感情移入して悲しい話だなぁって感じになっちゃいましたが、今回のシャーリーズ・セロンには特に感情移入できる程のドラマも無く、ただキレイなだけのフツーの悪い人って感じで。でも、何より失敗したのは、途中で「クリステン・スチュワートってジェットジャガーに似てない?」って思っちゃった事で。もう以降はジェットジャガーが頭にこびり付いて「頑張れジェットジャガー、負けるなジェットジャガー!」みたいな感じになっちゃって。んでも、だからこそ楽しめたんじゃないかと思ったりもして。大体、甲冑身に着けて戦う白雪姫なんて、ネタとしてしか見られんわさ。アリス、白雪姫と甲冑着させたハリウッド、次はシンデレラかドロシーでも武装させますか?[映画館(字幕)] 6点(2012-06-21 21:10:15)(笑:3票)

766.  ソウル・サーファー 《ネタバレ》 なんだか騒がしい映画。もう少し「静かな映画」を見たかったのですが、それはデカい音=いい音だと思っているかのような新宿バルト9の再生環境のせいばかりでは無くて。私としてはベタな感動物語を期待していたんですけど、基本はサーフィン映画なんですよね。音楽ガンガン聴かせてカッコつけた編集でカッコいいサーフィン映像を見せてナンボっていう。で、一方で冒頭から病院に運ばれるまではB級ホラー。若者達の姿を点描して海の中の「何か」を少々引っ張った上で鮫に襲われて、って。ホラー的音楽だけでなく、明らかに『ジョーズ』から手法を引用していて。そしてヒロインがサーフィンをしている部分のアップはデジタル合成+CGI丸出しの、そこだけイメージショットの如き世界になる、と。なんだかバラバラの要素をそのまま繋げた映画って感じ。なのでこの映画の大切な要素の1つ、海に自由を奪われたけれどそれでも海を愛するって部分が他の様々なノイジーな要素にジャマされ続けるという。この映画、ほぼ全編波の音が聴こえているのですが、その波の音をヒロインと海との対話に対して重要なソースとしてあまり使ってないんですよ。何しろその上にガンガンと音楽乗せまくりですから。もう1つの大切な要素、家族愛はそれぞれのキモチや立場を描いていて良かったと思います。アナソフィア・ロブはこれまでの象徴的ヒロイン演技より進んで喜怒哀楽全てをぶつける演技で存在感を示してましたけれど、中盤以降ひたすら映像にデジタル処理が入り続けるという特殊性からか、片腕を失ったゆえのぎこちなさとは別のぎこちなさが生まれてしまっていた気がします。ラストの実在する人々の映像は、実話であった事を映像で実感するがゆえの感動で、映画そのものの感動とは全く違うモノですしね。落ち着いた感動系を期待するよりもアメリカ的なポジティブスポ根映画として見るのが吉って映画でした。[映画館(字幕)] 5点(2012-06-17 08:34:44)(良:1票)

767.  サニー 永遠の仲間たち 《ネタバレ》 悩んだり対立したり楽しくてバカで切なくてキラキラした彼女達の高校生活。学園祭の日、その青春の終わりを告げるのがきらびやかなダンスのステージではなく、最悪の悲劇であったというところがとても厳しく、光り輝いていた筈の未来が現実の重さに圧されてゆく事をこれ以上無い痛みという形で描きます。25年後の現実の厳しさは、かつてのリーダー格の末期ガンという形で最初から提示され、ですがあくまで映画は笑いとブラックなネタで彩られ(主人公のイタコ状態はマジでヤバ過ぎ)、テンポ良くたっぷりの見せ場で自在に過去と現在を行き来し、決して飽きさせる事はありません。軍事政権下にあったかつての韓国の姿を、ただの背景やスタイルではなく、人々の表情をふんだんに盛り込む事でそこに生きた人々を浮かび上がらせ、現在に繋がる生を感じさせます。現在のシーンも悲喜を織り交ぜ更なる未来への道筋までも示し(最大の悲劇をサラリとすっ飛ばした後のラストは都合良過ぎな感が無きにしもあらずですが、これは救済の物語ですからね)、一本の映画に様々な感情が次から次へと湧き出す稀有な体験をしました。笑わせ泣かせるというのは韓国映画の決まり事のようになっている感もありますが、これはその基本を活かしつつ、多彩多層なエッセンスを巧みに組み上げ「大笑いしながら泣けるけどどっしりとした厚みのある素晴らしい映画」という離れ業を成し遂げました。韓流にゲンナリ食傷気味な人も(映画の中でそれを皮肉っているシーンがあったりして大笑い)これはイケるんじゃないかと思います。[映画館(字幕)] 9点(2012-06-10 16:27:50)(良:1票)

