みんなのシネマレビュー |
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761. 失われた週末 アルコール依存症を題材にしたドラマ。 物語が進むにつれ、この病気の恐ろしさをひしひしと感じてしまうのだが、 主人公役の俳優さんが熱演を見せ、ちょっと重苦しいが、緊張感溢れる作品に仕上がっている。 演出も悪くない。ただしドラマとしてのシナリオの出来は今イチ。 物語としての大きな展開がなく、ラストに関してはかなり安直さを感じてしまう。 ずいぶんとたくさんの賞を取った作品のようだが、社会性のあるテーマと、 俳優さんの演技による部分が大きかったのではないかと思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-15 08:11:11)《改行有》 762. オリヴァ・ツイスト(1948) 少年の出生の秘密で物語を引っ張る展開は良かったんだけど、 中盤から少年の周りの人間たちに焦点が当てられたため、 主人公はただストーリーに流されるだけの存在になってしまった。 キャラの描写不足ということで、今ひとつ感情移入ができず、 本来なら感動のラストも印象が薄いという結果に。 演出自体はいい方だと思うんだけど、映像がかなり暗く、特に冒頭部分は恐怖映画を観てるよう。 この物語の構成なら、確かにミュージカルにしたほうが楽しめるかもね。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 20:59:11)《改行有》 763. クリープショー2/怨霊 シリーズ2作目は、5話から3話にエピソードが減り、その分中身が濃くなった。 「木彫りのインディアン人形」「殺人いかだ」「ヒッチハイカー」と、 各ストーリー自体も中々面白いのだが、登場キャラたちの心理描写がしっかり描かれており、 「1」より記憶に残る作品となった。個人的には3話目の「ヒッチハイカー」がお気に入り。 日本の怪談のようにドロドロした恐さはなく、コミック的な要素があるので、 万人向けに楽しめる作品ではないかと思う。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-14 16:45:28)《改行有》 764. グローイング・アップ 50年代のイスラエルを舞台にした青春映画。 当時大ヒットしたポップスの数々の名曲をバックに、高校生三人組の甘酸っぱい体験を描く。 このシリーズはそれなりに人気があったのか、知らない間に「7」まで制作されていた。 確か出演者達は、「1」の時点で25歳ぐらいだったと思う。皆かなりの童顔だ。 青春映画に必須の切なさは十分に表現できていて、特にラストはインパクトがある。 『ミスター・ロンリー』のメロディーが、そのシーンにとてもマッチしていた。 ただ当時鑑賞した時は斬新さをまるで感じなかったので、 今観れば映像や演出はかなり古臭いと思う。[映画館(字幕)] 5点(2011-08-14 11:13:30)《改行有》 765. コーラスライン ドキュメントタッチ、玄人好みのミュージカル作品。 出演者たちのほとんどがプロらしく、歌や踊りがとにかく素晴らしい。 特に全身バネのような黒人男性のダンスは、今でも強烈な印象として残っている。 作品の舞台が舞台だけに、他のミュージカル映画のような 突然の歌や踊りといった違和感はないのだが、ストーリーのほうはかなり辛辣。 ダンサーたちの抱える問題や苦悩、そして「厳しい世界」の内幕と その現実をいやというほど見せつけてくれる。 個人的にミュージカル映画は楽しい方がいいのだが、そちらの世界に興味がある人には、 間違いなくお薦めできる作品。[映画館(字幕)] 5点(2011-08-14 10:39:34)《改行有》 766. 心の旅 設定の面白いヒューマンドラマ。 事故に合う前と後との主人公のギャップが、この作品の妙味になっているわけだけど、 "家族第一"といったアメリカらしい内容で、中盤以降はオーソドックスな展開ながらも、 安心してほんわか鑑賞できる。終盤のヒネリはちょっとやり過ぎ、作り過ぎの感あり。 奥さん役の女優さんはきれいだったな。総体的には万人向けの作品。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 10:16:37)《改行有》 767. 十戒(1956) 1958年度外国映画興行成績1位の一大史劇スペクタクル。 金がかかっていて、上映時間がすごく長い。ストーリーは山あり谷あり。 展開の妙味というものはないが、大河ドラマ好きの人なら満足できる内容。 演出はまあまあ。チープなシーンもあるけど、まあ昔の映画なので。 ユル・ブリンナーの頭は、相変わらずツルツルだった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 06:30:00)《改行有》 768. ジュマンジ パニック、ファンタジー、冒険活劇、友情ものと、 おいしい部分を取り出して、バランスよくまとめたといった感じの作品。 