みんなのシネマレビュー |
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761. キャリー(1976) ホラーと呼ぶにはちょっと違和感のある、異色のスリラー映画。 ストーリーは非常に単純なんだけど、その分判り易く、 ヒロインのキャラ描写が存分に描かれているので、すぐに感情移入ができる。 シシー・スペイセクは、他の映画でも端役で出演しているのを何度か見かけたことはあるのだが、 これ一作で顔と名前はずっと忘れなかったから、やはりハマリ役だったということでしょう。 脇役陣も、その後ブレイクしたジョン・トラボルタ、当時若手注目株のウィリアム・カットに ナンシー・アレン、演技派エイミー・アービングと、いいところを揃えてます。 演出は全般的にB級らしい作りといった感じだけど、ショッキングなドラマでありながらも、 何となく切なさを感じてしまう、狙い所の面白い作品だった。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-28 13:44:25)《改行有》 762. 武蔵野夫人 武蔵野の風景がとても素朴で、何となく郷愁を覚えさせる映画。 設定や映像から文芸作という雰囲気は感じるんだけど、基本的にお話の内容はメロドロマ。 ラストのラストまで、情感たっぷりの展開を見せてくれます。 う~ん、なるほど。何でこうなるのか、よくわからないや。[DVD(邦画)] 5点(2011-08-28 11:05:39)《改行有》 763. 地球の静止する日 古い昔のSF映画。当然のことだけど、特撮シーンらしきものはほとんどなし。 ストーリーも粗っぽいし、いやはや判り易すぎるほどのメッセージで、 いかにも子供向けといった作りの映画だけど、何か懐かしい雰囲気で味わいがある。 これはこれで面白いよね。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2011-08-28 10:53:31)《改行有》 764. プロ野球を10倍楽しく見る方法 御存知プロ野球好プレー珍プレー集に、 当時のベストセラー本のタイトルをつけて制作された企画ものの作品。 選手たちのキャラアニメなどを盛り込み、映画用に新たな構成はされているが、 みのもんたのナレーションも同じで、テレビ放映時の内容とほぼ変わらなかった。 野球の知らない人でも楽しめるし、笑えるシーンもあるにはあるけど、 別に映画で観なくてもいいし、それ以前にこれは映画じゃないよね。 PART2も制作されたということは、一応ヒットしたのかな?[映画館(邦画)] 0点(2011-08-28 10:24:12)《改行有》 765. 我が道を往く 1944年のアカデミー賞作品。まさにアメリカの良心を描いたような映画。 逆境にも負けず、前向きな姿勢を決して崩さない牧師さん役を、ビング・クロスビーが好演。 ストーリー展開も良かったんだけど、クラシック映画ってベタな演出が少ないのがいいよね。 一見淡々としているように見えても、じわじわと心を温めてくれるような、 そんな感動を与えてくれる作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2011-08-28 10:01:58)《改行有》 766. 救命艇 一隻の救命艇に集まった男女達の人間模様を描いた、ヒッチコック監督の密室劇。 救命艇は小さなボートなので、さすがに十人近くもいるとお話が広がらず、中ダレぎみ状態。 それ以前に人間ドラマなのか、極限状態の人間心理を描きたかったのか、 互いの素性が不明という面での心理サスペンスに持っていきたかったのか、 全て中途半端で内容がぼんやりしてしまった。無名の役者たちの演技は悪くはないのだが、 結局誰にも感情移入ができず、各キャラの印象も薄い。アイデアはとてもいいんだけど、 同監督の「ロープ」と同様、あくまで実験的といった印象の作品。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-28 09:58:10)《改行有》 767. ヒズ・ガール・フライデー 様々な人間たちが入れ替わり立ち替わり登場してきて、 マシンガントークを繰り広げるスクリューボール・コメディー。 