768.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 その期間ときたら、あまりに特異な、非日常的な痛みを抱き続けなければならない訳です。世界はいつもと変わらぬ時を刻んでいるのに、自分達は何故こんな悲しさ苦しさ切なさの中に居るんだろう?って。奇跡を望んだり想いに沈んで孤立したり。そこからなんとか自分と家族が生きるための世界を再構築してゆく、あの感じが上手く表現されていると思いました。流転してゆく人の生とそれを包み込む大自然。空気が匂ってくるような映像は、まるでそこに抱かれるかのような感覚を与えます。すっかりオッサンになったジョージ・クルーニーのくたびれ加減がハワイアンのメロディと共に映画の角を削っております。欠点だらけの人々が自分以外の人々それぞれの痛みをちょっと理解してちょっと進む、そういう「ちょっと」な映画ですが風がそよそよと吹き込んでくるような、意外に心地良さすら感じる作品でした。[映画館(字幕)] 7点(2012-06-10 15:25:13)(良:2票)

769.  幸せへのキセキ 《ネタバレ》 ステキな映画でした。特に何か尖った部分がある訳でもなく(尖っているのはせいぜい息子の描く絵くらいかな)、素材に対して極めて真っ当な描き方をしている感じがします。予告編から受けたイメージを大きく外す事は無く(幼い子供を残して逝った母、動物園付きの家を買う、動物園の再生と家族の再生・・・)、でも、そのイメージを面白く見せるという点について大変良く出来た映画だと思います。妻の思い出から抜け出せないでいる父と、母を亡くした悲しみから心を閉ざしてゆく息子。ともすれば重く暗くなりがちな話が、幼い娘のキャラクターによって明るくテンポよく運ばれ、動物達と動物園で働く人々の存在を介する事で多彩な興味深いドラマを重層的に展開して。ちょっと動物園側の二人のヒロインが能動的にドラマを動かし過ぎた感はありますが(雨の中の抱擁とチケット売り場でのキスにちょっとひっかかってしまったりして)、母を失った状態からその痛みを抱いて前へと踏み出す家族の姿には感動しました。ラストにあんなステキなエピソードを持ってくるのも良かったですしね。役者の放つ魅力いっぱいの映画でした。それにしてもこのひと月半の間に似たような設定の映画を4本(『ももへの手紙』『虹色ほたる』『ファミリー・ツリー』そしてこれ)立て続けに見る事になったのは、個人的に何か意味があるのか無いのか。私の家族って、今やもう2匹のネコだけですけどねー。[映画館(字幕)] 8点(2012-06-10 14:51:17)(良:3票)

770.  タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら 《ネタバレ》 ビスタサイズのスクリーンに上下黒のシネスコサイズ、映像と黒の間にかかる字幕、たまに音声が飛ぶという、いかにもブルーレイ素材の映写っていう状態で見ました(そういうのはキチンと告知して欲しいわ)。冴えないオッサン二人が大学生グループに一方的に殺人鬼に間違われ、学生達が次々に一方的に自爆してゆくというスプラッタコメディ。前半はそのバカっぷりに大笑いさせて頂きましたが、中盤になって物語が収束に向けて動きだすとフツーの映画になってしまって。学生達の側にイニシアティブが移り、救出の物語になってからは特に面白い展開というのも無く、また、シリアルキラーの血統なんて流れは古いアタマの作りって思えてしまって。終わってみれば期待したよりも悪い意味でマトモな映画だったねぇ、って感じ。オッサン二人はあくまで巻き込まれる存在で突き抜けたバカに走る事がないので、その分もっと学生や警官の側にバカがいっぱい居たら良かったんじゃないかなぁ。血まみれ映画なのにハッピーなエンディングっていうのも、もっともっと突き抜けてハッピーにした方がギャップが激しくていいのにね。主役二人の小汚いジミなカンジはなかなかでした。[映画館(字幕)] 6点(2012-06-04 06:39:26)