内容はまったく違うんだけど、ちょっと「グーニーズ」を思い出した。 ラストはこれでいいの? と思わず苦笑いしてしまったが、 ほんわかしていて、子供からお年寄りまで楽しめる娯楽作品だと思う。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 05:59:16)《改行有》 769. スイート・チャリティ 原案がフェデリコ・フェリーニ「カビリアの夜」。 →舞台化→映画化といった順を辿ったミュージカルらしいけど、 期待作であったのか、かなり気合いの入った作りで古さを感じさせない。 音楽、美術はもちろんのこと、ニューヨークロケをふんだんに取り入れた 歌やダンスシーンの映像演出が素晴らしく、まるで一つのショーを観ているようにきれい。 ストーリーはオリジナルとほぼ変わらず、そこにミュージカルシーンを入れたために 2時間半という長丁場に。元々ミュージカル用に作られたお話ではないだけに、 やっぱり間延びした感じを受けてしまう。 シャーリーはコケティッシュな魅力を振りまき、このヒロインのキャラも悪くはないのだが、 童顔だけにスレた役は今ひとつといった感じ。でも頑張ってる。 サミー・デイビス・Jrのゲスト出演は笑った。ミュージカル好きの人なら十分楽しめる作品。 ちなみにDVDにはラスト別バージョンが収録されていたが、こちらはまったく冴えなかった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-14 05:54:47)《改行有》 770. 少林寺 本当の本物! 確かそんなようなキャッチフレーズだったと思う。 実際の少林寺の僧が出演しているという触れ込みで、映画は大ヒットしたが、 彼らが繰り出す技の切れと動きは、確かに半端じゃなく凄かった。 お話自体はあまり面白くないのだが、主演のリー・リンチェイを始め、 他の出演者たちの魅力あるキャラがストーリーをカバーしている。 少林寺拳法ばかりでなく、本作では様々な流派の拳法が出てくるので、 アクションシーンだけでも見応えは十分あると思う。 季節の移り変わりを表現した映像も中々きれいだった。[映画館(字幕)] 5点(2011-08-13 22:16:19)《改行有》 771. スケアクロウ 男二人の友情を描いたロードムービー。 凸凹コンビのキャラがうまく描けていて、状況設定やキャスティングも良かった。 決してベタベタしていない、互いに切磋琢磨できてこそが、真の友情といったお話の展開で、 途中までは面白かったんだけど、終盤はどうしちゃったの? ジーン・ハックマンのほうはいいんだけど、アル・パチーノのほうは・・・。 ラストも何となく尻切れトンボぎみだし、勿体ないなという印象の作品だった。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-13 18:51:22)《改行有》 772. ステラ ベット・ミドラー主演のヒューマンドラマ。 この人とても個性的で、普通のドラマやコメディーもそつなくこなし、 歌もうまくて、結構好きな女優さん。この作品でも、無教養で蓮っ葉な母親役は適役だった。 お話の内容はもう王道パターンで、新鮮さとしては今ひとつ。終盤からラストにかけても、 ちょっと強引というか激し過ぎて、あまりセンスの良さは感じなかったな。 ひと言で言えばストレート勝負の感動もので、ヒロインの心情は十分に伝わってくるけどね。 でも、あのラストで本当にいいのかね?[ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-13 18:46:17)《改行有》 773. スピーシーズ/種の起源 ちょっとエロシーンのあるSFホラー。 「エイリアン」のギーガーがデザインをしたクリーチャーもいい。 プロットがよく作られていて、ストーリーの展開も面白い。 キャスティングに関しては個人的に、ヒロインがあまり好きなタイプではないことが残念。 また少女の時と顔が違い過ぎるのも難。ヒロインを追いかけるチームの設定がとてもチープで、 何ともB級の臭いを感じさせるのだが、全体的には満足の出来る内容だった。 「エイリアン」シリーズが好きな人にはお薦め。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-13 18:09:01)《改行有》 774. 魂のジュリエッタ 「うちの旦那、浮気してるんじゃないかしら?」 妄想に取り憑かれた奥さんの頭の中を切り開いて見ているような映画。 昼メロのようなストレートな道筋でゴールに辿りつくわけではなく、 奥さんの不安な心情を軸に、ワインディング道路のようにぐにゃぐにゃした構成で、 現実と幻想の世界を行ったり来たり。フェリーニらしい演出で表現してくれている。 まあ鑑賞中に軸を忘れなければ、なんとかゴールには辿りつけるのではないかと。 