今で言えばドタバタコメディーといったところで、この会話が洒落ていると取るか、 ただうるさいだけと取るかは、観る人の感性によって別れそう。 主演の二人、特にヒロインはすごく良かったんだけど、ストーリーも爆発し過ぎていて、 自分の嗜好には合わなかった。古い映画なので、映像や音質はあまり良くない。[DVD(字幕)] 3点(2011-08-28 09:47:42)《改行有》 768. フランケンシュタインの花嫁 前作の完全な続き物。一応テーマは友達ということで、 モンスターは言葉も覚え、一見すると、身体の大きなちょっと変なおじさんに見える。 面白いシーンもそれなりにあるのだが、おどろおどろしい前作と比べて今回はコミカルというか、 ソフトな感じに仕上がっていて、モンスターの悲しみは前作ほど感じなかった。[DVD(字幕)] 4点(2011-08-28 09:15:58)《改行有》 769. 希望ヶ丘夫婦戦争(2009) 夫婦の性生活をコミカルに描いた作品。さとう珠緒はかわいいんだけど、 ストーリーの内容がほとんどないので、88分でもものすごく長く感じてしまった。 全体の雰囲気は映画ではなく、さりとてテレビドラマ風というわけでもなく、 映画好きの仲間内で撮って作ったホームビデオという感じ。演出も同様。 エロチックなシーンがあるといっても、まあ大したことはないので、 暇つぶし程度で鑑賞するのがベストかと。[DVD(邦画)] 1点(2011-08-28 08:52:04)《改行有》 770. 或る夜の出来事 同じお話で今リメイクしても十分観れるぐらい、シナリオが良く出来ている。 序盤、中盤、終盤と、お話の流れに無駄がなく、ほぼ完璧に近い仕上がり。 クラーク・ゲーブルはスマートでカッコよく、役どころもバッチリ決まっていたのだが、 残念だったのは相手方の女優さん。印象が薄いというか、今では顔もまったく思い出せない。 ラストはこの映画の一番の見所。どっかで観たことがあるなぁと思っていたら、 あの名作「××」の元ネタだそうだ。[DVD(字幕)] 7点(2011-08-28 08:07:39)《改行有》 771. 透明人間(1933) ある研究に没頭していた科学者の、悲劇の結末を描くSFホラー。 古い映画だが、特撮シーンも悪くなく、最後までちゃんと観れた。 薬の副作用で・・・という設定は今イチだが、人間の欲望に対する愚かさを しっかり描いているところがいい。ラストは思わず主人公の悲哀さを感じてしまったが、 もう少し恋人とのエピソードを絡めたほうが良かったかな。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-28 08:04:20)《改行有》 772. フランケンシュタイン(1931) 「フランケンシュタイン」のモンスターと言えば、やはり本作のキャライメージが一番強い。 役者さんのメイクや動きなどが凝っていて観ているだけで面白いのだが、 モンスターの悲哀さはあまり表現されておらず、内容の方は今ひとつ。大変古い映画作品だが、 どちらかと言えば娯楽系の、普通のホラー映画に近い作りといった印象の作品だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-27 16:35:33)《改行有》 773. 嘆きの天使(1930) 主人公のおじさんのキャラがとても立っている映画。 "50を過ぎてからの色狂いは直らない"は昔ながらの定説だけど、 そこだけ描いても映画にはならないということで、後半からの展開がとても面白い作品だった。 教授役の初老の俳優さんは、いかにも頑固そうな顔つきをしていながらも、愛嬌があって、 その姿を見ているだけでも愉快なのだが、後半は狂気に満ちた演技を見せ、まるで別人。 いい役者さんだった。ディートリッヒは、相変わらず妖艶な美しさを見せてくれる。 この頃の映画は「いいなぁ」と思うと、ドイツ製作のものが多くて、この作品にもパワーを感じた。[DVD(字幕)] 6点(2011-08-27 13:49:37)《改行有》 774. ドラゴンへの道/最後のブルース・リー ブルース・リー主演の第3作目。「死亡遊戯」が未完成のまま亡くなったため、 日本での公開は「最後のブルース・リー」という冠がついた。