771.  メン・イン・ブラック3 《ネタバレ》 前2作もリアルタイムに劇場で見たものの、特に面白いと思う部分は無いって感じだったのですが(小ネタを色々と挟みつつも、本題はただ悪いエイリアンをやっつけろ!ってだけでさっさと終わる映画でしたからね)、今回はタイムパラドックスものという事で物語に様々な興味が生まれて楽しめました。このテの物語にありがちな様々な疑問が生じてしまうのは確かなのですが(クライマックスの小ジャンプ、アレは先に定義された理論との差異が生じてたりしません?)並行する次元を見るエイリアンの存在によって未来の不確実性の揺らぎがサスペンスを生み、意外にも感動的なラストシーンを生んで。まさかこのシリーズで不意打ち状態な感動を食らうなんて思いもしませんでしたよ。過去に飛んでからはエイリアン絡みのアクションの見せ場があまり無いとか、KとOの現代での関係をもう少し見せて欲しかったとかの不満点はありますけれど、ここまでシリーズを見てきて今回初めてキャラに親しみを抱けました。肝心のトミー・リー・ジョーンズの出番は少なくて、ジョシュ・ブローリンがその愛着に貢献した感じなのはちょっと皮肉な状態ではありますが。それにしても不粋で興を削いだのは、本編終了後にくっついてる『アメージング・スパイダーマン』の予告と、クライマックス直前にゆっさゆっさと劇場を揺らした地震。地球さん、カンベンしてください。[映画館(字幕)] 7点(2012-06-01 21:08:44)

772.  ダーク・シャドウ(2012) 《ネタバレ》 スピルバーグファンな私でも、ジョン・ウイリアムズはともかく、ちょっとヤヌス・カミンスキーとマイケル・カーンからは離れてみて欲しいな、って思ったりするんですよね。これがそんなに好き!ってワケではないティム・バートンとなると、もうダニー・エルフマンもヘレナ・ボナム=カーターも、そしてジョニー・デップもいい加減にしてくんない?みたいな。予告編見ただけでも今のティムのマンネリタッチで『ビートルジュース』を再現するワケ?ってゲンナリしたんですけど、本編はそのゲンナリ予想を更に下回るシロモノで。物語が上手く転がってゆかない脚本がキツくて(様々な要素が散りばめてあるものの、それらがちっとも流れを作っていません)、そしてそれをフォローできるような新鮮な魅力のある映像なり演技なりが全くない、内輪で惰性で映画作ってるような感じがして。白塗りメイクのジョニーと退色した銀残し風の画とダニーのホラータッチの音があればそれでなんでも賄えちゃうし、みたいな安直さを一体何度繰り返すの?って状態で。『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』『スウィーニー・トッド』のうちどれか1作を見ていれば、別に今回特に新たに楽しめる部分はありません、みたいなクリエイティヴィティの欠如がキツ過ぎてしまって。エヴァ、クロエ、ジャッキーというご馳走役者達に食傷状態な味付けをして徹底的に素材の味を殺しまくったティムのマンネリっぷりは、やや重症。欠如した父性への渇望まで毎度のワンパターン、自らを記号化してみせるティムの永久機関に懲りずに付き合えるほど、みんなヒマじゃないんじゃない? ラストのアレもジェイソンかゴジラかって状態であまりに凡庸なイメージにびっくりだわよ。[映画館(字幕)] 3点(2012-05-31 20:46:11)(笑:1票) (良:2票)

773.  ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 そんな事言ったって、ウディ・アレンが過去というものを深く深く愛しているのは、みーんな判っている訳で、なので今回もまた自虐的ですねって。セリフにしてまで語られる「大切な今を生きましょうね」っていうのはあくまでタテマエ。ウディ・アレン版『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』。ひたすら芸術の都パリに酔う映画。時代による色調、タッチの変化なんていうのは無くて、全編、湿り気のある夜の光を撮らせるならばこの人、ダリウス・コンジによって切り取られた美しいパリ。ウディ・アレンをモロに映す神経質で饒舌でシニカルな主人公の前に登場する面々の描き方はどれだけウディが楽しんでいるんだろう?ってくらいに芸術への思慕に溢れ、一方で今回も知識だけで理論化し物事の価値を決め自らは何も生み出さないような知識人に対する皮肉もこってり織り込んで。結局、でも「パリってステキよね」で終わりで十分な映画。楽しい、美味しい、美しい、素晴らしい、そういうシンプルな感情でいいんだよ、っていう事を説明するために自らはややこしい創造の嵐の中に居るウディなのだなぁ、という映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2012-05-28 06:51:03)(良:4票)