監督の奥さんでもあるヒロインのジュリエッタ・マシーナは、本当に魅力的な女優さん。 それにしても変な映画を作るよな。感心しちゃうよ。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-13 16:20:46)《改行有》 775. ダイ・ハード2 1の余韻を引きずっていたせいなのか、 最初観たときはもの凄く憤慨した覚えがあるんだけど、先日TVで久方ぶりに観たら面白かった。 3以降のシリーズからダイハードはこういうものだというイメージが定着しちゃったんだろうな。 舞台は空港内一カ所ということで、せかせかと街中を走り回るよりはいいんだけど、 とても人の出入りが激しい場所なので、落ち着かないといえば落ち着かない。 マクレーンは浮きまくってて、空港内には彼以外優秀な人間はいないのか、 といった突っ込み所もご愛嬌。この「2」からは人間臭い魅力よりも、 不死身の男のキャッチフレーズの方が前面に押し出された作りになっており、 何も考えずにスカッとしたいときにはお薦め。もちろん派手なシーンも満載。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-13 15:55:43)《改行有》 776. 007/カジノ・ロワイヤル(2006) 007はこのままずっとコミカルタッチでいくのかな、 なんて思っていたら、突然劇画タッチに変更と相成りました。 主役も変わり、甘いマスクというよりは野性味溢れるタイプで、一応適役ではないかと。 ストーリーの内容自体はあまり変わらないんだけどね。 このボンドは劇中でも新人さんという設定で、単調なヒーローというこれまでのキャラとは一変。 多少人間臭さが加味され、劇画好きの私には結構面白かった。 もちろんアクションシーンも全開だけど、やっぱり冒頭のシーンが一番印象に残ってるかな。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-13 15:44:21)《改行有》 777. 地中海殺人事件 地中海の孤島で起きた殺人事件に、名探偵ポアロが挑むミステリー映画。 島がリゾート地ということで映像的な見栄えはいいのだが、映画作品としてはやや小粒な印象。 キャスティングが地味ということもあるんだけど、登場人物たちの人間関係や設定が、 少し複雑でややわかりづらい。謎解きのシーンは相変わらず面白いので、 ミステリー好きの人ならとりあえず満足できるのではないかと思う。[地上波(吹替)] 5点(2011-08-13 11:11:10)《改行有》 778. 血と骨 ストーリーや演出云々というより、とにかくこの主人公の男が凄まじくパワフルで、 ただ圧倒されるばかりだった。たけしにはぴったりの役柄で、鬼気迫る演技を見せてくれる。 あとは嗜好の問題。人間が持っている醜い欲望を、すべてあからさまにしたようなキャラなので、 ほとんどの人が、かなり嫌悪感を抱くのではないかと。まあ、二度と観ることはないだろうな。[DVD(邦画)] 5点(2011-08-13 10:39:21)《改行有》 779. チキ・チキ・バン・バン まるでディズニーが制作したような、良質のファンタジー・ミュージカル映画。 タイトルを見ただけで、テーマ曲のメロディーが頭の中をぐるぐる駆け回る。 明るい父と子供二人がかわいくて、全体的にほんわかとした何とも楽しいムード。 映像が非常にきれいで、万人向けに気合いの入った作りなのだが、お話のほうは今ひとつ。 展開が遅く(ほとんどないようなもの)、中盤から終盤の流れに関しては、 本筋のストーリーとはいっさい関係なし。発明家という設定はあまり生かされていないし、 これなら最初からメルヘン・ファンタジーものにしてしまったほうが良かったのでは? 音楽に関してはテーマ曲以外は可もなく不可もなく。同じ系統の作品なら、 「オズの魔法使」や「メリーポピンズ」の方が出来はいい。[DVD(字幕)] 5点(2011-08-13 10:16:19)《改行有》 780. チャーリーズ・エンジェル(2000) 3人の女性諜報員の活躍を描いたセクシーアクション。 TVシリーズのリメイクで、オリジナルのほうは70年代後半に流行っていたっけ。 女性が主役のアクション映画なので、ストーリーやアクションシーンはあくまで軽く、 コミカルタッチの展開。全体にスピード感があり、 ジャンルとしてはジェットコースタームービーかな。 3人のヒロイン達はそれぞれ個性があるし、華やかなので観ていて飽きないのがいい。 ビヨンセ率いるデスティニーズ・チャイルドが歌ったテーマ曲も格好良かった。 内容はないけど、娯楽映画として十分楽しめる作品じゃないか。[ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-13 10:07:59)(良:1票) 《改行有》
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