リーさん唯一の監督作品でもあり、 自身の見せ所はよくわかっていて、随所に彼のアクションを堪能できる。 ストーリーは主演作の中でも一番単純な勧善懲悪もの。 リーは他の作品では悲愴感たっぷりのキャラが多いのだが、 この映画ではちょっぴり間の抜けた青年の役を演じ、新しい一面を見せている。 ラストのチャック・ノリスとの死闘が一番の見せ場。 ストーリー的には今イチだが、リーさんの魅力を大いに楽しめる映画ではある。[DVD(字幕)] 7点(2011-08-27 12:57:31)(良:1票) 《改行有》 775. ランボー アクション映画にしては、珍しくキャラの立った作品。 前半はハチャメチャなシーンの連続なのだが、ランボーのかつての上司が彼の人となりを 懇切丁寧に解説してくれる何とも親切な作り。しかもワル顔の警察署長が、 彼のキャラを引き立たせる格好の位置づけになっている。派手なアクションはないし、 個人的にスタローンはあまり好きな役者さんでないのだが、 テレビ放映のたびに観てしてしまうのは、主人公の描写がしっかり描かれているからだと思う。 逆に「2」の方はアクションの方に力を入れているので、「1」とセットで鑑賞するのがベスト。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-26 15:43:42)《改行有》 776. 私は貝になりたい(1959) 橋本忍らしいしっかりした脚本で見応えがあり、メッセージを伝えるラストも心に響く。 主演のフランキー堺は確かに善良という印象は受けるし、好演しているとは思うけど、 ふっくら健康的で悲壮感はあまり感じなかったかな。そのおかげか、 重たい内容がさらりと見れたけど・・・。力作ですな。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-26 15:16:30)《改行有》 777. 怒りの葡萄 あくまで社会派ドラマとして鑑賞すべき映画。 原作自体がそうなんだけど、それだけじゃストーリーに厚みが出ない、地味だと思ったのか、 家族の描写も入れてきて、そちらは残念ながら中途半端だったなという感は否めない。 それにしても、アメリカにもこんな時代があったんだね。勉強になりました。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-26 14:46:34)《改行有》 778. アンダー・サスピション 密室劇的な展開で、鑑賞者の緊張感を煽ってくれるサスペンス。 キャスティングはいいし、シナリオも出来もいいとは思うけど、今一つすっきりとしない。 演出が悪いのか、ラストが悪いのか、人間描写をしっかり描けなかったせいなのか、 理由はわからないけど、どうしても小粒で地味な印象を受けてしまう。 それでも、まあそこそこ楽しめる映画ではないかと。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-26 14:14:38)《改行有》 779. ルパン三世 風魔一族の陰謀<OVA> 新ルパン以降では、キャラも絵もストーリーも初期ルパンに一番近いと思う。 ただカリオストロを相当意識していたのか、ちょっと中途半端な感は否めない。 そして本作の一番の問題点は、やはり声優が違うということ。確かに違和感は感じる。 でも個人的には、現TVシリーズの物まねや老いた声より、こちらの方が断然いいと思うけどね。 作品そのものは、カリオストロよりも好きかな。[ビデオ(邦画)] 6点(2011-08-26 13:40:34)《改行有》 780. ルパンの消息<TVM> これはテレビで放映されたものなのかな? 刑事ドラマと推理ドラマを足して、2で割ったような作品。 事件の内容が練りこまれていて、その分、どうしても強引さを感じてしまうけど、 まるでパズルを解いているような面白味がある。 演出は、やっぱりもろテレビドラマ。終盤人情劇っぽいシーンが入ってくるのは仕方ないかな。 でも変な映画を鑑賞するよりは、こちらを観たほうがよっぽど楽しめると思う。[DVD(邦画)] 4点(2011-08-26 13:05:53)《改行有》
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