774.  虹色ほたる ~永遠の夏休み~ 《ネタバレ》 「父親を亡くした子供が夏の田舎で不思議な体験」という事で『ももへの手紙』と思いっきりネタカブリしておりますが、こちらもまた日本の夏を情感たっぷりに描いて見所の多い作品でして。去りゆく人、去りゆく場所、去りゆく時、去りゆく夏を惜しみつつ、それを越えてゆこうとする少年(このあたりも『もも』と類似しているのですが)の生を真面目に見つめています。特徴あり過ぎなキャラクターデザインはどうなんでしょ?という感じですが、見始めてしまえば意外と馴染み易く。ただ、あまりに実験的映像に拘り過ぎるあまりに、後半の住職との対話シーンでの静の映像に組み込まれたひたすらぐにょぐにょ動き続ける主人公のフルアニメや、クライマックスの行燈の中を駆けるシーンでのまるでキャラの違う写実主義(『MIND GAME』思い出しちゃいましたよ)の違和感が興を削いでしまっておりました。また、松任谷正隆氏の音楽はあれこれと過剰に語ろうとし過ぎ。物語もベタで固めたともすればクサさ炸裂な話ではあります。それでもキャラに与えられた命には心動かされ、ドラマを見守り、結末に期待と不安を抱いてのめり込んで見ていたのですが・・・ラストで超展開。ポカーンって感じで。一体何をやらかしてしまったの?この映画。『もも』はあちこち細かく余計な事をしている感じでしたが、この映画は最後でドカン!と大きく余計な事しちゃったねー、って。もっと慎ましやかにとかさりげなくとか、そういう形にできなかったのでしょうかねぇ。過剰に盛り込まれた要素が色々なものを台無しにしてしまっているように思います。それまでが静かで細やかだっただけに、何故ここだけいきなり大仰に「大感動作!」ってノリになってしまったのか、とても残念。それまではとても良かったんですけどねぇ。[映画館(邦画)] 6点(2012-05-20 15:24:56)

775.  ロボット 《ネタバレ》 あの劇場中が沸きに沸いた『ムトゥ 踊るマハラジャ』の日本公開から14年、「スーパースター ラジニ」の看板もCGバリバリになって随分と進歩したねぇ、と笑ったのも束の間、なんだか残念な気持ちばかりが出てきてしまい。デジタル技術の進歩はインド映画にもしっかりと焼き付いていて。シャープな映像と駆使されるCGI&デジタル合成、バキバキのデジタル音声。でも、あの楽しかった『ムトゥ』のノリはほとんど見当たらなくなってしまって。既にCGが特殊視覚効果の主流となっていた前世紀末、この映画と『スパイス・ザ・ムービー』の二大ジャンプ映像はそのあまりの独自性が輝きを放っていた訳ですが、現代のテクノロジーは映像を横一線に並べてしまい、結果として地域や民族による独自性をかなり薄めてしまっているように思います。あちこち雑だった『ムトゥ』に比べると、とてもマトモなんですが、ハリウッド的フツーさになる事が求められているのだとすると、それは淋しいとしか言い様がない訳で。クライマックスのロボット軍団の暴走など楽しませて貰えますし、ラストのメッセージは感動的だったりもします。でも、それは別にどこの国のどの民族でも作れるモノな訳なんですよね。邦画にしてもそうなのですが昔から脈打つ民族の血が映像から失われるのは切ない、って思うのはエゴなんでしょうかねぇ。もっとも、調べたところによると日本公開版はオリジナル版から40分近くカットされダンスシーンが2曲削除されているとの事。ダンスシーンこそ、その個性的魅力の最大要素なのですから、映画の魂を削ってしまった不粋なカットバージョンでキチンとした評価が下せるのかどうかは甚だ疑問ではあります。物語はむしろありきたりなのですから、そここそをちゃんと見せるべきだったと思うんですけれど。[映画館(字幕)] 5点(2012-05-18 20:13:27)

776.  タイタンの逆襲(2012) 《ネタバレ》 飽きたわぁ。だって前作と基本は同じなんだもん。冒険の旅に出ました、怪物にどんどん仲間が殺されて人が減ってゆきました、最後はデカいラスボスと対決です、って。前作で批判された部分に対して特に配慮する事もなく、義務的に続編作ってみました、って感じ。どうせ物語は大して面白くないのだから、せめて怪物関係を充実させて欲しかったところなのですが、これは明らかに前作に及びません。だって映像が揺れ過ぎでディティールよく判らないんだもの。何やら獰猛そうなのが無闇に暴れてます、って映像ばかりで、具体的にどんな恐ろしさなのよ?っていう描写が欠けてしまっていてガッカリ。怪獣映画的な溜めは必要だと思うのですが。その点、ラスボスはデカい分、ゆったりとした動きでその姿をしっかと見る事ができます、けれど、このラスボス、単にぼーっと立ってて腕を振り回すだけってゆー。攻撃が溶岩飛ばしのみ。前作ボスのクラーケンのアトラクション的映像に比べるとかなり地味になっちゃった印象です。3Dは前作に比べると良くなりましたし(前作は距離感が破綻しちゃってる箇所があるようなレベルでしたからねぇ)、「3Dのキモは主観での移動ショット」っていうのは判っているようですけれど、延々とソレで通す訳にもいきませんからねぇ。せめてせめて、父から子へ、更に孫へと世代が移ってゆくドラマ、そこだけでもキチンと一本筋を通してくれていれば良かったんですけど、それが描かれるのってほぼ冒頭とラストだけですし。なんか娯楽映画シナリオ作成ソフトに要素ぶち込んで組みあがったような、色々な「魂」が足らない感じの映画でした。[映画館(字幕)] 4点(2012-05-16 07:07:11)

777.  幸せの教室 《ネタバレ》 トム・ハンクスの監督作品な訳ですが、どうも俺様っぷりを発揮してしまったといったところでしょうか。トム・ハンクスばかりが目立つ、彼以外の扱いがやたらぞんざいな感じで、それはヒロインのジュリア・ロバーツにすら及びます。ジュリアは大事な役どころな筈なのですが、映画が中盤に至っても冒頭から何ら変化のない状態で延々と更年期障害的イライラを見せるばかり。その上で「酔った、色々あった」という理由で唐突に教え子であるトムに積極的に抱き付きキスをするという超展開でその違和感にポカーン。トムの生活ばかりを追っている状態なので周囲の描写がひたすら唐突だったり雑だったりする印象なんですよね。明らかな伏線だと思った事がちっとも実を結んでゆかず、なので集団のドラマとして盛り上がるべきところがまるで盛り上がってゆきません。同じ大学、講座の生徒達に与えられたハンパな伏線の出来損ないみたいなモノは一体なんなのやら。辛うじて伏線が回収されるのは「醤油」くらいのモノです。コメディとしてクスリと笑える程度のものはありますが、ロマンティックとかハートウォーミングとか、そういうのを期待すると意外なまでのユルさ、ペラペラさにガッカリって感じです。予告編から浮かぶ「どうせこういう映画なんだろうな」って安直なイメージ、そこにすら到達できない感じの残念な作品でした。でも、この映画の最大の問題はトム・ハンクスのメイクでしょうねぇ。ドーランべったりみたいなフラットなメイクでまるで被りモノみたいな不自然さ。正直なところキモいです。決して衰えを見せたくないという監督にして主役の俺様っぷりがそうさせてしまったんでしょうかねぇ・・・。[映画館(字幕)] 4点(2012-05-13 20:44:07)(良:2票)

778.  宇宙兄弟 《ネタバレ》 原作未読です。今、邦画の多くがマンガ由来だったりするのですが、マンガであるがゆえに許して貰えるんじゃない?って甘えてる事が多分にあるかと思うんですね。ウソっぽくてもあり得なさそうでも、元がマンガなんだからいいじゃんっていう。この映画も最初の印象はあり得なさそうな感じ。史上最年少の宇宙飛行士で日本人で初めて月面に降り立つなんて言ったら、とにかくマンガ的な常人とは違う生まれた時からずっと天才な人間のハナシですよ、みたいな感じで。でも、この映画は真面目な姿勢とリアリティある描写の積み重ねでそのウソっぽさに説得力を与えてゆきます。私が最初に感心したのは日々人が「UFO」を日本語では「ユーフォー」、英語では「ユーエフオー」と発音し分けていた事。アレを「ユーフォー」と発音してもアッチでは通じません。そういう細かい部分からロケット打ち上げのCG、月面での光と影の描写といった大々的なものまで、なんとなく甘えてみました、みたいないい加減さが感じられないのが良かったです。最終選考に残った6人のうちオタクと関西人はあそこに選ばれるレベルの人間じゃないだろとは思いましたが「ガンダム」と「京大」の2つのモチーフがその背景を物語っているのかもしれません。あと、月から地球はもちろんあんなに大きく見えませんが、アレは『E.T.』の大きな月と同じようなモノで。人の視覚は物を正確に捉えている訳ではありませんしね。説得力が与えられてゆくと共に六太のコンプレックスと諦めた夢とが浮かび上がり、日々人との繋がりに魅入り、最後にはみんなの夢にまで繋がって感動に導かれてゆく、それは真面目に組み上げられた、とても良く出来た映画だと思いました。[映画館(邦画)] 9点(2012-05-11 22:21:32)(良:1票)

779.  DOG×POLICE 純白の絆 《ネタバレ》 映画を見続けた人を最後に裏切るような脚本を書いてはいけないと思うのですね。この映画で主人公はスタンドプレイを戒められ、チームでの協力こそが大切ですよ、っていうメッセージを描いてゆく訳なのですが、クライマックスに至って主人公は何も学ばなかったかのようにスタンドプレイに走り、更には主人公を戒める側に居た筈のヒロインまでもがスタンドプレイに走り、結果として二人でデンジャラスな状態に陥るという。ついでにチームもそのスタンドプレイを認識しながら全員爆発物のみに集中しちゃって二人を放置して(そもそもあの状況で何故放置してる?)事態を大きくしてるし。途中で脚本家が交代したとか訳判らなくなったとか、もう最後にそれまでのメッセージ全否定。人間みんなバカで犬だけがおりこうさんでした、ってそんなオチを付けてどうすんの。テレビドラマ的な、ありきたりな物語ながら(マヌケなシチュエーションもいっぱいながら)ダレる事もなくそれなりに見られる映画だと思っていたものが、最後でメチャクチャな事になってしまって唖然呆然。つーか市原くんってキャラいつも一緒だよね・・・。[映画館(邦画)] 3点(2012-05-08 20:45:58)

780.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 前半面白くて後半つまんない。感想はもうそれだけで十分って気もしますが、一応長文型レビュアーなんでここから先は蛇足で(笑) 前半は色々と頑張っている気がするんです。セットとモブとCGを駆使した古代ローマのローマっぷりや阿部ちゃんのローマ人っぷり、その頑張りが生み出すギャップの笑い。だけど中盤以降はなんだかとても雑と言うかいい加減な感じになってしまって。市村正親のハドリアヌスなんてのはネタでしかない訳じゃないですか。なのにシリアス。もうたっぷりタメの演技をしていてテンポ殺す殺す。元々演技の間合い、編集の切り方が何やら不自然?って感じの映画ではあるのですが、マトモに映画たらんとしようと体裁を気にし始めたようなあたりでモロにぎくしゃくしてしまって。こちらとしては、いや、別に笑わせてくれればそれだけでいいから、って感じなんですけど。で、最もイカンのがタイムスリップものとして作られているにも関わらず、過去の改変による現代への影響オチ、これが全く一切スルーだって事。過去と現代とを行き来する映画でそこがまるっきり欠落しているって、一体何から逃げているのやら。銭湯がローマしちゃってます的なオチくらい入れておこうよ。せっかく阿部ちゃんが頑張りまくっているのに脚本と演出はとにかく無難な方向へ逃げようと必死になってる感じがする残念な映画でした。邦画ってそういうパターン多いよね・・・。[映画館(邦画)] 5点(2012-05-08 20:24:25)(良:2票)

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